年賀状廃止のアナウンスは、様々に広がっている。
これまで送っていた方はもちろん、ブログに書いた記事を読んで、感想を寄せてくれる人も増えている。その中で、マスメディアも検索から知ったようだが、さっそくコメントを求めに来た。
1月22日産経新聞文化欄に「”脱・年賀状”その理由は」という記事でコメントを求められた。記事には、次のように記載されている。
“脱・年賀状”その理由は…
寒中見舞いを手書きする友田さん。ツバキ、梅…はがきの柄やあいさつ文も一人ずつ変化をつける=東京都内
平成19年用のお年玉付き年賀はがきの販売枚数は36億2000万枚で、3年連続で減少したと日本郵政公社が発表した。携帯電話の普及とともにインターネットのメールで新年のあいさつをすませる若者が増えたことが原因とする説が根強いが、同時に「これまで年賀状を出していたが、やめた」という人も目立つという。“脱・年賀状”その理由は-。
メールで思う存分
「大変恐縮ながら、メールでの年賀のごあいさつに代えさせていただきます」。京都精華大学の筒井洋一教授(国際関係論)は数年悩んだ末、これまで手書きでしたためてきた年賀状200通のうち90通を今年からやめ、そんな一文を添えたメールを送った。
「はがきだとスペースが限られていて、ありきたりの表現にまとめるしかない。メールなら文字数に限りがないので、一人一人にメッセージを存分に書き込め、気持ちを伝えることができる」と考えたからだ。
送信したメールには今年の抱負や、送る人それぞれへのメッセージをつけた。その結果、年賀はがきの何倍もの文字を書き込むことができた。10人ほどとはその後メールの交換が続き、「よく思い切った」「私にはそこまでできない」などの賛同や驚きの反応のほか、年に一度会うかどうかの研究者仲間とは「今度一緒に研究プロジェクトを立ち上げよう」という話も持ち上がった。
「こうした交流につながったのはメールに変えたおかげ」と筒井教授。「新年のあいさつは、言葉に自分の気持ちを乗せることが何より大切。来年はもっとメールにシフトしようと思っている」と語った。
実は、このやりとりをSkypeで録音しようと思ったのだが、うまくいかなかった顛末は既に1月20日に書いた。トレンドにうまく合うと、ブログ検索によって、一気に広がる実感を持った次第である。
年賀状を書く行為よりも、書かないで新しいことに挑戦する意味の大きさを大切にしたい。