【講師がよくても,一方通行のシンポジウムを改善する】

12月9日高大連携教育フォーラムがありました。
http://www.consortium.or.jp/project/kodai/education-forum
そこで、シンポジウムのコーディネーターを務めさせていただきました。二、三年前から、シンポジウムを改善しないままで、アクティブラーニングを進めていることが違和感がありました。それを改善する方法を今回実施しました。まだまだ改善可能ですが、まずは第一歩です。以下にそのポイントを書きます。

実は、私はシンポジウムに参加するのはあまり好きではありません。もちろん、パネリストがすごいと参加したくなりますし、話を聞き漏らしたくないとも思います。でも、あまり好きではないです。

なんと言っても、パネリストから聴衆に向けた話が延々と続くことです。個々の話は大変興味深いのですが、2〜3時間平気で続いたりすると、落ち着きのない私は会場外に出たくなります。「もっと話が聞けるようになれ」と子供の頃によく言われた気がしますが、我慢できないんです。話が面白いのに、聞けない、というジレンマです。

もう一つは、パネリストと聴衆とのやりとりが置き去りにされることです。多様な意見が発言されると言えば聞こえがいいのですが、要はごっちゃまぜの意見が発言され、パネリストはそれに個々に答えていく中で、全体の論点との関連が失われていくことです。

さらに、聴衆同士の話ができないことです。隣にいる知り合いと雑談程度の話はできますが、見知らぬ人との話はできません。

私にとって、理想的なシンポジウムとは、
パネリストからの話がある、
それを聴衆個人が要点を表現し(書き出したり、イメージ化)、
次は、それを聴衆同士で共有しながら、質問や提案が生まれ、
最後にそれを全体でシュアする。
それに対して、パネリストが答えていく、
といった連鎖が続くことです。

その中でも、聴衆同士の話をどのように効果的に入れていくのかです。上記フォーラムではそこを実験的にやってみました。聴衆もパネリストも初めての試みなので若干の不安があったと思いますが、主催者側の教員が聴衆のグループ作りを進めていただけたことで、短時間でグループができあがりました。見事なものです!

あと、聴衆もパネリストも論点をたえず意識することも重要です。議論するとどうしても論点からずれてきますので、それを意識する仕掛けが必要です。

確かに、時間や論点をきっちりとしたことで、逆に窮屈さを感じられた方もおられたと思いますが、200名以上が一同に介する場であればそれ以外の方法が見つかりません。

むしろ、全員がオンライン対話できるならば、もっと思い切ったことができますが、それはまだ先です。アナログの世界で勝負を賭けるべきです。

シンポジウム終了後、何名かの方がお話しに来て頂きましたが、シンポジウムの変わった形を初体験して楽しんで頂けたようです。

シンポジウムの運営を変えるというのはかなりリスクのあることですから、誰もやりたがたがらないですし、メリットもありません。

でも、私はそこを越えることで次の展望が見えると思っています。私のように、まったくマイナーな意見ですが、それでもシンポジウムが少しでも聴衆の気づきにつながり、行動へとつながっていけばありがたいと思います。

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