日本語表現ワークショップ

 授業もようやく終わり、夏の出張に向けた準備を始めている。

ピアで学ぶ大学生の日本語表現・プロセス重視のレポート作成

ピアで学ぶ大学生の日本語表現・プロセス重視のレポート作成

  • 作者: 大島弥生,池田玲子,大場理恵子,加納なおみ,高橋淑郎,岩田夏穂
  • 出版社/メーカー: ひつじ書房
  • 発売日: 2005/03/03
  • メディア: 単行本
  • クリック: 2回

最初の出張は、「日本語表現ワークショップ」である。日本語表現法科目を全学的に実施したのは1993年富山大学が始めだが、世紀末以後の伸びは急速で全国900以上の大学のなかで三分の二か、半分くらいは実施している。

ただ、その授業内容や方法は千差万別であり、中には学生の実習を伴わない講義形式でおこなわれている大学もある。あるいは、伝統的な文法やでにおはの修正に終わっていることも珍しくない。

なんらかのアドバイスをしたいと思っても、学会や研究会で報告されたり、参加されていれば接点をもてるのだが、それ以外は難しい。そこで、ワークショップ形式で研修会を公開すればどうかと考えていた。同じことを考える人はいるもので、東京海洋大学の大島弥生さんたちが自らのノウハウを公開するワークショップを開設する。さっそく主催者に連絡して、私も広報に協力させてもらっている。

大島さんは、日本語教師としての経歴をお持ちであるが、数年前から日本人学生向けの日本語表現法を受け持っている。非常勤講師のまとめ役も努めておられる。同僚の池田玲子さんは、日本語教師であるとともに、ピア学習の専門家でもある。日本語教師の方と仕事しているといつも思うことがある。

つまり、われわれのような専門分野の内容を教授する教員は、教材や教授法に関する知識が乏しいが、日本語教師は日本語もままならない留学生を相手にして様々な道具を駆使している。さらに、われわれの場合には、学生の理解度が不足したとしても、その責任が教員には及ばないが、日本語教師の場合には、留学生になんとかわからせなければならないという縛りがある。この点でも教育に対する底力がある。

私自身、参加者としてこのワークショップを楽しみにしている。是非ご参加ください。

以下がアナウンスである。

『ピアで学ぶ大学生の日本語表現』ワークショップ開催の詳細

講師 :大島弥生・池田玲子(東京海洋大学)ほか

日時 :8月1日(火)13時から17時

場所 :アジア学生文化協会(文京区白山)

●JR山手線 駒込駅(南口)または巣鴨駅より徒歩10分

●都営地下鉄三田線  千石駅(A1出口)より徒歩3分

●東京メトロ南北線 駒込駅または本駒込駅より徒歩10分

参加費:1000円(当日受付でお支払い下さい)

     ※本をお持ちの方はご持参ください

定員 :40名(お申し込み順)

お申込方法:ひつじ書房あて、ファックスかe-mailにてお申し込み下さい。

<toiawase@hituzi.co.jp>(メール)

03-5684-6872(ファックス)

主催 :ひつじ書房http://www.hituzi.co.jp/

『ピアで学ぶ大学生の日本語表現』は、日本語表現法という点とピア活動という点の2つの特徴がある。今回は、急に日本語表現の科目を担当することになった方や、ピア活動について馴染みがない方、本書を教室で使ってみようと検討されている方で、日本語表現法を教えること、ピア活動を使うことについて知識や経験のない方、少ない方など、日本語表現法やピア活動についての初心者の方向けにワークショップを行う。一部、実際に簡単なピア活動の経験をしていただく予定。多くの方の参加を期待したい。

以下の情報をメールかファックスでお知らせ下さい。

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