【京都の大学の授業を見学に来られませんか?】

京都精華大学人文学部「グループワーク概論」(担当教員:筒井洋一)は、アクティブラーニング型授業で、学外の授業参加者と共に授業を創っています。授業見学して頂ける方を募集しています。

「グループワーク概論」
開講期間:4月10日(金)から7月17日(金)までの15週間
開講時間:午後2時40分〜4時10分
開講場所:教室は、開講初日にわかります。

京都精華大学までの交通経路photo01

学外からの見学希望者の受け入れは4年前から行ってきましたが、3年前からは、学外ボランティアの授業協力者と共に授業を創っています。教員と学生という閉鎖的な学習空間を越えて、学外の授業参加者と共に授業を創っていきます。

毎学期、学外から多数の見学者の方にお越し頂いていますが、2013年には毎期のべ65〜95名、2014年度は70〜120名の方に来て頂きました。見学者といえば、普通は、授業を外から観察すると考えられていますが、この授業では、教員や学生と一緒になって、学生の学びの成長の同伴者となります。いわば、「参加する見学者」です。これまでの見学者は、他大学教員・職員、高校教員、企業研修講師、キャリアカウンセラー、ファシリテーター、他大学学生・院生など専門的な知見や経験をお持ちの方が多かったです。

2013年度の授業は、「グループワーク概論」ビデオをご参照下さい。

授業シラバスは、最後に掲載します。

既に教員と一緒に15週間授業を創る学外の授業協力者(ボランティア)5名が決まりました。社会人4名、他大学学生1名という陣容です。いずれの方も、これまで授業支援や授業設計に携わっていたり、ワークショップの主催したり、対人コミュニケーションの専門家としての経験が豊富な方ばかりです。かれらは、単なる学生でも、単なる社会人でもなく、それぞれの専門的な経験を授業の中に活かしたいと思っておられます。

これまで来て頂いた方はもちろん、新しく見学して頂ける方を募集しています。いつ来て頂いても構いませんが、授業準備上、事前に来て頂ける日程をお知らせ頂けるとありがたいです。

それでは、お待ちしております。

授業シラバス
ーーーーーーーーーーーーーーー
グループワーク概論シラバス

サブタイトル:現代社会で必要とされるチームでの問題解決能力を身に付ける

授業の概要 :
本講義では、対人コミュニケーションとチームビルディングの手法を学び、現代社会で必要とされるチームで問題解決に取り組める能力を養うことを目的としています。
15週の授業は、三つのパート(モジュール)に分かれています。モジュール1は「自分」について、モジュール2は「仲間」について、モジュール3は「社会」について取り上げていきます。
1モジュールは、4週で完結しますが、どのモジュールの最初には、必ず新しいチームのつながりを強めるための工夫がされています。新しいメンバーといかにしてつながりを深めていきながら、モジュールの目標を達成するようにチームが動いていきます。
この授業では、教員だけでなく、教員と一緒に授業を創っていく外部の授業協力者(Creative Team: CT)がいます。学生よりも少し年上であり、また、プロジェクトやワークショップに精通した方がみなさんのロールモデルとして活躍します。
また、みなさんの活躍を見たいという外部の見学者も授業にやってきます。最初は少し慣れないかもしれません。しかし、いずれの見学者もコミュニケーションの専門家ですから、学生の学びを促進する支援をしてくれます。
教員、学生、授業協力者、見学者の四者でこの授業は創っていきます。皆さんよりも年上の方の力を借りながら、みなさんの能力を育成していってください。
* 本講義は、「概論」の位置づけから、グループワークの基礎的な知識や手法を学びます。

到達目標  :
1. 対人コミュニケーションの基礎的要素(話す、聞く)を説明できる
2. グループワークの基本的手法を説明できる
3. グループワークの基本的手法を実践できる
授業計画  :
第 1回(4/10) ガイダンス。概要説明と授業のルール

【モジュール1:自分】
第 2回(4/17) チームビルディング、対人コミュニケーションの手法を学ぶ
「チームを創って話す、聴く、書く」
第 3回(4/24) 聴く、話す
第 4回(5/1) CTと学生とがさらに密接になる
第 5回(5/8) モジュール1の振り返り(Midterm Student Feedback)
第 6回(5/15) 振り返りの分析

【モジュール2:仲間】
チームビルディング、チームビルディングの手法を学ぶ
第 7回(5/22) チームでテーマとワークを設計する
第 8回(5/29)  成果発表
第 9回(6/5) モジュール2の振り返り

【モジュール3:社会】
第10回(6/12) チームビルディング、グループワークの手法を学ぶ
第11回(6/19) チームでテーマ設定する
第12回(6/26) チームでワークを設計する
第13回(7/3)  発表準備
第14回(7/10)  成果発表
第15回(7/17)  授業全体の振り返り

授業外学習の指示(予習、復習、課題等)
1. 時間外に毎週指定のビデオ学習をおこなうことが求められる
2.  時間外に、モジュールのテーマを深めるためにグループで作業する場合には参加してください。
3. 授業外に課題やリサーチに取り組むことがありますので、参加してください。
4.  授業終了後に、見学者や授業担当者などと一緒に授業についての感想を話し合う機会を設けます。

評価方法・評価基準
1.平常点  30%(2点X15回)
2.課題   40%(3点X14回)
3.授業外学習30%(2点X15回)

履修条件・留意点および受講生に対する要望
1. チーム活動を前提とするので、すべての授業に出席すること。
2. グループワークに積極的に参加すること。
3. 見学者や授業協力者(Creative Team:略称CT)が参加する可能性がある。
4. 授業終了後に、授業の感想を話す会があります。希望者はぜひお越しを。
5. 今後の受講生の参考とするためや、学外での紹介のために、授業風景を撮影する。

カテゴリー: 未分類 | 2件のコメント

【2015年前期、京都精華大学「グループワーク概論」を教員と一緒に創りませんか? 】

来年度前期、京都精華大学人文学部「グループワーク概論」を私と一緒に創っていただける授業協力者3〜4名を募集します。15週間、教員と一緒に、授業設計・準備・実施・検証する学外からのボランティアです。

既に3名の希望者がありますので、後、1名の希望者を募集します。2014-12-15 19.13.19

この授業は、対人コミュニケーションの改善を授業目標として、グループワークと反転授業を中心にしたアクティブラーニングと反転授業を組み合わせています。

4月10日〜7月17日(金)4限(午後2時40分〜4時10分)開講です。
昨年の授業は、以下の動画で見られます。
http://bit.ly/1tOKnvY
教員が授業の最終責任者ですが、その下で、できるだけオープン、かつフラットな形で授業設計・実施・振り返り・改善をおこなっています。

授業協力者の募集対象者は、学生、院生、30歳代前半までの社会人です。経歴は問いませんが、たとえば、
・ 教員志望の学生・院生は、指導案が書けることが役立ちます。
・ ワークショップやプロジェクト企画の経験は役に立ちます。
・ 教育問題やソーシャルイシュー(社会課題)に関心の深い方
・ アクティブラーニングや反転授業という未来の仕組みに興味のある方
・ 何よりも学生と共に学ぶ気持ちをお持ちの方
にお勧めです。

ただし、授業期間15週にわたって、報酬が伴わないボランティアでの参加ですし、最終的には教員の権限下での活動となります。しかし、この活動ほどボランティアの自主性が認められている活動は他には類がありません。

もしご興味のある方がおられましたら、連絡ください。
是非お待ちしています。

■ 交通経路
地下鉄「国際会館」駅から、無料スクールバス運行
http://www.kyoto-seika.ac.jp/about/access/

■ 連絡先
京都精華大学人文学部教員 筒井洋一
【追記】
授業ボランティアを授業協力者(Creative Team:CT)と呼んでいます。半期毎に交代しますが、これまでは半期毎に3〜6名のCTが担当しています。

今期の見学者はのべ120名です。これまでの授業協力者数・見学者の実績は以下の通りです。

授業協力者   見学者(のべ人数)
2013年前期    3名         95名
2013年後期    4名         65名
2014年前期    6名         70名
2014年後期    4名        120名

カテゴリー: 未分類 | コメントする

2015年前期、京都精華大学「グループワーク概論」を教員と一緒に創りませんか?

来年度前期、京都精華大学人文学部「グループワーク概論」を私と一緒に創っていただける授業協力者3〜4名を募集します。15週間、教員と共に、授業設計・準備・実施・検証する学外からのボランティアです。

既に2名の希望者がありますので、後、2〜3名の希望者を募集します。2014-12-15 19.13.19

この授業は、対人コミュニケーションの改善を授業目標として、グループワークと反転授業を中心にしたアクティブラーニングと反転授業を組み合わせています。

来年4〜7月(金)4限(午後2時40分〜4時10分)開講です。

昨年の授業は、この動画で見られます。

教員が授業の最終責任者ですが、その下で、できるだけオープン、かつフラットな形で授業設計・実施・振り返り・改善をおこなっています。

授業協力者の募集対象者は、学生、院生、30歳代前半までの社会人です。経歴は問いませんが、たとえば、
・ 教員志望の学生・院生には教壇に立てるまたとない機会です。
・ ワークショップやプロジェクト企画の経験は役に立ちます。
・ 教育問題やソーシャルイシュー(社会課題)に関心の深い方
・ アクティブラーニングや反転授業という未来の仕組みに興味のある方
・ 何よりも学生と共に学ぶ気持ちをお持ちの方
にお勧めです。

ただし、授業期間15週にわたって、報酬が伴わないボランティアでの参加ですし、最終的には教員の権限下での活動となります。しかし、この活動ほどボランティアの自主性が認められている活動は他には類がありません。

もしご興味のある方がおられましたら、現在、同じ方式の授業「情報メディア論」がおこなわれていますので、事前に授業見学に来て頂ければありがたいです。事前連絡ください。

是非お待ちしています。

「情報メディア論」授業情報
■日程
第14週   1月19日(月) 授業全体の振り返り

■ 授業時間
午後4時20分〜5時50分
(終了後、学生や見学者などとの振り返り会あり)

■ 教室
京都精華大学 黎明館(れいめいかん)L-101号教室

■ 交通経路
地下鉄「国際会館」駅から、無料スクールバス運行

■ 連絡先

京都精華大学人文学部教員 筒井洋一

ytsutsui[@]gmail.com(@を半角に変更のこと)

 

【追記】
授業ボランティアを授業協力者(Creative Team:CT)と呼んでいます。半期毎に交代しますが、これまでは半期毎に3〜6名のCTが担当しています。

今期の見学者はのべ102名ですが、最終的には110名程度になります。これまでの授業協力者数・見学者の実績は以下の通りです。

授業協力者   見学者(のべ人数)
2013年前期    3名         95名
2013年後期    4名         65名
2014年前期    6名         70名
2014年後期    4名        102名(現在)

カテゴリー: 未分類 | コメントする

田原 真人さんが、授業見学の感想をブログに掲載してくれました。

FBグループ「反転授業の研究」主宰者の@田原 真人さんはじめ、反転授業のメンバーが、12月15日に授業見学に来てくれました。

その時に感じたことを田原さんがブログ(反転授業の研究ー思索と実践の記録ー)に書いてくれました。

記事掲載ありがとうございました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

京都精華大学「情報メディア論」を見学して

なぜファシリテーションを学ぶのかを突き詰めて考えたときに、自分は、オープンでフラットな関係性を築き、ともに創造していくような活動をしたいからなのだと気づきました。

固定化された上下関係においては、意見は「命令」という形で上から下へ一方的に伝達されるのに対し、オープンでフラットな関係では、意見は双方向にやり取りされます。

しかし、その一方で、上下関係がある種の安定性を持つのに対し、役割をはっきりしていないフラットな関係では関係性が不安定になりやすくカオスが生まれやすくなります。

カオスを恐れると、権力を行使して場をコントロールしたくなり、フラットな関係は破れて、上下関係が生まれてしまいます。

権力を行使して場をコントロールするのではなく、カオスを恐れず、メンバーを信じてカオスの海を泳ぎきるのに必要なスキルが、ファシリテーションスキルなのです。

そのことに気づいたとき、「ファシリテーションスキル入門」という講座のフレームに対する疑いが生まれました。

講座の運営側と受講側との境界がくっきりと分かれ、運営側が受講するメリットを列挙しながら講座を販売するというフレームに対して疑問が生まれたのです。

そこで、オープンでフラットな関係を基本単位として繋がるアメーバ型社会というビジョンを掲げ、そのビジョンに共感する仲間を募る形に変更したところ、これまでにない手応えを感じることができました。

しかし、「講座販売」というフレームを手放したことで、全くの手さぐり状態となりました。そんなときに、京都精華大学の筒井洋一さんの「情報メディア論」の実践のことを知り、そこに大きなヒントがあるのではないかと直感し、2014年12月15日に京都精華大学を訪問し、授業見学をさせていただきました。

 

授業協力者(Creative Team : CT)による授業

筒井さんの授業の一番大きな特徴は、授業協力者(Creative Team : CT)という存在です。CTは、教員と対等な立場で協力して15週間の授業を作る無償のボランティアです。授業中に前に立って授業運営をするのは教員ではなくCTの役割です。筒井さんは、FacebookでCTを公募し、今期は、大学生や社会人からなる5名がCTとして活動しています。

15週間の授業を作り、運営するのは大変な労力です。それを無償で行うというのは、「労働の対価をお金でもらう」という常識に大きく反するものです。

CTが、「情報メディア論」においてどのような役割を果たしているのかを理解することができれば、自分のこれからの進むべき道が見えてくるのではないかという期待を持って、授業見学に向かいました。

教室に入ると、5-6人のメンバーから構成されるグループが3つできていました。最初に筒井さんが短くコメントした後、見学者が前に並び、一人ずつ簡単な自己紹介をしました。

その後、CTの一人が前に立ち、授業を始めました。

前半のテーマは、「アサーティブコミュニケーション」

・ノン・アサーティブ
・アサーティブ
・アグレッシブ

の3つの例をパワーポイントで説明した後、別のCT、学生、見学者に前に出てきてもらい、切符売り場での列への割り込みを例としたロールプレイを行いました。

学生が割り込みをする役をして、割り込まれた人が、黙って我慢するノン・アサーティブコミュニケーション、文句を言うアグレッシブコミュニケーション、相手に攻撃的にならずに、しかも言いたいことを伝えるアサーティブコミュニケーションの3つのパターンを行い、学生に感想を聞きました。

さらに、異なる3つの事例に対して各グループでアサーティブコミュニケーションをするためには、どうしたらよいかを話し合いました。

僕は、グループの1つに入って議論に参加しました。

そこでは、「ラーメン屋で注文したものと違うものが来たときに、どのようにアサーティブコミュニケーションをするのか」という課題について話し合っていました。

メンバーの一人から、「別の人に持って行ってしまったのか、作るのを間違えたのかによって、対応が違ってくる」という意見が出てきました。

「単に『これは頼んだものと違います』と言うと、申し訳ありませんといって作り直すことになるけど、それは、別の人が注文したものかもしれないし、作り直して長いこと待つくらいなら、違ったものを食べたほうがよい場合もある」という意見で、問題の構造が単純ではないことが、話し合いの中で見えてきて面白かったです。また、その中で、どのようなコミュニケーションを取れば、自分にとって最もよい状況になるのかを考えることは、非常に良いトレーニングになると思いました。

tsutsui01

後半は、グループで相談してショートムービーを製作するための作業を行いました。前の授業で、大まかなテーマをすでに決めてあり、授業では、メンバーの役割分担を決め、シナリオを具体的に決めていくことが求められていました。

リーダー、サブリーダー、撮影、広告、営業、シナリオ・・などのパートがあり、授業中に撮影についてのレクチャーが教室の後ろ側で行われ、撮影担当者がレクチャーを受けに行きました。その間に残ったメンバーは、シナリオ作成を進め、あとでお互いが分かったこと・決まったことを伝え合うという場面がありました。これは、ある種のジグソー法のようなものになっていて、グループ間のコミュニケーションを活性化させる効果をもたらしていました。

tsutsui02

これらの授業はすべてCTによって進められ、筒井さんは教室の後ろにいて、それを見守っているだけでした。

振り返りミーティングが熱い

授業が終わった後、別室のミーティングルームで振り返りをしました。参加したのは、筒井さん、CTのメンバー、見学者、学生4人でした。

一人ずつ順番に授業についての感想を述べていきました。学生からCTに率直な厳しめのフィードバックがあり、それを、CTが真剣な顔でメモしていくという光景がとても印象的でした。学生から率直な意見が出るということは、振り返りミーティングが安心安全の場になっている証拠なのではないかと思いました。

僕自身は、「授業デザインがよく考えられていると思った。また、見学者をもっと有効に利用してほしかった」というようなフィードバックをしました。

その後、学生から、Youtubeを使ったマーケティング方法についてのアドバイスを求められ、一緒に考えるという場面もありました。

授業をデザインし、その後、見学者や学生からフィードバックをもらうということを毎週繰り返すことで、CTは、大きな学びを得ていると思いました。

筒井さんは、「いろいろとうまくいかないことが出てきても、CTの皆さんは能力の高い人たちなんで、最後は、何とかしてくれると信じているんです。」と発言していました。その後も、何度か、筒井さんから「信じています」という言葉を聞きました。

内発的動機に基づいたLearningが、学生のLearningを促す

実際にCTが行う授業を見たときに頭に浮かんだのは、反転授業オンライン勉強会で杉森公一さんがおっしゃっていた「LearningがLearningを促す」「学ぶ教師からしか学べない」という言葉でした。

CTという存在は、金銭的な報酬を外から得ていないことで、自他ともに認める「内発的動機に基づいて学んでいる存在」なわけです。

そして、そのCTが、15週間でぐんぐん成長していくのを、授業に参加している学生は目の当たりにすることになります。

CTのLearningが、学生の主体的なLearningを促すわけです。

そうすると、学生の中から主体的な動きが少しずつ出てくるんですね。筒井さんはそれを見逃さずに、学生の主体性を引き出していき、学生という枠組みから出して挑戦させていきます。

筒井さんの代わりに、反転授業用のビデオを学生に作らせたり、CTの代わりに学生に授業を作らせたり、枠組みから出たがっている人を出してあげるんです。

そこから、いろいろなドラマが生まれ、ドラマの中で学生もCTも教員も学んでいくことになっているのだと思いました。

筒井さんの役割は、そのようなドラマが起こるような場を創ること。

カオスが起こっても、「最後はうまくいくと信じています」と言って、みんなに勇気を与えること。

自分自身が場創りをするようになり、筒井さんが果たしている役割の重要さを痛感しています。

少しだけ未来が見えてきた

ドラマが起こるためには、「内発的動機に基づき、自ら枠組みを出て行動する人」の存在が不可欠だということが見えてきました。このような存在は、周りに「枠組みを出ること」を促すことができるのです。

報酬による外発的動機づけは、場合によっては、内発的動機づけを弱めてしまうこともあるので、その人が本当に望んでいること、つまり、「成長したい」という欲求に応えていくことで報いるというやり方があるのではないかと思いました。

僕の中には、労働してもらったら報酬を支払わないと申し訳ないという固定観念がありましたが、その一方で、本当にやりたいことで、かけがえのない経験になると思えば、無報酬でも、お金を払ってでも労を惜しまずに行動する部分もあり、これらは、矛盾しているわけです。

お金をどのようにして得るのか、他人の労働に対してどのようにして報いるのか、という部分について思考が確実に一歩前進しました。

次回のオンラインワークショップでは、新しい試みをすることができそうです。

 

カテゴリー: 未分類 | コメントする

第11週までの反転授業ビデオ教材

年末まで残り二週の授業になり、反転授業のビデオ教材もなんとか11週まで出来上がりました。

反転授業に取り組む前には、eLearningの経験からして、ビデオ教材を創る手間がいつも気がかりでした。

しかし、反転マスタリーという反転授業のスローガンは、私にとって非常に魅力的でした。また、現在の私の授業を一歩前に進めるためには、やはり通らなくてはいけない道だったと思います。つまり、反転授業は、ビデオ教材が前提になるのではなく、対面授業の中で、学生の学びを改善することです。うまくいけば、それが受講生全員の個別の学びを保証することになる。大講義での授業改善に取り組んでいる私の問題意識と同じ方向を向いていました。

しかも、ビデオの撮影・編集経験を積むにしたがって、手間も最低限に収められることがわかりました。あえてビデオの質的向上には目をつぶって、反転授業の目標に特化することであれば、他の教員も活用可能になります。

これまで90分間の授業内で、知識獲得、学習コミュニティー形成、学習者中心を一気に実現しようとしていつも失敗してきたことからすると、反転授業によって、授業外に知識獲得を持っていけば、他の目標実現が容易になるのではないか。そう思うと、不思議に体が動きました。久しぶりの快感でした。

ビデオ教材の最初三週は、私が創り、私が登場して、私が知識を提供するという一般的な方法でした。これを継続することは実に容易な事でした。しかし、それをあえて継続しませんでした。

第四週からは学生が登場しました。ここで大きな転換が起こりました。もちろん、知識獲得も授業目標の一つですが、今の受講生の状態と私の特性からは、それを追求するよりも、むしろ他の二つの目標に集中することで、結果的に知識獲得へと向かうはずという確信がありました。ちょうど、反・反転授業的な現場を体験しながら、知識に向かうという方向です。

いずれにせよ、学習コミュニティー形成に関わる学生と授業協力者(Creative Team:CT)の登場によって、この授業における反転授業の意味が変わりました。それがいいのか悪いのかは、終わってから検証すればいいことですので、まずは最後までやりきりたいと思います。CTさんの登場によって、反転授業の広がりが一気に開けましたよ〜

ビデオ教材作成も残り二回となりました。
新しい試みをしながら、最後まで挑戦者という姿勢で取り組みたいと思います。

私の「マイチャンネル」から、すべてのビデオが見られます。

https://www.youtube.com/channel/UCz_qq2p-0E6Y4ZqzxFb06yQ

 

スクリーンショット 2014-11-09 11.40.04 スクリーンショット 2014-11-09 11.40.58 スクリーンショット 2014-11-09 11.41.32 反転授業「情報メディア論」第1-5週 スクリーンショット 2014-12-14 13.45.32 スクリーンショット 2014-12-14 13.46.12 スクリーンショット 2014-12-14 13.46.38 スクリーンショット 2014-12-14 13.47.31 スクリーンショット 2014-12-14 13.47.56 スクリーンショット 2014-12-14 13.48.27

カテゴリー: 未分類 | コメントする

ワークスタイルトランプやってみました

昨年まで、キャリアデザインの授業を一緒に創っていた千葉順さんが

以前授業でワークスタイルトランプゲームをやってみたので、私一人で試してみました。

受講生が20名くらい(人文学部、マンガ学部、芸術学部の3年生が中心)だったので、チームを三つに分けて、最初は、チーム内での働き方についての共通する価値観を見いだすワークをしました。2コマ続きの授業だったので、1コマ目は、チームの価値観を選び出し、2コマ目は、個人の価値観を選びました。

【チームの価値観】

最初は、ペアでトランプから自分の働き方として必要なカードを10枚選んでもらいました。一人が読み上げ、もう一人が自分のカードを10枚選ぶということを交代でしました。自分で選んだカードをポストイットに書き出しておいてから、メンバーが自分のポストイットを出して、そこから共通するカードを選び出してから、徐々にメンバーが優先するカードを選んでいき、10枚に絞っていきました。

ポストイットを使うのは、マニュアルではないのですが、6名全員にカードを渡すと、6セットいるのに対して、ポストイットを使うと、2〜3セットで十分でした。

チームで10枚を選ぶ場合、自分の価値観とメンバー全員の価値観とをどう折り合わせるのかが大切なのですが、根拠のある理由をどう納得してもらうのかでかなり話し合っていました。

10枚程度が決まった段階で、今度は、チーム名と10枚を象徴する「ワンフレーズ」を決めました。チームの10枚をポストイットで、ホワイトボードに縦に並べて、一人が10枚に決めた理由と、ワンフレーズにした理由を説明して、他チームからそれについての質疑応答をおこなって終了しました。ゲーム時間は、約1時間でした。

【個人の価値観】

休憩後、今度は個人ワークに移りました。

自分の選んだ10枚のポストイットをカードの数字と種類に当てはめて、種類毎の枚数と数字を見ました。以後は、マニュアル通りの、大企業—ベンチャー軸と、生活重視—仕事重視軸の中で、自分の価値観がどこに位置するのかを調べました。

その後、カードで選ばれた価値観と、それ以前に自分が考えている価値観との異動について個人で考えた後、それをチームで披露しました。

チームビルディングと、個人の価値観の双方にも使える大変簡便なツールです。

別の授業でも、使ってみようと思います。

2014-10-16 13.50.48  2014-10-16 13.51.50 2014-10-16 13.54.232014-10-16 13.51.15

 

 

カテゴリー: 未分類 | コメントする

反転授業ビデオ 「他人を活かして創る」

反転授業教材のビデオ撮りが順調に進んでいます。
(ビデオのURLが抜けていたので、追加しました。)

最初の三週は、私自身がテーマについて解説していきました。対面授業では、私があまり登場しないので、ビデオでの登場がちょうどいいのかと当初は思っていました。

第一週は、準備に何日もかかると状態でこれで15週収録できるのか不安でした。
第二週は一気に準備時間が短くなりました。これだと毎週教材ができるなと少し安堵しました。
第三週は、メモ程度でも話せることがわかり、さらに楽になってきて、遊びをしてみました。

ただ、このまま続けるのもいいのですが、何か私らしくない。私は、他の人とコラボしながら、これまでにないことをやり遂げるのが好きなんです。。。。
と思いながら、はっと気づいたのが、「他の人」を学生に置き換えればどうだろうかということです。

第四週は、学生に登場してもらいました。これは、大成功でした。学生のパーソナリティーがビデオ出演にぴったりなんです。これで私の一つの方針が決まりました。「他の人を活かして創る」

今週も学生バージョンでした。ここでは、学生との対談形式にしました。慣れないと一人で話すのは難しいですが、二人で話すと、普段通りの話がしやすくなります。これは、学生もやっていて充実感があるようですね。

ということで、「他人を活かして創る」でいきます。

実は、来週バージョンは、また少し工夫してみました。それはまたのお楽しみです。

反転授業「情報メディア論」第1-5週 スクリーンショット 2014-11-09 11.41.32 スクリーンショット 2014-11-09 11.40.58 スクリーンショット 2014-11-09 11.40.04 反転授業第1〜5週
カテゴリー: 未分類 | コメントする

【京都の大学の授業を見学に来られませんか?】

京都精華大学人文学部「情報メディア論」(担当教員:筒井洋一)は、アクティブラーニング型授業で、学外の授業参加者と共に授業を創っています。授業見学して頂ける方を募集しています。

学外からの見学希望者の受け入れは3年前から行ってきましたが、昨年からは、学外のボランティアの授業協力者と共に授業を創っています。教員と学生という閉鎖的な学習空間を越えて、学外の授業参加者と共に授業を創っていきます。

毎学期、学外から多数の見学者の方にお越し頂いていますが、2年前には、毎期のべ10〜20名、昨年は40〜95名、今年前期は80名程度の方に来て頂きました。見学者といえば、普通は、授業を外から観察すると考えられていますが、この授業では、教員や学生と一緒になって、学生の学びの成長の同伴者となります。いわば、「参加する見学者」です。これまでの見学者は、他大学教員・職員、高校教員、企業研修講師、キャリアカウンセラー、ファシリテーター、他大学学生・院生など専門的な知見や経験をお持ちの方が多かったです。

昨年度の授業は、以下をご参照下さい。
昨年前期「グループワーク概論」ビデオ

情報メディア論趣旨などは、ここのサイトをご覧下さい。

先日、教員と一緒に15週間授業を創る学外の授業協力者(ボランティア)5名が決まりました。他大学学生3名、他大学院生1名、社会人1名という陣容です。いずれの方も、これまで授業支援や授業設計に携わっていたり、ワークショップの主催経験の豊富な方ばかりです。かれらは、単なる学生でも、単なる社会人でもなく、それぞれの専門的な経験を授業の中に活かしたいと思っておられます。

これまで来て頂いた方はもちろん、新しく見学して頂ける方を募集しています。いつ来て頂いても構いませんが、授業準備上、事前に来て頂ける日程をお知らせ頂けるとありがたいです。

それでは、お待ちしております。

=========================
情報メディア論授業概要:
9月22日(月)から来年1月19日まで、
午後4時20分〜5時50分 90分間
京都精華大学内(教室未定)
大学までの交通経路

連絡先:
京都精華大学人文学部教員 筒井洋一
ytsutsui[@]gmail.com([@]を半角アットマークに変更)

===========================

カテゴリー: 未分類 | コメントする

大学の授業を一緒に創りませんか?(京都精華大学「情報メディア論」)

京都精華大学人文学部授業「情報メディア論」では、
筒井と一緒に授業を創って頂ける、ボランティアの授業協力者を
募集しています。

現在、2名の希望者がおられるのですが、
後2名の方に来て頂けると大変ありがたいです。

授業は、学生が主体になったアクティブラーニング型授業で、
授業協力者が中心になって授業を創っていきます。
今回、新たに
1.ゲーミフィケーション
2.反転授業
という新たな手法を導入します。


授業概要および授業協力者の説明については、
詳しくは、
このエントリーを見て頂き、

筒井宛にご連絡頂けるとうれしいです。

大学の授業に学外の方が関わる貴重な機会です。

該当者にお知らせ頂けるとありがたいです。

皆様よろしくお願いいたします。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

2013年前期 授業協力者(Creative Team:CT)の感想

2014年4月から京都精華大学人文学部専門科目「グループワーク概論」の授業がおこなわれます。その授業を私と一緒に創っていただける授業協力者(Creative Team: 略称 CT)3〜4名を募集します。

募集してみたいけど、実際にどんな人がどんな体験をしたのだろうか、その経験がどのように生きたのだろうかなどいろいろ聞いてみたいことがあると思います。

そこで、2013年前期と後期にCTとして参加した方の感想を掲載いたします。15週間週に一度大学に来て、授業準備や運営を一緒にしてくれましたが、まさに彼らがいないと授業が成り立たないほど貴重な貢献をしてくれました。お名前は伏せておりますが、公表しても支障がない方ばかりです。私にとってはただただ感謝するばかりです。

CTについて話を聞いてみたいという方は、筒井までご連絡ください。
前期CTの感想
1) 20歳半ばの女性
毎週福知山から通ってきてくれて、授業=愉しみを実践してくれた立役者です。まーくん、みなぴょんまーくん、みなぴょんまーくん、みなぴょんまーくん、みなぴょんまーくん、みなぴょん

続きを読む

カテゴリー: 未分類 | コメントする