出版社から本が送られてくるのはわくわくする。多くの場合は、知りあいが出版した本の献本だ。知りあいがいい本を出すと正直ちょっとやられたな、と思いながらも、他方で、自分も頑張ろうという意欲が沸く。
しかし、今日送られてきた本は違った。「自己表現力の教室」を発行している情報センター出版局からのものだった。これが実は一番うれしい。というのは、増す刷りの可能性があるからだ。開封してみたら、同封された手紙に、「13刷、2000部増刷」の字が躍っている。
出版後四年目年の昨年は、11,12刷と増刷を重ね、五年目の今年が13刷。いずれも2000部ずつである。一般書の命は実に短いなかで、五年目に入っても増刷を重ねるのは快挙と言うしかない。共著者の中で、荒木さんはテキストにしているが、向後さんと私は学内ではこのテキストを使用する講義は担当していない。そのなかで、一般の方がよく買って頂いているのだと思う。ありがたいことだ。
既に三万4000部出版されたので、そろそろ改訂版を出したいと思っている。だが、編集担当者が出版社を辞めたので、何ともできないまま今日に至っている。一度話してみようかと思う。
でも、これだけ売れている本は、一体誰が買っているのだろうか。