卒業おめでとうございます

 本日、卒業式が行われました。マンガ学部一回生千葉大作君殺害の全容が明らかにならないままでこの時期を迎えたことは残念ですが、その悔しさを胸にして祝いのセレモニーが開かれました。人文学部社会メディア学科・文化表現学科にとっては、初めての卒業生を送り出すことになりました。

私のゼミとしては少し心残りの部分もありますが、卒業後には思いっきり飛躍していただきたいと思います。また、もう少し在学される方は、少しの猶予を有効に伝っていただければと思います。

ベトナムの留学生のお母さんとご親族も列席されてアオザイ姿で、また中国の留学生は見事なチャイナドレスで来ました。卒業証書授与の時の喜びの顔です

皆さんの今後のご活躍を心から楽しみにしています。

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市民記者交流会でコメントして(プレゼンの工夫もあり)

 昨日、京都でインターネット新聞JANJAN記者交流集会が開催され、私もコメンテータとして参加しました。当日の参加者は40名程度だったと思いますが、熱心な記者や読者が多く、質問が相次ぎました。

シンポジウムでは、コーディネータの松本恭幸(『JanJan』編集委員)さんが1990年代以後の市民メディアの歴史を概観しました。私はそれを次の三つにまとめました。

1.通信手段の改善

衛星放送(CS)の一つである朝日ニュースターの番組「フリーゾーン」のなかで、ビデオジャーナリストが様々なドキュメンタリー作品を発表することから、市民メディアの活動が始まってきた。それが1990年代終盤以後のインターネットのブロードバンド化の中で、一気に花開いてきた

2.経営母体の変化

当初は、衛星放送や放送番組というマスメディアでのビデオジャーナリストの活躍であったが、次第にプロ以外のアマチュアも活動に加わってきた。その中で、京都三条ラジオカフェは、放送局は株式会社だけという常識を、NPOという経営母体で発足するという快挙を達成した。このことが全国のコミュニティー放送局にも波及してきている。

3.コンテンツの変化

取り上げるコンテンツも多様になり、地方やマイノリティーでの作品も現れるようになった。

こうした変化と発展を遂げる中で市民メディアは展開しているのであり、その事例をパネリストに紹介してもらう。 

玉本英子(アジアプレス・インターナショナル大阪オフィス)さん、福井文雄(NPO法人京都コミュニティ放送理事)さん、村上桂太郎(NPO法人たかとりコミュニティセンター)さん、山口朝(『JanJan』編集局映像部)さんの報告については、JANJANのまとめ記事があるので、そちらを参考にしてください。

パネリストの報告後に、筒井がコメントをした。

コメンテーターの役割のは、パネリストに対するコメントや自分の意見を言うことなのだが、もう一つはパネリストの報告内容を共有化することであると思う。報告を共有化する方法として、A4用紙にマジックでキーワードを書いた紙を順番に貼っていって報告した。詳細は、これらの写真をご覧ください。

こうした報告形式は、以前他の方がこれに似た方法で報告されていたのに触発されて、当日思いついた形式であった。遠くからは字が見えにくいということもあるが、声で説明すればなんとかなる。OHCを活用する方法もあるが、それだと堅苦しい。やはりローテクな感じを出したい。スライドの枚数やマジックの色に変化を加えることで、臨機応変に対処できる。

プレゼンの工夫はともかく、市民記者の年代が比較的上の男性であるなかで、映像事業の発展はなかなか難しいと思う。記者からの投稿数はすぐには増えないにしても、編集部や映像に長けた記者がタイムリーな話題にふさわしい映像を発信することから始まっていくのだろう。試行錯誤が続きながらも、着実に市民の中での表現したい気持ちをくみ取る工夫を丹念に拾っていく工夫こそが市民メディアのミッションであるはずだ。

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異なる分野の人から、新しい発想をもらう(ファシリテーション・セミナー)

 3月3日ひな祭りの日に、大阪のビジネス街で開かれた。ファシリテーション・セミナーに参加した。初参加だったためか、前日からワクワクして寝つけない状態のまま参加した。参加者は20名ほどだが、同じような気持ちで参加したメンバーも多かったようだ。

ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法 (ファシリテーション・スキルズ)

ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法 (ファシリテーション・スキルズ)

  • 作者: 堀公俊,加藤彰
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本
  • 購入: 11人 クリック: 74回

最初の自己紹介で、出身地、職種、参加動機を全員が話すと、その多様なこと。関西からの参加は当たり前で、中国、四国、横浜など遠隔地からの参加者も多かった。参加申し込みしたけどすぐに定員一杯になったので、無理を言って参加させたもらったという方もいた。職種は、建築・薬業などのコンサルタント、外資系社員、企業や団体人材トレーナー、看護士、それと養護・高校・専門学校・大学教員などもいた。教員が四、五人いたのは、いかに教育現場が厳しいのかを反映している。

私は、高校教員(男)、外資系ホテル人材トレーナー(女性)、保健士研修専門職(女性)、看護士(女性)と同じグループだった。女性が多いというのもいいが、発想や経験がかなりユニークだったので初めから入り込むことができた。研修時間は、午前10時〜正午、午後1時〜6時までであった。こういうセミナー参加者は、当初から動機付けができているのであり、その成果は出やすい。

以下が、セミナーの内容である。

0.ファシリテーションとは?

   自己紹介

   ファシリテーションとは?

   ファシリテーションの四つのスキル

1.場のデザインのスキル

   場をデザインする5つの要素

場の雰囲気づくり

場をデザインする → グループ演習

2.対人関係のスキル

   聴くことが安心感、信頼感を与える→ ペア演習

    質問の使い分け

    柔らかい自己主張 → グループ演習

3.構造化のスキル

主張を明確にする・議論の全体像をつかむ

    議論を書きとめてみよう!  → グループ演習

4.合意形成のスキル

言葉の奥にあるものを探る

    対立解消のやり方

    今日習ったことを総動員する  → グループ演習 

5.明日からやれること

  (まとめ) あなたは明日から何をやる?

ただ、面白かったのは、こうしたセミナーでは講師が予定していたスケジュール通り進むものだが、実際にはそうではなかった。たとえば、ファシリテータの役割について、「中立的な立場で」対応することになっているが、講師自身がそれへの迷いを正直に言ってくれた。そこで、「中立」よりも「公平」「公正」という反対意見を聞けるというと理解したいと説明してくれた。そうした講師のオープンな姿勢が参加者からの問題提起を呼んだのかもしれない。

「場をデザインする5つの要素」というセッションで、目的、目標、やり方・スケジュール・時間配分、メンバーと役割分担、ルールと方針のそれぞれの解説が行われた後、参加者から「目的と目標」の違いがわかりにくいという指摘があり、参加者全体がかなりのやりとりがあった。目的は方向性であり、目標は最終ゴールであるという説明が逆ではないかという指摘である。あるいは、相手の話を判断抜きで聞く「傾聴」を求めながらも、話し合いを方向付ける意見を言うという双方を求めることが矛盾ではないかという質問にも時間を割いた。私自身もこの疑問を持っていたのだが、実際に、ペア演習で相手の話をひたすら聞くことに徹すると、不思議に自分と無関係な話題のように聞くことができた。理屈ではなく、実戦経験の重要性を認識した次第である。

グループ演習では、「料理がおいしくて、オシャレなイタリアレストランの共同経営者として、禁煙か、喫煙かのいずれかを緊急に決定しなければいけない」という設定で話し合った。メンバー全員が禁煙派だと思ったので私はあえて分煙派の論陣を張った。すると、なんとなく抱いていた「オシャレ」や「おいしい料理」のイメージを互いに明確にすることができ、イメージの共有化が図られていき、最終的には合意にいたることができた。現実にはここまでうまくいかないにしても、意見の違いを超えて合意するきっかけとなる。

8時間のセミナーが終わり、参加全員が達成感とほどよい疲労感に襲われて、そのまま夕食へとなだれ込んだ。セミナーでは他のグループの方と親しく話せなかったが、ここではみっちり話せた。何十年も医療コンサルタントをしていて、そこで編み出した文章記載方法やまとめの書き方は、一級品であった。そのエキスを早く吸収したいと思う。

ファシリテーション・グラフィックを早く上達することが当面の課題である。今が旬のツールであるが、その背景にある人間観を見つめていると、単に欧米の輸入ツールと切り捨てることはできない。吸収すべき事は多い。

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研修会講演「名物教授の名講義の時代は終った」

四日間続いた多様な研修会も終わり、一息ついた。振り返ってみると、やはり自分の取り組みがまだ十分消化し切れていないと感じられたが、同時に、それを改善するためのきっかけもつかめた。少しずつ紹介していきたい。

3月4日にはある私立大学で少人数の研修会に呼ばれてお話しする機会に恵まれた。研修会にはよく呼んでいただくのだが、たいていは、ある授業カリキュラムの設計や教授体制にフォーカスした話である。もちろん、こうした内容は、参加者がそれを前提に来られた場合には話がしやすい。ただ、今回のオファーは、各専門分野をお持ちの方が教育改善に乗り出すことについて話してほしい、ということなので、初年次教育や具体的な教育改善を前面に出すことはやめた。その代わり、近代社会における人文・社会科学の位置づけと大学の変容をリンクさせて、教育改善がどういう歴史的科学的に意味があるのかという方向から議論することにした。講演スライドは、ここにある。

近代社会は、資本主義経済の発展によって、自然科学が人文・社会科学を圧倒した。しかも自然科学は主として企業など大学外で発展した。大学内でしか存在できなかった人文・社会科学は、国家のエリート層(官僚)や専門的職業層(弁護士、文化人など)の養成を担うことになった。そこでの教育手法は、古典や専門文献のテクスト解釈が中心となった。

人文科学に何が起きたか―アメリカの経験 (高等教育シリーズ)

人文科学に何が起きたか―アメリカの経験 (高等教育シリーズ)

  • 作者: アルヴィンカーナン,Alvin Kernan,木村武史
  • 出版社/メーカー: 玉川大学出版部
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 単行本

しかしながら、20世紀半ば以後、人文・社会科学は、これまでの伝統的な学問潮流に根本的な転換を求められた。つまり、国内的にはエリート層だけでなく勤労階層も大学への進学を始めてきた。世界的には、先進国だけでなく、発展途上国へも大学教育が広がった。このことは、大学教育自体の変容をもたらした。

つまり、従来の西欧中心主義的エリート主義的な価値観にもとづくテクスト解釈を批判する、構造主義、ポスト構造主義、ジェンダー研究、カルチュラルスタディース、ポストコロニアリズムなどの概念が次々と人文・社会科学の学問へと導入されてきたのである。これらは、大衆民主主義の浸透、通信技術の発達、相対主義的認識、マイノリティーの視点、第三世界の発展、ベトナム戦争、反植民地主義的動向を反映していた。その結果、大学での学問においては、多文化主義的、多元主義的、平等主義的な視点が広がることになった。

こうした学問傾向の変容は、当然ながらその学問を担う大学自体の変容をもたらすことになった。

  1. 学生層の変化(エリート→大衆化→ユニバーサル化)
  2. 大学研究者の位置づけの変化
  3. 研究者養成システムの変化

この中で特に、大学研究者は、以前のように大学のアカデミズムを代表するような知識の独占者ではなくなった。その代わり、学生や社会の中での共に学ぶ教育コーディネータとしての役割が重要になった。

日本の大学研究者が自らの専門的なスタイルを決定するのは、たいていは学部や修士課程ではなく、博士課程である。そこでの恩師やアカデミック・サークルの特徴を継承することになる。多くの場合、研究重視・教育軽視という特徴を継承する。

しかし、今日ではこうした伝統的な研究者スタイルを継承することはできない。むしろ、両者をどのように融合するのかを考えることが求められている。数十年前の大学研究者の時代には、名物教授が余談やエピソードを交えながら、高尚な授業を展開するのが好まれたし、マスメディアや社会もそれをもてはやした。その結果、名物教授を有することが大学の魅力となった。しかし、こうした牧歌的な名物教授がもてはやされた一方で、彼らを支える体制が極めて専制的で独善的なあったことを忘れてはならない。

今後は、むしろ名物教授の名講義は不要である。むしろ、名物教授であろうがなかろうが、専門分野、学科、学部などでの教授団が互いに教育・研究の中身を知り合い、学生や社会との接点をシステムとして支える体制が望ましい。たとえば、一人の学生の学びや将来について、教授団が相互に情報交換したり、学問的な啓発をおこなったりすることである。このようなシステムとしての柔軟さこそが、今後の大学において求められる。

では、システムとしての柔軟さをどのように具体化するのかについて、それぞれの大学において議論を深め、様々な実践がおこなわれる必要がある。それこそが大学研究者としてのライフスタイルを現実化するものである。

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3日はFD研修会講師、4日はファシリテーション・セミナー参加

 連続イベントが続きます。3日は研修会講師を務め、4日はセミナー参加者として参加した。

講師役は、従来とは違うアカデミックな内容を盛り込んで私なりに挑戦的な内容だったが、参加者がどう受け止めたかはそのうちわかるでしょう。

それよりも、4日のファシリテーション・セミナーへの参加は心が躍るほど面白かった。異分野の人々と8時間研修で作業したのは心が躍った。女性陣の鋭さには啓発された。これだと日本の将来は安泰だと思うくらいだった。後、二日間研究会への参加と司会などを担当するので、詳しくは終わってからアップします。

異分野からの宝物を大切にしよう。

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JANJAN関西記者交流会にコメンテータとして参加します

3月11日(日)午後、京都で開催される関西記者交流会に登場します。

私自身は、市民記者として登録しているわけではないのですが、コーディネータやパネリスト全員とつながりがあったので、協力することになりました。

JANJANとしては、映像部門の事業を拡張するために、パネリストには映像関係者が登場されます。また、交流会は、今回、はじめて関西で開催されるそうで、私としては、関西地区の市民記者の方とお知り合いになるいい機会だと思います。

午後のシンポジウム後には、参加者は無料で立食形式のパーティーに招待されるそうなので、是非ご参加ください。

日時:2007年3月11日(日)13:30-16:30、以後、懇親会

場所 :コープイン京都 201号会議室(京都市中京区柳馬場蛸薬師上ル井筒屋町411)

第1部 公開セッション「市民メディアの新たな可能性…音声・映像による情報発信」 (13:30〜16:30)

 今日、全国各地にあるさまざまな市民メディアが、音声や映像を使って情報を発信しています。長年、それらの取り組みを継続している方がたからのお話を伺い、ニュース配信における映像の可能性について考えます。

 会場の皆様からも、積極的なご発言を期待しています。

コーディネーター:松本恭幸(『JanJan』編集委員)

 出版編集、衛星放送やインターネットの新規事業開発、コンテンツ企画開発のプロデューサー、ディレクター等の仕事を経て、現在、武蔵大学社会学部メディア社会学科助教授。他に日本インターネット新聞社『JanJan』編集委員、NPO法人放送批評懇談会『GALAC』編集委員、NPO法人市民コンピュータコミュニケーション研究会(JCAFE)理事、湘南市民メディアネットワーク(NPO法人申請中)理事等を務める。

パネリスト:

▼玉本英子氏(アジアプレス・インターナショナル大阪オフィス)

  1966年、東京都出身。アジアプレス大阪事務所所属。デザイン事務所を退職後、取材を始める。クルディスタン、イラク、アフガニスタンなどをフィールドに、テレビ、雑誌、新聞などで発表している。04年、ドキュメンタリー映画「ザルミーナ・公開処刑されたアフガニスタン女性を追って」を監督、共著に『アジアのビデオジャーナリストたち』(はる書房)がある。イラク治安悪化後も、毎年イラク国内に入り取材を継続する数少ない記者のひとりでもある。

▼福井文雄氏(NPO法人京都コミュニティ放送理事)

  1956年、金沢市生まれ。1980年代から“市民とメディア”に関する活動を展開。医師団体に16年間勤務し、雑誌編集や広報担当主幹を勤めた後、1997年にメディア系制作会社を設立。放送メディアを使った市民発信運動「KBS京都アクセスクラブ」事務局長を務めた後、日本初のNPO放送局「京都三条ラジオカフェ」(2003年春開局)の設立に参加。現在、NPO京都コミュニティ放送理事。サポートカンパニー・京都ラジオカフェ株式会社代表取締役。

▼村上桂太郎氏(NPO法人たかとりコミュニティセンター)

  1975年、兵庫県生まれ。大学院修士過程修了後、約1年半のフリーター&「ニート」期間をへて、2001年秋、神戸市長田区のNPO法人 たかとりコミュニティセンター(TCC)内にあるツール・ド・コミ ュニケーションの事務局スタッフに。マイノリティ・市民活動の情 報発信に携わる。現在、TCCの“Re:C(多文化な背景を持つ子どもたちによる表現活動)”プロジェクト事務局およびコミュニティ 放送局FMわぃわぃのスタッフも兼務。

▼山口朝(『JanJan』編集局映像部)

 1965年、長崎市生まれ。1994年、テレビ制作会社入社。ディレクター、プロデューサーとしておもにドキュメンタリー番組を手がける。制作会社を退社ののち、2006年より『JanJan』編集局映像部スタッフを務める。

コメンテーター:

▼筒井洋一氏(京都精華大学教授)

  1955年、京都生まれ。 富山大学を経て現職。1995年、海外の大学とのインターネット授業を自力で始め、1996年、 「日経カレッジイン」で最優秀賞獲得。以来、NPO・メディア・大学教育の三本柱で活動。市民メディアの視点から、ポッドキャスティングやブログを分析している。http://d.hatena.ne.jp/ytsutsui/

第2部 交流会 (17:00〜19:30 同会館内レストランにて)

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ファシリテーション初体験

 最近、ファシリテーションを始めている。ファシリテーションに関する研究プロジェクトも立ち上げていることもあるのだが、ゼミや学生の教育において新しいフェーズに入りたいと思うからだ。近くファシリテーションのセミナーを受講しようと思っているので、正式な方法はそれ以後に習得するとして、まずは体験からはじめる。

少し前、休み期間中にもかかわらず、ほとんどのゼミ生が集まってくれって、ファシリテーションのまねごとをした。方法自体は、中野民夫さんが説いている極めてオーソドックスな方法である。

  1. アイスブレイク
  2. 自分とはまったく異なる自分を演出する
  3. それに対する他人の反応
  4. 自分が楽しいことや好きなことを提示する
  5. 仕事に対する自分の意義を例示する
  6. 自分の天職を仲間とともに探り出す

メンバーの意識を一つに集中化させるためには、ホワイトボードを使った方法がいいと思うが、今回はあえてポストイットを使った。理由は、ホワイトボードに書くと思考が継続するが、その一方で、メンバーと言葉との密接感が失われることがあるからだ。そこで、ポストイットに書き込むという時間を作って、それぞれが壁にポストイットを貼り付けに行った。この方が実感が沸きやすいようだ。

ただ、その反面、時間進行が予想以上に長くなり、当初3時間以内を想定していたが、4時間ほどかかったため、終盤にはメンバーの疲労が目立った。3時間以内でコンパクトに収めるファシリテーションを心がけよう。

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実感のあった高校の模擬講義

模擬講義のプレゼン資料を見る

(ダウンロードするか、iTunes for mac/winで見てください。早すぎて見えない場合には、ストップをしてください。)

 先日、阪神地区の高校で模擬講義を担当した。個別の高校と大学が提携する模擬講義もあるが、大半は間に教育業者が関与して、特定の高校の進路指導のために、専門分野ごとに大学を割り当てる場合が多い。双方にとって入試という接点を通じたつながりは、業者を媒介にした方がスムーズに進む。教育組織の連携が民間業者なしには進まない好例である。もっとも、この場合には、受け入れる大学にとっては、高校に対して極めて低姿勢に接することになる。状況によって、売り手買い手の立場が変わるのも必要なことだ。

私は、入試課から模擬講義への出講を依頼された時にはできるだけ行くことにしている。高校生の実情を知るいい機会になるし、自分を鍛える場であるからだ。と言っても、いつも講義がうまくいくわけではない。かなり前に、一度自分の無力さを根底から実感させられた体験をしたことがある。普通、模擬授業の場合、高校生はそれなりに真剣に聞いてくれるものなのだが、その時には、私が授業を始めて数分たつと一人の生徒が突然立ち上がり、高校の先生が急いで押さえに行く。するとまたしばらくすると、別の生徒が立ち上がる。彼らは特に悪気があるわけではない。要は、10分以上座ったまま講義を聞くことができないのである。こうした状況に直面して、準備していた授業内容も途中で思い切り変更せざるを得なくなり、しどろもどろになった。その時には頭が完全に真っ白になった。終業ベルが鳴り、這々の体で講義を終えたことがある。それ以来、どういう状況になっても困らないように、心の準備をしている。

話を戻す。先日の模擬講義は、進学校であった。私にとっては、初めての進学校だけにいろいろ準備した。最近、大学の授業でワークショップ的な内容を授業に盛り込もうとしているので、模擬講義でも試そうと、ゼミ生にも相談してアイデアを練った。私が考えた内容は、新聞記事の見出しを八個準備し、それを全国紙、地方紙、ネットニュース別に、記事の配列をするというものである。

しかし、アイデアはよかったが、前日にテストしてみて断念した。理由は難しすぎるからである。自分でも試してみたが、たとえば、「遺族癒えぬ心の傷 神戸連続児童殺傷事件から10年」という記事を、全国紙が一面のトップに持ってくるかどうかは、他の記事との関係もあるので、一概に言えない。地方紙でも、『「誇張」報告書でイラク戦争開戦…米国防総省監察報告』という記事がトップに来る場合もある。新聞社で記事の配列を決める担当は整理部だが、その仕事の大変さがわかった。

そこで、結局、通常の講義形式に戻すことにした。テーマは、「マスコミ関係」なので、後期の大学の授業で使用した素材に最新の素材をいれたプレゼンファイルを作った。ただ、当初の方針を捨てて転換することは、気持ちの問題もあるが、資料作成には深夜までかかった。方向転換は実に難しいし、苦労が多い。

授業参加者は少数であったが、女性ばかりであった。マスコミというテーマで女性ばかりというのがうれしくなった。関西のマスメディアの現場でも、以前は男性ばかりの職場であったが、現在では女性の進出が目立つ。女性の方が仕事が確実なので、評判がいいそうだ。(それはともかく授業終了後、高校教員にお尋ねしたら、放送部の女子生徒だろうとのこと。)

先日は、女性生徒ばかりだったが、授業開始前から、プレゼン資料のことを話題にして、大変ノリがよかった。プレゼン資料の動画部分や詳細部分は割愛しているので、ご容赦を。

最後に、高校への模擬講義は、授業担当だけでは入試業務としては目標の半分である。つまり、実際に高校生を当大学に導いていくことが望まれる。かといって、授業内で大学の宣伝をするのは、有名大学であれば別だが、そうでなければ逆効果である。初めから当大学を視野に入れていない大半の生徒には、テーマへの理解を深めてもらうことで十分である。それ以外の少数の生徒の中で、少しでも当大学に興味を持ってくれる生徒を発掘するのが望まれる。

模擬授業終了後に、当大学からのコンタクトを希望する生徒は、業者指定の書類に連絡先を書いてもらうことになる。この時には少数であるが、連絡先を書いてくれた。入試の営業活動としては、こういう成果こそうれしい。受講した生徒と高校、そして事前にコメントをくれたゼミ生に感謝をしたい。

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7月7日「ライブ・アース」開催

 先日、映画を見た『不都合な真実』制作者のアル・ゴア元副大統領は、同作品がアカデミー賞にノミネートされたのと軌を一にして、7月に地球温暖化阻止のための「ライブ・アース」を企画しているとの報道があった。ロンドン、ワシントン、ブラジルなどに加えて、1997年COP3開催地京都での同時開催もされるようだ。次期大統領候補になるよりも、歴史に名を残す仕事となるかもしれない。報道通りであってほしい。

不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • 発売日: 2007/07/06
  • メディア: DVD
  • 購入: 3人 クリック: 38回

この企画に乗っかるか、それとも別の企画を考えるかだ。春の予定がかなり詰まっているので可能かどうかはわからないが、何かできればいいなあ。


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温暖化危機訴えライブ計画 ゴア前米副大統領ら

 11日付の英紙サンデー・エクスプレスは、米国のゴア前副大統領と英国の音楽業界などが、地球温暖化の危機を訴える大規模コンサート「ライブ・アース」を7月7日に開催する計画を進めていると報じた。

 ロンドン、ワシントン、ブラジルのリオデジャネイロ、南アフリカのケープタウンなどに加え、1997年に先進国の温室効果ガスの排出量を削減する国際議定書が採択された京都での同時開催を目指しており、近く正式発表されるという。

 同紙によると、ゴア氏は9日に英国の主要レコード会社やテレビ局首脳らとロンドンで会談し、コンサート開催への協力を要請した。

 出演者にはロックバンドのU2やオアシス、ポップ歌手のカイリー・ミノーグらの名前が挙がっており、関係者によると85年に行われたエチオピア飢餓救済コンサート「ライブ・エイド」や、貧困撲滅を訴えた2005年の「ライブ8」を上回る規模になる可能性が高いという。(共同)

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東海大学谷岡ゼミ京都メディア合宿(続き)

谷岡ゼミの作品発表2を見る(約20分間)

(ダウンロードするか、iTunes for mac/winで見てください。)

発表会終了後には、祇園町を案内した。日曜日夜で花街ひっそりしていたが、そこにポックリの音をなびかせた舞妓さんがあるいて来たときには、一同の動きがまったく止まった。実物の舞妓さんの美しさに心を奪われたようだった。将来は、お金を貯めて、祇園に遊びに来たいとのこと。私が案内するそうなので、私の花代も準備してもらおう。

本日の映像の撮影は、年末に買ったSANYO Xacti DMX-CG6で撮影した。部屋が暗かったので、映像が暗かったが画質は意外にきれいだ。ただし、音声がかぶってしまった。すいません。

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