【大学の授業を見学されませんか?】  【京都精華大学情報メディア論】

【10/5(月)から2月1日まで毎週いつでも見学可能】

10月5日(月)から始まる、京都精華大学人文学部「情報メディア論」では、学外からの授業見学者を募集します。

教育は、学外に向けてオープンにし、教員、学生、学外の方がフラットにつながるなかでこそ学びが深まります。

この授業は、アクティブ・ラーニング、反転授業、リフレクション、対話型授業評価という手法を使っています。

「情報メディア論」は、以下の特徴を持っています。

1.学外に向けて、毎週授業公開、授業見学可能

2013年前期から、大学の授業を外部に向けて毎週授業公開し、二年間でのべ535名の見学者が来られました。たとえば、本年前期は毎週10名前後の見学者、合計185名ののべ見学者が来られ、一緒になって授業を創っています。
2013年度前期「グループワーク概論」のプロモーション動画です。

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2.15週の授業を学外ボランティアと一緒に創っています

教員一人の授業よりもいい授業、教員ではできない授業を創ってもらっています。後期もただいま数名のボランティアが授業設計をおこなっています。かれらのことを授業協力者(Creative Team; CT)と呼んでいます。
*後期「情報メディア論」は、前期「グループワーク概論」と比べて、情報メディアに関する知識習得が加わりますが、それ以外は同じ構成です。

3.見学者も学生と同じ学習者として、一緒に学んでいきます。見学者は観察者ではありません。

グループワークに参加したり、個別の学生の学びの支援をおこなったり、授業準備に関わったり、授業振り返り会に参加したり、授業を創る側として関わってもらっています。

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【Learning Workshop Lab10月例会】「アクティブ・ラーニングを超えて  ~オーガニックな学びの収穫祭~」

★ゲスト
江藤由布さん(近畿大学附属高校教員、英語)
桑原恭祐さん(東京農工大学イノベーション推進機構 研究員)
◆コーディネーター:
筒井洋一(京都精華大学人文学部教員)2015-09-23 16.13.20
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10月例会の申し込みはここからです

申し込みをされないと完了しませんので、ご注意ください。

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概要:
あなたにとって、アクティブな学びとは何ですか?
なんのために、それをしますか?
学習者が主体的に学ぶ手法であるアクティブ・ラーニングと言われても、単なるグループワークやフィールドワーク体験だけに留まる形骸化したものが多いのが実態です。あるいは、研修会や勉強会へ足を運んでも、その核は、雲のように掴めず、一体何をしたらよいのかわからないのが現場の本音だと思います。
未来が求めているのは単なる手法でしょうか?
われわれが若者に伝えられるのは、知識や経験だけでしょうか?
今回は、実りある学びを生み出しアクティブ・ラーニングの先を行く実践者として一般社団法人オーガニックラーニングの共同代表2名をゲストにお招きし、「オーガニックな学びの収穫祭」を開催します。
私たちが豊かで創造的な学びに不可欠だと考えているのは、「教育事業家(Edupreneur)」という存在です。 続きを読む

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【アクティブ・ラーニングの現場:高校編】 【滋賀学園高校】【複数の教員がコラボで取り組むディベート授業】

【授業見学可能】

昨日、滋賀県の私立高校・滋賀学園高校に伺いました。
Nagatoshi Yasui校長のご活躍は以前から拝見していたので是非お伺いしたいと思いました。同じ時に教育コンサル会社の為田裕行さんも見学に来られていました。生徒の学びに徹したいという強い思いをお持ちなのでまさにタイミングが良かったです。

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最初に述べますが、授業見学や生徒の写真撮影はすべて可能です。校長の決断で、ポジティブな連鎖を生み出そうとされています。学校までの交通経路は工夫が必要ですが、それ以上の価値があります。

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授業は、高校一年生の「国際理解」の授業でした。50分授業を2コマ連続で実施し、それを三名の教員が担当するという意欲的な体制を敷いています。
テーマ自体は、今後の海外研修先を追加するとすれば、どの国がいいだろうかということでした。18名の生徒がニューヨーク、ムンバイ、韓国、ミュンヘン、シンガポールをそれぞれ推薦するチームに分かれて、互いに他のチームとディベートでロジカルに競い合う授業です。昨日は、ディベートの進め方の説明と、チーム毎の論拠の調査をおこなっていました。 続きを読む

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【アクティブ・ラーニングの現場:高校編】 【近畿大学附属高校 江藤由布さん】 【教えない授業を実践されています】

いまや近畿大学附属高校といえば、ICT教育、反転授業にとどまらず、学校運営でも知名度の非常に高い高校の中で、ひときわ特別な輝きをしている江藤さんには、「反転授業の研究グループ」で出会いました。しかし、いまやそのつながりを超えて、また、高大の境界を越えて親しくさせていただいています。その彼女の授業現場に足を運べたことにいまさらながらありがたい限りです。これまで私の知り合いで、授業見学させてください、と頼むとどなたも快く引き受けていただけることは貴重な経験です。

私が見学に来るというので、学内教員向けにも授業を公開するというアナウンスを3時間前に出したそうですが、4名の専任教員も見学に来られていました。これはすごいです。

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さて、授業は、担任をされている英語特化コース高校一年生の英語の授業でした。これまで三週間学んで来た、しかも教師が教えない授業をおこなった上で、英語の受動態について、チームに分かれて疑問を掘り起こし、それを、2分程度の動画を作って、プレゼンするという授業でした。 続きを読む

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【アクティブ・ラーニングの現場:高校編】【自由学園(東久留米市)見学 自由と自己管理の厳しさと崇高さを継承しています】 【見学可能】

高等教育研究者の間で、自由学園はすごいという話しになり、見学に便乗させてもらいました。自由学園卒業生が受講生になっているとのことで、彼女を経由して学校側に訪問させてもらうことになりました。
こんなすごい学校が残っていたのに驚きですが、昨今言われているアクティブ・ラーニングや主体的な学習という言葉が陳腐になるほど、原点の原点を守っている学校です。

創設者(羽仁吉一・もと子夫妻)により池袋で開校後、1925年に現在の地に移転。それにあたって、ひばりヶ丘駅周辺の用地10万坪を購入し、3万坪を学校に、7万坪を住宅分譲地として開発したとのこと。

幼児生活団(幼稚園)、初等部、男子部・女子部(中高校)、最高学部(大学に相当)と事者教育機関を設立し、現在に至っています。
https://www.jiyu.ac.jp/jiyu/jiyu_a4.html

他の教育機関が大きな変貌を遂げる一方で、大正時代から今日まで、創設者の掲げる生活の中で教育すること、生徒の自由と生徒同士の自己管理を厳格に守って来ています。

寮生活が中心ですが教職員の寮監はいず、登山や旅行は生徒がほぼすべて実行し、食事、庭園、掃除、裁縫、農作物などなど生活のかなりの部分を自前でまかないます。

初等部では1〜6年生が縦につながって6年生が一年生の世話を見、中高では高3生が縦の世話をするという学校自体が、親とは別の家族となって構成されています。

もちろん、あまりの厳しさに親に泣きながら自宅に帰りたいと訴える生徒もいるようですが、上級生が親代わりになって彼らを支えています。

昨年卒業生して、現在、関西大学一年生の藤田優さん自身がそれを語ってくれるので現実味があります。藤田さん自身も下級生の面倒を見るのが慣れているので、大学一年生ではなく四年生の雰囲気ですし、グループワークをする時にはチームをまとめることが身についています。

授業修了時間には、当番が校舎を全体を橋にながら呼び鈴を鳴らしていきます。校舎も木造もあり、中学一年生の最初には自分の机を作って、6年間それを使うとのこと。小学生であっても、自分一人で自宅まで帰るようにしているし、木登りも工具を使うことも器用にこなします。

教員5名で見学に行きましたが、あまりの感動にその晩は寝られないほどでした。

多人数や頻繁に行くと、静寂の雰囲気を損なうということを配慮しつつ、訪れる価値がある学校です。

授業見学は土曜日におこなっているとのことですが、それ以外については、私にお問い合わせください。

当日、じっくり案内をしていただいた卒業生の藤田さんと広報課職員の方にはお世話になりました。

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【アクティブ・ラーニングの現場:専門学校編】【松下看護専門学校の授業見学 第2弾! 】【授業見学可能】

【見学者に役割を与える授業でした】

昨金曜日に続き、二度目の見学でした。学校名を出してもいいとのことでしたので、そのまま書きます。

本日の授業は「成人看護学援助論」で、担当は副校長の水方智子先生でした。

同じ授業には、専門学校教員になるための実習生も来ておられて、ほぼ全チームに見学者が入る形式でした。入院したばかりの年配の男性に向けてのケアプランをチームで考える授業でした。

しかし、先生が教えるのではなく、チームで計画を練りますが、その計画が実践ではうまくいかないことを学ぶという非常に高度な取り組みでした。

普通、教師は、学生が間違わないように教えるものですが、この授業ではむしろ間違いでもいいから考えようという試みです。

学生は当初大きな戸惑いがありました。「先生が正解を教えてくれたらいいのに、なぜわれわれに考えさせるのか」という気持ちを持つ学生もいました。かれらの気持ちを受けとめながら、参加型授業に進んでいきました。

見学者は、患者の病歴や現状、家族や介護者の情報などがカード化されており、学生が見学者に対して「***という情報はありますか?」と問いますが、なければないということで、チーム内で話し合います。

最初は、学生はどうすればいいのかわからない混沌が訪れます。この時の不安感はかなり強いですが、カードが少しずつ増えて、情報が多くなるにつれて少し不安感が和らぎます。しかし、逆に、断片情報が多くなりすぎると、また混沌が訪れます。その繰り返しの中で、学生はケアプランを作成するタスクに取り組みます。

おそらく教員が説明すれば、2,30分で終わることを、あえて学生に体験させています。間違いは授業でできるだけ多く経験させ、患者さんに対しては間違わないようにという方針が徹底されています。

11月から実習が始まるという時期であることもありますが、むしろ、こうした試みは、他の専門分野でも取り組むべきです。

10月2日には、本日作成しつつあるケアプランを元にして、患者役の実習生に対して、看護をおこないます。これはかなり見物ですので、また見学させてもらいました。

この専門学校は、
https://phio.panasonic.co.jp/kango/
守口市の京阪「土居」すぐ側にあり、交通至便です。

10月2日(金)10時40分〜14:40分は、
学生参加型学習がどこまで学生のふるまいに浸透しているのかを検証するいい機会です。

もし私と一緒に見学を希望される方は、ご連絡ください。

見るだけでなく、参加できるなかなか見事な授業ですよ!

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【アクティブ・ラーニングの現場:専門学校編】【松下看護専門学校の授業見学 第1弾! 】 【授業見学可能】

【学生同士がありがとう! と言える授業は素晴らしい】

昨日、ある学校の授業を見学させて頂きました。

医療系専門学校なので、授業内容も専門的な内容でしたが、驚いたのは、教育学の教授法を活用した徹底した学生主導型授業であることです。

初回の授業と言えば、まず授業ガイダンスでしょう。それはもちろんですが、同時に学生の学びを開花させるアイスブレイクもしっかりされました。

その次に何をすると思いますか?
15週の授業計画を学生自身が作るんですよ!
えー、教員じゃなくて、学生が作るんですか!
これって、私がやろうと思ってできなかったことを、しかも初回にやるんですか。

学生は昨年からの連続で受講しているのでやることはわかっているのですが、反面で、教員がもっと教えてほしいという不満も一杯出てくる。教員は別の部屋で待機している中で、私は学生グループに入ってかれらの言い分を聞いていました。

確かに彼らの不満もわからないでもないけど、教員は学生に正解を求めさせようとはしていないで、自分で考えて、自分で責任を持とうとさせているのだと思うのがよくわかる。

「この授業がいかにすごいことやっているのか、医療現場で患者さんと接した時を想定したシラバスを学生が作るなんて、大学でもほとんどやっていない。みなさんは、日本のフロンティアだよ」などを話していたら、「教員に言われると実感がないけど、学外から来た方から聞くと、なんかとてもうれしくなる」と言っていました。

私がこの授業で一番驚いたのは、週当番が司会役になって話し合いを進行させているのですが、司会役がみんなをまとめて、結論を出すと、学生がなんと言ったと思いますか?

司会役に向かって、多くの学生が「ありがとう」と返すんです。何かをしてもらった時には、必ず声を出して感謝を伝えるということを話し合いの場で学生が普通にやっている姿に圧倒されました。

学生に対して、「なぜありがとうって言葉を言うの?」と尋ねると、「司会がわれわれのためにやってくれたから、いいました」とごく普通に返答したのにまたびっくりしました。

これって、岩手県立大野高校で生徒が客に向かって、「お疲れ様」という言葉をかけるのも驚きましたが、これはさらにすごい。

やはり他校の授業見学には言ってみないとわからないものです。

受け入れて頂いてありがとうございました。

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【アクティブ・ラーニングの現場】【manabiai schoolの授業見学 】【授業見学可能です】

これまで関西の教育界で一番会いたかった方に会ってきました。

Fuminori Sugiyamaさんです。
大阪の八尾と弁天橋に、manabiai schoolを開設して、低所得者でも受講可能な学習塾を経営されています。

杉山さんは、早くから西川純さんの学び合いを踏まえて教育されています。塾の経営とは別に、公立小学校の教頭補佐の仕事もされて、正規教育と院フォーラムスクールの両方を見据えておられます。

スクールに入ったら、なにやら知っている若者が現れた。
中野 広夢(ロペス)だ。
彼とはこれまで二度ほど会っているが、大した話しをしていないのだけど、不思議と心に残るタイプだった。それが杉山さんのスクールにいるとはと思ったけど、同時に、そこでよかったと思いました。

もっともっと責任を持って、もっともっと挑戦してほしい。

福岡からのインターン学生の知り合いが精華大生で彼もおもろい奴なのでますます興味が沸いてきました。

生徒は、様々です。次々問題意識が沸いて、うんちくを傾ける生徒もいれば、ただただ問題集に取り組む生徒もいる。でも、なんか憎めない生徒ばかりで、短時間だけの滞在ながら、暖かい雰囲気でいさせていただいた。

杉山さんの考えていることを聞いて、われわれではできないけど、同時に、彼らの世代だと可能なことなので、それが実現するとかなり面白い展開になる。

これからが本当に楽しみです。

杉山さん、どうもありがとうございます。
来年の大きな勝負も楽しみにしていますよ〜

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【後、2名 募集!】【2015年後期「情報メディア論」を教員と一緒に創りませんか? 】

京都の小さな大学(京都精華大学)の無名の授業ですが、有能な学外からの授業ボランティアが集まるので定評があります。

過去2年半、のべ535名の見学者に来て頂きました。前期「グループワーク概論」は、185名の見学者でした。

今年度後期「情報メディア論」を私と一緒に創っていただける授業協力者(Creative Team; CT)を募集します。

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15週間、教員と一緒に、授業設計・準備・実施・検証する学外ボランティアです。
この授業は、情報メディアの基礎知識を日常生活に生かすことを授業目標として、グループワークと振り返り(リフレクション)を中心にしたアクティブラーニングと、反転授業とを組み合わせています。これまでの授業動画は、以下から見られます。

2013年度前期「グループワーク概論」

2014年前期「グループワーク概論」
モジュール1
モジュール2
モジュール3

教員が授業の最終責任者ですが、できるだけオープン、かつフラットな形で授業設計・実施・振り返り・改善をおこないます。
授業協力者の募集対象者は、学生、院生、30歳代前半までの社会人です。
経歴は問いませんがたとえば、
・ 教員経験があったり、教職の指導案が書けること
・ チームとして取り組むことができること
・ 教育問題やソーシャルイシュー(社会課題)に関心の深いこと
・ アクティブラーニングや反転授業に興味があること
・ 何よりも学生と共に学ぶ気持ちをお持ちの方
がありがたいです。11057341_559316007543092_3828473590686755510_n

授業期間15週は、報酬が伴わないボランティアでの参加ですし、最終的には教員の権限下での活動となります。しかし、この活動ほどボランティアの自主性と創造性が認められている活動は類がありません。11140143_559315784209781_4755213178620311131_n

既に何名かから参加したいという希望が寄せられていますが、もう2名募集します。

そろそろ後期授業準備を始めようとしていますので、早めがありがたいです。

参加希望される際には、授業責任者の筒井洋一までご連絡ください。お待ちしています。

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【追記】
授業ボランティアを授業協力者(Creative Team:CT)と呼んでいます。半期毎に交代しますが、これまでは半期毎に3〜6名のCTが担当しています。

2015年6月19日現在ののべ見学者数は185名です。これまでの授業協力者数・見学者の実績は以下の通りです。

授業協力者   見学者(のべ人数)
2013年前期    3名         95名
2013年後期    4名         65名
2014年前期    6名         70名
2014年後期    4名        120名
2015年前期    5名        185名

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大学教育学会発表スライドをアップします

昨日の2015-06-06 10.10.59

個人発表のスライドをアップします。

「転移の可能を高めるアクティブラーニングの授業モデル-2014年授業結果を元にしてー」

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