- パソコンデータはバックアップを取ること
- 緊急時の対応は間違わないように
は鉄則である。
しかし、昨日の私はそれをしくじった。
若干の異音はしていたが、これまでの経験から、それほど大事だとは思わなかった。HDDの物理的損傷(だと思う)が起こったようだ。それ以来、二度とシステムが立ち上がることはなくなった。HDDも見えない。
初めはそんな重大事だとは思っていなかったが、2時間経ってもシステムが立ち上がらないことでようやく事態を飲み込んだ。
バックアップデータは取ることは取っていたが、トラブルで全部のデータがコピーできていなかった。幸い5月初めまでのデータは、OSのバージョンアップの時に外付けHDDにとっておいたので助かったが、昨日のデータはなかった。しかも、昨日までに研究会報告のテープ起こし原稿の提出期限が来ていた。
結局、徹夜で6時間格闘したが、わずかにバックアップできたチャンスもみすみす逃してしまい、完全にあきらめた。午前9時になりメーカに問い合わせたが、私の対処法以上のことは無理とのことで、データリカバリー業者に依頼するしかないとのこと。
京都にある二社にすぐに電話したが、一社はメーカと同様の説明で、来社されてもしようがない。リカバリーができるとしても、時間がかかるし、大金を覚悟してほしいとのこと。
もう一社に電話をしたら、他社と同じ説明だが、少し預かりましょうとのことで伺った。結果はまもなく出る。
締め切りに間に合わないし、ほど校正の終わった原稿が消失したこともショックだが、こうしたミスを犯した自分に対するショックの方が大きい。放心状態が続いている。
明日、リカバリーできないとすれば、一から原稿を書き直すしかないが、大変な手間である。
コンピュータを仕事に使ってきて10年以上たつが、これほどのミスは初めである。
基本と緊急時の対処を再確認した次第である。