有能な学生はここにいた!

私の今年の目標は、有能な若者を捜すことである。そのなかでも、学生は主たるターゲットだ。

こちらの力不足は別にして、学生の中から有能な人材を発掘することはなかなか大変になってきている。もちろん、今の大学であっても、そこそこの人材が多いのは間違いないが、その才能を生かし切れていないのが現状だ。その才能を磨く場所とそこを見つける少しの努力をすればいい。ところが、その少しの違いを超える学生とそうでない学生とでは、結果的に大きな差となってくる。

今夜は、知り合いに誘われて、学生と社会人が作っている団体の一周年記念に参加した。構成メンバーは、主として京都の大学生で、院生も少し混じっている。文系の学生が多いが、理科系の院生や芸術系の学生もいる。大学も国立大学や大規模私学が多いが、小規模私学の学生もいる。要は、大学を超えた学生・社会人団体である。彼らは、遊び系のサークルを求めているのではない。多くは就職や社会に対する関心から参加している。来賓には、大学教員もいるし、役所や企業関係者もいる。このメンバーの過去の勉強会には、参議院議員、地方教育行政トップ、老舗料亭総料理長など、学生団体にしてはとても豪華なゲストがやってくる。

私にとっては、ここに参加する学生に驚いた。懇親会が始まって、しばらく来賓と話していると、学生が食事を持ってきてくれた。そこで、学生を交えた話になってからは、入れ替わり立ち替わり、次々とメンバーが私の所にやってきて、自己紹介をしつつ、私のアドバイスを聞きに来る。2時間近くこうした話が続いた。懇親会が終わったと宣言しても、学生は誰も帰らない。来賓を交えて、まだまだ話し続けている。別の場所で、別のイベントでつながっていた学生もいた。私は、何も食べられないので腹が減ったし、立ちっぱなしで腰が痛かったが、学生の意欲を前にすれば、うれしい悲鳴だ。

将来を見えた、意欲のある学生は、もはや大学を飛び出している。もちろん、大学内にまったくいなくなったわけではないが、今や彼らは、大学外で活躍しているのだ。

私は、かれらが何を求めて、大学外に出るのか、その魅力が何かをつかみたい。腰を鍛えて、事前に食事をしておこう。それに、名刺もたくさんいる。

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