市民メディア交流集会最初のセッション「大学における市民メディアの取り組み」で報告した。
各大学の取り組みの現状を話しながら、市民と大学とがメディアを通じてどのように接点を持つのかを議論した。
私は、「ラジオカフェ主催『メディアフォーラム』の若者化計画」と題して、具体的な素材はラジオカフェでのワークショップを取り上げたが、論点はそこではない。つまり、市民メディアの取り組みがこれまでのマスメディアと異なった功績はありながらも、今後は市民メディアとしての発信機能を強調するよりも、むしろコンテンツがより広い市民に波及効果を及ぼすことを考えるべきであることを訴えた。
市民が発信する点は、発信側としては新奇性があっても、受け取る側は必ずしもそうではない。受け手側が接するメディアは、マスメディアやこれまでの市民メディアにとどまらず、より新しいツール(ブログ、掲示板、動画共有サイトなど)によってより新しいテーマを受け取ろうとする。こうした現状をただ切り捨てるのではなく、そこにどのような意味があるのかを考えるべきだということである。
フロアーの関心は、もう一歩という感じだった。途中マシントラブルがあったにしても、まだこうした議論はしにくいのかもしれない。
私の報告資料は、ここにある。