2月にオープンハウスバサール開催

引っ越しの時に、日本では家具をそのまま持って行くので、大荷物になる。しかし、海外では、引っ越しの時に不要品を売り払らって身軽にするバザールを開催することがよくおこなわれます。

私の場合は、引っ越しではないのですが、実家にある不要品を学生にもらってもらう趣向です。既に何度か書いていますが、仕事が忙しい中で、親の介護が一気にやってきててんてこ舞いでした。

ただ、介護が苦しいと言っても、それが続くと慣れるものです。確かに気が滅入ることは多いですが、その中でもこれまで体験しなかった世界に徐々に自分が適用できて、人間の接し方に広がりが出てきました。それは、これまでワークショップやファシリテーションを学んできたおかげです。

2月に実家で開催するバザールの参加者は、スペースの関係上、私がこれまで出会ってきた授業やインターンシップの学生限定となります。

バサールの開催趣旨を以下のように書き留めました。参加者に特化した情報は省いて、抜粋だけをお知らせします。

試験前、就職活動を前にしている愛する学生の皆様へ

今年度の締めくくりとして、大学を超えて活躍する学生同士をさらに結びつけて、新たなチャンスを開く場を提供します。

バザール開催場所は、筒井の実家です。「**」駅から徒歩二分にある家です。私は、父と折り合いが悪く、長く絶縁状態にあったのですが、昨秋、父が認知症で、突然、入院生活に入ることで、両親の介護を余儀なくされました。

そこで、実家に久しぶりに戻ったのですが、家の様子は一変していました。かつて手入れの行き届いた庭は、雑草や雑木が荒れ放題で、もはや見る影もなくなっていました。近所迷惑なので、それらを四日かけて伐採しました。また、腰が抜けるほど働いて、室内にある父の不要品を捨てました。その仕事は、私一人ではとても無理で、家族が一致協力しました。しかし、まだ、室内には、服、シャツ、コート、本などが残っています。なかには、このまま捨ててしまうのがもったいない物もあります。

そこで、私は決意しました。

これは、単に一家族が介護の悩みとして終わらせるのではなく、これまで知り合った学生を交えて、三世代(高齢者、中年、若者)をつなぐライフヒストリーにしよう、と思いました。一家族が親の介護で悩み続け、実家に残された品物をただ捨てることはよくあります。しかし、捨てるのではなく、これらを若者に引き継いでもらい、そこに新しい生命を吹き込んでもらおうという試みです。私の実家で、学生の交流の場を提供すると同時に、フリーバザールを開催して、好きな物を持って帰ってもらいます。

料理や飲み物は、私達が準備します。伐採した雑木を燃料にして、かまどで焼くバーベキュー、ダッチオーブンで焼く鳥の丸焼きやスペアリブ、鉄鍋で焼くパエリア、焼き芋などを準備します。

ただ、準備したものだけでは足りないので、参加者は、食べ物か飲み物を一品持ち寄ってください。洗い物を少なくするために、箸、皿、コップなども各自持参してください。

こうした料理を糧にして、参加した学生の成果を披露してもらいましょう。これまで授業やインターンシップで取り組んだ内容を15分間で伝えてください。初めて聞いた学生は、その素晴らしさにきっとびっくりすることでしょう。

熱の入ったプレゼンの合間には、参加者によるミニコンサートも考えています。アコースティックがいいですね。

さあ、いよいよメインイベントは、オープンハウスバサールです。実家に残された品物の中から、お好きな物を持って帰ってください。紳士物が中心ですが、婦人物も準備します。もちろん、それらを持ち帰るための、入れ物を忘れないようにね。

(以下、略)

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