大学教育学会個人発表の参考文献を以下のURLからダウンロードできます。
京都精華大学「グループワーク概論」で目指したオープンでフラットな学びを社会の中に広げようと、中川竜一、遠藤龍と筒井洋一の三名で、6月27日からワークショップを開催します。
参加申し込みは、ここからです。
以下が案内文です。
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【Learning Workshop Lab 6月例会】
オープンで、フラットな学びが未来を開く4時間
—大学から社会への恩返し—
趣旨 :
2年間でのべ400名以上の見学者が京都精華大学の授業にやってきました。しかも、教員と一緒に授業を創る学外ボランティア(授業協力者)とのコラボも半年毎にメンバー交代しながら2年以上続き、さらに進化しています。
授業の様子はここから見られます。
今回、これまで学外の方に多大な貢献をしていただきましたが、大学から社会への恩返しとして、これまで授業を担ってきた授業協力者・見学者と、オープンでフラットな学びに関心を持っていただける参加者が一緒になって、語り合う場を設けました。
ワークショップ中のお菓子や、終了後の夕食もオーガニックでこだわった料理やお菓子を準備しています。
ご参加いただける場合には、ここの申し込みフォームからお申し込みください。
【参加費】
第一部 ワークショップ+ 第二部 夕食 の合計金額です。
夕食は、料理とワンドリンクを含みます。かなり工夫をしたメニューです。
一般 4000円(ワークショップ+夕食)
学生 1500円(ワークショップ+夕食)
高校生 1200円(ワークショップ+夕食)
授業協力者(CT) 3500円(ワークショップ+夕食)
日時:6月27日(土)
午後1時 〜5時 第一部 ワークショップ
午後5時半〜9時半 第二部 夕食
(12時半 受付開始)
場所:風伝館(602-8024 京都府京都市上京区大門町253)
烏丸丸太町から徒歩5分
企画者:筒井洋一(筒井ラーニングLab)
プログラム
第一部 ワークショップ
13時 開会
13時15分 趣旨説明 CT経験者が登壇
14時 フューチャー・セッション
16時30分 リフレクション
17時 終了
第二部 夕食
17時 30分 夕食(乾杯後、料理の説明)
21時 終了
参加申し込みフォームは、ここからです。
CTの一人が報告を書いてくれました。
こんにちは。京都精華大学グループワーク概論2015年度前期CTのアンディです。
先週は「対話ーク(対話×ワーク)」(チーム(CT側でランダムに配置)になって、テーマを決め、対話を行い、発表する)ということで、「話す、聞く、まとめる」ことに取り組んでもらいました。
授業内で書いてもらった学生ふりかえりシートには、ほぼ全員が対話ークによる自分のコミュニケーション力の向上や新たな目標や課題の発見を俯瞰している記述をしています。
また、見学者の方々も学生と関わることに抵抗もなくなってきているような気がしています。
「『我々見学者』がこの授業の『学生たち』に関わる」という視点ではなく、「『私個人』が『この学生(たち)』に興味があって関わりたいから関わる」と、1対1や1対複数の関係をその場その場でつくってもらえたらいいなと感じています。
次回は5月29日(金)、M2の第2回目ということで、前回の「対話ーク」に改良を加えて学びの場づくりを展開する予定です。
是非、見学者の方もご参加ください。
先週金曜日は、モジュール1の振り返りの分析でした。
前回取り組んだ振り返りで集まった学生からのコメントを元にして、学生の意見の傾向を読み取りました。学生は、授業評価アンケートで授業に対する感想を言うのは慣れていますが、自分以外の感想はわかりません。しかも、この方法だと、学生は他の学生のコメントがわかりますし、さらには見学者やCTの意見もわかります。
一般に行われている授業評価アンケートは、教員にフィードバックする前に時間と手間がかかりすぎるので教育改善に使えません。その場でわかり、翌週に改善策を提示する方が効果的です。
最後には、理想の授業について、学生だけでなく、CTや見学者がすべきことについて書き、話し合ってもらいました。
改善を他人任せにするのではなく、学生もできることを考えるワークでした。人前で話せなかった学生が話し出したのが印象的でした。
先週の授業で、過去二年間の見学者がのべ400名を突破したのですが、
見学に来られた方が外からの視点で記録してくれています。
CTや教員などはもちろん、我々内部の中でかなりのリフレクションをしていますので、その記録も蓄積しています。しかし、見学者の場合には散逸する可能性があるので、定期的に集めていきたいと思います。
自分たちの活動をメタの視点でリフレクションをしていただけることがとてもありがたい限りです。
1)映像表現
Naoko Katoさん
授業準備期間
授業第四週(チーム発表)
Naoko Sakaiさん
授業第三週(チーム活動)
3)取材記事
先生が教えることよりも考えるべきこととは 京都精華大学「グループワーク概論」を訪ねて 未来教育会議(ライター:水口幹之さん)
4)ブログ
松本 奈緒 (Nao Matsumoto)さん
4月17日のフェイスブック・タイムライン
■木村太一さん
番外編:意外に難しいのが自己紹介〜他大学の授業見学で学んだこと〜
Yumiko Hiraiさん
教室を社会に開く「グループワーク概論」第4回/
です。
見学者の中で、どこかで授業に関わり表現をしていただいた方があれば、是非お知らせください。
京都精華大学人文学部「グループワーク概論」では、これまで学外のボランティアと一緒に授業を作ってきました。
同時に、学外の見学者の方も来て頂いています。
初回の授業には、社会人と共に、他大学の学生も授業に参加してくれました。
あわせて、16名の見学者(すごい!)でした。
受講生が少なめだったので、逆に他大学の学生や社会人の見学者の力を借りやすくなりました。
「見学者って、授業を見学するのですか?」
違います!
見学者も受講生と一緒に学んでいただきます。
見学者も学習者ですし、場合によると、授業を創ることにも関わります。
といっても、見学者の多くは、専門的な経験や知識をお持ちですので、それを活かすことができます。
社会の学びと大学の学びの接点として、この授業を位置づけるとすれば、
学生からすると、授業で学んだことが社会の中で活かせるきっかけをつかむことができます。
他大学の学生のみなさん、そして、社会人のみなさん。
是非この授業を創ってみませんか?
授業前には、いろいろ予期しないことが頻発して小さな懸念はありましたが、授業前後に教室を使えることでかなり助かりました。他の教員はいやがる移動可能な教室なのですが、ワークショップにはぴったりなので大好きです。
しかしなんといっても、授業協力者(Creative Team:略称CT)5名の力量が並外れています。実は、前夜に大幅な転換を求めたのですが、見事にやり遂げてくれました。「なんでこんな最後になって大きく変えるの?」という気持ちはあったと思いますが、変えないことよりも変える方が絶対良いことがわかっている中では決断せざるを得ません。それを理解してくれたことに感謝しつつも、彼らの底力に改めて敬服です。
来週の第二週から第六週までの小目標が「自分を知る」で、それに向けての第一歩を歩み出しました。しかし、夜の打ち合わせでは、カオスに突入して、議論の先が見えなくなりました。彼らには見えているのですが、それが見えなくなるようなフェーズを経ないといけません。学生も同じようなフェーズを越えていきますから。
今期の目標は、
1.学習評価をPISA(学習達成度調査)2015年の評価基準に基づいてやってみよう。
2.見学者と受講生との関係の見直しを進めよう
です。
全体の枠組みを変えずに、新しい分析視角から教育を見ていくことで何が生まれるのかです。
CTの活躍と並行して、今期は私の長年切望していた、映像による記録を担当してくれる人財が見つかりました。また、グラフィック的視点を持った見学者もおられるので、活躍を期待しています。
学びの核心は、メタ的視点と継続性です。
まずは、メタ的視点のさらにメタ的視点、「メタのメタ」を実行することが出来はじめてきました。「アカデミズム」と「日常」と「人の営み」との接点を探っていきます。
CTと見学者の関与が学びを変えていきます。
是非是非見学にお越しください。
シラバスを少し変更することになりましたが、それについては、サイトを参照ください。
https://tsutsui-media.net/?p=2364
受講生の状況をふまえて、シラバスを変更しました。
特に、日程的な変更をしています。
変更点は、
1.モジュール2を3週間から4週間に延長
2.第9週と第14週にモジュールの振り返りを追加しました。
3.第10週と第15週を振り返りの分析に変更しました。
変更によって、モジュール毎のリフレクションを強化しつつ、同時に、CTや見学者からの問題提起をしやすくするためです。
グループワーク概論シラバス
サブタイトル:現代社会で必要とされるチームでの問題解決能力を身に付ける
授業の概要 :本講義では、対人コミュニケーションとチームビルディングの手法を学び、現代社会で必要とされるチームで問題解決に取り組める能力を養うことを目的としています。
15週の授業は、三つのパート(モジュール)に分かれています。モジュール1は「自分」について、モジュール2は「仲間」について、モジュール3は「社会」について取り上げていきます。
1モジュールは、4週で完結しますが、どのモジュールの最初には、必ず新しいチームのつながりを強めるための工夫がされています。新しいメンバーといかにしてつながりを深めていきながら、モジュールの目標を達成するようにチームが動いていきます。
この授業では、教員だけでなく、教員と一緒に授業を創っていく外部の授業協力者(Creative Team: CT)がいます。学生よりも少し年上であり、また、プロジェクトやワークショップに精通した方がみなさんのロールモデルとして活躍します。
また、みなさんの活躍を見たいという外部の見学者も授業にやってきます。最初は少し慣れないかもしれません。しかし、いずれの見学者もコミュニケーションの専門家ですから、学生の学びを促進する支援をしてくれます。
教員、学生、授業協力者、見学者の四者でこの授業は創っていきます。皆さんよりも年上の方の力を借りながら、みなさんの能力を育成していってください。本講義は、「概論」の位置づけから、グループワークの基礎的な知識や手法を学びます。
到達目標 :
授業計画 :
第 1回(4/10) ガイダンス。概要説明と授業のルール
【モジュール1:自分】
第 2回(4/17) チームビルディング、対人コミュニケーションの手法を学ぶ
「チームを創って話す、聴く、書く」
第 3回(4/24) 聴く、話す
第 4回(5/1) CTと学生とがさらに密接になる
第 5回(5/8) モジュール1の振り返り(Midterm Student Feedback)
第 6回(5/15) 振り返りの分析
【モジュール2:仲間】
チームビルディング、チームビルディングの手法を学ぶ
第 7回(5/22) チームでテーマを考える
第 8回(5/29) ワークを設計する
第 9回(6/5) 成果発表、モジュール2の振り返り
第10回(6/12) 振り返りの分析
【モジュール3:社会】
チームビルディング、グループワークの手法を学ぶ
第11回(6/19) チームでテーマ設定する
第12回(6/26) チームでワークを設計する
第13回(7/3) 発表準備
第14回(7/10) 成果発表、授業全体の振り返り
第15回(7/17) 振り返りの分析
授業外学習の指示(予習、復習、課題等)
2. 時間外に、モジュールのテーマを深めるためにグループで作業する場合には参加してください。
3. 授業外に課題やリサーチに取り組むことがありますので、参加してください。
4. 授業終了後に、見学者や授業担当者などと一緒に授業についての感想を話し合う機会を設けます。
評価方法・評価基準
1.平常点 30%(2点X15回)
2.課題 40%(3点X14回)
3.授業外学習30%(2点X15回)
履修条件・留意点および受講生に対する要望
1. チーム活動を前提とするので、すべての授業に出席すること。
2. グループワークに積極的に参加すること。
3. 見学者や授業協力者(Creative Team:略称CT)が参加する可能性がある。
4. 授業終了後に、授業の感想を話す会があります。希望者はぜひお越しを。
5. 今後の受講生の参考とするためや、学外での紹介のために、授業風景を撮影する。
6. 以前の授業風景がアップされているので、以下のURL、あるいは、QRコードで確認すること。
http://bit.ly/1crJJw8
昨日、グループワーク授業準備会議を精華大でおこないました。
4月10日初回の授業に向けて最後の確認でした。
これまで三度会議をしているので、授業協力者(Creative Team:CT)の互いの特徴もわかるので、実にスムーズに進行していきます。
CTの個人の能力の高さは毎回ですが、より重要なのはチームとして動けるのかです。
会議毎に、加藤尚子さん(なおげ)プロデュースで、集合写真を撮ることになっていますが、昨日も奇抜な構図でした。それが以下の写真です。
それにあわせて、初回の見学希望者も10名ほどおられます。今回の見学者の特徴は、専門職的な方がお見えになることです。また新しい試みができそうです。
その他、自己紹介ムービーやなおげ作のリアルタイムドキュメンテーションのムービーもまもなく公開します。
見学者を募集していた授業について、その後の進展をお知らせします。
見学希望者については、ありがたいことに反響があり、是非行きたいといただける方が増えてありがたい限りです。まだまだ受け付けますので、ご連絡ください。
さて、私と一緒に授業を作ってくれる授業協力者(Creative Team:略称CT)4名+1名と
授業準備の会議をしてきました。既に4回目です。
今回は、授業開始まで1ヶ月あるので、余裕を持って準備できます。
CTさんとは、単に授業設計をどうするかを話し合うのではなく、まずは、CT同士のチームビルディングと自ら授業を体験することをやってもらってます。
第一回、第二回目の会議では、私から授業のねらいや実務的な説明をしたのですが、CTさんは眠そうな顔をしていました。私の説明ばかりでは彼らの意欲が沸かなかったようで、以後はこちらからの説明は最小限にして、CTさん同士の中で授業準備をしてもらいました。
考えて見れば、少し前までまったく知らなかったメンバーがたまたま集まって、授業を創り上げていくわけですから、互いに疎遠なままで進めるわけにはいきません。そこで、実務を先行させるのではなく、なぜ授業に取り組むのかをじっくり話し合いながら進めていいます。「なぜ」という問いは、子供の頃からしているのですが、大人になるにしたがって問わなくなっています。
われわれは、何事も原点から始めてみようとしています。確かに実務優先で進めると進行は早いですが、CTさんのモチベーションはまったく上がりません。それがわかるからこそ、思い切り彼らがやりたいことにじっくり取り組んでもらっています。
実は、私には別件があって、会議に遅れたのですが、CTさんは、既に授業のコマシラバスの検討に入っていました。しかも、それぞれの特性がかなり出てきたことで、「この人には、この役割をやってほしい」「はい、是非やりたいです」という役割と、自身の動機づけとが次々とパズルのペースを埋めるようにはまっていきます。実に見ていて愉しいです。私があれこれ言わなくても進んでいくのですから。
先日の会議場所にたまたまやってきた加藤尚子さん(なおげ)もわれわれの取り組みが気に入ってくれて、CTの応援団として協力してくれることになりました。さっそく彼女の役割も決まってきました。
今回のCTの特徴は、
大学生が少ないこと、
教職経験者がいること、
専門家として従事していることが多いこと、
など特徴が際立っているのが特徴です。
以下の写真は、なおげさんプロデュースの構図です。
手を挙げている写真は、「記念写真と言えば、床に寝転んで上から撮るのがいい」という提案でした。しかし、床が狭いので、壁を使って床に寝そべった雰囲気を出しました。
顔だけが写っている写真は、おなじくなおげが、「だんご三兄弟みたいなポーズをしてください」ということで、ビルの階段から顔を出しました。はるさんが一人かっこよく決めています。
毎回、こんな遊びをしながら、深く進めています。
来週最終の準備会議をしてから、いよいよ4月10日初日を迎えます。
授業見学に来ていただく方を募集しておりますので、ぜひお越しください。