黒いピストルのイラスト。
でも、その銃口が上に曲がっていて、花が挿してある。
「ピストル」という武器になぜ「花」が挿してあるのだろうか?
先週発行された雑誌「PEN」のこの表紙は目立ちます。この表紙のおかげで雑誌が馬鹿売れしているとのこと。
このイラストは、「retired weapons」http://retired.jp/というプロジェクトです。
制作者は、電通クリエーターの徳田祐司さんhttp://www.tokudayuji.com/。
全体企画が、広告制作会社「Dream Design」http://dream-d.net/の石川淳哉さんです。
彼らは、昨年精華大で講義「広告表現技法1」をし、来年度も継続します。
このプロジェクトの趣旨を、徳田さん自らがわれわれに語ってくれました。
みなさん、ほんとにありがとう!
せっかくなのでここでボクの‘こころ’を知ってもらいたいと思ってメールしました。
このプロジェクトには、2つのルールがあります。
そのうちのひとつ、「人を傷つけない」というルール。
広告は、人の事より自分のことを声を大にして言いたい!っていう仕事です。
だからボクなんかは、たまに疲れちゃうんです。申し訳ないなと思うんです。
本当に気持ちを伝えたいなら‘謙虚’な気持ちを忘れちゃいけないなと思います。
あんたのこと覚えたけど好きじゃない、じゃ意味ないんです。
だからぼくの仕事はできるだけその‘謙虚’な気持ちを忘れたくない。
retired weaponsもそうです。
内容もとてもセンシィティブなものです。
たぶん真っ向から理解しろよという姿勢でいくと必ず対立する事になるでしょう。
これは、意味がない。
決して強引に出しゃばったり、この考え方を押し付けたりしないでくださいね。
あくまでもretired weaponsでやるべきことは、
みなさんに何かを気づくきっかけをつくることですから。
で、もしみなさんの平和を願う思いと‘謙虚’なアクションで
繰り返し繰り返し広がっていったら
retired weaponsは、すこしづつ、でもいつかでっかくなっていくでしょ。
昔、テニス界の悪童マッケンローが
神聖なウインブルドンで優勝しちゃった時のインタビューで
「毎日、コートのねらったところにボールがとぶように練習しつづけて、
気づいたらここにいた。」
なんて言ってた。
みなさん、これからよろしくお願いします。
徳田祐司
さて、このプロジェクトは、徳田、石川さんらの個人プロジェクトなので
企業からの後援はないそうですが、今後は世界各国でも開催されるとのこと。
実は、これを京都でも仕掛けようかと思っています。
ポスターやステッカーが届き次第、行動です。
京都に気負わない平和の心を。
そして、自分を振り返ってみよう。