Live Earth余話

 昨夜、コンサート終了後、アンコールを催促する観客から別れて、すぐに東京に向かう。東京では早朝から、学会10周年記念出版編集会議が三時間の予定が四時間半に大幅に延長されて、先ほど帰宅した。

コンサート会場から興奮冷めやらぬまま、会場を後にしたのだが、一日経つと少し冷静になる。入場整理券をもらおうと並んでいると、主催者側には知った顔と何度も出くわした。「事前に言ってくれたら、手配したのに」というありがたい申し出をたくさん頂いた。私がこうした仕掛け人とつながりがありつつも、結果的に事前に情報が入らなかったのは、様々な事情で「シークレットライブ」的なものとせざるを得なかったからとのこと。世界同時イベントを実現させる難しさを感じた。

今回のコンサートが、単なる有名ミュージシャンのコンサートではなく、より大きな目標である地球気候変動問題の啓発とどのようにつながったのだろうか。他会場の模様はまったく知らないし、日本では東京会場がメインであり、京都・東寺はサテライト的な位置づけであったことはわかる。

もし可能ならば、世界同時性を感じられる趣向があればうれしかった。個々のミュージシャンは、コンサートの趣旨について語った上で楽曲を披露した。でも、世界イベントの主催者である、ゴア元副大統領が何らかのメッセージを聴衆に届けてくれたら、観客は、東寺だけでなく、世界の多くの会場とのシンクロ觀を感じることができたと思う。映像でのシンクロが不可能ならば、せめてパンフレットにゴアさんのメッセージがほしかった。

会場内でのNGOや主催者の活動は素晴らしかったし、東寺側も全力で取り組んでいたこともよくわかった。けれども、彼らの活動の素晴らしさを世界に結びつけるのは、ゴアさんたちではなく、実は参加者側なのだということは肝に銘じておかなくてはならない。

コンサートの模様は、朝日新聞京都新聞でも報道されている。私も運良くプレスの側にいることができたので、このアングルで見ていた。

BS hivisionでは、7月28日(土) 後8:00〜0:30から再放送がおこなわれる。どこでこの放送が見られるのだろうか。探さないといけない。

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