【大学の授業を見学されませんか?】  【京都精華大学情報メディア論】 【見学可能なのは1月18日、25日、2月1日の3回だけ】

10月5日から始まった情報メディア論も、残り3回となりました。この3回が記憶に残るものになるようにと最後の追い込みをしています。

チームで取り組むテーマ自身から学生が考えていますが、それがどのように進化するのかが注目されます。振り返り写真

見学に来られる方は、事前にお知らせください。

また、最終日2月1日授業修了後には、懇親会をおこないます。

半年間のCTさんの多大な貢献と、学生の努力をたたえて、見学者もご一緒にやりましょう。別料金ですが、安いです。でも、料理は自信あり!

懇親会参加の方は是非お知らせください。

では。

—————————————————————————————
「情報メディア論」概要
授業日程:1月18日(月)、25日(月)、2月1日(月)
授業時間:午後2時40分〜4時10分
授業後に、振り返り会があります
交通経路:大学までは、京都駅から地下鉄と無料スクールバスで35分です。
606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
http://www.kyoto-seika.ac.jp/about/access/
——————————————————————

カテゴリー: アクティブ・ラーニング | コメントする

【1/11情報メディア論は休講です】

正月が終わって、4日からすぐ授業が始まりましたが、明日は成人式です。

さすがにこの日は、授業しても来ない学生が多いので休講です。2016-01-04 16.07.24

18日(月)から再開して、
25日(月)、
そして
2月1日(月)で最後です。

見学に来て頂けるみなさまは、
残り3回ですので、お忘れなく。

残り3回の授業がとても重要な時間となります。

是非よろしく。

 

授業に関わった方が本を出版しました。この購入をお願いします。
筒井 洋一、山本 以和子、大木 誠一編著
『CT(授業協力者)と共に創る劇場型授業―新たな協働空間は学生をどう変えるのか』
東信堂、2160円

カテゴリー: アクティブ・ラーニング | コメントする

【アクティブ・ラーニングの現場:大学編】【情報メディア論第12週】【見学者がついに100名突破】

1月4日モジュール3第二週の授業は、第14週の成果発表に向けてのチームでの話し合い。

授業の最初に私からコメント。
正月明けにかかわらず、いつもよりも多くの受講生が出席したことと、のべ見学者が100名を越えたことがすばらしいことを報告。特に前者は完全に予想以上の出来だったことはこれまでの経験からすると、ただただ驚くばかり。  2016-01-04 14.47.322016-01-04 21.47.53

また、授業設計の話をしました。この授業は、事前に目標と工程を決めて、それにしたがって授業を進行させるという工学的アプローチではなく、プロセスや目標自体を学生が決めていきながら、チームの関係性と課題達成をおこなう羅生門アプローチで進めている。このことは、学生からの取り組み自身が問われている。

授業では、CTさんが「さあ今から30分間取り組んでください」以外言わない。これこそ醍醐味です。

なんとなくゴールが見えてきそうなチームにはさらにハードルを上げてもいい時期が来たと思います。

新年会にも多数の参加者がありました。学生5名で、見学者が15名くらい。授業は来れないけど、新年会だけ来ますという方もおられました。

実は、本日は私とCTさんにとってとても大きなことがありました。われわれだけの写真をはじめて撮りました。今まで不思議に撮れなかったのですが、ここで撮らないと思い、記念写真。授業最後までこれを大切に持って授業に向かいたいと思います。2016-01-04 17.51.05

残りの授業は、
毎週月曜日午後2時40分〜4時10分
1月18日、25日、
2月1日

残り3回です。

ぜひお越しください。

この授業3年間の経験から生まれた新刊書

『CT(授業協力者)と共に創る劇場型授業―新たな協働空間は学生をどう変えるのか』
東信堂、2160円

以下から購入よろしく
http://amzn.to/1RPt9KS

では。

カテゴリー: アクティブ・ラーニング | コメントする

【再開! Learning Workshop Lab1月例会】 【「学校・大学」と「社会」のはざまで必要な学びとは?  講師:稲葉真二さん】

6月〜10月まで開会開催していた例会ですが、例会後にはオーガニック料理・ワインが大好評でした。

「町家のワークショップもいいですが、その後の料理やワインが楽しみです」と言って頂ける参加者が とても多かったです。

出版パーティー開催のために11、12月は中断していましたが、いよいよ1月から再開します。

再開第一弾としては、ここ数年で私が最も衝撃を受けた逸材・稲葉真二さんがゲストです。

「学校・大学」で学んだことは「社会」でどこまで役立つのでしょうか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまでで正式な参加申し込みをされる方は、
ここからどうぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ある教育学者は「現在の学校で学んだことの9割は無駄である」と言いきります。 逆に、利益追求だけをめざすことで失うことも多いという反論もあります。

長年企業の人事責任者を務めたビジネスマンが、大学の授業にガッツリ関わった経験を元にして、 若者が社会で活躍するためにはどういう学びが必要かについて語ってくれます。

稲葉さんは、これまで7社の企業・専門学校の設立・運営・人材育成に関わった後、9月から、昼間はビジネスコンサル、 夜は四条烏丸に開店したバーでバーテンダーを務めておられます。

例会には毎回参加いただき、若者や学生の人生を揺さぶる貢献をしてもらっています。大学やジョブパークでの彼の授業は人気講座で、私淑する参加者が絶えません。

さて、彼の問題提起は、職場の実務研修としてオン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)です。企業で 実際におこなわれているOJTは受動的な訓練の色彩が強く、若者がアクティブに学ぶ場には なっていません。

そこで、稲葉さんは、OJT(トレーニング)からOJL(オン・ザ・ジョブ・ラーニング)に転換することこそが必要であると考えています。OJLという聞き慣れない言葉ですが、近年、学校で注目されている アクティブ・ラーニングと同じ流れです。稲葉さんが提唱されているOJLが広がると、もしかしたら、学校教育が企業にもインパクトを与えられるかもしれません。そう思うとゾクゾクします。

参加者の心に突き刺さる稲葉節がじっくり聞けるだけでなく、それにもとづいたワークをはさみながら 例会を楽しんで頂きます。 例会後には、もちろん料理とワインを準備していますので、ごゆっくりどうぞ。

では、是非ご参加ください。

ゲスト:稲葉真二さんのプロフィール:
伏見桃山城下、荒物屋の長男として生まれる。高校時代は、部活が水球と水泳で、趣味はPUNK音楽とお笑い(吉本芸人と漫才したこともある。)企業の末端従業員から企業ヒエラルキーを昇りながらも、他業種へ転職し、また一から昇り直す、を7回繰り返す異色のビジネスプランナー。
8回目として、9月から自ら四条烏丸至近で「Business Council Office 178」を設立し、バーとビジネスコンサルと仕立屋が同居する異色のスペースを開設している。そのかたわら、京都ジョブパークや大学でキャリア形成の講師を務めている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまでで正式な参加申し込みをされる方は、
ここからどうぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼この例会は、こんな方に向いています
1. 学校・大学の学びと社会の学びのいずれかに関心がある人
2. 稲葉節をじっくり聞きたい方
3. 学習や学びに興味のある方
4. オーガニックワインに興味のある方
▼日時
1月31日(日)(12:30 受付開始)
・第1部 13:00〜17:30:ワークショップ
・第2部 17:30〜20:00:夕食

▼会場
風伝館(http://fudenkan.jp/
602-8024 京都府京都市上京区大門町253
烏丸丸太町から徒歩5分

▼参加費
一般 4,000円
学生 2,500円
高校生 1,200円
授業協力者(CT) 3,500円

※参加費は、第一部(ワークショップ) + 第二部(夕食) の合計の参加費です。
夕食には、鍋料理とワンドリンク(オーガニックワイン)が含まれます。冬場は厨房が寒すぎるので外部の方にお願いするのは忍びないので、主催者側で準備します。でも、充実していますよ!

ワインは、オーガニックワイン輸入業者「Diony」さんから届けられる選りすぐりのワインです。社長や会社の方がワインのうんちくを語ってくれます。毎回、このワインを楽しみに来られる方が多いです。二杯目からは、一杯300円でお楽しみください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまでで正式な参加申し込みをされる方は、
ここからどうぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2015-10-24 18.15.42 2015-10-24 18.36.42
▼主催 筒井ラーニングLab(代表:筒井 洋一)
メール:ytsutsu.i@gmail.com

カテゴリー: 未分類 | コメントする

【アクティブ・ラーニングの現場:大学編】 【京都精華大学情報メディア論第11週】

モジュール3第1週が始まりました。
これまでの自分を知る、仲間と学ぶを経て、「そこにいる仲間を互いに認め合い、全力で課題に取り組む」モジュールです。

教員や授業協力者(Creative Team; CT)の努力する割合が一気に落ちて、代わりに学生が全力で取り組む時期になりました。もうここまで来ると、われわれができることは本当に少なくなります。ひたすら学生の動きを観察するだけです。

その中でも、今回初めてCTの一人の五島 優子​さんがはじめてメインファシリテーターを務めてくれました。2015-12-21 16.00.09 2015-12-21 15.04.09

三重県から駆けつけていただいた出村 雅実​さん@三重県埋蔵文化財センターには、見学者特典の似顔絵を持っていただいて記念写真です。本日は、あちこちを回っておられたようで、忙しい中を来ていただきました。本日見たことを教師としてどう設計するのかが沸いてきたようです。ありがとうございます。

次回は、新年早々の1月4日(月)ですが、ここでは課題の中間発表をおこないます。
成人の日はお休みなので、
1月18日、25日、2月1日の3週だけとなりました。

残り少なくなりましたが、授業のフィナーレに入ってきますので、この機会を是非お見逃しなく、見学にお越しください。2015-12-21 17.33.54

なお、この授業を元にした書籍もアマゾンでの注文も可能になりましたので、ご購入いただければありがたいです。

筒井 洋一, 山本 以和子, 大木 誠一編著
「CT(授業協力者)と共に創る劇場型授業
―新たな協働空間は学生をどう変えるのか」
東信堂、2160円

http://amzn.to/1m3fi6c

カテゴリー: アクティブ・ラーニング | コメントする

アクティブ・ラーニングの現場:高校編】 【立命館宇治高校】

【教室のドアがいつもオープンです】

小竹 知紀さんのご紹介で、午前2、3限、午後4,5限、補習の最初を見させて頂きました。
高校2年生理科コース担当の田内雅人(国語)、小竹(物理)各先生の授業でした。 2015-11-24 09.09.10

2限目の小竹先生の授業は、最初5分間レクチャーをしてから、生徒が達成目標を書いた後は、グループワークを生徒自身の判断で進めていきます。生徒が尋ねてきた時にはできるだけ問いを返していきます。生徒もこの進め方に慣れてきているようで、生徒の所作が日常的です。途中に、渡辺コース主任も見学に来られて、理科コースの授業運営を管理職がどのように支えるのかを力説されていました。

3限目の田内先生は、広告の表現手法について学んでいくことでしたら、この日だけはオーソドックスな形での授業が進行してきました。ただ、今後、生徒がグループで実際に広告を作る段階ではアクティブな形になっていくとのことでした。他の授業でもそうですが、生徒が先生に反応を返すことが頻繁です。これら教員としてとてもやりやすいし、そういう雰囲気を創ってこられたことがわかります。

アクティブ・ラーニングが生徒の中に根付くためには、一つの授業や教員だけでは大きな変化がありません。その点で、このコースでは主要教科三科目でアクティブ・ラーニングで共通しており、それが生徒のマインドセットに影響を与えているのでしょう。生徒側からすると、その方がはるかにふるまいやすいです。

横の連携ができつつあると、次は縦の接続も考えていきます。中高一貫校では生徒を6年間のスパンで考えられます。横と縦という二つの視点で生徒を考えることの重要性はわかりながらも、大学ではそれがなかなか現実化しません。なぜなんでしょうか。

この高校でも、立命館守山高校に行った時と同じような文化を感じます。生徒は学外者に対して、体育会的な人工的な挨拶をせず、挨拶する必要があると考える生徒だけが挨拶をしてきます。生徒に対して、細かい指示を与えるよりも、考えて判断することを意識しておられます。2015-11-24 10.05.49

終了後に、水口貴之先生や酒井淳平先生にもお話を聞かせて頂きました。この学校には互いの授業についての工夫を相談する雰囲気があります。

アクティブ・ラーニングがうまく行き始めている学校の特徴として、
1.教員が複数名で取り組んでいること、
2.教員の教授法は異なっていますが、学生の能動性を高める点は一致していること、
3.教員の教科も多様であること、
4.教員同士で互いに教授法や生徒に関する意見交換が活発であること、
5.管理職ともつながって、支持を得ていること、
などが挙げられます。

立命館付属高校の特徴を一言で表すとすると、私は、「教室のドアがいつも開放されていること」だと思っています(立命館守山高校もそうでした)。一方で、公立高校では教室のドアを開けっ放しにしている学校は非常に少ないです。

ドアが開いていると、生徒は絶えず外とのつながりを感じますし、他の教員もその授業を見てしまいます。授業をたえず外の目にさらしておくことで、生徒もさらに学びます。教室空間の孤立した学びではなく、オープンな環境を大切にしたいものです。

ありがとうございました。2015-11-24 15.51.26 2015-11-24 14.18.21

カテゴリー: アクティブ・ラーニング, 高校 | コメントする

【アクティブ・ラーニングの現場:高校編】 【銅駝美術工芸高校:美術探求】

【コンセプトを明確にすることから始めます】

本日、銅駝美術工芸高校の「美術探究」(2コマ連続)の授業見学に伺わせて頂きました。以前から知り合いの先生からのご紹介でした。2015-11-20 09.25.32

最初の時間は、ヨーゼフ・ボイスやナム・ジュン・パイクといった現代アートの作品を見ながらそれを鑑賞する授業でした。

この学校では、今年度、iPad40台を導入し、授業時間中生徒に貸与しています。iPadを使った授業としてこの授業を紹介されました。

これまでの美術史の授業では、先生がプロジェクターで前に写した絵を解説するそうですが、部屋が暗くなると、居眠りする生徒も多くなって困っていたとのこと。それがこの授業では、貸与されたiPadを操作するので生徒をそれぞれ個人の活動を求められるので、寝ることはありません。確かにそうでした。

指定された映像は、iTunes Uに置いておいて、各自がそれを見るのですが、必ずそれに対する感想を掲示板に書き込みます。その上で、それらを見てから、再度感想を書き込むということをしていました。感想のメタ認知高めることです。

次に、ナム・ジュン・パイクと共にビデオアーティストとして有名なビル・ヴィオラの「驚く者の五重奏(The Quintet of the Astonished.)」
を見て、時間の概念について掲示板に意見を書き込みました。それを踏まえて、時間についてのビデオ作品をチームで作ることになりました。

手順は、以下の通りです。

コンセプト決め       5分間
撮影           10分間
編集           10分間
発表(表現意図について)
掲示板に感想を書き込み

私も授業でチームで映像などを作るワークを学生にしてもらったことがありますが、通常の学部の学生だと「コンセプト決め」「撮影」「編集」「表現意図の説明」がうまく回らないことが多いです。美術科の生徒だとこの区別がすぐにできることに驚きました。短時間でいかにこのプロセスを回していくかの訓練は、実は作品制作に限らないことです。このプロセスを他人事ではなく、常に一人称で考えられるかです。

2015-11-20 10.25.22授業終了後に、担当された渡邊先生などにお話を聞きました。昨年頃からアクティブ・ラーニング型授業に向けた取り組みの一環で、iPadを導入した授業を始めて、一人一台でタブレットを活用しています。これによって、授業への集中度、意見の表出、作品制作などが可能になったことで、これまでの授業とは大きく違うとのことです。

来年度には、貸与ではなく、生徒に購入してもらう段階に移るそうです。これによって、タブレットの自宅持ち帰りを前提にした教育への転換を図っていくそうです。

学校内でもまだまだ発展途上の動きだそうですが、管理職も積極的に支援をおこなっているとのこと。芸術分野での改革もはじまっています。

2015-11-20 11.15.47
写真 右 渡邊先生 中 梅林教頭  左 福丸先生

カテゴリー: アクティブ・ラーニング | コメントする

【アクティブ・ラーニングの現場:高校編】 【熊本第二高校】

【SSHとアクティブ・ラーニングとを結びつけた改革進行中】

今村 清寿さんの紹介で、11月2日にお伺いすることになりました(記事にするのが遅れてすいません)。

那須校長や有働副校長などとお話ししていたら、「どの授業でもお好きな授業を見てくださってもいいですよ」とおっしゃってくださいました。普通はいくつかの授業に限定されるものですが、懐の深さを感じました。2015-11-02 16.27.59

見せて頂いたのは、地学の田上先生、物理の今村先生、数学の園田先生、日本史の池下先生でした。新任や若手の方が多くて、教え込みにならないような仕掛けをされていました。教師は生徒を教え込みたくなるものですが、それをしないという決意がよくわかります。

予定外で、美術科の授業も見学させて頂きました。この高校では美術科の活動が非常に特色があり、まとまりがあります。驚いたのは、数学の点数が、普通科よりも美術科の方が高いとのこと。これはかなり画期的なことです。理系と美術科とが一緒にプロジェクトをおこない、そこに文科系が加わってくる、というかなり広範な広がりを持った教員集団が既に生まれているのが大きなメリットです。アクティブ・ラーニングがさらに進行する中では、教科を越えた仕事で成果を出していく事が望まれます。2015-11-02 16.28.09

午後には、教員研修会で講師をさせていただきましたが、校長先生をはじめとして、ニックネームで呼び合うという非日常的な仕掛けの中で、非常に意欲的に望んで頂きました。ありがたい限りです。

翌日には、アクティブ・ラーニング研究会熊本主催の研究会に参加して、九州地区の逸材が集まった貴重な機会でした。互いに引き寄せられるという感じの集まり方でした。2015-11-03 14.00.26 2015-11-03 14.00.29

主催者の溝上 広樹さんが、ワークや説明を考えておられましたが、よく練り込んだワークでした。ここにいると楽しくなると思いながら参加者が集まってこられるのよくわかりました。

是非創り上げましょう。

ありがとうございました。

カテゴリー: アクティブ・ラーニング | コメントする

【アクティブ・ラーニングの現場:高校編】 【紫野高校「自己表現力セミナー」】

【教科の蓄積が総合学習の成果を生み出す】

本日、京都市立紫野高校に授業見学に伺ってきました。私は現在この高校の学校評議員をさせていただいています。

そもそもこの高校との出会いは、10年前に高校二年生の総合学習の時間に、私が出版した書籍タイトル(現在は絶版)の一部を取った「自己表現力セミナー」を新設することになったことです。その後、高校だけで運営しておられましたので、ひさしぶりの見学でした。

紫野高校がユネスコスクールになったことから、それを組み込む形で持続可能な発展(SD)をテーマにして、表現育成教育をおこなっています。この科目の特徴は、担当教員が科目横断的に集まっているだけでなく、大学生サポーター制度というこの高校独自の制度として、教職志望の大学生が授業の補佐として参加しています。

1クラス20〜30名の生徒(2年生)のクラスに、教員1名とサポーター2名が担当します。全クラス共通シラバスで、実施しています。私は全クラスの授業におじゃましました。多くの担当教員は若手で、教科と違った、総合学習の授業に関わることに興味のある方ばかりでした。
コーディネーターの教員が前任者から引き継いだテーマを大幅に変えたことで新たな取り組みになっています。今年からは、1年生の総合学習でも2年生につなげる動きがはじまったために、来年を見越した設計が可能になっています。

見学に行って気づいたこととして、男女混合グループであっても性別を気にしないことです。男女で気楽に取り組んでいます。もう一つはグループワークに楽しく入り込もうとしてることです。いずれのクラスでもワークから離れる生徒はいないし、ゆるい感じで進めています。まさに高校生そのままが表れています。

この学校に行くとわかりますが、体育会系の形式張った挨拶をする生徒はほとんどいませんし、挨拶したいと思った生徒だけが挨拶します。学外者が来ることも珍しくなく、ごく普通に接する習慣ができています。

私がこの高校が好きなのは、京都の伝統校でありつつも、そのよさを失わないことです。たとえば、新一年生保護者向けの説明会では、保護者への説明は最低限にして、生徒への説明に重点を置いていることからわかるように、生徒の自立性を大切にしようとしています。もちろん、現場ではなかなか大変なのですが、それを越えた良さが残っています。2015-11-17 16.04.28

見学には吉田明弘副校長に付き添って頂き、見学前後には竹田校長とも話しをさせて頂きました。担当教員が忙しそうだったので残念ながら写真が撮れませんでしたので、管理職の写真を掲載します。左が竹田校長で、右が吉田明弘副校長です。

校長とも話したのですが、この高校の場合、アクティブ・ラーニングという枠で考えるよりも、もっと広い文脈で考えた方がよさそうです。学校改革の多様性を感じます。

ありがとうございました。

ーーーーーーーーーーーーーーー
11月27日(金)午後7時〜
出版記念パーティー

『CT(授業協力者)と共に創る劇場型授業
ーあらたな協働空間は学生をどう変えるのかー』

にご参加頂ければありがたいです。

詳しくは、
https://www.facebook.com/events/987567687972342/994110050651439/

正式の申し込みは、以下です。
http://bit.ly/1P8IJOU

お待ちしています。

カテゴリー: アクティブ・ラーニング | コメントする

アクティブ・ラーニングの現場:中学編】 【桐蔭学園】

【大学研究者と教員集団のコラボの成果です】

本日、横浜の桐蔭学園に行ってきました。

成城大学のYoshiyuki Sugimoto先生、Hiroyuki Tamedaさん、Hiroyoshi Mizueさんと一緒に伺いました。

12月に学校あげての授業公開あるのですが、その前の時期に、じっくりと見学させていただきました。12244061_10153789233779390_1413417518_n

高校教員は、教え方の基礎ができていますが、逆にそこから抜け出られないのが今の時期には苦しい。

でも、元々、しっかりと教育されている方は、アクティブ・ラーニングに転換することができると言われたのは、私も実感があります。 2015-11-13 13.45.27 2015-11-13 14.34.48 2015-11-13 14.49.25

今回の教員の方々もお一人は経験のある方で、もう一名は二年目の方でした。いずれも工夫の賜物で私がとやかく言えるレベルではないなあと感心しました。

京都大学の溝上先生を教育顧問に据えて、学校の方針として取り組んでおられます。理科の先生と国語の先生の二つの授業を見学させて頂いた後、教務主任を交えて意見交換させて頂きました。

現在ではなく、今後の課題をいつどのように解決するのかを想定しながら運営をされていました。私の問題意識と同じことを検討されているようでした。

ありがとうございました。


この学校では、生徒の写真を掲載してもいいといわれましたが、遠慮して一枚だけにします。

カテゴリー: アクティブ・ラーニング | コメントする