ゼミがインターンシップと出会うとき2-キンシ正宗さんでの発表会まで-

京都精華大学柏木君の発表を見る前半(8分間)

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実は、私の発想はよかったのだが、その後はまったくさんざんだった。彼女たちとゼミ生とが何度も打ち合わせをしたのだが、力量の差とゼミ生の経験不足があって、ゼミ生がまったく歯が立たず、それが彼女たちや会場を提供していただくことになったキンシ正宗さんとのコミュニケーションがうまくいかない時期が本番直前まで長く続いた。

彼女たちから、「このままだと本当に発表会ができるのか不安です」という不満の声が寄せられたし、キンシ正宗さんの田中部長さんからも、「本番が近づいてきているにもかかわらず、何をするのか学生からまったく連絡がない」と、かなり不機嫌な声が寄せられた。このままではたとえ発表会を実施できたとしても、後味の悪い、いや、彼女たちやキンシ正宗さんにご迷惑をかけることになるとすれば、申し訳ないと真剣に悩んだものだ。

発表会の構成も工夫した。彼女たちの発表をゼミ生が聞くだけでは、ゼミ生は受け身に回るのでよくないと思い、ゼミ生の活動報告も準備させた。ゼミではラジオ番組を企画制作して、他の大学生と精華大生とをつなぐというプロジェクトが進行していた。それを発表してもらうことにした。番組制作自体は比較的スムーズに行ったが、ラジオ番組を制作する目的やその意味づけを発表しようとするときには、ゼミ生のアイデアはまったく進まなかった。しかも、発表原稿が発表会前日にようやくできたのだが、発表者のプレゼンを仕上げることはもっと大変だった。プレゼンの発表目標として、

  1. メモを見ないで聴衆に語りかけながら発表すること
  2. 発表者は、自分の気持ちを込めて、自分の言葉で語りかけること

を設定して、それを達成するまで準備することとした。

前日のリハーサルは数時間かけて発表者が練習をした。私は会議で中座して最後までわからなかったのだが、終了後のゼミ生の連絡によると、メモから目を離せず、まだかなりぎこちないままでリハーサルを終えて、後は発表者が自分だけで練習して、本番に望むという決定をしたようだ。

誰も発表準備に満足しないままで本番に望むという決定をゼミ生がしたことは大きな間違いだと思うが、それを誰も言い出せない状況を破らないといけない。私は、その夜、すぐにゼミ・リーダーに連絡して、本番当日の午後に時間があるので、そこでリハーサルをしようと提案した。

翌朝、リーダーから電話があり、発表者から「風邪で声が出ないので、発表できない」という連絡があったとのこと。発表者の無責任さにはあきれたが、しかし同時に、リーダーが「もし誰もしないならば、私が代わりに発表者になります」と言ってくれたのはうれしかった。そうなんだ! いざという時は、リーダーがやるんだ。彼の成長ぶりを見て、成功を確信した。

午後に、プレゼン原稿作成者と発表者と私が集まって、まず、予定された原稿を今から練習しても間に合わないので、発表者がもっとも言いたいことだけに限定して発表しようということで、原稿を大幅に削った。削った部分は、プレゼンにとっては不可欠の部分であった(プロジェクトの経過、目標、ターゲット層の設定など)が、それは質疑応答の時に答えることにした。つまり、発表者がもっとも言いたい部分(番組のコンセプトや構成内容の説明)だけだと代役発表者でも確実に自分の言葉で話せるのであり、それでなんとか最低限のラインを死守しようという捨て身の戦法だった。それがいいかどうかという選択肢はもはやなかった。私は、先に発表会場に行ったので、プレゼンの練習を最後まで見ることはできなかったが、会場に来た時、発表者の表情は比較的落ち着いていた。

以後は、発表会当日の模様をお見せする。

まずは、私の挨拶から。

次はいよいよ京都精華大学生の発表です。緊張しながらも、切々と語る柏木君の話しぶりは、初めてのプレゼントは思えなかった。


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ゼミがインターンシップと出会うとき1-出会いから始まった-

筒井の挨拶を見る(2分間)

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大学コンソーシアム京都主催の長期インターンシッププログラムにコーディネータとして関わっているのはかつて書いたことがある。長期インターンシッププログラムすべてのプロジェクトの成果発表会が昨12月初めに行われた。実は、そこで別のインターン生の特筆すべき報告を聞いた。今日お話しするのは、この話だ。少し長いので、四回に分けて連載する。

京都伏見にある酒造会社「キンシ正宗」さんのインターン生であった田中優香さんさんと、ナジックアイサポートさんのインターン生であった増岡志寿香さんの報告が素晴らしかった。いずれも京都工芸繊維大学の三回生の理科系学生だが、前者は、有償インターンシップ制度の普及・広報活動をするために、学生へのグループインタビューを積み重ねたり、学生への広報戦略を現場から提案した。後者は、醸造会社で日本酒製品作りに燃えて入ってきたのだが、それにとどまらずパッケージデザインや新しい日本酒飲用者の掘り起こし戦略を練ったのだった。

12月の発表会で、他のプロジェクトのインターン生、受け入れ企業さん、コーディネータ教員などを前にして、実地調査や戦略会議を経て、理詰めの分析をしていた。これを聞いた他の受け入れ企業さんや教員も一様にそのレベルの高さに驚き、「彼女たちの報告は、もはや学生ではなく、企業プレゼンでも滅多に見られないほどレベル的にもまた、クライアントを説得できるほどの気持ちが伝わってくる」と言わせたほどだった。

私は彼女達の発表のレベルの高さに打たれて、発表会終了後、訳もわからずただ彼女たちとつながりたいと思って、名刺を持って自己紹介しに言った。でもそれだけでは物足りたいので、話しているうちに、ゼミ活動と繋げれば、いい影響があるのではと思いつき、「一度ゼミに来て、発表していただけませんか?」とお頼みした。すると、彼女たちは快諾してくれた。さあこれからどういう形にしていくのかだ。

発表会での筒井の挨拶。お二人の発表のすばらしさに魅せられて、私の方から彼女たちにコンタクトを取って行って、本日の発表会に至るまでの経過を話しています。


D

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タイから来たカヴィ(Kavi Chongkittavorn)と久しぶりに会いました

カヴィの話を見る(15分間)

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カヴィの本名は、Kavi Chongkittavornといい、彼とは大学院時代に同窓でした。彼は、タイ生まれですが、高校時代から国籍を超えた人物で、大学は米国のUCLAで学んでから、神戸大学大学院にやってきました。その時には流ちょうな日本語をしゃべっていた。しかし、タイでジャーナリストになって以来、日本に来ることがほとんどなかったので、日本語がかなり危うい。話す方はまだ大丈夫だが、漢字はほとんど読めなくなっている。今回は、同志社大学メディア研究者の招待で一ヶ月滞在したのだが、帰国間際頃になってようやく日本語を思い出してきたようだ。

タイで新聞The Nation編集者をしているが、それにとどまる人物ではない。UNESCOの松浦事務局長のアドバイザーとして、世界のメディアの自由と権利のための組織主要メンバーとしてパリや海外にも頻繁に出かけるとのこと。海外のジャーナリストとも知り合いがたくさんおり、ロシアやイスラムで迫害されたジャーナリストとも協力しているとのこと。今回日本に滞在中にも、多くの人ともインタビューをしているそうで、朝日新聞主筆の船橋洋一さんとは、二十年前からの知り合いで、今回も話を聞いたとのこと。カヴィは、日本のマスメディアの動向にはかなり懸念しており、世界のメディアの動きとはかなり隔絶した動きをしているとのことで、船橋さんがどこまで努力するかを見守っているとのこと。

こうした世界のメディアの動向を聞くとともに、私は、日本の若者のケータイ文化の隆盛やオタク文化について説明した。若者がPCからケータイに移行して、ツールに囲い込まれた生活をしていることには大変驚いていた。こういうテーマについて、海外で話せば、聴衆は大変興味を持つだろうとのこと。

出町の喫茶店で、彼の話を聞いたので、以下にアップした。

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日本語表現法の授業終了

今年度初めて受け持った日本語表現法のスピーチの授業が終了した。この授業開始早々に記事にしたが、その後は書かなかった。正確に言うと、書けなかった。ライティング授業ならば経験があるが、スピーチの授業は初体験であり、また、どちらからというと不得意な分野であった。

何が困ったかというと、部屋が広すぎる上に、受講生の私語がやまなかったことがかなり自信を失わせたのだった。学生本人はまったく悪気がないのだが、クラブ活動などで同僚である友だちだたくさん受講していたので、内輪の感覚が無意識に私語を招くのであった。

私語をやめさせるためにどうすればいいのかと考えたし、あるいは私語をする理由が学生側にあったのだろうといろいろ考えた。もしかしたら、あまり学生には面白くない内容なのかとかなり悩んだ。

授業内容は、当初は、少し緊張する場で話す訓練をすることにした。そこでは、話す内容はまったく気にしないで、とにかく話す経験だけを積もうということであった。しかも、テーマも少し自分からは離れた話題にした。そこからだんだんと、話す内容を向上させる方向へ、また、テーマも自分の将来というように自分自身を語る方法へと持って行った。

自分自身の夢を語るという最後のフェーズがうまく行かなければ、この授業は失敗だなと思っていた。そう思っていた時期に運良くキャリアカウンセラーの中村恵子さんがたまたまこの時間に近くにおられるとのことで、一度授業を見ていただいた。

最後のフェーズに持って行く方法や授業のコントロールのまずさについて厳しい指摘を受けた。あまりにも厳しかったのだが、みっちりと指摘していただいたことで、こちらの構えもできあがった。それが功を奏したのか、学生の反応が非常にいい。授業終了後も、受講生からメールが来て、大変充実した授業だったという内容をたくさんもらって予想外にうれしい。

終了後に、褒めてくれるならば、もっと私語を早めにやめてくれればいいのにと思いながらも、それは今後の私の課題だと思う。達成感がある授業だった。

学生のスピーチ風景はすべて録画しているのだが、学生の了承を取ってないので、残念ながら、公開は控えたいと思う。

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FM京都(アルファーステーション)専務田中聡さんご逝去

一昨日、突然の訃報が届いた。前日午後の授業も、その夜の会議でもお元気だったとのことだが、就寝中に、そのまま亡くなられたとのこと。京都精華大学でも授業を担当していただいているだけでなく、田中さんとは、音楽イベントなどでもあちこちで一緒だった。

昨7月Live Earthの時にも京都の元締めをされていた。別ルートで入手したチケットで入場していると、田中さんがやってきて、「事前に言ってくれれば、手配したのに」と言っていただいた。その後もラジオ局とは別のイベントも含めて、様々な連絡を頂いた。

彼は、60年代の関西ロックイベントを手がけて、米国に渡り、大学、大学院を終了してから、三井物産に入って、日本の衛星放送やCATVなどの立ち上げに努力した後、四年前にアルファーステーションの専務になられた方である。その当時から既に大物が来られたと言うことで、注目が集まっていた。

本日のお通夜には、音楽・放送関係者が詰めかけ、しきびにも坂本龍一や杏里など有名ミュージシャンの名前があった。また、学生や生徒など彼を慕う若者も多かった。彼のつながりの広さと、優しさが誘うのであろう。喪主を務められた息子さんが、まだ中学生(だろう)で、悲しみに打ちひしがれていたのが胸に刺さった。若かりし頃の田中さんの遺影にお礼を言って、焼香だけで失礼させていただいた。少し離れた場所まで歩いて、一人だけで弔いの杯を傾けた。

私とほぼ同年代だが、はるかに波乱の時代を駆け抜けたその姿には多くの人が魅惑された。彼のことを考えれば、私にはまだまだできることがたくさんあるはずだ。彼の暖かい心と創造性を多くの人が受け継ごう。

合掌。

なお、彼を追悼するイベントが以下のように開催される。是非ご参加を。

  1. 田中聡さんを追悼する夜

 日時:2月23日(土)18:00~

 場所:Flowing Karasuma

〒604-8152 京都市中京区烏丸通蛸薬師下ル手洗水町645

 会費:3千円

  1. 故田中聡氏 追悼LIVE

 日時:3月22日(土)18:00~

 場所:MOJO WEST

出演者:塩次 伸二

     Tommy

中田コージ&Boogie Baby Band

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新年にあたっての抱負(改訂版)

新年あけましておめでとうございます。

新年早々腰痛で予定が狂い、ブログでの挨拶が遅れました。

年賀状を出すのを辞めたことで、確かに送っていただいた年賀状の数も確実に減りました。それに応えて、私も早めにブログでの挨拶と年賀メールを出さないといけなかったのですが、失礼いたしました。来年は早めに送るようにします。また、今年年賀状を頂いた方にも、もし可能ならば、年賀メールでお送りいただければありがたいです。

さてと、昨年は私の人生では大きな気持ちの変化がありました。いい年をしているのですが、新しいことやまだどうなるかわからないものに対して好奇心を持ち続けられ、自分も試してみるということができることがわかりました。確かに学者としては、体系的な活動が必要になるのですが、私にとっては体系性よりも、新奇性の方がはるかに意味があります。この年代になっても、まだそういうことを考えている人は少ないでしょうから。

具体的にはどういう活動がそれに該当するのかですが、ブログにいくつか書いています。もちろん、書いていないことも多いのですが、たとえば、以下です。

  1. 山形国際ドキュメンタリー祭でのゲリラ上映会
  2. 竹井君が地方の時代映像祭で受賞
  3. 企業インターンシップ
  4. 高校での授業
  5. ワークショップ1
  6. ワークショップ2
  7. 携帯動画CMワークショップ

ということで、今年の目標は、以下の三つです。

  1. 自分よりもより若く、才能のある若者との出会いを大切にする
  2. 新しさの中に大局的なトレンドを読む
  3. 新しい試みを継続する

  

1は、これまでお世話になった年配の方とのつきあいはこれからも継続していきますが、それ以上に大切にしたいのが才能のある若者との出会いです。彼らがやがて今後の時代を作っていくのでしょうから、そこと自分がつながれようにしたい。

2は、単なる流行ではなく、新しい時代の流れを感じて、そこに自分を置いてみたいと思います。みんなが評価してからほめるのは誰でもできます。その前によさを認めたい。もちろん、そこには数々の失敗があることでしょう。でも、それは気にしていてもしようがない。

3は、毎年一つは新しい試みをしていきたいので、今年は何をしようかと思案中です。

昨年の活動は、以下です。

■論文等

  1. 「インターネットの管理をめぐる課題ーセルフ・ガバナンスの再検討ー」『グローバル時代における人間存在と国際関係論の再構築ー実在変容の認識論と実践論ー』(科学研究費基盤研究(B)(1)成果報告書)
  2. 「IT革命の衝撃と国際関係論ーインターネットは誰のものか?ー」初瀬龍平・野田岳人編『日本で学ぶ国際関係論』法律文化社、2007年
  3. 連載『就職指導ニュース』(日本秘書教育学会編、西文社発行)でコラム連載(今年三回)

■報告

  1. 3月3日(金)大谷大学FD研修会「国際文化学科から社会メディア学科へー地方国立大学から小規模私立大学への転勤と専門教育ー」
  2. 3月11日(土)JANJAN関西読者会シンポジウムにおける討論者とプレゼンの工夫
  3. 5月9日(水)愛知学院大学日本語表現法ゲスト授業「仲間と向き合い、仲間と歩むこと」
  4. 6月9日(土)筒井 洋一・伊藤泰子「科目間連携を意図したWebサイト構築ー非常勤講師と教務課との連携ー」大学教育学会(場所:東京農工大学)
  5. 6月28,29日(木、金)京都文教大学初年次演習ゲスト講義「仲間と向き合い、仲間と歩むこと。そして、あなたは喝采を受ける」
  6. 12月9日AO入試講義「メディアの向こうにみえるもの」

ということで、はなはだ中途半端な年賀のご挨拶ですが、これこそ自分の今を象徴しています。なにとぞ今年もよろしくお願いいたします。

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予期しない卒業生に会う。腰が急に動かせなくなった。

新年あけましておめでとうございます。

実は、まだブログに新年の挨拶を書く余裕がないので、それは後回しにします。

京都にいても、学生や卒業生に会うことは滅多にないが、年末年始には不思議に何名かと出会った。年末の錦市場を友人を案内しながら歩いていると、「**先生!」と大きな声をかける店員がいた。名前が違うので放っておくと、さらに迫ってきて、歩みを止めさそうとする。よく見ると、知っていた卒業生だった。一年生の時に私の授業を取っていて、その時に彼の能力の高さは認めていたのだが、学園祭や学内イベントにのめり込み、留年したのだった。現在はフリーターで、12月だけは錦市場の店でバイトしているとのこと。安くしますと言いながら、お勧めの品をすすめながら、「一つよりも二つ買った方がいいですよ」と言うので、つい買ってしまう。客あしらいの能力の高さは相変わらずだ。そのよさを誰よりも認めている私としては、もっと大きな勝負をしてほしいと思うばかりだ。

元旦から空いているショッピングセンターで小物を買おうと思って寄った店には以前知っていた卒業生らしき店員がいた。あまりにもさっぱりしていて、スーツも似合い、客への挨拶もしっかりするので、もしかして別人かと思っていて、そのままにしておいた。商品を購入して、包んだ後に、彼がわざわざ私の前に来て、お礼を言った後に、「**先生! お久しぶりです!」と声をかけるではないか。私は、「背筋もしっかりと伸びて、よくなったね」と言うと、「昔は、ひどかったですから」と答えた。

実は、この卒業生は在学中にはかなりやっかいな学生だった。約束は守らないし、自分の都合だけで行動するし、授業に大幅に遅れてきては前の方で平然と寝るし、つきあいたくない学生だった。それがなんと豹変したものか。現在は、バイト扱いで、実習中らしいが、客への対応も姿勢も申し分ない。本人としても、自分がここまで変われることにむしろ喜んでいるようだった。私としては、彼に出会ったこと。しかも、元旦に出会ったことが新年の出だしの良さを表していると思い、新年の挨拶よりも先に伝えたいと思った次第だ。

と、ここまではよかった。

元旦の夜に仕事していると、腰の調子がおかしい。寒さに弱い気管支持ちなので咳をするときに、腰に違和感がある。椅子から立ち上がろうとすると、腰をまっすぐにすることができない。かなり悪そうだ。身体的な弱さを抱えるととたんに発想が枯渇するため、早々と床に入った。寝返りを打つのもつらい。睡眠中、時々覚醒する時には、原稿のアイデアが出てくるのだが、同時に腰痛もよみがえってくる。困った。困った。寝ながら書けるような器用なことができないタイプなので、椅子に座っている時間を制限して仕事しないといけない。

以前、足を骨折した時にも経験したが、私の場合、傷を早く治癒しようとして、体が眠気を誘うようになっている。そのため、眠い。一時間寝ても眠い。椅子に座って、資料を読んでいるのだが、眠くなる。決して筆が早いわけではないので、よけいに心配になる。でも、寝ながらアイデアが出てくるタイプなので、それはいいのだが、今はただ寝ているだけで、何もアイデアが出てこない。

集中して行こう。

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年越しの余裕のなさに感謝して

年賀状はほとんど書かないようにしても、書く場合でも新年になってからわずかになる。これだけでかなり年末の余裕ができたはずだが、今年はとうとう余裕のなさを続けながら、年を越しそうだ。

理由は、いくつかあるが、一つは、先週授業が終了してからかなり忙しかったためだ。当大学の卒業論文の評価は、指導教員が担当するのではなく、別の教員が査読をし、その結果を尊重して、学生に結果が知らされる。当ゼミでは、来年半ばまでに修正要求がでている学生もいたので、一人ずつに手渡しで審査結果を知らせて、修正すべき学生には修正点を明示して、努力してもらうように説明した。もっとも、なかには優秀論文に選ばれた学生もいたので、公刊に向かってのブラッシュアップの指示もした。これはめでたい。

ここまでであれば、すんなりと年越しが迎えられたのだが、今年はその後に、毎日様々な打ち合わせ会議が続いた。現在はまだ具体的な進展は見えないが、来年には次々に形となるだろう。こうした打ち合わせ自体は非常に緊張しつつも、魅了的なテーマであるので面白かった。

さらに、こうした打ち合わせだけで終わればよかったのだが、学会記念出版本の担当章編集が残っていた。私が依頼した秀逸な著者が書いてくれた原稿の数々をフォーマットにしたがって、揃えていく作業はなかなか手間がいる。雑誌編集者であれば苦もない作業だと思うが、慣れないと時間がかかる。私が第一の読者として読ませていただく原稿なので、つい内容を読み込んでしまう。そのため、なかなか体裁を整える作業が終わらなかった。今日夕方に、その作業がようやく終わり、一息ついたので、梨の木神社まで井戸水を汲みに行った。しかし、夜になると、井戸は既に止水してあった。明日行こう。

年末の最後の仕事が残っていた。ある雑誌から依頼された原稿だ。年初に提出するので、年末年始はこれにかかりっきりになる。1997年にこの雑誌に掲載されたある論文が、私のその後を大きく変えたのだった。それを知ってか知らずか、編集者がその十年後に、私に原稿を依頼してきたのだった。依頼されたテーマはその十年間の変化と今後の展望である。光栄なことだ。既に私のイメージの中では、年初の完成原稿を想定している。その原稿は、その後の十年を展望する内容にしよう。

余裕のない年末のこの時間を感謝しつつ、皆様のご多幸をお祈りいたします。

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i-CEOインターンシップ終了。泣き、笑い、感動の半年間。

今年様々な新しい体験をしたが、その中でも衝撃的だったのが、大学コンソーシアム京都主催インテリジェンス・オフィス(以下IO、と略)さんのインターンシップであった。昨年度は、京都シネマさんを担当させていただいて、学生に向けた映画イベントを開催する、という内容であった。しかし、今年は、ぐっとビジネスを正面に据えた、10名の社長さんにインタビューして、それをWebサイトにアップして、学生と企業とをつなぐという企画であった。

インターン生は、二回生二名と修士一回生一名の三名であったが、実にすばらしかった。もちろん、半年間の長丁場だったので、途中でくじけることもあったが、最後は見事に仕上げてくれた。彼らのがんばりと悩みを横で見ていて、私自身も同じ気持ちでいた。

けれども、彼らががんばりを見せた時はいいにしても、悩みやとまどいが出てきた時には、私自身適切な対応を取ることができなかった。その時には、IO社員さんが実に見事にフォローしてくれた。最初はやさしく、そして粘り強く対応してくれた。しかしインターン生が全体の動きを見失って、後ろ向きになった時には、勤務時間外に呼び出して、みっちりとインターン生の話を聞き、場合によれば厳しく対応してくれたようだ。もちろん、厳しく対応した後の暖かいフォローを忘れていない。こういうきめ細かい対応をとってくれたことに感銘を受けた。10名以上の社員さんが常にインターン生を見守り、また、100名規模の全社員さんが彼らの動向を共有しているインターンシップの経験は滅多にないことだと思う。

私自身は、最後は息切れして、社員さんに任せっきりになってしまったが、インターンシッププログラム全体の最終プレゼンで彼らが立派に応対してくれたことで、彼らをここまで成長させてくれた受け入れ企業さんに対して心からお礼を申し上げたい。

28日には会社の忘年会に呼んでいただき、インターンシップだけでなく、その側で真剣勝負をしていた本業での泣き、笑い、そして感動を伝えられて、私も一員として受け止めたつもりである。社長さんのリーダシップが前提になっているが、入社数年の社員さんを中心とした精鋭を集めたインターンシップ担当者たちの能力の高さを見た。

私は、コーディネータとしての教員ではなく、四人目のインターン生として企業実務の一端を体験させていただいた。インターン生の今後の活躍を期待したい。

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関西学生カラオケ選手権ー学生5人グループで歌えば、北海道ニセコの旅に行ける!ー

大学の授業に企業が協賛することも少しずつ行われてきた。しかし、多くの場合は、学内の学生だけで、しかも授業の単位取得を目的とする学生だけである。

今、行われている授業は、学内学生はもちろんいるが、すべての学外生は単位修得とは別にプロジェクトに取り組んでいる。11月初めは大学祭でカラオケ大会を実施した。もちろん、ただカラオケ大会を開催するのではない。カラオケ機器会社であるスポンサー企業が求める目標を達成するために開催したいのであった。

12月20日からは、新しいプロジェクトが始まった。名付けて、「うたスキング」という。これは、スポンサー企業が11月から始めた、「うたスキ」というコミュニティー型インターネットカラオケサービスを支援するために、学生が関西地区でも盛り上がりを意図して立ち上げたのだった。

応募条件は、関西地区の学生5人で参加し、カラオケの合計得点を競い合います。

うたスキングに挑戦できるカラオケ店は、ここから検索できる。

商品が実に豪華。

一位 ニセコ東山リゾート二泊三日の旅

二位 ニンテンドーDS lite

三位 iPod Shuffle

応募期限は、

1月15日までです。

関西の学生は、年末年始の外出に友だちと行ってみよう。学生が作った学生の企画を、学生自身が楽しんでください。

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