四月になると新入生が入ってくるので、在学生のオリエンテーションは三月中に済ませておこうという方法が、今年からはじまった。この大学は、学生サービスには異様に手を掛ける。しかも、事務ではなく、教員がするのである。教員はさぼっているとか言われるが、この大学、この学科の場合にはそれはない。よく頑張りますわ。
ただ、学生サービスを充実するために、毎年、制度を大幅に変えるのもこの大学の特徴だ。もちろん、それは誠意の表れなのだけれども、変更内容を熟知していないと困ることもある。資料をしっかり読み込んでいればいいのだけれども気をつけないとね。
ここ数年の経験からすると、特に、非常勤講師の方々の講義はなかなか多彩である。映画監督、テレビプロデューサー、アナウンサー、ラジオ番組製作者、広告製作者などどれもよだれの出そうな講義ばかりである。こうした講義に出させてもらうこともあるが、講義内容は充実している。
ただ、学生諸君にはお願いしたいのは、講師の方の熱心さに応えるようにしっかりと取り組んで欲しいことだ。時々受講動機が疑われる学生もいる。しかも、数は少なくても、それが講義全体の雰囲気を決めてしまう。
講義に出させて頂く、あるいはお手伝いしていると、どうしてもそれが気になってしまう。講師にどんどん向かっていく学生が一人でも多く出てくれれば、さらに面白いことになるだろう。