まわりにSkypeを使う知り合いがいないので、これまであまり使ってなかったが、最近使い始めている。
もちろん、Macの場合、iChatがあり、昨年はそれで授業もしているのだが、windowsユーザとはSkypeが不可欠だ。
新年早々、本国で調査している中国留学生と、報告書の完成に向けて話し合う必要ができた。おりしも、昨年末に台湾南部の地震によって、中国大陸との通信障害が発生したので、新年に延期したのだった。昨夜も話したが、まだメールやWebでも障害が発生しているようだ。ともあれ、当方は、Bluetoothの無線ヘッドセットなので、パソコンから離れても会話ができるので実に快適だ。
また、別件でメディアの取材を受けた。まもなく記事に掲載されるが、テーマが電子メールであったので、先方にSkypeで取材のやりとりを録音していいかと提案してみた。先方は、Skypeもテレビ電話も使った経験がなかったので、どう反応していいのかわからなかったようだ。
Skypeでのやりとりを録音するのは、ブログにPodcastで流したいと思ったからだ。昨年、雑誌『AERA』での電話のやりとりを録音した経験があるので、今度はSkypeで双方の会話を録音したいと思ったのだった。
ただ、こういう提案をしながら、録音可能であることは提案後にあれこれ調べてわかったのだった。いかにも場当たり的な私らしい。Macの場合、Garage Bandの最新版だと双方の音声が録音可能になっていた。なんとも便利になっている。
結果的には、メディアとのやりとりは、メールと電話で終わってしまって試すことはできなかったのだが、こういう時にはタイミングよく、先ほど別の大学でオンライン授業を担当した知り合いとSkypeで話すことができた。iChatに比べると、まだ音声も不安定であり、不満は残るが、それでも簡便に音声通話や会議通話、そしてテレビ会議までも使えることはありがたい。
1995年から2000年まで、ドイツの大学と私のゼミとがテレビ会議で授業を実践していたのが、わが国における海外とのオンライン授業の先駆けであった。そのころは、メールが精一杯で、無料のツールを使って、何度かテレビ会議をしたが、そこでの動画は静止画が精一杯であった。また音声もめったに聞こえないのであり、テレビ会議に使える代物ではなかった。したがって、当時の海外とのオンライン授業は、メーリングリストとWebだけであったが、それでもそれを一番早く実践したことに意味があったと思う。
ゼミ生とも、Skypeを使ったオンラインでのやりとりをしたいので、早く試してほしい。今からはじめるのはお世辞にも早いとは言わないが、携帯電話が会話のすべてという学生の現状からすると、まだましかもしれない。