【フリーライダーのいないグループワーク:京都工芸繊維大学リーダーシップ基礎1】

過去三年間、京都工芸繊維大学「リーダーシップ基礎1」を担当していますが、毎回不思議に思っていることがあります。それは、この授業には、フリーライダーがいないということです。

フリーライダー問題は、グループワークをする授業にとっては避けて通れない大きな問題です。そのため、フリーライダーを減らそうと、あれこれの対策を練っています。私が担当する他大学の授業でも、放っておくと、

ですが、この授業では、その心配をする必要がありません。大学一年生の選択授業ですし、受講生数も毎年違います。しかも、工学系大学の文科系的な授業ですから、一年生の受講態度は消極的になる可能性が大きいはずです。
しかし、この授業の受講生は、積極的に取り組んでくれます。

フリーライダーが出やすいのは、小グループに分かれて、学生だけで取り組む時です。グループ内にリーダー格がいないと互いに譲り合いになり、何もしないことを誰もとがめないことになります。あるいは、何名かは一所懸命に取り組んでいても、それらにまったく参加しない学生がいるもんです。

しかし、この受講生にはフリーライダーがいません。
もちろん、グループ内がうまく行っていないことはたまにありますが、サボタージュするようには動きません。

前回、クラス内で5グループのプレゼン大会をしましたが、いずれのチームもきっちり準備してきますし、いずれも大差ありません。
 さらに、これも他大学の授業とは違って、他チームの発表に対して、こちらから指名しなくても、質問の手が次々上がります。いつもよく質問する学生以外からも手が上がります。

なぜフリーライダーがいないのでしょうか?

一つは、一年生の中には、この授業がグループワークをする授業として認識されているので、グループワークに抵抗のない学生が多いことです。
 他のリーダーシップ科目を担当して思うのですが、授業時間が5限目であっても、受講生は実に意欲的です。リーダーシップに関心がある学生が一定数いるので、彼らがこの授業の流れを作り出しています。決して多数ではないにせよ、一部の学生にとっては、リーダーシップ系授業は、積極的に取り組む授業であると認識されています。

もう一つは、SAの存在です。昨年の受講生から、SA(Student Assistant)になる学生の存在が非常に大きいです。教員が中心になって授業を進行しがちのなかで、SA中心の授業をしているので、彼らが学生と教員の間で尽力しています。この存在はかなり大きいです。私なんかは、SAに引っ張られて授業しています。

他にも理由があるかもしれませんが、これら二つが非常に大きいです。フリーライダーがいないことで、教員側も安心して授業に取り組めます。

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【6/7 第二回オンライン高大連携授業終わりました】

昨年に続き、今年も成安造形大学修了力育成演習C(大学三年生)で、Zoomを使った高校生インタビューを実施しました。

大学生7名と高校生6名、高校教員3名+校長、大学教員1名、見学2名がZoomで一同に会しました。学校交流というと、他人数の生徒と、もう一方も対人数の生徒や学生という「多対多」の交流になってしまいがちです。

いろいろ事情はあるのですが、「1対1」の交流はなかなか難しい。なので、是非これはいれたいと思っていました。成安と銅舵は、1時間くらい離れた場所になり、そこをコストも時間もかからず交流できるのですから、Zoomの交流は魅力的です。


普通は、大学の通信環境が整備されていて、公立高校側の端末やwifiに制限があるものですが、この場合は、逆です。大学のwifiは、教職員用であっても、よく落ちるので、怖くて使えないです。そこで、メディアセンターの全面的な協力によって、大学側の拠点であるホールに有線LANを張り巡らしてもらいました。
さらに、昨年は、学生をホールに集中して、別々のチームとして、Zoomに入っていたので、ハウリングの心配がありました。しかし、今年は、ホールには、2名だけで、残りはいつもの教室と自宅から入るということで、学生のアクセスが非常にスムーズに行きました。

高校側も昨年の経験を踏まえて、wifiが落ちることもなく、スムーズでした。生徒は、BYO(Bring your own)iPadを持っているので、すぐに対応してくれました。

こうした大学・高校双方の通信環境が整備されてこそ、Zoomが本格的に活用できます。Zoomには、ブレイクアウトルームという、多人数が集まっていても、少人数で話せる機能があるので、これを使ってこそ意味があります。https://zoom-tatsujin.com/point/

具体的に言うと、大学生Aと高校生Aとがルーム1,大学生Bと高校生Bとがルーム2,などと分かれる機能です。ルーム内では、互いに双方向で話ができます。少人数なので、じっくりと話せます。今回は、40分間でしたので、かなり密な話になりました。

また、昨年との大きな違いは、大学生が高校生に話すだけでなく、大学生が問いの作り方を学んだことです。インタビューは、問いの出し方が重要ですが、その問いのためには、まずは、高校生の話をしっかりと傾聴することです。しっかり聞いてこそ、そこから問いが生まれます。

慣れないうちは、傾聴よりも、問い作りに関心が言ってしまいますが、それだといい問いは生まれません。以下に相手の話が聞けるのかという訓練をしました。この訓練を経た学生とすでない学生との違いは大きいです。
40分間ほど少人数で話した後、再度、メインルームに集まった時の高校生の興奮した表情が忘れられません。話を聞いてもらって楽しかったんだと実感しました。

ブレイクアウトでの話しはすべて録画していますので、大学生は自分の問いを振り返りワークをします。
教師があれこれ評価するのではなく、学生自身が自分のインタビューを見て、以前と比べてどうだったのかを学んでいくことになります。教師から学生にいろいろアドバイスしたいことはありますが、それは最低限にして、むしろ自分自身の振り返りで、どこまで吸収するのかにかかっています。

教えるのは教師ではなく、学ぶのは学生自身であることを徹底したいと思います。

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【本日、Zoomで画期的なオンライン高大連携授業やります】

本日午後4時から、成安造形大学三年生が、京都市立銅舵美術工芸高校二年生に高校生のキャリアについてZoomでインタビューします。

別会場からZoomに入っているインタビュアーと、教室で話しているインタビュイーとがオンライン上でインタビューをしている

Zoomで大学生が高校生をインタビューすることは違わないのですが、昨年とは大きく違っています。

1.大学生は問いかけのトレーニングを積んでいます。           昨年は、テーマだけ決めて、後は大学生が自由にインタビューしてもらいましたが、今年は、高校生の話に応じた問いが出せるようになりました。今週火曜日の授業でやってもらいましたが、全員できていました。大学生が自分の聞きたいことを聞くのではなく、高校生が話した内容から、大学生が問いを作って投げかけます。

2.大学生は、一カ所に集まるのではなく分散して参加します。                                  昨年、初めての試みとあって、Zoomボランティアや見学者が40名以上参加されました。大学生も一カ所からZoomに参加しました。大学生や高校生会わせて70名以上の方がオンライン参加されました。高校生は、教員の勤務時間中にいくつかの教室に集まっていますが、大学生は、メイン会場には二名だけで、後は別棟の教室に一名で、他は自宅から参加します。

教室でスピーチをしているインタビュイー

本日は大雨なので、大学に通学すると電車やバスが混みますが、自宅からだとまっく心配なしです。昨年メイン会場に7グループが集まっていましたが、同一教室に複数のマイクオン状態だとハウリングを起こします。ですので、大学生が分散して参加することはハウリング防止にもなります。もちろん、メイン会場には少数の学生しかいなくて、オンラインだけで集まるのは、現場写真を撮りたい広報課にとっては困ってしまいます。

本日午後4時から、成安造形大学大学三年生が京都市立銅舵美術工芸高校二年生に、Zoomでオンラインインタビューをします。教室や学内という場所に拘束されることなく、学びたい時に学ぶことがオンラインで可能になります。

このオンライン授業は、漠然と前提にしている、学びとは、大学や高校に通学するものという枠組みが外れます。さらには、高大連携にこだわらずに実施可能です。昨年は初めての試みで楽しかったですが、今回は、学ぶ場所とはどこなの? そして、どういう問いかけをするの? ということを考えるきっかけになります。

もし関心をお持ちの方は、ご連絡下さい。

別教室から入って来たインタビュアー。その後、教室にやってきて、合流した。

      

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【オープンダイアローグリフレクティング研究会セミナーに行って来ました】

以前から知っていたオープンダイアローグ。精神疾患を患った患者を治癒する方法として、医者、看護士、薬剤師、患者の家族などの関係者が一同に会して、対話を繰り返す。
元は、医療費削減や医療的制限の中でフィンランドの片田舎で生まれた方法は、通常の治療方法とは違っていながらも治癒率を上げていることから、より広い分野での応用も期待されています。

昨日、町中のお寺で開催されたオープンダイアログリフレクティング研究会のセミナーに行って来ました。誰も知らない場所に行ったことで、実に気持ちよく参加できました。

昨12月福井県立大学の山川修さんが開催されたワークショップで、オープンダイアログ専門家をフィンランドから招聘したり、日本からのツアーを計画している方々によるダイアログの初体験でした。

今回は、それから久しぶりの体験でした。基本形は、悩みを話す人とそれを聞く人がいて、そのやりとりを聞きながらも、呟くように自分の思いを伝えるリフレクターという三つの役割がありました。私がリフレクターを勤めて、話し手を聞きながらも、何気なく呟き、それが一段落したら、再度、話し手聞き手の話が進行し、また一段落したら、リフレクターのつぶやきが繰り返されるという約2時間のセッションでした。

私が1990年代末から、話し手、聞き手、書き手の三者がおこなうトリプルインタビューを実践してきたので、このダイアログ方法はすぐに馴染みました。違っているのは、話し手と聞き手以外の第三者が二者に直接話すのではなく、間接的に話すという方法です。

このダイアログは初めての人は戸惑う可能性がありますが、普通は、専門家である医者が前面に立って、患者に向い、その他の方は光景に退くという構図であるのに対して、患者を含めてすべての関係者がフラットな対話をおこなうことは私にとっては納得のいくことです。

私の参加したセッションとは違うセッションでは、話し手が三名で、順番に話し、聞き手は三名に共通する問いを投げかけるという、より統制の効かない場での対話がおこなわれていました。
初めて参加した方は、三名の話を聞くだけで疲れたようでしたが、そこを超えると面白い可能性があります。

私がイメージしているものとかなり似た世界を持っている気がしました。私もどこかでやってみたいと思いました。

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【6月例会 自己中経営のススメ ~創業63年老舗カーディーラーの変革~】

概要:
『思いっきり「自己中」で老舗カーディーラーを経営変革している中身を大公開!
~~洛星→東大→電通の「エリート?」サラリーマンだった私はなぜ滋賀の中小企業の社長になったのか!?~~』

第1部テーマ=「差別化」
昨今重要視されている「差別化」について、これまでの私の差別化に関わった仕事のご紹介。(参加者の皆さん自身でできる「差別化」についてディスカッションもしていただきます。)

第2部テーマ=「自己中」
「正しさ」の罠にはまり、悩んでいた経験から、自己中経営になるまでの流れをご紹介。そのうえで、「自己中」とは何なのか、「自己中」で生きることについて考えていきます(ディスカッション含)。

ぜひ皆さんと楽しくワイワイとした時間になればいいなと思っています!

プロフィール:
川端宏樹
1980年 滋賀県大津市生まれ。
洛星高校卒業後、東京大学文学部へ進学。卒業後、株式会社電通へ入社。メディアバイイングやクリエイティブ作業に従事。2015年、父の経営する自動車ディーラーへ入社。社長となった後に事業統合し、現在は滋賀ホンダ販売株式会社専務取締役として経営全般の変革、新規事業推進などを担当。

▼ この例会は、こんな方に向いています 
・経営や組織変革について興味のある方
・クリエイティブ、映像作品、広告に興味のある方
・昨今の日本(のメディアやSNS)に疲れて、少し生きにくさを感じている方
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「参加する」をクリックしただけでは参加完了にはなりません。
以下から正式の申し込みをしていただくようにお願いいたします。
https://bit.ly/2cddEyy
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▼日時
 6月15日(土)(12:30 受付開始) 13:00~17:00

▼会場
西川ローズ 寝装館 北山店
  京都市左京区下鴨南野々神町1-13
https://goo.gl/maps/XhoDfWLRc3L2
 地下鉄烏丸線「北山駅」(1番出口)下車数分

▼参加費
 一般        2,500円
 学生     2,000円

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「参加する」をクリックしただけでは参加完了にはなりません。
以下から正式の申し込みをしていただくようにお願いいたします。
https://bit.ly/2cddEyy
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【5/10 Zoomハイブリッドに また新しい中継方法が生まれましたよ! 「Zoom中継ジョイント方式」】

三橋 沙織 (Saori Mitsuhashi)さんの記事にも書いていただきありがとうございました。

リアルとオンラインとの双方向通信を可能にしたのが、Zoomハイブリッドという方法です。これは、リアルの現場にミキサーを駆使するテクニカルサポートがいて、オンラインとの調整をおこないます。

今回、中国残留婦人のドキュメンタリー映画上映イベントを東京で開催することになり、私はオンラインファシリテーターとなりました。監督と女優さんが中国におられるので、どうしてもZoom中継が必要でした。

大盛況の東京会場では、110名以上の方が映画を鑑賞されていましたが、オンライン参加者は、映画を見ることはできませんでした。
だったら、映画を見なくてもオンライン参加者が楽しめる方法を考えようと思いました。

リアル参加者は、映画を2時間見てから、オンラインと合流しますが、オンライン参加者は、予告編も何も見てないので、まったくわからないまま参加することになる。そうすると、きっとオンライン参加者は話題についていけないのではないかと考えました。

少しでもリアルに追いつき、かつオンラインの独自企画として、監督・女優さんからの話しを先に聞いてしまおうと考えました。

そのため、リアルの終了時間よりも30分早くオンライン参加者は入り、オンラインだけで、予告編を見て、監督や女優さんの話を聞くことができました。時間近くになってきたので、参加者の自己紹介や感想などを話してもらっている内に、タイムアップになり、すぐに、リアルイベントにつなぎ替えました。

リアルのプログラムと、オンラインのプログラムがオーバーラップして進行するZoomハイブリッドの新しい方法です。

私が開発者なので、命名しました。
「Zoom中継ジョイント方式」
(別々のプログラムが合流する方法)
「Zoom中継セパレート方式」
(一プログラムから別プログラムに分かれる方法)
です。
今回は、「Zoom中継ジョイント方式」です。
後者よりも前者の方が格段に難易度が高いです。
現場のテクニカルサポートの福島 毅 (Takeshi Fukushima)さんがおられたので、リアルイベントの現状と予想終了時間が知らされてきて、ジャストのタイミングでジョイントすることができました。

本日、テレビアナウンサーに、これを私が実現した話をしたら、
「プロではない人にこんな高度なことをされてしまったら、プロとして複雑な気持ちです」
と言われてしまいました。それほど画期的な方法でした。

Zoomリアルオンライン、Zoomシンプルハイブリッドに続く、
「Zoom中継ジョイント方式」も開発できたことを誇りに思いますが、
現状を越えてみたいという強い思いの中から生まれたものばかりです。

まだまだZoomの旅は続きます!

どなたかご一緒しませんか?

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   LLL 2019年4月例会                   自分を知ると生きやすくなる。感情と向き合って自由になる。障がい者支援で  自分をより好きになれる。

         

概要:
「自分を知ろう」

「自分を知る…」って、ありのままの自分を受け入れるということ。
さあ、勇気をだして、自分を見てみよう。
そして、できることからやってみよう。
新しい事への挑戦が楽しくなってくる。

「自分は必要とされている」
「自分には果たすべき役割がある」
頭で考えていたってダメだ、動かなきゃ。
動くことが自信に繋がって、ほら、自分をもっと好きになってる。
「生きやすい」って、きっとこういう事なんだ。

――――――――――――――――――――――

障害者は不器用で人見知り?でもそれって健常者でも同じですよね。
感情をストレートにぶつけてくるけど、さほど不快な思いにさせられない。
障害者支援の場で彼らと付き合っていると、支援しているつもりのこちらのほうこそ得るものが大きいのではないかと思うことがあります。
それは「自分を知る」ということ。

私たちは世間体を気にしたり、強く生きなければと思うあまり、自分をさらけ出すことに憶病になっているのではないでしょうか?
カッコつける余裕さえない状況で生きていかざるを得ない障がい者の弱さ。それでもなお笑顔で生きていく障がい者の強さ。

私たちが・・、障がい者の方々が・・、そしてこれからの企業が・・、「果たすべき役割がある」ことを共有したくて、素人だけど、素人だからこその発想で、障がい者雇用支援の事業をスタートさせます。

▼ この例会は、こんな方に向いています 
・ 障がい者就労の世界に興味のある方
・ 障がい者就労について共感できる場を探している方
・ 企業コンサルに興味のある方
・ CSVに詳しい方
・ 素人の挑戦にアドバイスするのが好きな方

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「参加する」をクリックしただけでは参加完了にはなりません。
以下から正式の申し込みをしていただくようにお願いいたします。

http://ur0.biz/7v3w
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ゲスト:竹中永健さん
成年後見人の仕事をしているうちに、高齢者や障がい者の住まいや就労に関心を持つようになる。
既存のモノやサービスに限らず、自分にできることはないかと模索している。

ゲスト:豆夛英志さん
10年間の障害者就労支援業務の中で、年間20人以上の利用者を一般企業への就職に導き続けた実績を持つ。障がい者就労のさらなる可能性を求めて独立し、フリーランスで就労支援を行っている。潜在的な発達障がいのため就職に苦しんでいる学生を支援する活動を、高校や大学と協働で展開中。

ゲスト:竹本ユミカさん
被測定者の主観に左右されず客観的にストレスをチェックできる機器を駆使し、離職の原因となるストレスの度合いを測定するとともに、ストレスと正しく向き合う大切さを伝える。無理せず等身大の自分が出来ることで世間の役に立ちたいと考えている。

▼日時
 4月20日(土)(12:30 受付開始) 13:00~17:00

▼会場
西川ローズ 寝装館 北山店
  京都市左京区下鴨南野々神町1-13
https://goo.gl/maps/XhoDfWLRc3L2
 地下鉄烏丸線「北山駅」(1番出口)下車数分

▼参加費
 一般        2,500円
 学生     2,000円

▼連絡先
Learning Workshop Lab例会企画(筒井)
メール: Learning.Workshop.Lab@gmail.com

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「参加する」をクリックしただけでは参加完了にはなりません。
以下から正式の申し込みをしていただくようにお願いいたします。
 http://ur0.biz/7v3w
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【スマホのハイブリッドは、Zoomハイブリッドの進化形。シンプル・ハイブリッドと命名】

 震災記念日前日に発見したシンプル・ハイブリッドは、被災地でも使えます。あまりにも簡単すぎるのですが、意外に誰も仕組み化しなかった方法です。

Zoom中継の方法は、以下があります。
1.Zoom通常の中継(オンラインだけ)、
2.ハイブリッド(PCでリアルとオンラインの双方向通信)、
3.リアルオンライン(リアルの参加者を全員オンラインに入れて、オンライン上での通信)、
4.シンプル・ハイブリッド(スマホだけでハイブリッドを実現)
の違いが明確になってきました。

どれがすぐれているかではなく、時場所に応じて使い分ければいいのです。
シンプル・ハイブリッドの特徴は以下のことです。
1.ミキサーやPCなど重い機材がなくても、スマホだけで可能
2.wifiなどのネット回線がなくても可能
3.リアル会場での技術知識がほとんどいらない
4.リアル参加者は見ているだけでいい。
5.リアル会場で主催者の手間がほとんどかからない
6.スマホ2台を一方はマイクとしてだけ、もう一方をカメラだけにする
7.室内でも屋外でもどこでも可能
です。

従来のハイブリッドは、リアルとオンラインの双方向通信を可能にする機材が必要だったのですが、シンプル・ハイブリッドではスマホ2台だけでできます。

さらに、現場に技術知識がなくても、オンラインからのサポートで可能になります。

もちろん、オンラインの音声をリアル会場に聞かせたい場合も対応可能です。

ここ一年間、Zoomハイブリッドのテクニカルサポートして、もっとも経験を積んだ一人として活動して来ましたが、同時に、その限界もよく知っています。

ですから、シンプル・ハイブリッドは、ハイブリッドの限界を超えることができたし、さらに、より多くの人が使えるようになったことも喜びです。

シンプル・ハイブリッドは、Zoomハイブリッドの簡易版であると同時に、スマホを中心にするという意味で、進化形です。

ハイブリッドとは別の方法として、
2017年夏に私がリアルオンラインを実践してきましたが、
2019年3月10日、私が
シンプル・ハイブリッドを生み出しました。

この誕生のきっかけは、
十分環境の整った場所でのZoom中継ではなく、
スマホだけしかない環境で、
あえて中継したいという
小坂 至道 (Norimichi Kosaka)さんの無謀な思いつきなしには
生まれませんでした。

どうしたらこの制限のある環境を越えられるか、
現場の方に負担をかけない方法はないか、
実は、私も別件との片手間で対応していた、
という中で生まれたものでした。

1995年、富山大学の私のゼミで、ドイツ三大学(コンスタンツ、デュイスブルク、デュッセルドルフ)とのわが国初のネット授業を始めて、5年間継続しました。

もう過去の話なので知っている人も少ないですが、私の中には、歴史の一コマを記録したことが大きな誇りとなっています。

今回の、シンプル・ハイブリッドも、リアルオンラインに続いて思い出に残ることです。

より多くの方が、オンラインとリアルのコミュニケーションという未来の対話に関心を持っていただければありがたいです。

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【人生初の挑戦、いや、日本初の挑戦。大学の授業を大学教員と高校教員が一緒に授業して、学生が一気に変化しました!】


あー、楽しかった。
いやー、いままでやってない授業をやり切りましたよ!

過去6年間継続している、教員と一緒に創る授業ボランティア募集の呼びかけに、大谷大学の専任教員と京都橘高校の専任教員が応募してくれました。

これまで40名近くの授業ボランティアが応募してくれましたが、現職教員で、しかも大谷大学の授業にその大学の専任教員が応募してくれるなんて予想もしなかったです。

また、同じく高校の専任教員も来られることもびっくりしました。

大学と高校の専任教員二名という豪華なボランティアですが、逆に、学生側から見たら、教師ばっかりで嫌、となりかねない懸念もありました。

ですので、お二人には、
これまでご自分の授業ではやらなかったこと、やれなかったことをやってください、
とお願いしました。

お二人にとっても、こんなにじっくり学生の変化を見ることも、じっくり振り返りをすることもこれまでできなかったと思いますが、お二人は見事にやりのけて頂きました。

私は、このお二人と一緒に、これまでやれなかったことをできたことに心からの満足感を感じています。もちろん、ボランティアの活躍は、学生に大きな変化をもたらすことが伴わないといけませんが、それも見事でした。

大学の授業に、その大学の専任教員と高校の専任教員がボランティアで関わって、退職教員と一緒に創るなんて体験は、日本初の試みです。

こんな体験ができるなんて、大きな宝物をもらいました。

授業経過を少し振り返ります。
最初の五週間(第一モジュール)は、学生がバラバラだし、何やってももう一つうまく行ってない感じだったのでどうなるかとヒヤヒヤしましたが、第二モジュールになってくると、他のメンバーを意識しだして変化してきました。

第七週目に、リサーチの基礎について学んだ後に、学校の校則について調べようとなって、そこそこ形ができました。少し自信がついたのかもしれません。

第九週目に、隣のクラスと授業を合同にして、私の学生が彼らのグループ発表に対して質問する機会がありました。その時には隣のクラスの学生が堂々と発表していた姿に、学生はショックを受けていたと思います。とても追いつけないという思いだったでしょう。

十週目くらいに、何事にも積極的に発言や行動する学生が、その逆の学生に対して、「私は、元のあなたみたいなことは嫌いだった」と直接告げたあたりから、そういった一見ネガティブな発言をしても本人は受け止められるようになってきました。

このまま伸びていくかと思ったのですが、思ったようには伸びてなかったです。第十四週目の発表に向けて、第七週での発表経験が生かせると思いましたが、その経験が継承されてないことがわかって、そこから苦闘が始まりました。第十一週になると、教員側からの問いかけはしないのですが、あえて継続しました。

ここが一番大変でした。問いかけしても、考えるのは学生ですから、そこからどうなっていくのかは学生次第ですから。

そこまでした上で、年末最後の第十三週では学生におまかせしましたが、うまくいかなかったです。そこでは、リサーチテーマに対する違和感を真顔で発言する学生もいて、みんなが凍り付きました。私もどうなるかと思いました。

新年最初の第十四週は、隣のクラスと合同で発表会です。40名以上いる場で発表しないと行けないので普通は教員がいろいろ手を入れます。でも、私のクラスでは一切関与せず、新年の発表がうまくいくように願っていました。

既に十分が学生を教育したので、発表の見栄えをよくするような教員の関与をしなくても、学生チームが相談しながら準備してくれることが重要です。

他チームと比べても、これまでと比べても、また、学生自身にとっても、やり切った発表をしてくれました。
やはり信じてよかったです。

第十五週は、全体の振り返りを教員も混じって振り返りしました。最初に文字化して、ペアで語り合い、再度文字化してから、全体で話し合いました。教員も不安に思った点や厳しい指摘をされた学生が当時どう思ったのかなどについて率直に話し合いました。結局は、このメンバーとならばできてしまうことがわかりました。

それを今後どのようにしていくのかは、課題レポートで答えてくれます。

教員、学生、授業ボランティアという三つの役割、それに隣のクラスとの合同授業という視野を変える試みをどのように組み込んでいくのかが大きな経験となりました。

まずは、今年度のボランティアのお二人に心からお礼申し上げると共に、来年度も実施するので、授業ボランティアをやってみたい方は
是非お越し下さい。

左から、
大谷大学講師の高橋真さん、
京都橘高校の小坂 至道 (Norimichi Kosaka)さん、
私です。

ほれぼれするほど有能な方々です。

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1/19,/23 京都工繊大「学生が創りたい授業を創る」 チーム発表 オンライン&リアル見学者募集!

一般に、学生からいろいろ授業に対する意見を聴く制度はありますが、教員に対する要望や批判に終わっています。確かに、批判も大切だけど、自分たちが授業を創った方がもっといいんじゃない。

そんな思いからこの授業が生まれました。

この授業では10週間、自分や仲間の話を聴き、自分も相手も活かしながらどのようにゴールを実現するのかについて、学んできました。
しかも、見学者などの学外の方が常にいる中で、社会とつながった学びの場がありました。そうした積み上げをした上で、自分たちがどんな授業を創りたいのかを考えていきます。

でも、授業を創ったことのない学生ができるのですか?
ご心配なく。きっとやってくれます。

本当にどんな授業をやってくれるの?

関心をお持ちの方は、ぜひお越し下さい。

これまで授業を公開し、いつでもリアルの見学者を受け入れてきましたが、当日、Zoom中継しますので、オンライン見学も可能です。

参加希望者は、コメント欄に以下の希望を書いて頂けるとありがたいです。
1)見学形態
リアル見学か、オンライン見学か?
2)見学日程
1月9日か、23日か、両日か?

*リアル見学者の方へ
授業後に振り返り会をおこないますので、その際、お菓子などをご持参いただけると学生が喜びます

◆授業概要
授業名 :リーダーシップ基礎2
日  時:2018年1月9日(水)17:50~19:20
1月23日(水)17:50~19:20
場  所:京都工芸繊維大学 ノートルダム館 1階101号室
アクセス:交通アクセス
https://www.kit.ac.jp/uni_index/access/
キャンパスマップ
https://www.kit.ac.jp/uni_index/campus-map/
授業内容:「学生が創りたい授業を創る」チーム発表

学生発表日程
1月9日(水)
1グループ目:チーム朝食
「いつもと違う役割で話し合いしてみる」
2グループ目:Thinkers
「どうやって短時間の映像でメッセージを使えるか?」

1月23日(水)
3グループ目:工繊男子応援委員会
頑張れ工繊男子! ー一回目のデートまでー
4グループ目:迫真バッファローズ
紹介するということ

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