【授業ボランティアは午前中だと是非やりたい ! 2019年授業ボランティアは新しい時間を発見した(大谷大学)】

「夕方、工繊大で授業ボランティアできるのに、午前中の大谷大学ではできないの?」

一人の女性がこう尋ねてきました。

実は、それまでの授業ボランティアや見学者は午前中は集まりにくかったので、どうしても夕方の工繊大の授業にシフトしました。そこで、2019年にも当然のように夕方の工繊大の授業でボランティア募集をしたのです。

すると、「午前中の大谷大学ではやらないのですか?」と言われて、「それならばやります」と返答後、大谷大学での募集を開始しました。すると、またたくまに三名集まりました。

一人は、育休中の小学校教員でした。

もう一名は、不登校の子供をかかえる親の会を主催している女性。

最後の一名は、二人目の女性とは知り合いで、元小学校教員で、まさかここで彼女と一緒にやるとは思ってもいなかったようです。こうして子供をかかえる女性ばかりの三名が大谷大学の授業ボランティアをしてくれることになりました。

なぜ午前中だと都合がいいのかについて尋ねたら、 

「午前10時〜3時頃は小学生を持つ親にとっては自由が利くので、その時にボランティアができるのはありがたい」

とのこと。

それを聞くまで私はなんとなく午前中の授業は誰にとっても関わりにくいと思っていましたが、子育て世代の女性には都合がいい時間帯だった。

ということで、2019年は、午前中の大谷大学の授業でもボランティアが大活躍。

井尻 有香さん、西村奈美さん、田井中 麻美さんという強力メンバーでやってもらいました。

彼らがボランティアをすると、見学者にも知り合いがやって来て、不登校の小学生もやってきて、また新しい挑戦をすることになったのでした。学長も授業に呼んでくれたし、意外なことが実現することが楽しかったです。

今秋も、午前に開講される大谷大学の授業でボランティアを募集しています。

既に何名かの問い合わせをいただいていますが、9月22日開講に向けて、希望者は是非お越し下さい。

詳細は、以下を参照下さい。

https://tsutsui-media.net/?p=3755

■大谷大学「大学の学びを知る」(一年生向け)           

      オンライングループワークや学びの入門 

    日程:9月22日(水)から15回(年末年始など休講)    

    時間:午前10時40分〜12時10分(事前事後の打ち合わせあり)

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2018年ボランティアは、歯医者さん、大学職員、ストリートミュージシャンのミックスだった!(大谷大学)

授業ボランティアは毎回多彩です。

ボランティアは、こちらがまったく予期していない方だったり、あるいは、顔見知りでも、まさか応募されるとは思わなかったという方ばかりです。

昨日、履修学生のことを書きましたが、本日は、2018年の授業ボランティアについてです。

この時のメンバーは、歯医者さん、大学職員、ストリートミュージシャンという実に多彩な陣容。

それぞれの思いがあってやって来てくれたので、新しいことやろうと思っていたけど、授業準備をはじめると、二人はどんどん進められる一方で、もう一人はその進み方についていけず、自己嫌悪を感じ始めました。

さあ、どうすればいいかといろいろ悩んだのですが、PC操作やパワーポイントを使うことが授業ボランティアの前提になっていたことがわかりました。

「じゃあ、パソコン使わないでもいいので、やってもらえますか?」と言って、その準備を始めました。

A4白紙に自分で文字とイラストを入れて、紙芝居のように次々めくりながら進行してくれました。これが実に素晴らしい。手書きだったけど、紙をめくりながら話すのがうまくて学生がそれに引き込まれていきました。

これは誰かというと、当時ストリートミュージシャンからデビューした女性でした。

日頃ライブやコンサートで、鍛えたMCの技は、むしろPC使うよりも、紙芝居で見せた方がはるかに実感がこもっていました。

この女性は、実は、私が最初にはじめた2013年京都精華大学の学生で、受講生でした。よく勉強するし、いつもにこやかだし、学内の人気者でした。

卒業後も、デュエットで活動していました。一時、裏方を含めたメンバーをまとめることに悩んでいた時に、授業ボランティアのことを思い出してくれたのでした。

そういう思いがあっただけに、A4用紙でのプレゼンで彼女が生き生きとしたことがとてもうれしかったし、終了後も、彼女の活躍を他のボランティアも支えてくれます。授業にお母さんも見学に来てくれました。

私の硬い頭を押し広げてくれた意味で、とてもありがたかったです。

現在も、半熟Bloodというバンドで活躍しています。

https://www.hanzyukublood.info/

彼らの活動に関心を持っていただけるとありがたいです。

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2019年10月小学校不登校の生徒は大学の授業が好き!(大谷大学)

組織を越えるとか、大学と高校との連携とかいろいろ活動がおこなわれています。
それは大切な活動ですが、

2019年10月大谷大学で活躍した授業ボランティアの知り合いのお母さんが見学に来て、不登校の小学生も連れてきました。


「小学校不登校の生徒が大学の授業に来た」場合、教師であるあなたはどうしますか?


しかも、母に連れられてきた小学生は、授業前には、母親に散々文句をいっているとします。


さあ、どうしますか?


普通は、お母さんに頼んで、子供と一緒に退室してもらいますよね。お題目で、「地域や学校との連携」と言っていても、突然こういう光景に出くわしたら、排除しても無理ないです。
しかし、私はそうしなかったです。


授業開始後すぐにボランティア主体の授業が始まり、学生は何名かに分かれてグループワークをはじめようとしていました。


不登校の生徒に対するのは初めてなので、何がいいかわかりませんが、私はすぐに彼らの所に行って、「すいません、お母さんは今から教室を出てもらえませんか? お子さんはお預かりしましたので、授業終了後に再度お越し下さい」と言いました。


お母さんは恐縮しながら退室され、お子さんはさぞかし一人で寂しいかと思いましたが、事実はまったく逆で、一人になったお子さんは、自分から学生グループのところに行って仲間に入れてもらっていました。


たまたまレゴを並べてできるだけ長いラインを作るということだったこともありますが、お兄さんお姉さんの学生に囲まれて一緒に取り組むのが本当に楽しそうでした。


それ以来、小学校は相変わらず不登校ですが、大学には毎週通ってきました。小学校教員は、その子が不登校であると思っていますが、大学の授業に関わっていたという証明書を小学校に渡すようにお母さんにいいました。見ず知らずの大学教員がこんなことをしたので小学校側は逆に不信感を持って功を奏しなかったですが、それ以来お子さんとは友達になりました。今でも続いています。


もちろん、小学生を受け入れることがうまく行くかどうかわからなかったですが、一度やってみようと思ったのが本当です。


こういう思いがけない光景を演出してくれた授業ボランティアの面々には感謝したいですが、こうした挑戦をしていることで出会った偶然の幸運に恵まれています。


ついでながら、この授業には当日95歳の母も毎回参加していました。ポスター発表では、学生に質問しています。

今年も授業ボランティアをお持ちしています。

大谷大学の授業は、9月22日からなので、希望者は早めにお知らせ下さい。
https://tsutsui-media.net/?p=3755


・大谷大学「大学の学びを知る」  

開始日程:9月22日(水)午前10時40分〜12時10分 15週間

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【後期授業が対面授業というのはまずいでしょう。私はこうします】

コロナ禍が広がる中で、変異株の感染力は半端ないです。学校も二学期の開催を遅らせたり、オンライン授業に転換したりしています。かなり深刻な事態です。

その中でも、あくまでも対面授業にこだわる大学が割とあります。

最近、各大学の後期授業方針が出始めて、対面授業の実施を表明しています。もちろん、コロナ禍が深刻になったらオンライン授業に転換することもあるとしていますが、それは話しが逆だと思います。

現在大学と交渉中で結論が出てないところもありますが、私の授業方針でいいと認めてくれる大学も出てきました。

大学が対面授業を実施するという大学の場合、

  • 私の授業とは、
  • ・教室には教師である筒井だけが在室する
  • ・初回だけは学生は教室に来て、説明します。そこでは、学生は学内にいるいないにかかわらず、すべてオンライン参加にする。
  • ・教室にいることは推奨しないが仮に来るとしても、オンライン参加する、
  • というものです。

昨年後期も同様の方針で実施しました。教師だけ教室に来るとしてもそれまでに感染の危険性があるのでは?という指摘をいただきます。

・自宅から自転車で大学まで行く

・大学では、非常勤控え室で押印だけしてすぐに出る

・教室に直行して、オンライン以外は誰とも会わず、終了後には自転車で帰宅するですので、ほぼ誰とも話さず接触せずで、授業はオンラインでしっかりとやっています。

この授業で感染する可能性は低いです。しかし、残念ながら、他の授業で対面授業もありますし、何よりも学生は友達同士で話す機会もあるので万全ではありません。

私は対面授業もオンライン授業も双方の価値を認めていますし、学生の卒業後の社会を考えると両者の経験を積む方がいいと思います。

こういう方針で私の授業はやりますが、いつも疑問に思うのは、

1.こんな時期であっても、なぜ対面授業を基本にするのか

2.リアルとオンラインの双方の学生に対応した授業をなぜ好むのかです。

1が単に文科省の意向にそうだけでなく、大学の意思として明確にする必要があります。

2はわざわざ対面・オンライン双方に対応する意味がわからないです。

異論があっても大学とのやりとりの中で双方の合意を図っていこうと思います。

ということで、後期授業へのオンラインボランティア募集は始まっています。

ボランティアはオンラインなのでどこからでもいいです。

希望者は以下をお読み下さい。https://tsutsui-media.net/?p=3755

より詳細なやりとりは、タイムラインに追加しています。

9月初めまでに募集を締め切りますので、ご連絡ください。

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後期オンライン授業ボランティア募集(水曜日午前、夕方)

京都の大学の授業を一緒に創るオンライン授業ボランティア募集します!


私が非常勤講師を務める京都工芸繊維大学と大谷大学の授業において、教員と一緒に授業を創るオンライン授業ボランティア(複数名)を募集します。オンラインですので、いずれの専門、地域、属性、性別など問いません。


私は、オンライン授業は2017年から続けており、コロナ禍の悲惨な事態は憂慮しつつも、教職員、学生などの健康を大切にしたオンライン授業をおこなっています。


しかし、私の授業の特徴は、これだけではありません。
2013年から、私の授業を学外から募集した授業ボランティアが中心になって、授業を進めています。そこには、学外からやってきた授業見学者(追って募集)も来ています。過去7年間で、のべ43名の授業ボランティアと、のべ800名以上の見学者も来て、学生の学びの同伴者として取り組んで来ました。

2013年前期授業で初めて授業公開と授業ボランティアを導入したのですが、その時の動画が以下です。

https://www.youtube.com/watch?v=-Vm6p50-QX8

2015年に授業関係者と以下の書籍を出版しました。筒井洋一他編著『CT(授業協力者)と共に創る劇場型授業―新たな協働空間は学生をどう変えるのか』(東信堂、2015年)http://amzn.to/2lW3w2T


オンライン授業をしますが、大学の方針で対面授業になっても、私は教室に行きますが、ボランティアと学生はオンライン参加となります。


そこで、授業ボランティアにオンラインで参加する方々を募集します。9月終わりから授業が始まりますので、希望される方は早めにご連絡下さい。
ボランティアを実際にするかどうか決断できない方もまずはご相談下さい。


では、お待ちしています。


募集対象は、以下の二大学ですが、これまでの経過から、京都工芸繊維大学を優先募集します。
授業ボランティア募集人数:各大学毎に、2〜3名

募集期限    :授業開講前ですが、事前準備があるので、できるだけ早い方がいいです。


■大谷大学「大学の学びを知る」(一年生向け)     オンライングループワークや学びの入門

 日程:9月22日(水)から15回(年末年始など休講)   

 時間:午前10時40分〜12時10分(事前事後の打ち合わせあり)


■京都工芸繊維大学「リーダーシップ基礎2」(一年生向け)     来年前期リ基礎1SA(Student Assistant)希望者や新入生のファシリテーション研修 

日程:9月29日(水)から15回(年末年始休講) 

時間:午後5時50分〜7時20分(事前事後の打ち合わせあり)


■授業形式 

京都工繊大 オンライン授業 

大谷大   対面授業ですが、

教室にいるのは教師だけで、学生はすべてオンライン参加なので、実質的にオンライン授業

備考:オンライン授業見学者は、追って募集します。 

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【オンライン配信ビジネスサイトを開設しました!(京都)】

本日、Zoom、Youtube Liveなどのオンライン中継サポート依頼者向けのビジネスサイトを開設しました!

筒井ラーニングLab合同会社オンライン配信ビジネスサイト

https://tsutsui-learning-lab.com/

私は、大学の授業以外に、オンライン中継サポートもやっています。Zoom、Youtube Liveなどのオンラインだけの完全オンラインのサポートはもとより、リアルとオンラインをつなぐハイブリッド中継も得意です。

ハイブリッド中継は、会場設備、機材、経験によって大きく異なりますし、正直、かなり難しいです。なので、私の住んでいる京都や関西では、イベント・音響業者を除きかなりの狭き門です。

私は、映像や音響の専門家ではないですが、まだ誰も手を付けてなかった2017年初めからオンライン配信のテクニカルサポートをやって来ました。室内でおこなうZoomハイブリッド中継以外に、野外でのまちあるきや、スマホだけでの配信も手がけてきました。

コロナ禍になって、完全オンラインも、ハイブリッド中継も、いろいろ仕事をいただけるので楽しいです。けれども、私は大学教員ですので、ビジネスライクに仕事するのに慣れていなくて、むしろ自分が関心のある仕事主体でやってきました。

その中で、個別に相談させていただく際に、依頼者には、事前に私の思いや仕事内容について知ってもらえると、スムーズに仕事が進むことがわかりました。

そこで、私の思いやオンライン配信に関するビジネスサイトを開設しました。サイトを見てもビジネスっぽくないのでわかりにくいかもしれませんが、そこはご容赦ください。

相談者のお話を聞きながら、そのゴールにしたがった提案をさせていただきます。もちろん、相談は無料ですし、仕事に至らなくても構いません。

いずれにしても、是非一度お話をさせていただけないでしょうか。

みなさんのお話を聞かせていただく中で、みなさんの活動イメージが鮮明になるようにしたいと思います。

では、ご一緒にお話ししましょう。

私のサイトは以下です。

筒井ラーニングLab合同会社オンライン配信ビジネスサイト

https://tsutsui-learning-lab.com/

「オンライン配信」に関する問い合わせは以下からです。

http://tsutsui-learning-lab.com/contact/

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■授業ボランティアの授業準備とは 

 近々、後期授業のボランティア募集しますが、それ以後の話をします。

 希望者から申し出があった段階で、まず本人と直接お話しします。前回にも書きましたが、ボランティアになる方には、以下の件承諾いただけるかどうかを確認します。

・チームとして取り組むのでボランティア間の連携を図ること。              ・途中で辞めるのではなく、最後まで一緒に取り組むこと、です。 


ボランティア希望者全員の確認できた段階で、オンラインでお話しできる日程を決めます。 相互の自己紹介後に、今後のスケジュールと取り組む内容について説明します。 大学で教えることが初めての方が多いので、最初の数回は準備が大変なことと、

 事前に、一、二回目までの授業準備をするようにとお願いします。


私が、強くお願いするのは、前例にとらわれないことです。「昨年はどうだったんですか?」「これまでどうしてましたか?」というボランティアの方の質問には答えず、自分たちが得意なことで設計してもらっています。これってすごく大切なことです。


前例、つまり他の人が得意なことをするのではなく、自分たちが得意なことをやることから出発することを大切にしてほしいと思います。もちろん、自分たちの得意なことと言っても、この授業にはゴールがありますから、そのゴールに合致した形で、自分たちの得意なことをやってもらいます。


ただ、ボランティアといっても、互いに初めて会う方ばかりなので、互いの人間関係を創りながら、授業設計しないといけません。でも、学生は、知らない学生同士でグループを作ってグループワークをおこなうのですから、学生が経験する前にまずはボランティアの方に取り組んでもらいます。ボランティアの方々には、抽象的な内容を「教える」ことよりも、「自分の体験に基づくこと」からはじめてほしいとお願いしています。


最後まで慣れない準備をしながら、第一回授業に臨みます。ぎこちなさがあるのは教員も同じですが、それよりもボランティアが精一杯取り組んでいただいたことに感謝したいくらいです。初回の授業がどうかは担当者自身が考えるべきだと思っていますので今後についてはおまかせしています。


年によって違いますが、多くの場合、初回授業の課題を克服しようと準備されて、二回目、三回目になると、大幅に授業が改善します。こういう改善をするのは本当の実力がないとできないことですが、見事にされるのを見てボランティアの方にお願いした甲斐があったと思います。その後は、一気に登り切る感じで、いつの間には教員経験30年以上の私でも追いつかない、できない授業をされます。 過去7年間、これは毎回起こります。15週の中で、早い時は3,4回目で、どんなに遅くとも7,8回目で起こります。安全確実を旨とする教員とは大きな違いです。


つまり、最初の数回はボランティアの方にかなり尽力いただくことになりますが、徐々に必要エネルギー量が下がっていき、11週目からはほぼ学生のグループワークに任せることになります。これは毎回のことで例外はありません。


ボランティア主体授業の成果はありつつも、これまでの最大の欠陥は拘束時間が長いことです。しかし、ここ3,4年は本当に短くなりました。特に昨年はオンライン授業だということもありますが、毎回の打ち合わせ時間が30分〜1時間になりました。私が別の会議に出た後入ったらもう終わっていたということもよくありましたが、授業自体は順調に進んでいました。お忙しいボランティアばかりだったということもありますが、打ち合わせ時間が短くなったのは、ボランティアの貢献が大きいです。オンライン授業だとさらに拘束時間が短くなりますので、可能な限りオンライン参加もできるように準備していきます。


以上のような準備をすることがボランティアの仕事ですが、その仕事は多くの有能な学生に向けたやりがいのある仕事です。非常勤講師などの謝金をもらって授業するものではないですが、無償であってもボランティアの方々のやりがいを実現できる仕事です。


よろしければ、是非お越し下さい。

ボランティア募集はもう少し後にいたしますので、それまでお待ちください。

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■授業ボランティアに対する質問とは?

2013年から、私はボランティア中心の授業を展開しています。

いつ終わるのかといろいろ言われましたが、7年間継続しています。今秋も募集します。

希望者に対しては、対面かオンラインでお話しさせていただきますが、ここではそこでできてきた質問を中心にお答えさせていただきたいと思います。

1)そもそも授業ボランティアとは何ですか? 私が担当する授業に15週間授業の進行を無償でおこないます。年によりますが、ボランティアは一人ではなく、何名かでチームを組んで授業を進行します。私は、個別のボランティアではなく、チームとしてのボランティアに授業の進行をお願いします。

 教員は、毎回の授業(90分間)の中で最初の10分程度を担当しますが、残り80分間はボランティアが担当します。

2)ボランティアは何をしますか? 

 業務としては、

  ・何名かのボランティアとチームを組んで業務をおこなうこと

  ・教員が事前提出したシラバスのゴールと学習目標に基づいていれば、毎回の授業は何をしてもいい

  ・授業のゴールはボランティアと教員と共有しつつ、毎回の授業進行をおこなう

  です。

  要は、教員が事前に大学に提出したシラバスに記載されたゴールと学習目標を守りさえすれば、ボランティアは毎回の授業を設計できます。

  ボランティア一人ではなく、何名かと一緒にやると、無難な授業を創りがちですが、そうではなくむしろ、私ができないことやしないことはどんどん取り入れて行かれればいいと思  います。

昨年までの前例にこだわる必要はまったくありません。

   私自身は大学教員として30年以上の教職経験がありますので、誰もができそうな授業だったら、私がやった方がうまいと思います。しかし30年もの経験値は授業の枠組みを限定しがちです。私がボランティアの皆さんにはその枠組みを超えることを期待していますので、ご自由にやってもらえればいいと思います。

  教員は、授業設計に関しては意見は言うことがあってもそれを強制しませんし、ボランティアの担当部分については、教員よりもボランティアが決定権を持っています。

3)これまでどんな方がボランティアをされましたか?

 2013年からこれまで40名以上が経験されました。

  • 2013年 前期  3名   後期 4名
  •  14年  前期  5名   後期 5名 
  •  15年 前期  5名   後期 3名
  •  16年 前期  中止   後期 3名
  •  17年 前期  SA    後期 1名 
  •  18年 前期  SA    後期  3名 
  •  19年 前期  SA 後期 3名+2名 
  •  20年 前期  SA    後期 3名+3名

   半年間経験されたボランティアがその後授業に参加される場合には見学者として参加してもらっています。

SAとは、京都工芸繊維大学リーダーシップ基礎1で昨年度履修生の中から選抜されたメンバーが授業します。SAとボランティアとは混在させないようにしています。

年齢的には2,30歳代が多く、職業的には大学生・院生、NPO、小学校教員、高校教員、大学職員、大学助教、企業社員など多彩です。2020年からはオンライン授業になっているので、大学に来ることなく、遠方からも来られています。

いずれも個人としての能力が高いですが、他のメンバーとチームを組んで取り組みます。たまにチームビルディングがうまくいかないこともありますが、ほとんどのチームではうまく連携をおこなっていました。

4)ボランティアする際の条件は何ですか?

  以下の二点です。

 チームとして取り組むのでボランティア間の連携をうまく付けてください。

 途中で辞めるのではなく、最後までお付き合いください。

 それ以外特に設けてないですが、希望者は間違いなく個人の能力が高い方ばかりです。

ただ、どんなに個人の能力が高くても、15回すべてを一人で進行することは難しいので、他のメンバーと連携しながらやることになります。一人だけでは難しいので他のメンバーとどうやっていくのかが求められます。

以上、まずはスタンダードな質問についてお答えさせていただきました。他にもあればお尋ねください。

今秋の授業ボランティアについて関心のある方はお問い合わせください。

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【ボランティア中心授業によって、金銭関係以外の、新しい大学・授業の応援団を発掘した!】


2013年から、私は、ボランティア中心の授業を継続しています。現在まで7年間も継続することは考えてなかったと思いますし、私も同感です。しかし、2015年に、「もし大学を辞めても、この授業が続けられるならば、大学を辞めてもいい」と思ったので、2016年3月早期退職しました。それは間違いなかったです。


私の生き方はここでは省くとしても、この授業を主催したからこそ気づいたことをお知らせします。


大学の授業は、大学設置基準に基づいて、専任教員が担当します。でも、実際には非常勤講師やゲスト講師が担当する授業も多く、大学によっては開講授業数の半分以上になっていることもあります。


つまり、「大学の授業は、専任教員と非常勤・ゲスト講師で成り立っています。」

しかし、私の授業は、非常勤講師は私だけで、授業ボランティアは無償の活動です。こうした授業ボランティアと一緒に授業を創って、7年間継続しています。多くの方は、ボランティアはそのうち集まらなくなると思っていたようですが、毎回新しい方々が来てくれます。


「専任教員と非常勤・ゲスト講師」と「授業ボランティア」は大きな違いがあります。私はこれを図にしてみましたが、「専任教員と非常勤・ゲスト講師」は、金銭関係を前提にしています。つまり、大学の授業は、金銭関係がある教員だけが授業することだったのです。
対して、「授業ボランティア」は金銭関係を前提としていません。むしろ、金銭よりも、大学や授業への興味関心や大学や学生に貢献することの喜びを感じています。つまり、「授業ボランティア」は、金銭関係ではなく、大学、授業、学生への「やりがい」を持っています。
こういう「思い」を持って授業を担当する「授業ボランティア」が毎年おられると言うことです。


これは大きな発見です。


これまで大学の授業は金銭関係なしには成り立たないと思われたのですが、私の授業によって、大学、授業、学生への「思い」を持った人も授業が担当でき、しかもこれまで以上に広汎な層を顕在化することができました。7年間継続したのは、私がこの層に呼びかけたから可能になったのです。


かといって、私はスーパーティーチャーでもないし、著名人でもありません。それに退職者です。


しかし、私も授業ボランティアがやりがいを持てるように取り組みますし、何よりも学生の変容の大きさこそが大きな財産です。


大学側の視点で考えると、謝金を払わなくても、学生の自立的な学びに一生懸命取り組んでくれる学外からのボランティアがおられるのはありがたいことだと思います。ボランティア以外に見学者も来られますし、学生の父兄も見学に来られます。前例がないとかいろいろ理由は言えますが、それでも彼らは大学の応援団です。ボランティアや見学者になって、大学に悪い印象を持つはずはありません。


このような広汎な応援団を大学はどのように獲得していくのかが今後の課題だと思います。
こうしたことを考えながら、私は、ボランティア中心授業をやっています。


関心のある方はご連絡いただければありがたいです。

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【私は、授業ボランティアをひたすら待っています!】

後期の授業では、ボランティア主体の授業をやります。

ボランティア募集はもう少し後になります。根っからの怠け者なので、なかなか準備が整っていません。すいません。

すぐに募集をはじめればいいのですが、ちょっと立ち止まっているいくつかの理由があります。

1.大学の方針が決まっていない。

 大学として後期の授業を対面でするのか、オンラインでするのかがまだ決まってません。仕方ない面もありますが、準備の都合を考えれば早く決めてもらいたいものです。オンライン授業になれば、教師も学生も感染の危険性はまったくありません。ですが、文科大臣の方針でもあり、大学は可能な限り対面授業を実施するようにいいます。対面授業にするからには、それに応じた対応をしてほしいのですが、多くは担当教員任せです。

私も可能ならば対面授業を実施したいと思いますが、そのためには、・教員・学生がワクチン接種が終わっていること・感染対策の徹底はもちろんですが、この時期だからこそ教員は授業をしっかりすべきと思います。

私は、感染対策と同時に、教員は、授業にしっかりコミットすべきだと思います。対面授業にせよ、オンライン授業にせよ、教師は授業に専念して、感染対策やテクニカルサポート(オンライン授業の場合)などは他の方に任せる体制をとるべきです。私の授業では、授業はもちろん、感染対策、テクニカルサポートの仕事は分担できるのでしっかりします。

2.対面か、オンラインかは学生だけでなく、授業提供者側も考えないといけない 昨年前期の授業はほぼ完全オンラインだったのでよかったですが、後期から対面授業に戻るという大学の方針がありました。

 そこで、大学と掛け合って、教師は教室に行くが、学生はすべてオンラインで授業することを認めてもらいました。初回だけ短時間説明をして以後、学生はすべてオンラインでした。授業ボランティアもオンラインでした。今年も対面授業であってもなくても、私は教室には行きますが、学生もボランティアもオンラインだけでいいと思っています。

「私は、授業ボランティアをひたすら待っています」が、わかりにくいのは、ボランティア主体の授業をしながら、なぜ授業ボランティア募集では受け身なのかでしょう。

誰かが自分がやりたいことをはじめる場合、それに参加する人を募集する場合、事前に直接に自分がいいと思った人に声をかけます。もし募集しても誰もこなかったら嫌ですし、必ずしも自分が好ましくないと思っている人が来た場合に断わりにくいからでしょう。

その気持ちはよくわかります。私も過去7年間で2,3名こちらから誘いました。誘ったのはいずれも優秀な方だと判断したからですが、結果的にはあまりうまくいかなかったことが多いです。

ですので、当初からの思い通り、私から誘うのではなく、先方から応募される方と一緒にやりたいです。ボランティアですから、先方から自発的に来られる方がいいですし、これから誘うのはやはりおかしいと思います。

でも、ボランティア募集の告知をしても、本当に集まるのかどうかはドキドキしながら待っています。本当に不安になります。

しかし、過去7年間でまったく集まらなかった年はなく、必ず来られますので、やはりお待ちしています。

ボランティアの方が来られる理由はいろいろあると思いますが、私は自分から飛び込んでこられたことに敬意を払いたいし、最後まで一緒に取り組める方を求めています。

後期授業は、

9月22日(水)大谷大学(午前10時40分〜12時10分)、

9月27日(水)京都工芸繊維大学(午後5時50分〜7時20分)

から始まります。

告知前ですが、希望者がおられればお申し出下さい。

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