【アクティブ・ラーニングの現場:高校編】 【近畿大学附属高校 江藤由布さん】 【教えない授業を実践されています】

いまや近畿大学附属高校といえば、ICT教育、反転授業にとどまらず、学校運営でも知名度の非常に高い高校の中で、ひときわ特別な輝きをしている江藤さんには、「反転授業の研究グループ」で出会いました。しかし、いまやそのつながりを超えて、また、高大の境界を越えて親しくさせていただいています。その彼女の授業現場に足を運べたことにいまさらながらありがたい限りです。これまで私の知り合いで、授業見学させてください、と頼むとどなたも快く引き受けていただけることは貴重な経験です。

私が見学に来るというので、学内教員向けにも授業を公開するというアナウンスを3時間前に出したそうですが、4名の専任教員も見学に来られていました。これはすごいです。

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さて、授業は、担任をされている英語特化コース高校一年生の英語の授業でした。これまで三週間学んで来た、しかも教師が教えない授業をおこなった上で、英語の受動態について、チームに分かれて疑問を掘り起こし、それを、2分程度の動画を作って、プレゼンするという授業でした。

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授業前には大声でしゃべっていたクラスn生徒が、授業直後に5分間のプレゼン練習時間になるとすぐにそこに集中して取り組むことです。また、発表の順番になっても、誰がどういう役割を担うのかが決まっているので、体のふるまい方が実にスムーズです。
そのため、教師の仕事は、プロジェクターとiPadとの接続と節目節目の進行を担うことです。なぜ受動態があるのか? 日本人と外国人の感情表現の仕方などチームで考えてきた課題を発表していました。見学していた英語の教員がコメントしていましたが、高校一年生とは思えない、鋭い問題意識を持って調べていました。

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同じく別の見学者に聞いてみましたが、このクラスのように生徒全員が生徒だけでグループワークが成立しているのが高校ではかなりレベルの高いことであることは実感しました。また、発表を聞いて気づいたことがあれば書き出すのですが、教師も返答に困るレベルの高い質問が生まれてくる。
一見すると、彼女の授業は教師が何もしないように思えるが、実際はそれまでの学習環境作りにかなりエネルギーをさいているのがわかる。名実ともに、「教えない先生」でした。

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Organic Learning共同代表の桑原 恭祐さんも
来られていたので、諸々の打ち合わせを三人でしました。
私が志向している、未来から来た授業の仲間がここにいました。

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なお、明日も他校教員が見学に来られるそうで、授業公開もおこなっておられます。必要ならば、まず、筒井までご連絡ください。
ありがとうございました。

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