ラジオカフェ、FMわぃわぃ、ビデオ工房AKAME代表が一同に会した。関西の市民メディアの雄が勢揃いするのはなかなかないめったにない機会だ。
今日は、NPO学会二日目。午前に私の提案したシンポジウム「市民メディアの組織構造とインフラ整備」が開かれた。パネリストは、ラジオカフェ、FMわぃわぃ、ビデオ工房AKAMEの代表で、討論者は龍谷大学の松浦さと子さん。時間がわずか1時間半しかなかったので、報告時間は一人15分間で短い。
団体の活動報告とそれぞれに作品を提示して議論した。
各団体の経営母体の特徴と活動の特徴、コンテンツ作成・発信とその人材育成、法的制度的制限の中での財政構造というテーマで報告してもらった。フロアから、東北地方のまちづくり団体において、ラジオ局を開局するので参加したというコメントに対して、日比野純一さんが、これまでのラジオ局の経験から、「悩ましい問題だけど、ラジオを真剣にするとまちづくりをやめないといけない。私は、ラジオ局を運営しているが、市民メディアを専門にやっているとは思っていない。まちづくりの道具としてラジオ局をしているのだ」と言った言葉は衝撃的だった。
ラジオに徹するよりも、まちづくりを主体にした活動として取り組んでいる姿が印象的だった。
途中、プロジェクターが故障して作品を見られなかったり、パネリストに迷惑をかけたが、内容は申し分なかった。
ただ、惜しむらくは、参加者が少なかったことだ。NPO学会参加者の関心がまちづくりや地域に傾斜しつつある一方で、情報ボランティアや市民メディア、そして国際協力活動などが関心を呼ばないことは、今のNPO関係者の課題として残るであろう。ここをどう越えるかだ。