マエキタミヤコさんがやってきた。

マエキタミヤコさんのお話をダウンロードする

今日は、いろいろのお祝いが重なった記念すべき日だ。

  1. マエキタミヤコさんの授業があったこと
  2. 初めてビデオ・ポッドキャストを試したこと
  3. ブログを書いて一周年を迎えたことである。

1.ホワイトバンド特定非営利活動法人:ほっとけない 世界のまずしさ | Global Call to Action against Poverty主催者のマエキタミヤコさん

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が、精華大の講義に登場してくれた。といっても、テレビ会議を通じてだが。

テレビ会議になった経過は省くが、彼女の話で面白いことがあった。

ホワイトバンドやキャンドルナイトなどの大規模なイベントを開催するにあたって、知り合いや意見のあう人同士だけでの活動ではなく、むしろ意見の違う、場合によれば、対立する人同士が一緒に取り組むようにしたとのこと。

この考えは、言うがやすく、行うが難しだ。特に、エコロジーとか、貧困問題とかは利害の対立があるだけにたやすいことではない。でも、彼女たちはそれを実現したのだ。

もう一つ面白かった話は、彼女がどうしてこうした活動に関わったのかである。これは、受講生からの質問に答えたものであったが、こうした活動に関わったのは、単に友人から頼まれたから、とのこと。

また、なぜ広告会社に入ったのかと聞かれて、親にどこかに就職しろと言われたことと、友達の面接について言ったためで、コピーライターという職業も入社してからはじめて知ったとのこと。

どこまで本当かどうかは別にしても、要はあまり大上段の動機を持って行動するのではなく、何気ない中で自分に合う動きを見つけるのが得意なのだろう。それがまた、大きな動きへと発展する面白さを見せてもらった気がした。

2.ブログをはじめて一周年記念日。

昨年1月21日からはじめたのだが、よく続いたものだ。

最初はできるだけ毎日書こうと思ったが、私の書く内容は、何かのイベントや行動したことを書くことが多いので、書く間隔は無理しないでおこうと思ったら続けられた。

もっとも、そもそも私には日記は合わないと長く思っていた。知り合いが10年間も書き続けていたり、中身の濃いテーマを扱ったりしているのを読んで、酒飲みで、長寝の私にはとても無理だと思った。

しかし、書き始めると、ブログは行動日誌にもなるし、その時々の発想を書き留めるので仕事のネタにもなることがわかり、やめようとは思わなかった。今後も続けていこうと思う。

3.初めてビデオ・ポッドキャスティングを発信です。

マエキタミヤコさんのテレビ会議を通じた授業風景を動画でお届けします。

収録映像を無編集でお届けします。音割れとかはありますが、臨場感が高まります。

iTunesで見られますが、Webからはうまく聞けないかもしれない。聞けない理由は不明。もう少し経験を積んだら判明すると思います。

ポッドキャスティング発信のためには、ファイル形式がMPEG4であることは知っていたが、動画ファイルのMPEG4変換と動画対応iPodへの対応がよくわからなかった。私自身は動画対応iPodを持ってないのですが、こういう試みは早めにした方が面白い。

大音響で聞いて下さい。私の声は無視して下さい。

マエキタさんには、

  • ホワイトバンドや100万人のキャンドルナイトの説明やNPO団体サステナの活動紹介
  • ホワイトバンドをめぐって、その活動が発展途上国や団体への寄付ではなく、キャンペーン中心のアドボカシー活動であることに批判が出ているが、それに対するコメント

の二点を語ってほしい、とお願いした。

その彼女の説明がなかなかいい。それは動画を聞いて頂ければわかる。説明後、受講生二人との質疑応答をして終了した。

記念すべきビデオ・ポッドキャスティング第一回にマエキタミヤコさんが出て頂き感激です。

それにしても、画質が悪く、さらには音声が小さいと思われるでしょう。それに関しては申し訳ない限りですが、その顛末については、最後をお読み下さい。

ともあれ、リアルタイムの感覚を少しでも感じてもらえればありがたい。

今日の配信は、こうした三つの記念日を兼ねた特別号であった。

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本来はここで終わりなのだが、テレビ会議の準備には大変な苦労したので、もしお暇ならば、その経過におつきあい下さい。

数日前にテレビ会議(iChat)を実施して、本人に登場してもらおうと思った。しかし、実現が危ぶまれたし、不安材料も多すぎた。それを箇条書きしてみると、

  • Mac OSがマイナー・バージョンアップ(10.3→10.4)して以来、学外と学内がつながらなくなったので無理だろうとシステム管理者から言われた。実際に私の自宅と学内から試したらつながらなかった。
  • 当日、情報館スタッフが別イベントで全員出払っているので、現場サポートがなかったため、私一人でするしかなかった(専門家がいない不安ほど恐ろしものはない)。
  • マエキタさんもこれまでiChatを使ったことがなかった(これは失敗しやすい典型的パターン)。
  • ゼミ生を含めて、学生は誰もやったことがないので助けにならない。もちろん、教員も。教務課の松井さんは手伝ってくれたが、テレビ会議以外のことになる。
  • テレビ会議の模様をデータ保存したいのだが、うまくいかない。
  • iCahtがだめならば、顔は見えなくても、音声電話(Skype)で声だけでも伝えようと思った。しかし、原因不明の雑音がひどくてとても使えない。マエキタさんもSkypeは初めてであった。
  • インターネット回線はあてにならない。一昨年秋に、別システムで英国との間でテレビ会議を実施したが、リハーサルではうまくいったが、本番では画像がまったく止まってしまった苦い経験がある。
  • 携帯電話間の交信を試そうと思ったが、やり方がわからない。

前夜にはあれこれ考えていたが、結局寝られなかった。最終的に、うまくいかない可能性が高いということをマエキタさんに伝えようと早朝にメールした。つまり、テレビ会議は無理だ。可能性があるのは音声通話だが、これでもだめな場合は、携帯電話の音声をマイクに流す方法しかない。けれども、うまくいくかはわからない、とメールで伝えた。ほとんどあきらめ状態を伝えたつもりである。

メールした後も、悶々としながら、午前9時から学内でいろいろ情報収集をしたり、情報館で尋ねてみたが、ついに名案が浮かばないまま、目算もないままいろいろ試すが何も前進しない。そして、最終リハーサルの正午過ぎを迎えた。

iChatとSkypeを立ち上げたまま待っていると、突然、iChatでベルが鳴り、マエキタさんが呼ぶではないか。さわやかな声と鮮明な画像が現れた。飛び上がって喜びたいくらいだった。講義の始まる午後4時頃までこのままつなぎ放しにしたいくらいだった。もし一度切って、本番ではつながらなければせっかくのリハーサルが台無しになることを懸念したからだ。でも、マエキタさんは別の仕事があるので不可能だし、実際に途中で切れることとが多々あるので、そういう願いは非現実的だった。次に、マエキタさんとSkypeでの交信をテストしたが、やはり雑音がひどくて使えない。あきらめていたiChat使えたのはうれしいが、Skypeが使えないとすれば、セイフティーネットがない。そうこうしているなかでリハーサルは20分間くらいつないで終わった。

リハーサル終了後から直ちに講義準備だった。

一つは、マエキタさんから送られてきた膨大な資料(VHS、DVD、書籍、チラシ、バンフなど)、特に上映予定のVHSビデオを見た。講義時間が90分なのに、90分以上の作品。その他、DVDなどもある。それを見たら、もう4時前だった。あわてて教務課の松井さんと一緒に会場設営だ。

テレビ会議風景の保存方法について、私が望んでいたのは、パソコン内で表示されているテレビ会議の音声・動画を、

一方で、プロジェクター経由で受講生に見せつつ、

他方でテレビ会議の模様を、最適にはパソコン内に、次善策としてVHSか、他メディアに保存することだった。

これらを満足するためには、映像と音声を出力する端子が二つ必要だった。しかし、パソコンには一つしかない。それを解決する方法は、分岐装置だが学内にない。悩みに悩んだ。でも、解決方法がない。

そこで、しかたなく、プロジェクターで照射された画面をハンディカムで撮影することだった。画質は落ちるがしようがない。けれども、音声がスピーカーから遠い。ハンディカムからケーブルを延長してスピーカ近くにハンディカム接続のマイクを延長するノウハウが私にはない。そこでしかたなく、ハンディカムから50センチ程度のケーブルに接続した外付けマイクで収録したのだった。音声が小さいのはそのせいだ。私の技術力の限界だった。

しかも、マエキタさんの声は比較的大きくても、司会の私の声が小さいのは大失敗だった。無線マイクを使えば良かったのだけれども、音声がハウリングしないかと心配で、結局、地声でやってしまったが、これは後悔している。

いろいろ試行錯誤はあったが、とにかくテレビ会議がつながってよかった。もしこれが失敗したら、講義自体が成り立たなかっただろう。ただ、受講生はこうした苦労はまったくわからない。

確かに受講生としては、テレビ会議がうまく写って当たり前なのだから。それはその通りだと思うが、やはり学生であれば、その苦労を知ってほしいし、それを克服する側に早く立てるように願うばかりだ。パソコンレベルの知識があればいいにもかかわらず、誰もそれを助ける技術力がないのは、いいことではない。早くみなさんが担ってくれることを心から願っている。

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