6月に下町 壽男 (Hisao Shimomachi)校長が京都に来られる折に、「11月に花巻で松嶋さんと一緒に来ませんか」とお誘いを受けました。その時にはまさかZoomを使うとは予想もしていなかったのですが、ともかく行くことに決めました。
途中で、田原 真人 (Masato Tahara)さんが海外でのハイブリッドワークショップを企画されていましたが、まだ萌芽状態だったと思います。一、二度の試行錯誤を経て、満を持して花巻北高校ハイブリッドワークショップが実現しました。
当日午後から県教委主催で、数学教員を全県から集めて講演会とシンポを開催していました。そこでも、Zoom中継をおこなうので、私以外全員がそこに配置されました。
ワークショップは校長室横の別教室だったので、一人でどうしようかと思案しました。長細い教室一杯にスクール形式でパイプ椅子が整然と並べられている光景を見たら、いくらハイブリッドワークショップと言っても、うまくいかない予感がしました。
一人でどこまでレイアウトを変えられるのかを考えた結果、椅子を90脚から60脚にまで減らして、余裕を持たせました。でも、まだ足りない。一人の作業量で、なおかつ効果的な配置として、前後2脚で計4脚の島を15島作ることにしました。全体としてゆったりして、なおかつ、4名チームがしやすい配置でした。
途中で、才神 敦子 (Atsuko Saikami)(サマンサ)さん親子が、番号振りを手伝ってくれたので助かりました。これで参加者にもわかりやすい配置となりました。
サマンサさんから、「下町さんからどういう会で発表するのかまったく聞いていないのですが、今、やっている集まりは堅めですか?」と聞いてくれるので、「堅いです」と答えました。さらに、サマンサさんが「これから始まる会も堅めですか? 私も堅めの話をしないといけないのですか?」と聞いてくるので、「前が堅めなので、われわれは思い切り柔らかめで行きましょう。才神さんの思い通りにやって下さい」と言いました。「ああ、よかった。それならば頑張ります」とのことでした。
結果は、サマンサさん親子のインスピレーショントークが全体の基調を作りました。
参加者の半分くらいの方は、ワークショップやオンラインになれていない方だと思ったので、経験者の方がチームに入って頂き、予想通り彼らの活躍が大きかったです。
ハイブリッドワークショップの詳細は、田原さんのブログを読んでいただくとよくわかります
http://flipped-class.net/wp/?p=2582
私は、花巻側のファシリテーターを担当させていただき、そこでの場の持つエネルギーを妨げないことに徹しました。
私の隣で、オンラインとリアルをつなぐ最も難しい役割を松嶋 渉 (Wataru Matsushima)さんが担当されているのを見ていると、オンライン側ファシリテーターの田原さんの動きと連動しているのがわかります。
もちろん、オンライン、リアル双方に改善点はあるにしても、三名の連携が出来ていると、技術的にスムーズな運営が可能になるという確信が持てました。そこに優れたコンテンツが加われば完璧です。
歴史に残る貴重な機会に参加させていただけたことに心からお礼申し上げます。