「多彩な音楽ジャンルと見えるようだけど、私にとっては狭い道なんです」松本隆さんの音楽は、変わらない。

はいはい。松本隆さんの講演会に行ってきました。

会場の大講義室には400名以上の参加者が溢れて、予定時間を少し過ぎてから始まった。

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対談相手の精華大学長は、大学卒業後に音楽雑誌社に勤めていて、しかも同世代なので、松本さんの音楽についてかなり詳しく知っている。そのため、はっぴいえんど結成前後から、京都で岡林信康のバックバンドをしていたこと、解散当時の話を経て、歌謡曲での活躍、90年代にはクラシック音楽、そして能や歌舞伎をアレンジした作品と駆け足だが、一応彼の音楽生活40年を語り合った。その中で、いくつか興味深い話を紹介する。

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中学時代の文学青年を初めとして、高校までの時代に感性を養っていたことを「はっぴいえんど」に注ぎ込み、完成度を目標にした音楽作りにしていた。その後の歌謡曲時代(太田宏美、松田聖子など)は、音楽の量に徹する仕事として位置づけたらことで、自分の位置としてはまったく迷いなく生きていた。自分以外の誰もが反対しても、自分にとって腑に落ちた目標が決まればまったく気にならなくなる。こういうスタンスは、よほどの天才でなければできないことだ。

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彼が語った言葉の中で、「外からは幅広いジャンルに取り組んでいると思われているけれど、自分としては、その時その時の非常に狭い道を行っていると思っている」ということが印象的だった。学長はかなりのマニアなので、その言葉を聞いてもあまり驚かなかった。そのやりとりが印象的だった。

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今秋には、京都で源氏物語千年紀を記念した能楽コンサートを開催するとのこと。現在、その作詞の最中とのこと。近所のコンサートホールで開催されるとのことで、これは是非行きたいと思う。

私のゼミ生も実はかなり活躍したので、彼らは大きなお宝と出会った。

終了後には、サインに応じてくれて、長い行列がなかなかとぎれないようだった。私と松本さんは、誕生日が同じだった。祇園祭も近づいてきている。また、次回の出会いを考えよう。

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