6月9〜10日、東海大学で大学教育学会がおこなわれた(変なポーズで失礼します→)。
私は、ラウンドテーブル「ことば(日本語表現法)に向かう仲間達ーNPO、日本語教師、理科系研究者ー」を主催した。パネリストは、門倉正美さん(横浜国立大学留学生センター)、加藤哲夫さん(せんだい・みやぎNPOセンター)、吉倉紳一さん(高知大学理学研究科)と私である。
私の特徴は、一つの専門分野を突き詰めることではなく、絶えず新しいトレンドを結びつけることにある。日本語表現法は、既に学会内でかなり定着して、専門家も多数生まれている。したがって、当初から関わっている私の仕事は、多数派に依拠するよりも、より先見的な少数派を育てることにあるからだ。
今回このテーブルを設定したのはいくつか理由がある。
- 一つは、昨年のテーブルの発展形であること。昨年度は、「ことばの教育」を大学内外で展開する専門家と議論を深めて、それがスキル教育ではなく、学びの意味を考えることであるとを明らかにした。
- もう一つは、このテーブルに関わる多くのメンバーが前回のブログに書いた『アカデミック・ジャパニーズの挑戦』の執筆メンバーであることだ。編者の意図として、留学生教育の日本語から日本人学生の日本語へと、そして市民の日本語へとつながる道筋を明らかにしたいと思っていたのであり、これらのメンバーがきっちり議論する場を持ちたいと思ったからである。
- 理科系の視点を入れることで、何が見えて来るのかである。吉倉さんに報告をお願いしたことで、ここから新しい視点が見えてきたのである。ただ、今はまだこれ以上は書かない。
私の報告は、ことばで対話する場合には、
- 自分の意図を明確にする,
- それを相手に伝える方法,
にとどまらず、
- 自分と相手をつなぐ「場の共有」が重視されるべきこと,
を説いた。
プレゼン資料は、ここにある。