今日は、オープンキャンパス。入試の重点イベントとして全学的な取り組みだった。あいにく雨模様だったが、それにも関わらず意外に高校生の出足がいい。高校生や保護者向けの企画を練っているが、教員は、朝から夕方まで個人面談で対応する。昼前に、人文学部三学科から教員がそれぞれ出て、高校生向けに20分間ずつ模擬講義をおこなう。
今回のテーマは、携帯電話である。それについて、自分なりの切り口で受験生に訴える。私も含めて教員の多くは、携帯電話はともかく、携帯メールは苦手である。理由は様々だが、受信した携帯メールの多くは、自分の名前を名乗らない。件名を書かない。挨拶もなく、突然なれなれしい文体で書いてくるなど、散々である。
私はそれに加えて、PCメールから携帯電話にメールを送ると、受信拒否されてメールが届かないのが嫌だ。そういう不平を教員どうして話していると、ある教員がPCから送ったメールが、受信拒否されるどころではなく、スパムメールと認識されて警告が来たとのこと。その教員は怒りまくっていた。
このように若者の携帯メール中心生活とのギャップはなかなか大きいが、かといって携帯メールを忌み嫌うのではなく、それも研究テーマにできることを高校生に訴えたかったのである。つまり、好き嫌いと、研究することは別だということである。
報告では、ある大学のゼミ生が自身がやりとりしたメールを元に、メール文の特性を分析した調査結果を元に話した。
- 親と子供(学生)との間のメール文と、学生同士の間のメール文を比較して、前者では、挨拶用語(おはよう。元気。遅くなってごめんなど)がほとんど省略されているが、後者では省略されないこと。
- 絵文字・記号が含まれる(含まれない)メール文と性別との関連についてである。異性間、および女性間では含まれる場合が多いのに対して、男性間では含まれない場合が多いこと。
- 絵文字・記号などは、メール文のどこに付けられるかという点については、ほとんどが文末であること。
などを紹介した。
大学で研究テーマにする場合、こうした調査結果がほんとうに精華大学でも該当するのかどうか、あるいはなぜ性別間の相違があるのかなどいろいろ考えられる。私の報告を聞いてから、面談に来た高校生とは携帯メールについて話がはずんだ。何事も自分から発信すれば、話題が出しやすい。