Patagonia博多店に卒業生が働いている

会議を早めに抜けて、電車の時間前に、繁華街の天神に行った。そこには、卒業生がPATAGONIAで働いていると聞いていたので、驚かせてやろうと思って行った。

あいにく休憩時間で不在だったが、店の人に伝言したら、まもなく連絡があった。店にはいると、お客さんに一生懸命説明してる大内一恵(カズ)の姿があった。もともと客扱いのうまいタイプなので、しばらくそのまま見ていたいくらいだった。でも、店の人が気を利かせてくれて、カズがやってきた。

写真の様に、きれいにスマートになって、ますます魅力が増してきた。昨年10月に博多店がオープンする前に、大阪店で働こうと思っていたのだった。それが、博多店がオープニング・スタッフとして働くことが決まり、福岡に引っ越してきたのだった。

元々が、よく食べ、よく飲むタイプだったのだが、福岡に来て、鶏肉以外の肉は食べず、野菜は地物で、健康的な食事をしているとのこと。住居が海沿いの一軒家で、暇な時にはボードをしたり、自然と戯れたりするそうだ。それで10キロも痩せたとのこと。でも、肌つやもよく、体に合っている。

カズはPATAGONIAが大変気に入っている。というのも、単なるアウトドアの商品と言うだけではなく、オーガニックな素材を使って、リサイクルを考えた製造過程を創り出すことに会社が極めて熱心なことだ。さらに、店主催で、定期的にアウトドア写真家、環境問題活動家、代替エネルギー問題専門家などを呼んで、講演会が開催されるとのこと。しかも、店員の社員教育においても、こうしたソーシャルなテーマに関する研修もおこなわれており、社会的なマインドを持った社員となることを企業のポリシーにしていることだ。

以前の彼女であれば、すべてスルーしていたテーマであるが、自らの問題と捉える中で親近感を持ち始めている。帰りには、店のパンフレットを余分に持たせてくれて、学生にも配布してほしいというリクエストを受けた。今度配ることにしよう。

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博多でファシッとファシリテーション

博多に来ています。f:id:ytsutsui:20080525140756j:image

最初から、ワールドカフェでメンバーの自己紹介が始まりました。たまたま六月の大学教育学会でラウンドテーブルで同席する青木将幸さんも同じテーブルでした。

それぞれが話し出すなり、誰ともなく、ファシリテーショングラフィックが始まりました。カラーを駆使した多彩なまとめに、旅人がやってきても、すぐに話が始まった。

ホワイトボードに書かれた図は、中野民夫さんがセッションの流れを書いたものです。

以下がテーブルのメンバーの自己紹介です。


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対話をメタ(メタ Over メタ)で観察した(再掲)

(昨日、この投稿を一時保留していたのは、主催者の許可を取ってなかったからだ。今日、大阪で会って、映像を見ながらこの企画の振り返りをした。たいへん有益な時間だったが、肝心のブログ掲載許可の話を忘れていた。でも、あまり神経質にならなくてもいいのかと思うので、再掲する。)

先日、ある集まりで、対話を観察するという企画があり、参加した。

私自身は、ファシリテータのサポート役に回って、メタ観察のさらにメタで観察することと、別のグループを対話を撮影する役割だった。

八名のグループ内から、同じテーブルに座りながらも、会話にはまったく加わらず、いっさい心理的外面的な反応をしないままの観察者Aが二人と、会話が聞き取れない程度にテーブルから離れて、外見的な様子だけを記録する観察者B一名を決め、それ以外は、会話の参加者として話す、という形式であった。第二セッションでは役割を敢えて交代してもらった。

私は、観察者Bよりもさらに遠くにいて、決められたグループを観察すると同時に、他のグループをも俯瞰するという役割だった。観察者は、透明人間になりきろうとするのだが、Aの場合、つい会話に反応してしまいがちになる。逆に、Bの場合、話の筋が分からないので、逆に自分の見ていることがいいのかどうか不安になる。

私は、Bよりもさらに遠くにいるので、何を見ればいいのかさらに不安になる。メタ over メタの役割である。しかし、ある時点で評価基準を決めたことで、その役割に一気に引き込まれていった。私が考えた基準とは、第一セッションで観察者Bをした人が、第二セッションで参加者になった場合、どのような変化が起こるのかに注目した。

観察者Bが第二セッションで参加者になると、第一セッションの流れがほとんどわからないために、グループにとけ込む方法に違いがあった。ある人は、第一セッションの流れがわからないので、意見が言えないと思って、自ら司会者となって、まとめ役をしようした。別の人は、流れがわからないながらも、他の参加者の会話を一生懸命に吸収しようとして、問いかけを一生懸命にしようとしていた。さらに、ひたすら聞き役に徹する人もいた。

こうしたシミュレーションは、あくまでも仮の条件であったが、現実生活ではよく直面する場面でもある。ファシリテーションでは、傾聴ということが重視されるが、逆に参与しながらも、聞いているという役割に立つと、自分たちの会話が外部からの視点で見てもらえることが可能になる。

セッション後の振り返りでは、一連の観察者と参加者が一緒になって、会話を続けている時の心理状態や目標設定について話し合った。こういう機会は滅多にないので、お互いの考えをぶつけあってみると、こういう単純な仕掛けで、会話を内から、外から、そしてメタの視点で解明される楽しさを感じられた。

本日、その時の撮影した映像を見ながら、参加者役のメンバーも加えて振り返りをした。個人やグループのメカニズムを解明する絶好の機会となった。

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このブログは一時保留

たぶんこの内容は載せても支障がない程度の記述だったので大丈夫なのですが、主催者にまだ承認を取ってなかった内容なので、承認が取れたらアップします。

すいません。

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京大生とドイツ人学生とのプレゼン大会を開催

三年生のゼミ生には、外部の空気にふれてもらいたいと思って、学外とのつながりを重視している。

既に、2月1日にキンシ正宗さんの酒蔵で、京都工繊大生とのプレゼン大会を体験した。その模様は、2月2日以後のブログにアップしている。当日、キンシ正宗さんが設定してくれた宴席は大変楽しくて、これならば今後はうまくいくかなと思った。しかし、終了後にできるだけ早く振り返りと今後の方針を決めようと思ったが、学生はまったく集まらない。いろいろ理由はあると思うが、ゼミ生にとっては、プレゼン大会をこなすこと自体が目標になっていたようだった。

これではまずいと思い、今回は、プレゼン自体が目標ではなく、より大きな目的を達成するための一里塚としての位置づけを明確にして望んだ。参加者は、海外とのインターンシップを希望する学生の受け入れと送り出しに携わっている京大生(京大AISEC委員会メンバー)、ベルリンのオープンチャンネルでビデオ作品を発表していて、現在日本に留学中のドイツ人学生([www.japanorama.de.tc:title=サーシャ・クリンガー]さん)と一緒にプレゼン大会をすることにした。

もちろん、目標を明確にしたつもりだが、期限が近づくまでなかなか準備が進まない。前日までうまく準備できるのだろうかと思った。しかし、当日、ゼミ室に入ったら、既にゲストが来ていて、プロジェクターテストをしているところだった。椅子の並びもプレゼン用にレイアウトされ、ゼミ生の役割も決めてあるようだった。プレゼン内容については、まだまだだが、準備とビデオ編集も今回は学生が担当してくれたので大きな前進だった。以下にプレゼン内容が見られるので、ご笑覧ください。

筒井ゼミのプレゼン


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質疑応答


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京大AISECメンバーのプレゼン(前半)


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京大AISECメンバーのプレゼン(後半)


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質疑応答


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サーシャ・クリンガーさんのプレゼン(前半)


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サーシャ・クリンガーさんのプレゼン(後半)


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質疑応答


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ヘンな人が10人いれば、変えられる

京都メディフェスのプレイベントとして、開催された講演会は、大阪ボランティア協会事務局長早瀬昇さんと京都NPOセンターの深尾昌峰さんが登場した。かれら二人は、NPO団体の中でも、マスメディアとのつながりが深く、また独自ルートを持って、活発な広報活動をしている。その経験を話してもらい、われわれの活動に生かそうという意図で話してもらった。

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早瀬さんは、メディアの使い方として、次の五点が必要だと語った。

1.クレーマーになれ

 単にメディアに苦情を突きつけるようなクレーマーではなく、マスメディアに筋の通った批判ができるようになることが重要である。メディアは、そういう人物の言うことを受け止めようという気持ちがある。

2.売られたけんかは買う

 あちこちに出かけて講演会などで出かけて出会った人とは、直接的にはメリットがあることは少ないが、間接的なつながりが増えていくことは、やがては大きな力となる。その意味では、忙しくても、依頼されたことは引き受けた方がいい。

3.耳に残るキャッチフレーズを作る

 活動を印象的なコピーにしておくことは、メディアに非常にインパクトを与える。

4.常識を崩す発想の提示

 常識的な善行ということではなく、場合によっては非常識的なことから発想することは、インパクトを与えやすい活動になる。それは、注目度を浴びることとなる。

5.マスメディアにはない取材力

 活動の綿密なデータや経験は、メディアもほしがるために、大きな力となる。

それ以外にも、多くの論点を提示してくれたが、なじみやすい言葉で語りかける姿は、NPOの中心メンバーでありながらも、絶えず新しい取り組みをしようという気概を感じさせてくれる。

タイトルに出てきた言葉は、早瀬さんが言ってくれた言葉で、「一万人に一人はへんな人がいる。NPOに興味のある人はたいていヘンな人だ。でも、十万人いれば、十人のヘンなひとがいるはずだが、十人いれば、社会を変えられる」と。

表現の巧みさと、人間の動き出しを軽妙に語った言葉だと思う。

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子鹿まで数メートルに接近ー高野川でおもいがけず遭遇したー

子鹿が高野川を歩いている(3分間)

(ダウンロードするか、iTunes for mac/winで見てください。)

今日、打ち合わせに行く途中に、高野川縁を自転車で通っていたら、何やら両岸にいる人たちが川に向かってカメラを構えている。何を撮影しているのだろうと思いながら、川の方を見たら、なんと子鹿が川の中にいるではないか。数年前、角が立派な雄鹿が川にいたのを見たことがあるが、今度はかわいい子鹿だ。

不安そうにしながらも、あまり警戒心がなく、近くを通ってもあまり気にしない。映像の最後には、川岸を駆け上って、住宅街に行きそうになっていた。その後、私は、住宅街に迷い込むと、交通事故に遭いかねないので、川の方に追いやった。しばらくして、川下に向かって、一気に走っていったのだが、その早さにカメラが付いていかず、撮影を断念した。

この子鹿は、おそらく群れとはぐれて、比叡山から降りてきたのだろう。この映像でも警察に電話をしている男性の声が聞こえるが、彼はてきぱきと処理してくれた。


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初対面の打ち合わせは、自己紹介で決まる

昨日は、大阪で打ち合わせをした。

駅前第二ビルの会議スペースだったのだが、壁にはホワイトボード代わりのシートがあり、そこに次々と発言を書きながら打ち合わせを進めていった。

普通だと、名刺交換して、簡単な自己紹介をして、すぐに会議を始めるものだ。しかし、昨日は、三名の自己紹介を30分以上かけてしながら、それをシートに書いていった。参加人数が多すぎると、自己紹介の時間も限られてくるが、三名だとみっちりとできる。自己紹介でどこまで話せるかは、実は、自分がその場でどこまで許容されているかを測るものとなる。

主催者が、まず最初に自己紹介をした。ワークショップに出会って、神戸で様々な経験をされてきたことを実例を元にして語ってくれた。シートに発言内容を簡単に書き留めていき、見る方は非常にわかりやすい。次が、私だった。私の場合は、これまでのあっちいったりこっちいったりの人生を断片的に語りながらも、それらがどこかでつながっているのだということに気づいてもらえればいいと思っている。

もう一人の方は、社内での自分の取り組みにフォーカスして、システムをどう管理するのかから、現場にいる人間のよさを認め合うことへと考え方が変化してきたことを語った。その結果、社内幹部からはそれが評価されなくなったのだが、現場の人間の意欲が高まり始めたことで、自分の確信が強まった、という話をされた。システム管理を徹底すればするほど、現場の意識と離れていくというのは皮肉な結果である。

それぞれに自己紹介で出された課題がその場で解決できるのではないにしても、その後の会議テーマとも結びつけながら考えていると、新しい発想が次々生まれていく。主催者が入念な準備をされていることが前提であるが、自己紹介でお互いの考えを認識していることが、どれだけ創造的な結果を生みだすかを体験することができた。

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昨年度の授業評価が送られてきた

昨年後期に担当した他大学での授業「日本語表現法(話す)」の評価結果が送られてきた。以前にも書いたが、この授業はかつてないほど苦しんだ授業だった。

理由は、

  1. 仲間だけの内輪の私語が多い
  2. 初めてのスピーチの授業で構造が作りにくい
  3. TAもいず、教室も使いにくい

などあげればキリがない。

ただ、途中から受講生の反応が変わってきた。

変化した理由は、私の窮状を受講生に素直に訴えたことや、こちらの苦労とはとは別に、意外に受講生が楽しんでいたのがわかったことだった。グループをいろいろと組み替えながら、ワークをしたのだが、それまで仲間内の私語しかしなかった初年次生が、意欲的な上級生のグループに入って、上級生の重みのある発言が続いたことで、自分との落差を感じたのだった。授業終了後には、私語よりも、前に向かっていく姿勢が顕著となった。

私としては、意外に評価されていることがわかったのだが、クラスの中でどのくらいの受講生が評価してくれるのかが楽しみだった。本日送られてきた結果を見ると、ほとんどの受講生が5段階評価の中で4で、平均すると4.3以上になるだろう。やったー。

これがビギナーズラッキーにならないように、ワークショップの手法とコンテンツとの効果的な組み合わせを考えていきたい。

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携帯ゲームは、エコと相性がいい

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携帯ゲームと言えば、待ち時間の暇つぶしに無料で遊べる娯楽という側面が強い。そこにエコロジーをテーマにしたゲームが始まっている。携帯電話で無料で遊べる「エコゲーフォレスト」というサービスが今年1月から始まり、現在、1万名程度のユーザがいるという。

それについて、ライブウェア取締役花屋雅貴さんが授業に来て話してくれた。ゲームが好きで、プログラマーとして大手ゲーム会社に就職後、いくつかの会社を経て、現職となった。彼の話を聞いていると、私がいだくシステム担当者のイメージとはまったく異なる。システム担当者といえば、業界用語で内向けの言葉を使って、どちらかというと対話が苦手な寡黙なタイプが多い。しかし、花屋さんは、そのイメージとのギャップを楽しんでいるように、饒舌だ。しかも、対話型の外向きの言葉を使って、外向けの話題との接点を求める話し方をする。

かといって、なぜ携帯ゲームでエコロジーなんだろう。もちろん、ゲーム会社なので、会社としての特色を出し、収益を上げることが前提になっているのだが、彼によれば、NPOにせよ、企業にせよ、思い入れを持った仕事は継続することが重要であって、そのためには一過性の寄付や助成金に依存するのではなく、事業収益が循環する仕組みを作る必要がある。だからこそ企業の場合、収益を上げることが必須であり、その将来性を買われて、サービスが始まったのである。

エコ活動自体は地球温暖化問題にせよ、リサイクルにせよ、大きな国際問題となっているにも関わらず、一般市民の関心は高くない。花屋さんによれば、その限界を破るためには、環境活動家からのアプローチよりも、携帯ゲームユーザと接している企業からのアプローチにも意味がある。彼は、環境団体にあちこちにメールして、専門家と話し、理科系出身らしくエントロピーやエネルギーの循環などをどう実現するかという知識も豊富になり、それを元にしてゲームを作ったのである。

もちろん、モバゲータウンを筆頭に携帯ゲームは、気晴らし的な欲望を刺激することが主流である。もちろん、そこからの収益が重要であることはもちろんだが、それでは対抗企業とは差別化できない。花屋さんからは、絶えず「ゲームで世界観を伝える」という表現が語られる。もちろん、この場合の世界観とは、社会に対する深遠な議論というような意味ではなく、エコへと何らかの橋渡しするメッセージという意味である。

それが伝わるためには、ゲームだけでなく、キャラクターがユーザの心をとらえる必要がある。その意味での努力を惜しまない点が、環境活動家とは大きく異なっている。

このプロジェクトは、既にマーケットが存在していて、その流れに乗るというマーケットインの発想ではなく、これから新しい価値観を作り出して、新しいユーザ層を獲得するというプロダクトアウトを重視する。このことで、彼は、携帯ゲーム業界の主流とは差別化し、環境NPOからの新しいエネルギーを受け入れ、若者とエコロジーとの垣根を取り払おうというビジネスをおこなっているのである。こうしたサービスは、企業活動としての意味とは別に、花屋さん自身が実現したい社会イメージがあってこそ初めて可能になった。

学生に実際にこのサービスを体験してもらった上で、学生からの厳しいアドバイスをもらいながらも、今後の展開に向けた多くのヒントをもらったようだ。携帯ゲームの世界になると、私はまったく歯が立たない。学生からこの世界を翻訳してもらいながらも、むしろ花屋さんの意図は真正面に受け止められたはずだ。

蛇足ながら、マインドマップを使って議論を見事にビジュアル化する彼の仕事ぶりを見て、その便利さを再認識した。私自身は一度挫折したのだが、素晴らしい実演を見て、今度は失敗しない気がする。ソフトのバージンアップをしよう。

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