半年間非常勤講師として担当していた発想法の授業も先週終わった。
その前日、本務校での授業終了後、すぐにインターンシップ・プログラムで夜遅くなる。その翌朝の授業なので、寝坊の私にはかなりつらかった。二コマ連続授業の後に、毎週、担当者会議があり、授業進行をチェックした。こうした担当者の意思疎通を深めている授業は、うまくいきやすい。私のような異分子が加わっていることで会議が引き締まったようだ。
先週が最後の会議だったので、担当者全員が総括的な感想を述べあった。学外から加わった私は、次のような感想を述べた。
私はこれまでライティングやプレゼンテーション能力の向上を目標にして、半期15週で受講生それぞれが自分のテーマについて作品を完成させるという授業をしてきた。したがって、今回のように発想法、要約の仕方、対立文の書き方、ディベートなどという方法論を中心にした授業は初めであった。しかも、方法論を中心にした初年次演習は全国的にも非常にめずらしい。
しかしながら、方法論を中心にしたこうした授業は、この授業内で一作品を完結させるという目標は無理にしても、他の授業においてこうした方法論を実践してもらうという目標を掲げた場合には有効な方向だと思う。その際、できれば受講生にとって身近なテーマで一貫して取り組んだ方がうまくいくのではないか。その点で今後の改善はありつつも、二学部の学生気質の相違を単に偏差値の相違と見るのではなく、別の観点から評価できるきっかけをつかむことができた点でこの授業を担当させてもらった大変有益だった。学内の他の教員もこうした授業を担当してもらうように工夫をしてもらえれば幸いである。
他大学の学生であっても、授業をコーディネートすることに私は徐々になれてきたようだ。お世辞にも私は授業がうまいとはいえないが、改善点を目標にしていきたいと思う。
さて、本務校でも新しい二年生のゼミ生が決まりそうだ。今年こそは一歩前進したいと切に思っている。