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昨夜、疲れすぎて眠れなかった。かといって、仕事する気も起こらなかった。こういう時は、体を動かして、気分転換するにかぎる。そこで、昼過ぎに、自宅から錦市場までゆっくり歩いた。幸い昨日までとは違って、温暖な気候であったので、散歩日和だった。
京都御所を横切ったが、南側にある九条邸跡拾翠亭を見てきた。現在修復中なので入口までしか入れない。そこから、拾翠亭を見ていたら、手前に大きな石があった。拾翠亭を撮影しながら、下を向くと、なんと鳩が石を登って行くではないか。人間がそのそばに立っても悠然と石を登っていく。驚いた声を出しても逃げない。そこで、カメラを構えて撮ったのがこの写真である。至近距離50cmから、鳩がこちらを向いている姿を撮れた。御所という外敵の少ない場所に住んでいるためか、警戒心がまったくないのにはびっくりした。しらばくして、石の頂上から降りていき、道を歩いていった。
錦市場でお節料理の素材を買いに行き、寺町商店街でたこ焼きか何かを食べようとしたら、クリスマス前の大混雑でどこも一杯。そこで、クリスマスには関係の薄いおじさん向けの居酒屋に行った。競馬中継を見る客で一杯だったが、料理は意外においしかった。時代から二周も三周も取り残された風情でありながらも、なお繁盛している店は、それなりの理由がある。
町に出かけたもう一つの目的は、気に入った民族楽器を探すことだった。これは趣味と言うよりも、仕事道具になる予定だ。気持ちを集中する時に心地よい環境を作るためである。その音は、上記のポッドキャストで聞ける。
寺町から上がって、京都御所東側にある梨の木神社に行った。ここには京都三名水の一つである「染井の水」がある。私は、水やお茶を飲むのは好きだが、水のおいしさの違いには鈍感だった。それが、昨年、たまたま知り合った水フェチ夫婦を伴って、この水を飲んでみると、甘みと柔らかさがあってとてもよかった。以来、時々、ここの水を頂いている。デイバックに入れてきた空のペットボトル数個に詰めさせてもらった。午後五時過ぎには既に暗くなっているが、井戸の周りだけは人間が集まっている。かといって、欲張ってはいけない。大きなポリタンクではなく、ペットボトルに詰めるのがしきたりになっている。