山形国際ドキュメンタリー映画祭に初見参

前から行きたいと思っていたけど、行けなかった場所はいくつかあるが、その一つがこれだ。山形国際ドキュメンタリー映画祭。10月14〜21日開催

交通時間がかかる上に、二年に一度の開催で、しかも10月初めというなかなか出にくい時期であるからだ。しかし、学内教育活動の中で、この映画祭への派遣が決まったので、行くことになった。

ただ、予定はかなり強行軍だ。10月4日マエキタさんの講演終了後、食事をしてから、そのまま夜行バスに乗って山形に行く。山形から戻っても、仕事が詰まっているので、冷や冷やの日程だ。帰ってからのことは考えないことにして、山形滞在中はいろいろ考えている。もちろん、映画鑑賞はするにしても、それ以外には現地の関係者や参加者の姿を伝えようと思う。

私がポッドキャスティングを始めるきっかけとなった20代の女性が、山形の現地まで上映会をしながら、やってくるという。エネルギッシュな彼女の活動を見ていると、若者のすごさを感じる。カンパを求めながらの旅ですが、冷や冷やの連続です。

サイトは、ここです。

山形への旅は、ここです

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10月4日マエキタミヤコさんがやってくる

ホワイトバンドや百万ドルのキャンドルナイトを始めたマエキタミヤコさんが精華大にやってきます。二年前に来てもらえるはずが、延び延びになっていたのがようやく実現した。

ecocolo (エココロ) 2007年 10月号 [雑誌]

ecocolo (エココロ) 2007年 10月号 [雑誌]

  • 出版社/メーカー: エスプレ
  • 発売日: 2007/08/20
  • メディア: 雑誌

精華大とつながるきっかけは、以前、精華大生がマエキタさんが代表を務めるサステナという貧困、環境などの社会的課題を広告の視点と結びつけるNGO団体にインターン生として働いていたことからだ。それ以後、学内関係者が関わりながら、私にお鉢が回ってきたのだった。

広告業界では、企業や政府批判に結びつきやすい社会的課題は回避する傾向にあったが、彼女たちはむしろそれに正面から取り組むことで、われわれを取り巻く社会、企業、政府、世界などとの新しい関係を創り出そうとしている。

彼女は、エコロジーを豊かな社会のキーとするための雑誌「ecocolo」にも関わっている。バックナンバーを見ていただければわかるように、マドンナ、オノヨーコ、米倉涼子、宮沢りえ、アル・ゴア元副大統領、桃井かおりなどのそうそうたる顔ぶれが表紙を飾っている。小出版社がこうした表紙を掲げられるのは、彼女の人脈の広さだろう。その意味で新しい潮流である。


学生や教職員にさっそく雑誌のバックナンバーを見せて、講演会に向けた啓発をしている。学外の方もお越しください。詳細は以下です。

      社会メディア学科講演会

テーマ:「環境と貧困とマスメディアと国民運動」

     市民NGO主導の草の根キャンペーンから見えてきた、

     日本という国のボトルネック。

     補完するためのコミュニケーション、メディアは、

     どのような形になるのか。

講師 : マエキタミヤコさん(サステナ代表)

http://www.sustena.org

日時 :10月4日(木) 5限

場所 : L-201

     本学までのアクセスは、

     京都精華大学:交通アクセス

連絡先:人文学部教務課(細谷)  tel 075-702-5339

講師プロフィール:

1963年東京生まれ。大学卒業後、コピーライター、クリエイティブディレクターとして広告代理店に勤務。97年よりNGOの広告に取り組み、2002年に広告メディアクリエイティブチーム「サステナ」を設立。現在は雑誌『ecocolo(エココロ)』を通じて、エコ意識の拡大に努めるほか、「100万人のキャンドルナイト」「ほっとけない世界のまずしさ〜ホワイトバ ンド」「フードマイレージ」「リスペクト・スリーアール」などのプロジェクトも進行中。

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Mac Book koroも昨日から秋になった

人間の体にとっては今年8月の暑さは厳しかった。もちろん、パソコンも熱かったのはわかる。実はここ二ヶ月Mac Bookの温度は、常時、70度から80度近くになっていた。スリープ状態からさめたらすぐにファンが全開で回り出すのでやかましいこと。システム的な異常を疑ったくらいだった。

それがそれが昨夜からは、パソコンの温度が常時50度前後で、ファンも回らない。なんと静かなことか。Power Bookも同じように静かになった。

機械にも季節感があるようだ。「秋だから仕事しろよ!」と言われている気がする。痛し痒しだ。

追伸:

うまく行ったワークショップの翌日は早く目が覚める。

自分が主催者か、参加者かとは関係なく、充実感で目が覚めてしまう。そういえば、昨日のゼミでワークショップを試みた時に、終了後はものすごく疲れて眠かった。終了後の疲れは、充実感の証拠だ。ついでに言うと、頭も疲れる。ふだん使わない思考回路を使っているのでかなり疲れるけど、翌日の頭が冴えるのでやめられない。クリエーターの頭を現在養成中。

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Dylanが愛のメッセージを送ってくれます

札幌に行けずに、自宅に戻っていた数日間ほど孤独感にさいなまれたことはなかった。普通はこんな気持ちにならなかったのだが、よほど行きたかったのだろう。

さてさて、例年より早めに始まった後期の授業を前に、会議や準備ゼミを経る中で、徐々に戦闘モードになってきた。そんな時に、こんなサイトにお目にかかった。Bob Dylanの新曲プロモーションなんだが、メッセージの書かれた紙を一枚一枚めくっていく動画がある。このプロモーションのおもしろいところは、その動画のメッセージがユーザ側で入れ替えられることである。残念ながらアルファベットしか入力できないが、そこはDylanなので英語で行きましょう。イメージからすると、こういうプロモーションは気に入らないようでありながら、本人は好きなんでしょう。iTunesのサービスを最初に見た人ですから、自分の雰囲気を壊さない限り、新しい事への好奇心は持ち続けています。

みなさんも知り合いに動画付メッセージを送るとセンスがいいですよ。

このサイトから送れます。

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北海道行きの飛行機は飛んでいる

不思議なもので東京から関西から北海道行きの飛行機は、台風に向かっているにもかかわらず欠航がない。北海道発東京行きはたいへんだようですが。機中でもあまり揺れなかったとのこと。

多くの参加者は、飛行機で行ったと思うので、まずよかったと思います。明日からの交流集会のご盛会をお祈りしています。

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札幌行けず

本日7日夜から札幌で開催される「市民メディア全国交流集会」に参加予定で、6日夕方のJR特急北斗星をやっとの思いで予約したのだが、台風の影響で運休になったとのこと。諸般の事情があり、断念しました。7日夕方のJR特急北斗星も運休だそうです。

生まれて初めての北海道でしたが、また延びてしまいました。でも、そんなことよりも、現地実行委員会の驚くほどホスピタリティーに溢れた心遣いに応えられなくて本当に残念です。

まだ可能性があります。祈っています。

これまでの大会や関連イベントの写真を掲載します。

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夢見る自分を表現するメディアーフリーペーパーは、今が旬ー

なんとなくメディアのことを知っているようで、実は今の流れを知らなかった。これこそ市民メディアだ、というメディアがあることを。

今夜は、京都のフリーペーパーSCRAP誌編集長加藤隆生さんの話を聞いた。京都の若者シーンでは、3万部を記録する注目すべき雑誌であるとのこと。今回の企画は、学生が企画したのだが、始まる前はあまり期待していなかった。フリーペーパーというと、クーポン付情報誌やバイト誌、あるいはミニコミ誌的なマイナーな雑誌が多い。あるいは逆に、商業雑誌の凋落もあり、いまさら紙誌面の時代ではないだろうとも思っていた。

しかし、実は、マスメディアではない、自己表現メディアとしてフリーペーパーは大きな可能性があることを教えてくれた。

  1. まず、マスメディアにはできないことが実現できるメディアであるが、それは決して新しい課題を探すことではなく、むしろ自分の中にこそある、ということである。日常のありきたりの情報や事実を、自分の視点から見ると、突然、大きな変化が起こって、相手の心に届くパワーを持つことになるのである。
  2. フリーペーパーというアナログメディアは、Webから現実世界へとつなぐメディアとして有効に機能するのである。Webと違って、フリーペーパーを見る読者は、意外に高いハードルを越えて、新しいことを探している人をターゲットにしている。それを読んだ読者は、そこからSCRAPが主催するイベントへも動いていくのである。
  3. 従来のミニコミやフリーペーパーのように、自分のアイデアが表現されていればそれで満足するのではなく、むしろ読者にどう訴求力を持つかを意識することで、絶えず読者との接点を欠かさない。読者との間にメディアがあるという発想である。
  4. 編集会議は、編集長と毎回希望者がやって来るボランティアスタッフとの間に垣根を作らず、同じ目線で企画を考え、取材し、原稿を書くのである。会議に来た人だけで企画を決めて、その中での役割分担を決めることで、責任体制を明確にしてボランティアの使命感をかき立てるのである。

SCRAPは、ビジネスライクではない個人の主張が明確に出せる点で、フリーペーパーの一つの流れに位置しているが、それに対する若者の支持を強く感じているのである。Web全盛の時代になおもアナログメディアの特性を生かしつつも、自分がやりたいことができるメディア、自分が夢を見られるメディアとして生き続けられる可能性を拓いた加藤さんは大変大きな貢献をしているのである。若者がその新しい流れを確たるものにするとすれば、メディアとわれわれとの接点は更に広がることになる。

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自然から言葉を読み取るワークショップ

昨日まで三日間、環境教育ワークショップの授業に出させてもらった。講師は、ワークショップ・ファシリテーターの高田研さんだった。彼の活躍はこれまでいろいろの人から聞いていたのだが、精華大で授業をされるという話を聞き、受講生として参加させてもらった。他の学生は、教員が受講生であるという違和感を感じながらも、徐々に受け入れはじめるところが面白い。

授業の概要は、以下である。

  1. 初日午前は、二時間みっちりアイスブレイクをした。自己紹介、ヒューマン・チェーン、ヘリウム・ワープなどでチームを作り出す。午後からは、チームで大学付近の木野町をテーマを決めて探訪し、それを元にして模造紙に発表資料を作成した。
  2. 二日目午前は、前日作成した発表資料とスライドを基にして、チームで報告した。午後は、企業におけるCI(Corporate Identity)例を見てから、自分のパーソナル・アイデンティティーを日本語表現法と出会って、これまで日本語教育、自然科学、心理学などとの出会いがあったが、環境教育まで広がるとは思いもしなかった。自らの視野はここまで、と思っていたのが、実はさらに広げられると思った時のとまどいと感激を感じられる感性を大切にしたい。とまどいとは、さらに広げてもいいのかという不安であり、感激とは、その不安を取り除いてくれた時の気持ちの高まりである。

私自身は、ワークショップを体験すると、普段使わない部分の頭と体を使うために、身体と頭の疲労感が気持ちがいい。翌日の頭の動きが爽やかなのでやめられない。後期授業前に授業アイデアをさらに沸かせてくれた三日間であった。

高田さんのワークショップの一端は以下のYoutubeでどうぞ。


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『国境を越えて』

国境を越えて タスク編―留学生・日本人学生のための日本語表現練習ノート

国境を越えて タスク編―留学生・日本人学生のための日本語表現練習ノート

  • 作者: 山本富美子,瓜生佳代,甲斐朋子
  • 出版社/メーカー: 新曜社
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本

以前に頂いていた本の紹介です。日本語教師は留学生だけを教えて、しかも授業内容も日本語の基礎日本だけの紹介に限定するのがかつての日本語教育でした。それがここ十年間で大きく変化しました。つまり、日本語教師は、留学生だけでなく、日本人学生も対象にして、しかも授業内容も語学や日本の紹介だけではなく、むしろグローバル社会の問題を教えるという変化です。

その動きがこの本のタイトルにも明確に現れています。つまり、『留学生・日本人学生のための一般教養書ー国境を越えてー』というものです。この本は、主として社会科学や文科系での知識を身につけたい学生に向けて書かれています。現在の日本語教育のテキストで社会科学向けでは一番アイデアが豊富なできとなっています。留学生向きのようですが、実は日本人学生が読んでも十分価値があります。

目次は以下のようになっています。

1 文明の多様性と異質性

2 人口動態

3 戦後の社会構造の変容

4 戦後の経済構造の変容

5 開発の功罪

6 環境問題

7 情報化時代

8 社会科学の方法

9 グローバル化時代の課題

10 地球規模の環境対策

11 日本国憲法の今日的意味

12 人材育成

13 企業とは

14 家族とは

編著者の山本富美子さんとは、前任校で短期間でしたが、ご一緒したことがあります。しかし、有能すぎる彼女をうまく生かせなかったようです。私はそれを横から見ていて歯ぎしりしていました。

その彼女と2002年にお会いすることになりました。

日本語教育の研究会で報告した時に、彼女はその研究グループの一員でした。その後、『アカデミックジャパニーズの挑戦』でご一緒できました。社会学と日本語教育との接点を開拓するパイオニアの存在です。私がまた実績を積んで彼女と一緒に仕事ができるように精進したいと思います。

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最高の暑さの日に収録した研究者図鑑

「週一回研究者を紹介するならばマスメディアでもできる。しかし、一年365日、毎日、研究者を動画で紹介することはわれわれしかできない。」

京都の若者にもいろいろ面白い試みをする人がいる。最近、野心的な学生や若者の集まりに同席することが多い。そのつながりや別のつながりなどがたまたま重なって、「研究者図鑑TV」の収録に参加することになった。

一日に複数収録する場合もあるにしても、沖縄や北海道まで出張して、昨日で260名の研究者のインタビューを公開したとのこと。昨年秋から初めて、年末年始もお盆も休みなく公開している。目標は、三年間で1000名のインタビューを実現するとのことで、今秋からは海外にも向かうそうだ。

収録当日はたまたま大学の停電の日で、照明もないので研究室で話すこともできない。しかたなく建物の陰で事前インタビューに応じた。驚いたのは収録前の取材が実に入念だったことだ。雑談も含めると約三時間もかけて原稿を作り上げていく。建物の陰とはいえ、酷暑の中で話し続けたためにのどが渇いたので、自動販売機を探したが、停電で使えない。困ったところで、その後の予定を聞いたら、たまたま知り合いを取材するとのことなので、場所をカフェに移して収録することにした。

カフェの中での収録だったので、BGMや他の客の声も入っており、聞きにくいかもしれない。でも、一番かっこ悪かったのが、イントロ部分だ。体を振りながら、決まり文句を歌わないといけないことだ。これまでの人は歌わない人や遠慮がちになっている人が多かったのもうなづける。でも、知り合いの笑い声に囲まれながらも、体を振って歌った。登場人物の二人の動きがまったく会っていないし、失敗した収録部分も入れているのでよけいにはずかしい。しかも、三つ目のアイデアは、知り合いと話しながら思いついたことを言ったので、よけいにかっこ悪い。

ということで、一番の暑い日、お盆最終日のひとときでした。

はてなの検索では、まだ動画が検索されないので、以下にアップします。

研究者図鑑Vol.0259 Yoichi TSUTSUI

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