ピクショナリーをしませんか?

昨日の授業で、アートディレクターの徳田祐司さんが彼お得意のネタを披露してくれた。

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ピクショナリーって知ってますか?

ペアになって、一人がある言葉を絵やイメージを書いて、もう一人に答えてもらうというイメージゲームだ。どういう言葉が出されるかで、描く側はかなり難渋する。受講生200名がペアになり、誰が描く側か、答える側かを決定してから始まる。

答える側は、下を向いて言葉を見ないようにする。そこで、徳田さんが言葉を書いてから、すぐに引っ込めた。答える側も顔を上げて、さあ始まりだ。

書き出して30秒前後から次々に手が上がる。たとえば、

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です。

正解は、なんだと思いますか?

「応援団長」

です。

当たりましたか?

さあ、次は抽象的な言葉なので、難しい。と思いきや、出題してから、20秒足らずでわかってしまったペアが次々に現れた。その場面を動画で見てみよう。出題した徳田さんもその早さに驚いているよ。


D

たとえば、回答は、以下です。

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わかりますか?

正解は、

「団結」

です。

なかなか難しいけど、受講生はいとも簡単に答えてしまう。恐るべき才能だ。

こういう閑話休題的なワークをはさんで、デザインの意味、Retired Weaponsプロジェクトの展開などへと進んでいった。

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「多彩な音楽ジャンルと見えるようだけど、私にとっては狭い道なんです」松本隆さんの音楽は、変わらない。

はいはい。松本隆さんの講演会に行ってきました。

会場の大講義室には400名以上の参加者が溢れて、予定時間を少し過ぎてから始まった。

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対談相手の精華大学長は、大学卒業後に音楽雑誌社に勤めていて、しかも同世代なので、松本さんの音楽についてかなり詳しく知っている。そのため、はっぴいえんど結成前後から、京都で岡林信康のバックバンドをしていたこと、解散当時の話を経て、歌謡曲での活躍、90年代にはクラシック音楽、そして能や歌舞伎をアレンジした作品と駆け足だが、一応彼の音楽生活40年を語り合った。その中で、いくつか興味深い話を紹介する。

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中学時代の文学青年を初めとして、高校までの時代に感性を養っていたことを「はっぴいえんど」に注ぎ込み、完成度を目標にした音楽作りにしていた。その後の歌謡曲時代(太田宏美、松田聖子など)は、音楽の量に徹する仕事として位置づけたらことで、自分の位置としてはまったく迷いなく生きていた。自分以外の誰もが反対しても、自分にとって腑に落ちた目標が決まればまったく気にならなくなる。こういうスタンスは、よほどの天才でなければできないことだ。

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彼が語った言葉の中で、「外からは幅広いジャンルに取り組んでいると思われているけれど、自分としては、その時その時の非常に狭い道を行っていると思っている」ということが印象的だった。学長はかなりのマニアなので、その言葉を聞いてもあまり驚かなかった。そのやりとりが印象的だった。

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今秋には、京都で源氏物語千年紀を記念した能楽コンサートを開催するとのこと。現在、その作詞の最中とのこと。近所のコンサートホールで開催されるとのことで、これは是非行きたいと思う。

私のゼミ生も実はかなり活躍したので、彼らは大きなお宝と出会った。

終了後には、サインに応じてくれて、長い行列がなかなかとぎれないようだった。私と松本さんは、誕生日が同じだった。祇園祭も近づいてきている。また、次回の出会いを考えよう。

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はっぴいえんどの松本隆さんがやってくるー松田聖子、Kinki Kidsの作詞もー

明日、すごい人が来るんですよ。

ロックバンド「はっぴいえんど」(松本隆、細野晴臣、大滝詠一、鈴木茂)の元メンバーであり、松田聖子、KinKi Kids、山下達郎、クミコ、中島美嘉、藤井隆、松たか子などに詞を提供している松本隆さんです。この話を聴いた音楽・出版業界の知人は、

「この方・・・もはや生ける伝説と言ってもいいほど、音楽業界の宝級の方です。・・・俺が行きたい・・・!!」

「>音楽を志す皆さんへ

ひとこと「ぜったい行くべきです!」

松本さんは“ハッピーエンド”というグループで活躍して、その後、作詞家に転身して数々のヒット曲を生んだ伝説の人です。

当時、(今もかなり)困った時の松本頼みといわれ、筒美京平さんとのコンビともなればヒットを確約されたようなものとレコード会社が日参したものです。

何気ない言葉の使い方は絶妙です。彼の書く詞にはリズムがあります。

講演には文章を書くヒントがいっぱい、だと思う。」

と語っている。

 実際、松本さんは、めったに講演をしないそうで、よくぞ口説いたなあ、と思う。対談相手が精華大の学長で、音楽、詩、絵画などを自由奔放に語る人なので、さぞかし面白そう、

明日ですよ。明日。来てください。

詳細は、以下のサイトをご覧ください。

人文学部総合人文学科開設記念連続講演会

「日本語を音にする」

松本隆(作詞家・作家/元はっぴいえんど ドラム・作詞担当)×島本浣(京都精華大学 学長)

開催日時:6月25日(水)18:00〜19:30(開場 17:00)

会  場:京都精華大学 黎明館 2F L-201教室

申込不要(無料・先着順)

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手塚るみ子さんがマンガミュージアムにやって来た

今日は、手塚るみ子さんとマンガミュージアムでお会いした。ラジオ番組の収録とマンガミュージアムの見学のために来られたのだった。

番組収録の直前に見学されるのかと思ったら、実に一時間程度もじっくり見ておられた。収録がなければ、何時間でも見ていそうな様子だった。一息ついて、併設のカフェーでお茶を飲んだのだが、カフェの壁は、アニメマニア垂涎の的であった。壁には、竹宮恵子、ちばてつや、高橋真梨などそうそうたる作家が描いた絵が描いてあった。るみ子さんは、その一つ一つに目を通し、もし手塚治虫が生前このミュージアムに来ていれば、どこかに描いていただろうと言っていた。研究員に聞くと、時々漫画家さんがカフェにふらっと寄ってくれるそうだ。いにしえのカフェの雰囲気を持っている。

明日の授業について、るみ子さんはいろいろと気遣ってくれている。何冊かの手塚作品を選んで、それを元に授業するとのこと。写真は、明日の授業で使う予定のマンガである。これを元にどのような授業が展開されるのかが楽しみだ。

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鉄腕アトムの娘が父を語るー6/14精華大で手塚るみ子さんの授業

6月14日(土)手塚治虫さんの娘、手塚るみ子さんが精華大で授業をされます。

彼女のプロフィールと、授業概要をお知らせします。

手塚るみ子さんは、父の死後、手塚治虫作品のプロデュースを始めました。

原宿ラフォーレミュージアムにおける展覧会「私のアトム展」、劇場アニメ「ジャングル大帝」、手塚治虫生誕70周年記念トリビュートCD「ATOM KIDS」など、様々なジャンルで幅広い企画制作をプロデュースされています。

現在ABCラジオ「EARTH DREAMING〜ガラスの地球を救え」のパーソナリティーです。また音楽レーベル「MUSIC ROBITA」を設立し、2003年の「鉄腕アトム」生誕にあわせたトリビュートCD「Electric-Brain feat. ASTROBOY」はじめ、手塚作品の音楽企画も制作しています。

手塚るみ子さんが講演を行うのはこれが初めてです。

APバンクの小林武史さんも精華大で初めて講演をおこないましたが、

その時にも貴重な場面を見ることができました。

以下概要です。

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「広告表現技法」公開授業

テーマ:手塚治虫の遺(のこ)したものを蘇(よみがえ)らせる発想

講師 :手塚るみ子 /プランニングプロデューサー

場所 :黎明館 L-001

日時 :6月14日(土)13:00〜14:30

参加費無料

交通アクセス

http://www.kyoto-seika.ac.jp/access/

学内マップ

講義室のある黎明館は、無料スクールバスの大学バス停近くです。

http://www.kyoto-seika.ac.jp/about/map/index.html

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ワークショップではじめてのラウンドテーブル

大学教育学会初日最初に「授業方法としてのワークショップとelearning」をテーマにラウンドテーブルを実施した。最初から、テーブルを取り払って、椅子を丸く並べてお互いの顔が見やすい形式で始めた。私の簡単な説明の後、ファシリテーターの青木将幸さんが、参加者の意図を行動で表すという形で、参加者に位置を確かめてもらった。このあたりから、通常の学会報告とは違う雰囲気が流れてきた。参加者の自己紹介には、自分がこのテーブルに参加した意図をA4の紙に書いた言葉を中心に話してもらった。

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次に、キャリアカウンセラーの中村恵子さんが、さらに参加者の気持ちをえぐる形で、ワークショップを展開してきた。ここまでくれば、座学があっても、参加者の集中力は衰えない。

向後さんが、elearningとワークショップを交互に実施する中で、参加者にとって双方のメリットを生かす授業報告をされた。

休憩後、参加者に質問したいことをA4用紙に書いてもらい。それをもとに話し合いを展開した。青木さんの見事なファシリテートで参加者のいいたい気持ちを汲み取りながら、それを全体で共有する方法を参加者自らが体験した。

学会で、おそらく初めてのテーマであったが、今後このテーマは大きく飛躍する。その先鞭をつけた意味で、今回のラウンドテーブルは記念すべき企画となった。

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はてな社長、京都にようこそお帰り!

はてな社長近藤淳也さんは、京都大学理学部大学院時代に「人力検索はてな」を起業した。その後、「はてなダイアリー」で一気にブレイクした。その後、渋谷・シリコンバレーと拠点を移した後、今年、創業の地京都に再度拠点を構えた。

今夜、創業時の友人が中心になって、近藤さんの京都にお帰りになった歓迎会を開くことになった。私は直接の接点がなかったが、知り合い(乾さん)からの連絡で参加した。会場は、40名も入れば一杯の場所だが、参加希望者が殺到して、若者は立ち見となった。私は、開場30分前に行って場所を確保した。参加してみると、知り合いがいるいる。たくさんいた。こういうイベントにはニオイを感じて集まってくるものだと思う。

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ゲストの近藤さんは、旧友だけのこじんまりした歓迎会だと思ったら、60名もの参加者を前にして少し緊張されているようだった。話した内容は、これまでの会社の歴史と、最近のサービスの紹介だった。決して流ちょうな話しぶりではないが、これまでの仕事への自信と同時に、より広い視野で業務を考えていこうという気概に溢れていた。

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質疑応答になって、最初に私が口火を切った。

「京都から、東京、シリコンバレーと拠点を移されて来て、京都に戻ってこられて、京都の意義や特色はなにか」

と質問した。近藤さんは、「近視眼的な視野ではなく、長期的な視野で仕事を考えたいので、それを可能にする場所として、京都に戻ってきた」と答えた。京都に何故戻ってきたのかという点については、その後も何名もの参加者が質問したが、近藤さんの答えに大きなぶれはなかった。じっくりと本格的な構想を形にしたいと思っているのだろう。

歓迎会では、旧友とも15年ぶりに再会した。かつて富山にいた時には、よく会っていたジャーナリストだった。政治部勤務が長く、政治の裏表を知り尽くした中で、現在は少し充電期間のようだった。精悍な顔つきは変わらず、むしろ自信が溢れた表情は、次の仕事に向けた決意が感じられた。

話は戻るが、近藤さんが来ているシャツには、「グリーン電力証書」を購入している印だった。物理学出身者らしく、環境問題への造詣が深く、この点は接点がありそうだ。学会までの忙しい時だったが、行っただけの価値があった。

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G8サミットと市民メディアネットワーク

ラジオカフェで、7月に北海道洞爺湖で開催されるサミットに向けた市民メディア側の動きを報告する例会がおこなわれた。

世界のコミュニティーラジオ放送局の連合体であるAMARC東アジア理事の松浦哲郎さん、

AMARCとも深いつながりをしているFMわぃわぃ代表の日比野純一さん、

そしてゼミにも来てくれたベルリン自由大学学生のサーシャ・クリンガーさんの三名が

メキシコ少数民族の放送局設立の話、昨年のドイツサミットでの市民メディアの活動と、今回の洞爺湖サミットでの準備についてじっくりと説明してくれた。

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メキシコでは、少数民族の言葉や文化を放送すること自体に対する権力者の妨害がある中で、放送再開当日に訪問したこと。

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ドイツでは、若者の就職難や不況が反映して、その不満が底流となって、市民メディアの活動は非常に活発に展開された。対して、日本では、洞爺湖という遠隔地にあるだけでなく、サミットと若

者とのつながりが十分できてない中で、世界の市民メディア関係者を受け入れて、日本独自の放送をする意味の重要性について語ってくれた。

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化粧室は手洗い。Toiletは男女共用トイレ。

もう一日、非日常の生活を送った。

前日の筋肉痛が残っているかと思うと、まったくない。いつもよりかなり短めの睡眠でも実に快適に起きた。

今日は、本山(ほんざん)の中でも特別な部屋だった。畳から感じる暖かさが少し冷えている。自分の体を投げ出す。脱力できないと、相手はつらい。相手の熱を感じながら、相手の動くにまかせると、やがて体の重みを感じなくなる。今度は、自分の重みを相手にかける。相手へのいたわりが相手に重みとして伝わる。いたわらない。体の動くままにまかせよう。すると、体重の重みを突然感じなくなる。

それから直立して、相手から少し離れて立つ。以前は感じなかったエネルギーを感じる。昨日は、もっと近くに寄らないと感じられなかった相手の存在が少し離れても感じる。体温ではなく、生の息吹が芽生えている。この芽生えは、「声の文化」の時代には感じるのが当たり前だったのだろうが、「文字の文化」の今では呼び出すのにかなり手間取る。過去に失われてしまった感覚が蘇る瞬間だ。じっくり味わう。

休憩時間に小用に行く。手洗い室には行かない。その部屋は字句通りの手洗いだ。隣のToiletに行かないといけない。入口が小用で、奥が男女共用トイレだ。慣れない感覚だが、この違和感が今へと戻る役目をする。

じっくりと、そしてあっという間に過ぎる時間。気持ちをほぐすのには時間がかかるが、その後の時間はあっという間だ。同じ時間であっても、そこに挟み込まれる人間の位置はまったく違う。その時間に緊張し、弛緩し、そして、今へと戻ってきた。

心地よい疲労感のままに眠ることにしよう。

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他人のストーリーを自分が演じるということ

自分のもう一つの側面を見つめるのは好きだけど、それをあたかもその通りに演じるのは不得意だ。特に、演劇的手法は、苦手だ。

しかし、他人の話をあたかも自分が体験した可能かのうように演じることは、自分自身のことではないので、演じることができる。しかも、他人からはまったく説明されていない状況を自分が演じてしまうこともある。それを今日体験した。

その場合、演じている自分は自分ではなく、自分とは別の感情や意見が登場することになる。自分がそれを切り開けた、というか、自分の体を通じて、それを表出できたのは非常に幸運だった。自分でも、他人でもなく、そこで共有する場や意識の産物を表現することは、少しの恥ずかしさを超えれば、すんなりとできる。

由緒正しいお寺で、過去と現在、そして未来が交錯する場ができあがった。明日、もう一度触れに行こう。

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