アクティブ・ラーニングの現場:高校編】 【立命館宇治高校】

【教室のドアがいつもオープンです】

小竹 知紀さんのご紹介で、午前2、3限、午後4,5限、補習の最初を見させて頂きました。
高校2年生理科コース担当の田内雅人(国語)、小竹(物理)各先生の授業でした。 2015-11-24 09.09.10

2限目の小竹先生の授業は、最初5分間レクチャーをしてから、生徒が達成目標を書いた後は、グループワークを生徒自身の判断で進めていきます。生徒が尋ねてきた時にはできるだけ問いを返していきます。生徒もこの進め方に慣れてきているようで、生徒の所作が日常的です。途中に、渡辺コース主任も見学に来られて、理科コースの授業運営を管理職がどのように支えるのかを力説されていました。

3限目の田内先生は、広告の表現手法について学んでいくことでしたら、この日だけはオーソドックスな形での授業が進行してきました。ただ、今後、生徒がグループで実際に広告を作る段階ではアクティブな形になっていくとのことでした。他の授業でもそうですが、生徒が先生に反応を返すことが頻繁です。これら教員としてとてもやりやすいし、そういう雰囲気を創ってこられたことがわかります。

アクティブ・ラーニングが生徒の中に根付くためには、一つの授業や教員だけでは大きな変化がありません。その点で、このコースでは主要教科三科目でアクティブ・ラーニングで共通しており、それが生徒のマインドセットに影響を与えているのでしょう。生徒側からすると、その方がはるかにふるまいやすいです。

横の連携ができつつあると、次は縦の接続も考えていきます。中高一貫校では生徒を6年間のスパンで考えられます。横と縦という二つの視点で生徒を考えることの重要性はわかりながらも、大学ではそれがなかなか現実化しません。なぜなんでしょうか。

この高校でも、立命館守山高校に行った時と同じような文化を感じます。生徒は学外者に対して、体育会的な人工的な挨拶をせず、挨拶する必要があると考える生徒だけが挨拶をしてきます。生徒に対して、細かい指示を与えるよりも、考えて判断することを意識しておられます。2015-11-24 10.05.49

終了後に、水口貴之先生や酒井淳平先生にもお話を聞かせて頂きました。この学校には互いの授業についての工夫を相談する雰囲気があります。

アクティブ・ラーニングがうまく行き始めている学校の特徴として、
1.教員が複数名で取り組んでいること、
2.教員の教授法は異なっていますが、学生の能動性を高める点は一致していること、
3.教員の教科も多様であること、
4.教員同士で互いに教授法や生徒に関する意見交換が活発であること、
5.管理職ともつながって、支持を得ていること、
などが挙げられます。

立命館付属高校の特徴を一言で表すとすると、私は、「教室のドアがいつも開放されていること」だと思っています(立命館守山高校もそうでした)。一方で、公立高校では教室のドアを開けっ放しにしている学校は非常に少ないです。

ドアが開いていると、生徒は絶えず外とのつながりを感じますし、他の教員もその授業を見てしまいます。授業をたえず外の目にさらしておくことで、生徒もさらに学びます。教室空間の孤立した学びではなく、オープンな環境を大切にしたいものです。

ありがとうございました。2015-11-24 15.51.26 2015-11-24 14.18.21

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【アクティブ・ラーニングの現場:高校編】 【銅駝美術工芸高校:美術探求】

【コンセプトを明確にすることから始めます】

本日、銅駝美術工芸高校の「美術探究」(2コマ連続)の授業見学に伺わせて頂きました。以前から知り合いの先生からのご紹介でした。2015-11-20 09.25.32

最初の時間は、ヨーゼフ・ボイスやナム・ジュン・パイクといった現代アートの作品を見ながらそれを鑑賞する授業でした。

この学校では、今年度、iPad40台を導入し、授業時間中生徒に貸与しています。iPadを使った授業としてこの授業を紹介されました。

これまでの美術史の授業では、先生がプロジェクターで前に写した絵を解説するそうですが、部屋が暗くなると、居眠りする生徒も多くなって困っていたとのこと。それがこの授業では、貸与されたiPadを操作するので生徒をそれぞれ個人の活動を求められるので、寝ることはありません。確かにそうでした。

指定された映像は、iTunes Uに置いておいて、各自がそれを見るのですが、必ずそれに対する感想を掲示板に書き込みます。その上で、それらを見てから、再度感想を書き込むということをしていました。感想のメタ認知高めることです。

次に、ナム・ジュン・パイクと共にビデオアーティストとして有名なビル・ヴィオラの「驚く者の五重奏(The Quintet of the Astonished.)」
を見て、時間の概念について掲示板に意見を書き込みました。それを踏まえて、時間についてのビデオ作品をチームで作ることになりました。

手順は、以下の通りです。

コンセプト決め       5分間
撮影           10分間
編集           10分間
発表(表現意図について)
掲示板に感想を書き込み

私も授業でチームで映像などを作るワークを学生にしてもらったことがありますが、通常の学部の学生だと「コンセプト決め」「撮影」「編集」「表現意図の説明」がうまく回らないことが多いです。美術科の生徒だとこの区別がすぐにできることに驚きました。短時間でいかにこのプロセスを回していくかの訓練は、実は作品制作に限らないことです。このプロセスを他人事ではなく、常に一人称で考えられるかです。

2015-11-20 10.25.22授業終了後に、担当された渡邊先生などにお話を聞きました。昨年頃からアクティブ・ラーニング型授業に向けた取り組みの一環で、iPadを導入した授業を始めて、一人一台でタブレットを活用しています。これによって、授業への集中度、意見の表出、作品制作などが可能になったことで、これまでの授業とは大きく違うとのことです。

来年度には、貸与ではなく、生徒に購入してもらう段階に移るそうです。これによって、タブレットの自宅持ち帰りを前提にした教育への転換を図っていくそうです。

学校内でもまだまだ発展途上の動きだそうですが、管理職も積極的に支援をおこなっているとのこと。芸術分野での改革もはじまっています。

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写真 右 渡邊先生 中 梅林教頭  左 福丸先生

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【アクティブ・ラーニングの現場:高校編】 【熊本第二高校】

【SSHとアクティブ・ラーニングとを結びつけた改革進行中】

今村 清寿さんの紹介で、11月2日にお伺いすることになりました(記事にするのが遅れてすいません)。

那須校長や有働副校長などとお話ししていたら、「どの授業でもお好きな授業を見てくださってもいいですよ」とおっしゃってくださいました。普通はいくつかの授業に限定されるものですが、懐の深さを感じました。2015-11-02 16.27.59

見せて頂いたのは、地学の田上先生、物理の今村先生、数学の園田先生、日本史の池下先生でした。新任や若手の方が多くて、教え込みにならないような仕掛けをされていました。教師は生徒を教え込みたくなるものですが、それをしないという決意がよくわかります。

予定外で、美術科の授業も見学させて頂きました。この高校では美術科の活動が非常に特色があり、まとまりがあります。驚いたのは、数学の点数が、普通科よりも美術科の方が高いとのこと。これはかなり画期的なことです。理系と美術科とが一緒にプロジェクトをおこない、そこに文科系が加わってくる、というかなり広範な広がりを持った教員集団が既に生まれているのが大きなメリットです。アクティブ・ラーニングがさらに進行する中では、教科を越えた仕事で成果を出していく事が望まれます。2015-11-02 16.28.09

午後には、教員研修会で講師をさせていただきましたが、校長先生をはじめとして、ニックネームで呼び合うという非日常的な仕掛けの中で、非常に意欲的に望んで頂きました。ありがたい限りです。

翌日には、アクティブ・ラーニング研究会熊本主催の研究会に参加して、九州地区の逸材が集まった貴重な機会でした。互いに引き寄せられるという感じの集まり方でした。2015-11-03 14.00.26 2015-11-03 14.00.29

主催者の溝上 広樹さんが、ワークや説明を考えておられましたが、よく練り込んだワークでした。ここにいると楽しくなると思いながら参加者が集まってこられるのよくわかりました。

是非創り上げましょう。

ありがとうございました。

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【アクティブ・ラーニングの現場:高校編】 【紫野高校「自己表現力セミナー」】

【教科の蓄積が総合学習の成果を生み出す】

本日、京都市立紫野高校に授業見学に伺ってきました。私は現在この高校の学校評議員をさせていただいています。

そもそもこの高校との出会いは、10年前に高校二年生の総合学習の時間に、私が出版した書籍タイトル(現在は絶版)の一部を取った「自己表現力セミナー」を新設することになったことです。その後、高校だけで運営しておられましたので、ひさしぶりの見学でした。

紫野高校がユネスコスクールになったことから、それを組み込む形で持続可能な発展(SD)をテーマにして、表現育成教育をおこなっています。この科目の特徴は、担当教員が科目横断的に集まっているだけでなく、大学生サポーター制度というこの高校独自の制度として、教職志望の大学生が授業の補佐として参加しています。

1クラス20〜30名の生徒(2年生)のクラスに、教員1名とサポーター2名が担当します。全クラス共通シラバスで、実施しています。私は全クラスの授業におじゃましました。多くの担当教員は若手で、教科と違った、総合学習の授業に関わることに興味のある方ばかりでした。
コーディネーターの教員が前任者から引き継いだテーマを大幅に変えたことで新たな取り組みになっています。今年からは、1年生の総合学習でも2年生につなげる動きがはじまったために、来年を見越した設計が可能になっています。

見学に行って気づいたこととして、男女混合グループであっても性別を気にしないことです。男女で気楽に取り組んでいます。もう一つはグループワークに楽しく入り込もうとしてることです。いずれのクラスでもワークから離れる生徒はいないし、ゆるい感じで進めています。まさに高校生そのままが表れています。

この学校に行くとわかりますが、体育会系の形式張った挨拶をする生徒はほとんどいませんし、挨拶したいと思った生徒だけが挨拶します。学外者が来ることも珍しくなく、ごく普通に接する習慣ができています。

私がこの高校が好きなのは、京都の伝統校でありつつも、そのよさを失わないことです。たとえば、新一年生保護者向けの説明会では、保護者への説明は最低限にして、生徒への説明に重点を置いていることからわかるように、生徒の自立性を大切にしようとしています。もちろん、現場ではなかなか大変なのですが、それを越えた良さが残っています。2015-11-17 16.04.28

見学には吉田明弘副校長に付き添って頂き、見学前後には竹田校長とも話しをさせて頂きました。担当教員が忙しそうだったので残念ながら写真が撮れませんでしたので、管理職の写真を掲載します。左が竹田校長で、右が吉田明弘副校長です。

校長とも話したのですが、この高校の場合、アクティブ・ラーニングという枠で考えるよりも、もっと広い文脈で考えた方がよさそうです。学校改革の多様性を感じます。

ありがとうございました。

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11月27日(金)午後7時〜
出版記念パーティー

『CT(授業協力者)と共に創る劇場型授業
ーあらたな協働空間は学生をどう変えるのかー』

にご参加頂ければありがたいです。

詳しくは、
https://www.facebook.com/events/987567687972342/994110050651439/

正式の申し込みは、以下です。
http://bit.ly/1P8IJOU

お待ちしています。

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アクティブ・ラーニングの現場:中学編】 【桐蔭学園】

【大学研究者と教員集団のコラボの成果です】

本日、横浜の桐蔭学園に行ってきました。

成城大学のYoshiyuki Sugimoto先生、Hiroyuki Tamedaさん、Hiroyoshi Mizueさんと一緒に伺いました。

12月に学校あげての授業公開あるのですが、その前の時期に、じっくりと見学させていただきました。12244061_10153789233779390_1413417518_n

高校教員は、教え方の基礎ができていますが、逆にそこから抜け出られないのが今の時期には苦しい。

でも、元々、しっかりと教育されている方は、アクティブ・ラーニングに転換することができると言われたのは、私も実感があります。 2015-11-13 13.45.27 2015-11-13 14.34.48 2015-11-13 14.49.25

今回の教員の方々もお一人は経験のある方で、もう一名は二年目の方でした。いずれも工夫の賜物で私がとやかく言えるレベルではないなあと感心しました。

京都大学の溝上先生を教育顧問に据えて、学校の方針として取り組んでおられます。理科の先生と国語の先生の二つの授業を見学させて頂いた後、教務主任を交えて意見交換させて頂きました。

現在ではなく、今後の課題をいつどのように解決するのかを想定しながら運営をされていました。私の問題意識と同じことを検討されているようでした。

ありがとうございました。


この学校では、生徒の写真を掲載してもいいといわれましたが、遠慮して一枚だけにします。

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【アクティブ・ラーニングの現場:高校編】 【大谷高校】

【課外活動から授業に広げ、全国に挑戦しています】

10月22日大谷高校の授業見学に行かせていただきました。

以前からお世話になっている田村和司先生の紹介で実現しました。見学させていただいたのは、総合学習の一環で特筆すべき活動をしている「国際理解」の授業でした。担当教員は林陽樹先生と田中星朗先生です。2015-10-22 17.59.20

林先生は海外生まれでいまでも家族は海外住まいとのことですが、京都外国語大学で学生時代を過ごされたとのこと。所属したゼミが模擬国連の大会を目指していたとのことで、単なるディベートではなく、テーマに関して与えられた役割に向けてじっくりと調査をし、プレゼンし、話し合うというより能力を問われる内容とのこと。

当初ESSの活動でおこなっていたようですが、実績が評価され、昨年度からは正規の授業となったとのことです。

関西大会を二チームとも通過したようで気持ちが上がっています。現在は、全国大会に向けての準備中です。A,Bチームが、そえぞれインドとインドネシアを担当するので、その調査とプレゼン資料の制作をおこなっていました。当然ながら、交通費などを学校が負担します。

私が驚いたのは、授業開始が4時半からということです。通常だと既に授業が終わっている時間ですが、10数名の生徒(一年生が主体)が集まって熱心に取り組んでいました。5時半になってもまだ終わらないので、先生が生徒に何時まで残って準備するのかと問うと、「8時まで残りたい」とのこと。最終的には7時までとなりましたが、それでも彼らの意欲に敬服です。

生徒が参照している資料を見せてもらいましたが、専門的内容でしたし、生徒が活字に対するアレルギーがないようでした。2015-10-22 17.59.35

少人数での授業であっても、それを評価し、授業に格上げして、さらなる飛躍を目指すという担当教員だけでなく学校側の姿勢も評価されていいと思います。

この授業を開設することになって、これまで担当されていた林先生に加えて田中先生も関わってこられたことで生徒への対応がさらにきめ細かくなったようです。

先生方の思いと、生徒の努力とがうまく結実していくとさらに飛躍していくことでしょう。

ありがとうございました。

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【アクティブ・ラーニングの現場:専門学校編】 【松下看護専門学校】

【学生が失敗からどう学ぶかを大切にしています】

副校長の水方智子先生の授業に出させて頂きました。水方先生の授業は2度目です。この学校の授業は大変興味があって、既に3度目の見学をさせていただいています。2015-10-02 13.01.08

10月2日の授業では、実際の患者さんを看護することを想定して、学内で模擬患者(教育実習生)の看護をするというものでした。約20分間、学生6名程度のチームの中から一人が看護士役になって実習をおこないました。

心筋梗塞の罹病経験のある患者なので看護士も気をつけないのですが、ベットの側に来て患者に服薬指導やマッサージをしようと思ったら、患者はトイレに行きたいと言い出し、あわてて車いすを取りに行くこととなった。患者をベットから車いすに乗せてトイレに連れて行き用を足して再度乗せて戻ってくることになった。看護士役の学生は当初想定した看護がまったくできなくてパニックになりながらも用足しを済ませたら、思わず涙が止まらない。

後半の看護士役はもっと大変だった。心筋梗塞の再発をふせぐために患者の看護をしようと思ったら、患者の容態が悪化していき、頭痛、吐き気、意識朦朧となる。自分では手に負えないとドクターを呼ぶが、来るまでの看護が問われる。完全に想定外なのでやってはいけないことや効果のない看護もしてしまう。混乱の中で時間が来た。看護士役の学生はもちろん、チームの他のメンバーもうまく対応できないことにイライラしていた。

水方先生にとっては与え今江のことかもしれないのですが、実習終了後の対応がとても素晴らしかった。想定外の事態に遭遇し、自分たちが満足に対応できていない学生は感情的になる。

学生だけのリフレクションでは、「まず自分たちの感情を思い切り発散してください。決して今後の改善策なんてすぐに考えてはいけない」というアドバイスをされた。

大学教育ではほとんど感情を扱わないし、扱うことが苦手な教員が多いことを考えると、看護経験と教育経験が豊富な方の対応でした。

授業のゴールが、看護士になってから実際の患者への最高の看護
に置いているために、教育の中で失敗体験を積ませながら、自身で考える看護を目指しておられます。2015-10-02 13.33.33

通常の学部だとゴールイメージが持ちにくいのが難点だが、それでも教育の中では失敗や不満感を克服する教育はなかなかおこなわれていない。どうしても、形だけの成功を積ませようとしてしまう。

1学年40名という小規模校だから、専門性が明確だから、実習が主体だからとかいろいろメリットはあると思いますが、われわれはそこに焦点を置くといけない。

そんなことを考えながら、われわれがおこなっている教育を振り返る意味で、この看護学校の教育はもっと評価されてしかるべきだと思います。

ありがたいことに、松下看護学校からも私の授業に見学に来て頂けるようで、いつもと違う雰囲気を味わって味わっていただけることでしょう。

ありがとうございました。

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11月27日(金)出版記念パーティーを開催いたします!

11月27日(金)出版記念パーティーを開催いたします。

大学でのオープンでフラットな学びに挑戦してきた仲間達と一緒に本を書き上げました。この本の出版過程そのものをアクティブラーニングにしています。

https://www.facebook.com/events/987567687972342/振り返り写真

『アクティブな学びを創る授業のデザイン
-劇場型授業という大学からの挑戦-』

2013年から現在まで、筒井の授業に関わって頂いた方およびその支援者の方とともに、2年以上の間、大学の学びをオープンでフラットな形にしようと実践してきました。

「グループワーク概論」ビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=-Vm6p50-QX8

社会への問いかけの集大成として、昨年から授業ボランティアや見学者の方と一緒に原稿を書き、それがようやく11月20日に、学術出版社「東信堂」から出版されることになりました。

これを記念して、出版パーティーを開催いたします。
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ここまでの説明で参加申し込みをされる方は、以下からお願いいたします。
http://bit.ly/1P8IJOU
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・日時:11月27日(金)午後7〜9時3
・場所:ダイニングバー Congrats
(京都市下京区綾小路通寺町足袋屋町329 2)
http://www.congrats.jp/
・参加費:5500円

今回の出版パーティーでは、授業にこれまで関わったメンバーが考えたスペシャルコンテンツを肴に、

美味しい料理
オーガニックワイン(しかも飲み放題!)

を楽しんでいただければと思っております。
また、参加の皆様には今回出版する本もプレゼントいたします!

今までの授業の関係者だけでなく、未来の学びに関心をお持ちの方や出逢いの場を楽しみたい方が多数集うので皆様気軽にお越しください。

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正式のお申し込みは、以下からお願いいたします。
http://bit.ly/1P8IJOU
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【アクティブ・ラーニングの現場:高校編】 【奈良女子大学中等教育学校】

【生徒の未来の教育に挑戦しています】

Takahiro Futada​さんのご紹介で訪問することができました。2015-10-27 13.22.30 2015-10-27 13.23.04 2015-10-27 16.04.10

この学校では、中高一貫校で中学・高校両方を担当して、なおかつ自分の教育観に従って挑戦的な教育ができます。もちろん、それを実行するかどうかは教員個人に依存しますが、二田先生の場合には間違いなく実行されています。

教員が意欲的な授業をしても、生徒がうまく対応できない場合もあるのですが、中学三年生も高校一年生も、まずはやってみよう、という気持ちが表れています。

午後の授業は、総合学習の時間で、まちづくりNPO代表が授業を進行させるという地域連携の授業でした。地域の課題を生徒の不満、要望などからポストイットで書き出し、そこからテーマを選び出すというオーソドックスな手法でした。それ自体は驚くことはないのですが、書き出したポストイットを収束させるプロセスで、かなり生徒任せで収束をしてもらったのですが、生徒が自分なりに考えて収束をしはじめたことは驚きました。

中高一貫校であるということと、この授業以外にも生徒自身が考える機会があるのだと思います。自ら取り組む姿勢がとても素晴らしいです。

もちろん、生徒の問題ではなく、むしろ教員側の挑戦が、指導要領に合致しつつ、なおかつ生徒・保護者の理解を得ることが大切です。 続きを読む

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【アクティブ・ラーニングの現場:大学編】 【情報メディア論第三週】

2015-10-19 15.54.14 2015-10-19 15.58.27 2015-10-19 16.02.28 2015-10-19 16.02.442015-10-19 15.59.24【コミュニケーションゲームで、学生の意欲を引き出す】

情報メディア論第三週終わりました。

大学教育ではあまり扱わない感情を真正面から取り扱うというかなり挑戦的な取り組みをしています。
ファシリテーターとしてこれを扱うことはやれるのですが、大学の授業だと躊躇します。

ロジックに注目したり、意図を伝えることを教えるのはそんなに難しくありませんが、感情は千差万別であり、場合によれば、収拾がつかなくなるからです。その点、授業協力者(Creative Team; CT)は大学教育のイノベーションを起こそうと思っています。

もちろん、進行上ではまだ課題も多いこともありますが、それ以上に人間の感情から情報社会の人間に切り込んでいることが素晴らしいと思います。

ワークとしてはコミュニケーションゲームを前面に押し出して、感情の身体的な変容を体感することになりました。前期にコミュニケーションゲームをはじめて授業に入れてから、私は割とこれ気に入っています。私も演技するのはあまり好きじゃないのですが、だんだんできてしまう自分がいるのが快感です。

前期のCTさんも二名も来てくれて、一緒に楽しんでくれました。観察する見学者ではなく、体験する見学者として関わって頂いていることも場の雰囲気を変容させることに大きな力となっています。

いよいよ来週がモジュール1の授業の締めくくりですが、学園祭後の11月9日は、モジュール1のリフレクションとなります。
では。

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