「もんたメソッド」でプレゼンしてみれば

もんたメソッドによる筒井報告の映像を見る

(ダウンロードするか、iTunes for mac/winで見てください。)

20日に千葉大学である科目新設をめぐって、関係者向けのプレゼンをおこなってきました。「もんたメソッド」という新しい方法を試してみました。

「もんたメソッド」ってなに? 

往年の歌手のもんたよしのり? 違う。

もんたって、外国語なの? 違う。

正解は、「おもいッきりテレビ」「朝ズバ!」の司会者であるみのもんた大先生です。彼のプレゼン手法をデジタルにしたものです。この手法については、提唱者の説明があるので、詳しくはそれをみてください。

要は、バラエティー番組で多用されている方法です。フリップの中で重要な言葉を隠しておいて、説明に応じてそれを見せるというあの手法です。高度な技術を使っているわけでもないですが、デジタルプレゼンの課題を改善する手法だと思っています。

つまり、Power PointやKeynoteで作ったスライドをそのまま印刷した資料を参加者に配布するのが一般的ですが、これだと以下の欠点があります。

1.参加者は、報告者のプレゼンではなく、資料を見ている。これは、資料を見た方が早く結論がわかるので、その方が便利なためです。

2.文字や図表を詰め込んだプレゼンだとどうしても部屋を暗くしないといけないので、参加者が寝てしまう。

そこで、今年春から、私は「高橋メソッド」という手法を取り入れてみました。このプレゼンの特徴は、「とにかく文字が大きい」ことです。これは部屋を暗くしないでもいいので、好きなのですが、欠点は報告の全体像が見えにくいことです。一スライドに簡潔な内容を盛り込むので、一スライドに対する注目度が高くても、メタ認知的な部分を参加者がとらえられない懸念がある。

そのため、「高橋メソッド」を生かしながらも、もう少し情報を盛り込みながら、メタ認知的な理解がしやすい方法はないかと思案していました。そこで、たまたまあるブログを読んでいたら、このメソッドを紹介していました。

20日に千葉大学の教員向け研修会があり、さっそく試してみました。

でも、かつていたことのある国立大学の研修会の張り詰めた雰囲気で試すのはかなり勇気がいりました。ついでに、アイスブレイクもいろいろ考えていたのですが、さすがにこれは断念。

報告内容は、上記の動画を見てもらえればわかります。ただ、Quick Timeの標準設定だとあまりかっこよくないので、Keynoteだと実際はもう少し動きがきれいです。

私もパソコンの画面を見るのではなく、できるだけ参加者の顔を見ながら、報告しました。最初の報告者が、今や日本語表現法の実践では日本最先端の大島弥生さんで、彼女は実に細かく、かつ体系的なデータをスライドに放り込む几帳面なプレゼンなので、よけいに対照的であった。でも、だからこそ勇気がいりました。

結果は、プレゼン方法自体よりも、内容に対する質問がかなり出たので、まずよしとしたい。終了後、センター長室で何名かと雑談しながら、アイデアを交換していた時に、もんたプレゼンの話にもなり、アイスブレイクとしてもまずまずだったようです。

ただ、このプレゼンの課題は、キーワードを隠すことによって、参加者は、そこに回答を書き込もうとするので、その間視線が離れることです。あまり隠す箇所を増やすと逆効果になることがわかりました。今後もいろいろと試していきたいと思います。

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