トライアド・インタビューを授業で使ってみる

 最近、授業方法をいろいろ試してみようと工夫している。

前期までは、散発的に始めたトライアド・インタビューが意外に好評なので、いろいろの授業で試している。この方式は、早稲田大学の向後千春さんが始めたもので、三人組になって、話し手、聞き手、書き手の三つの役割を交代しながら、インタビューをおこなっていくものだ。

千葉大学の研修会で、その模様を撮影したビデオを見せた。といっても、撮影担当が専属につくわけではないので、固定式カメラで流し撮りをしただけであった。三人、あるいは四人組になって、役割にしたがってインタビューを進めていくのだが、この様子を見た教員が、「学生同士でインタビューをしている間、教員は何をしているのか」という質問をしてきた。彼は、教え込みの授業タイプなので、それをしない授業がイメージできないようであった。

私は、「グループ内で順調に話が進んでいる場合には、教員は干渉しません。うまくいっていない時だけ少しサポートしますが、それも軌道に乗ってくるまでです。このインタビューの場合、一番大切な役割は聞き手です。聞き手が工夫してやると、話し手も話せるようになります」と答えた。

こういう経過もあって、後期はできるだけ多くの授業で試してみようと思う。二年生ゼミでは、新聞記事を作成後、それについてインタビューをするし、三年生ゼミでは、卒業研究の進展について学生同士でインタビューしようと計画している。

また、大規模授業でも導入しつつある。先週はオリエンテーションをして、今週からインタビューを始めたが、そのまとめをメールで送るように指定したが、これはあまりにも煩雑なのでやめようと思う。代わりに、ブログのコメントに書き込むことにするつもりだ。

最初はとまどうこともあるが、学生はすぐに順応するようだ。前期の講義でも活用したら、授業評価でこの方式が楽しいという意見が多かった。

問題は、前半の授業と、後半のトライアド・インタビューを関連づけられればいいのだが、これは前期の授業経験からいって、難しい。授業で話した用語を媒介にしてテーマを決めていきたいと思う。この模様については、また後ほど。

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