またまた増刷されました。『自己表現力の教室』16刷、4万7千5百部達成!

自己表現力の教室

自己表現力の教室

  • 作者: 荒木晶子,筒井洋一,向後千春
  • 出版社/メーカー: 情報センター出版局
  • 発売日: 2000/04/05
  • メディア: 単行本
  • 購入: 4人 クリック: 27回

毎春になると、動向が気になるが、2000年に出版された一般書が8年後には増刷を重ねて、今春も見事増刷決定。増刷毎に平均3千部が出版されている。

8年間といえば、その間に自分の周辺にも大きな変化があり、それを振り返りながら、この喜びを受け止めている。読者の皆さんに心からお礼を申し上げます。

また、次の機会を与えていただけるならば、存外の喜びです。

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バーには探偵映画が似合う

怪しげなバーだった。

昨日、ゲストを連れて食事したついでに、噂を聞いていた店に立ち寄った。

元は、純喫茶「三茶」というかなり古めの喫茶店だった場所に、映画監督がバーを開いたとのこと。私が行ったのは開店二日目だった。といっても、開店当初の緊張感もなく、何十年も営業しているような雰囲気がする。壁には「探偵十ヶ条」という掲示があったり、古めかしく怪しい雰囲気をわざと醸し出していた。

飲み物を注文しようと思い、「材料は秘密」と書いてあった「探偵カクテル」を頼んだ。赤色の怪しげなロングドリンクで、飲むと炭酸に混じって少し鉄分の味がする。赤色で鉄分の味と言えば、。。。

店の奥の壁に本棚があったが、なんか不自然な感じがするので、店員さんに「あそこは秘密の扉でしょう?」と尋ねると、「開け方が分かれば、中の部屋に入れます」とのこと。いろいろ考えて、なんとか正解を見つけられたので、やっと秘密の部屋に入れた。そこは船室を模していた。船窓の前に、場末の映画館にあるような椅子が一列に並んでいて、

もう一方には小さなスクリーンがある。聞いてみれば、

「監督だけでなく、女優さんも来られて、試写会をするんですよ」

とのこと。

確かにチャイナドレスか、ロングスカートを着たアジアっぽい顔立ちの女優が来れば、犯罪のにおいがする雰囲気がする。机には黒電話があったので、そこからやばい取引でもするんだろう、と思わせる。

きっとカクテルには何か異物でも入っていたのだろう。今日はすっかり体調を崩してしまい、夕方から早寝をしてしまった。この周辺は、今、少し物語のある店や事務所が集まってきている場所だ。また、体調を壊すかもしれないが、ゲストもすっかり気に入ったし、何かが始まりそうな気がするので、行ってしまいそうだ。

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ブロードウェー・ミュージカル「Trip of Love」トライアル公演リハーサル

劇場入場前と後を見る(2分間)

(ダウンロードするか、iTunes for mac/winで見てください。)

行ってきました。ブロードウェー・ミュージカル「Trip of Love」トライアル公演リハーサルに。運良く知り合いから招待してもらったこのチャンス。60年代音楽と衣装が勢揃いする中でのミュージカルとなれば、懐かしさ半分、好奇心半分であった。劇場は、大阪城側の「イオン化粧品 シアターBRAVA!」で、私が行った時には、すでに100名以上の招待客が待っていた。幸い前から10列目の通路側の見やすい席が確保できた。演劇関係者が多数来ていて華やかさがあふれている。

オープニングの最初に、プロデューサの出口最一(まこと)さんが簡単な解説をしてから始まった。彼は、私の大好きなブルーマングループをニューヨークで見出して、現在もニューヨークでロングラン公演しており、日本でも昨年末から公演している。そして、いよいよミュージカルの始まり。舞台は60年代。主人公の少女アリスが60年代の米国に迷い込み、ベトナム戦争やケネディ元大統領暗殺が起き、さまざまな思想がぶつかり合った時代を生き抜いて成長していく物語だ。当時の音楽自体でストーリーを展開していくという手法で、舞台衣装や舞台セッティングがかなり大がかりだ。

今回は、リハーサルなので、演奏はテープだったが、本番にはオーケストラが入った豪勢なしつらえになるとのこと。音楽やダンスの素晴らしさは言うまでもないし、場面毎のイメージはわかるのだが、フィナーレが1時間半ほどであっというまにやってくるので、すこし最後の盛り上げが欠けた気がしたが、それでも十分楽しめた。本番までにさらにダンスや曲も大幅に入れ換える可能性もあるとのことで、本番への期待が高まる。

日本人ダンサーも7名参加しているとのことだが、その中で背の高い女性のダンスが非常にうまかった。後で調べたら、鳥居かほりさんとのこと。40歳を過ぎてもまだまだ鍛えた体でしなやかに踊る姿は、印象的であった。リハーサル終了後、地下鉄の駅で電車を待っていたら、早くも主役の二人が買い物袋をぶら下げて、電車に乗るのを目撃した。体を節制するために、ホテルに戻るのだろう。

アップした動画は、開場前後の劇場外の風景だ。

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ワルツは一二三で、海はマリンー漢字博士阿辻哲次さんと戯れるー

阿辻哲次さんの姿を見る(1分間)

(ダウンロードするか、iTunes for mac/winで見てください。)

昨夜は、遊び人に呼ばれて、漢字やことばを知る会に行った。

会場は、京都のまちなかの大通り沿いにある民家の二階だった。室内は、古材を使ったしつらえで天井が高くとても広々とした空間だった。料理は一品持ちよりとのことだったので、私は前日たまたまもらった牡蠣ご飯を持参した。他の参加者も、チーズあり、寿司あり、サラダありと、なかなか豪華な料理がならぶ。ワイングラスが並んでいるので、これはワインが出そうだと思うが、まず講義を聞いてからのお楽しみだ。

講義は、京大の漢字博士である阿辻哲次さんだ。大学でも中国語を教えておられるそうだが、主として日本語の特徴について話してくれた。最近、テレビに登場しているようで、話しぶりが実になめらかだ。理論的な話を丁寧な比喩を用いて説明してくれるの実にわかりやすい。話のネタをたくさんもらった。

一つだけ紹介する。阿辻さんは、常用漢字を制定する審議会にも参加されているので、珍名さんにも詳しい。

たとえば、

「一二三」というファーストネームはどう読むか?

普通ならば、「ひふみ」だ。

しかし、これを「ワルツ」と読ませる名前があるそうだ。

また、「海」というファーストネームは、どう読むか?

普通ならば、「うみ」と読むだろう。

しかし、これは「まりん」と読ませるそうだ。英語のmarineからの連想かと思いきや、お母さんがパチンコ好きで、機種シリーズの名前から取ったそうだ。

お笑いネタを紹介したが、阿辻さんの論旨は、日本語、中国語、コリア語などは、その文字に意味を持っている表意文字であることが、共通しており、漢字を持つことが国力の発展に大きく寄与していること。そして、無理に漢字の発展をナショナリズムに結びつけることはせず、漢字を媒介すれば、東アジア共通のことばの理解を形成できることを力説したのだった。

講演後は、楽しいpot lack partyだった。かつて仲間が主催していたカルチャーサロンを思い出す。

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「京都メディフェス」実行委員会スタート!

3月18日に京都の実行委員が初めて集まって開催された第一回会議だった。この会議は、9月12〜14日に旧立誠小学校やラジオカフェのある1928ビルなどで開催予定の「市民メディア全国交流集会」を運営するメンバーが初めて会したのだった。

私もメンバーの一人として参加して、準備に加わったのだが、会議開始の午後7時頃になると、準備していた席(30席)がすぐに埋まってしまった。予定以上に集まった人数に驚いたが、さらに驚いたのが、顔を知らない参加者の多いこと。半分くらいしか知らなかった。しかも、それぞれの自己紹介を聞いていると、実際に番組に関わったり、活動に加わったりした方が多く、動員力が期待できる参加者だった。私も準備に関わった関係で、どういう人が来るのかがわかっていたのだが、私の知らない意欲的な人材が京都には多いことがわかって勇気づけられた。なお、「京都メディフェス」という愛称で行く予定。

私もお誘いした方もいたのだが、多くは実行委員会事務局長の太田航平さんが集めたのだった。若いのに、顔の広いこと。

いずれにせよ、最初の会議で多くの行動的な参加者が集まったということは、目標水準を上げる必要がある。新しさと広がりとを一回り大きくした目標を設定しよう。

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オープン・スペース・テクノロジー(OST)を体験してきました

今週は、有能な若者発発掘週間と勝手に私が自称している。

昨日は、「京都きずなサミット」に行ってきました。ファシリテーションの一つの方法であるOSTという方法論を使った9時間のワークショップがありました。テーマは、京都のまちづくりについて、参加者から議題を自由に募集して、自由に時間設定して、参加者はどの議題に集まって議論をしてもいい、という方式だ。これを初めて知ったのは、Web2.0の生みの親Tim O’reillyが毎年開催しているFOO CampでIT関係者を招いてこの方式で集会を進めているのを知ったからだ。

事前に知り合いはほとんどいなかったのだが、会場に着くと何名かが来ていた。つながりが少しずつずれながらも、数珠つなぎになっているのがとても心地いい。

本来は、三日間かけておこなう方式をあえて9時間に圧縮したために、時間的にタイトであったが、参加費2千円で昼食付き、豪華な町家「ちおん舎」や新風館などの分散施設を使って京都のまちなかを使って、新しい人との出会いができた。社会課題を扱うメンバーらしいネットワークの柔軟さだ。

もっとも、参加者の多くは、既に何か活動している人が多いので、価値観が近い人が多かったようだ。しかし、参加者の偶然の出会いと、アイデアの偶然の出会いが重なって、多人数の集合知を生み出すしくみは画期的だが、内容の質的向上をどのように図っていくのかは、なお改善の余地があるだろう。改善の余地が出てきたことが逆に次への期待をふくらませる。

いずれにせよ、企画と準備をしたメンバーの力量と連携の素晴らしさに敬服した。みなさんは、新しい時代の先駆者だと思う。

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有能な学生はここにいた!

私の今年の目標は、有能な若者を捜すことである。そのなかでも、学生は主たるターゲットだ。

こちらの力不足は別にして、学生の中から有能な人材を発掘することはなかなか大変になってきている。もちろん、今の大学であっても、そこそこの人材が多いのは間違いないが、その才能を生かし切れていないのが現状だ。その才能を磨く場所とそこを見つける少しの努力をすればいい。ところが、その少しの違いを超える学生とそうでない学生とでは、結果的に大きな差となってくる。

今夜は、知り合いに誘われて、学生と社会人が作っている団体の一周年記念に参加した。構成メンバーは、主として京都の大学生で、院生も少し混じっている。文系の学生が多いが、理科系の院生や芸術系の学生もいる。大学も国立大学や大規模私学が多いが、小規模私学の学生もいる。要は、大学を超えた学生・社会人団体である。彼らは、遊び系のサークルを求めているのではない。多くは就職や社会に対する関心から参加している。来賓には、大学教員もいるし、役所や企業関係者もいる。このメンバーの過去の勉強会には、参議院議員、地方教育行政トップ、老舗料亭総料理長など、学生団体にしてはとても豪華なゲストがやってくる。

私にとっては、ここに参加する学生に驚いた。懇親会が始まって、しばらく来賓と話していると、学生が食事を持ってきてくれた。そこで、学生を交えた話になってからは、入れ替わり立ち替わり、次々とメンバーが私の所にやってきて、自己紹介をしつつ、私のアドバイスを聞きに来る。2時間近くこうした話が続いた。懇親会が終わったと宣言しても、学生は誰も帰らない。来賓を交えて、まだまだ話し続けている。別の場所で、別のイベントでつながっていた学生もいた。私は、何も食べられないので腹が減ったし、立ちっぱなしで腰が痛かったが、学生の意欲を前にすれば、うれしい悲鳴だ。

将来を見えた、意欲のある学生は、もはや大学を飛び出している。もちろん、大学内にまったくいなくなったわけではないが、今や彼らは、大学外で活躍しているのだ。

私は、かれらが何を求めて、大学外に出るのか、その魅力が何かをつかみたい。腰を鍛えて、事前に食事をしておこう。それに、名刺もたくさんいる。

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時間を動かす

それぞれの人間にそれぞれの時間がある。その動きが早かったり、遅かったり、またそれが完全に止まってしまうこともある。早かったり、遅かったりはその時々の状況によって変化するし、逆に、完全に止まれば、もはや取り戻すことはできない。

では、時間が止まってしまった場合にはどうするのだろうか。

もちろん、実際にそこの時間が止まっているわけではない。私自身の気持ちの中で止まっているだけだ。誰かが時間を動かしてくれればいいと願っていたりした。でも、それは私がするしかない。時間がかかったが、ようやくの決断だった。

過去ではなく、未来に向けて。

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田中聡さんをしのぶ夜2-Go To Heaven

アーティストの演奏を見る(8分間)

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後半は、ミュージシャンのライブやパフォーマンスが繰り広げられた。オープニングクラウド、矢野真紀、ザッハトルテ、ジェスカグランベール、ロボピッチャーの加藤隆生さん、空中ループ、など田中さんが育てた、あるいはゆかりのある若手グループたちが彼らの思いの丈をぶつけてくれた。

催しが終わっても、みんななかなか帰らない。もちろん、この夜は雪が降り続いていたので、早めに帰らないといけないという参加者もいたが、私はむしろ田中さんの気持ちを受け止めるためには、最後まで残って参加者との出会いを大切にした。彼が語っていた定年後の夢を、彼が全うすることはできなかったが、それはわれわれが引き継ぐべきことだと思う。

ありがとう、田中聡さん!


D

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田中聡さんをしのぶ夜1-Go To Heaven

関係者の挨拶を見る(9分間)

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土曜日に田中さんがお亡くなりになってから48日目に彼を慕う人々が集まった。司会者を書家俵越山(元越前屋俵太)さんが務めた。彼は、「田中さんと出会ってわずか二ヶ月間で彼が亡くなった。その意味では、ここにいる人の中では最も会っている時間が短い人間」と言いながら、田中さんへの思いにかける並々ならぬ気持ちが表れていた。

実は、精華大での最終授業に俵さんがゲストで参加されるということだったのだが、その二日前に亡くなられたのだった。教務課長の熊谷さんが、このまま授業がなくなるのは残念だと思い、田中さんはおられないが、その代わりに俵さんが授業を務めてくれるように頼んだ。俵さんには、1時間だけでもいいから、と言っていたのだが、彼は3時間以上にわたって授業をされたとのこと。それだけ彼は田中さんに思い入れがあったのだろう。

この夜の最初は、田中さんにゆかりのある人の挨拶が続いた。アルファーステーション社長、伝説的な音楽プロデューサ、田中さんが非常勤講師を務めている京都精華大学と京都造形大学、高校時代の友人、黒谷のお寺住職に続き、歌手の佐野元春さんが詩の朗読をした。詩人であった田中さんにふさわしい出し物であった。


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