2014年4月から京都精華大学人文学部専門科目「グループワーク概論」の授業がおこなわれます。その授業を私と一緒に創っていただける授業協力者(Creative Team: 略称 CT)3〜4名を募集します。
2013年前期の授業には、学外からの見学者がのべ95名来ていただきました。毎週5,6名のペースでした。見学者の中には、15週中10週来ていただいた方が3名もおられ、7,8週来られた方もおられました。要は、一度見学に来られると、また次も来たくなる、そういう授業だったのです。私と一緒に授業を創ってきたCT(授業協力者)も毎週見学者が多数来られることが大変励みになったと言っています。 そういう見学者から授業についての感想を寄せて頂きましたので、以下に紹介いたします。
2014年4月からの授業に、私と一緒に授業を創ってくれる方(CT)を募集しています。興味のある方は、以下の説明を読んで、是非ご連絡ください。
質問項目は、
- 問1.この授業を見学したきっかけと、参加動機について
- 問2.この授業の中で何が印象に残りましたか? (いい点、改善を要する点、特徴など)
- 問3.この授業をもし継続する場合、何が大切かアドバイスをください。
- 問4.その他、ご自由にお書きください です。
■問1.この授業を見学したきっかけと、参加動機について
・(他大学の)F工房にて先輩が話していたところから。
・キャリアファシリテーターの活動をする上で身につけれそうなことが多いと感じた為。 ・他大学の授業を見学してみたいと感じた為。 情報メディア論でも見学させていただいたのがきっかけです。 継続して参加できたのは、毎回CTの方たちが工夫を凝らして、 学生に飽きさせない授業展開をしていたこと。 それと、学生たちの成長が見られたことです。
・キャリア教育団体を立ち上げるにあたり、京都でワークを中心とした授業を展開されている 筒井先生の授業は是非見学したいと、同じfull bloom仲間の田村篤史くんの提案により 参加させていただきました。 学生が主体的につくりだす授業を通じて、受ける学生がどのように変化していくのか、という点に 非常に関心があり、その変化のきっかけというかトリガーは何が起因するのか、というヒントを探しにいこうと思った為。
・松尾先生より、この授業のことを教えていただきました。 先生と学生に加え、見学者やCTが授業に参加できる。 そうした「学生と先生という構図から離れた授業」「グループワーク中心」 →今私が携わっている1回生の授業…「自己発見と大学生活」と共通点があり、 どんな風に企画されているのか?授業の雰囲気は?等々ワクワク気になり、ヒントをいただきたく参りました。
・もとは、この授業の前にみなぴょんとまーくんに打ち合わせの用事があり、 たまたま、この時間の前が開いていたため、精華大学で打ち合わせをさせていただき、そのまま授業に参加させていただきました。私も授業(勤務校、出講校)でグループワーク、アクティブラーニングを実施しており、こうした授業づくりに関心を持っていたため、授業を拝見し、ひかれるものがありました。
■問2.この授業の中で何が印象に残りましたか? (いい点、改善を要する点、特徴など)
〈良い点〉
・授業後の振り返りに受講生が参加してしっかりと積極的に意見をしているところ。
・グループワークをする上で集まり方など自由な環境があるところ。
・授業だけれども授業という堅苦しい感じがなく、自由にワークに取り組める環境がある。 授業後の反省会への学生の出席率が徐々に上がっていったのが印象的です。
・先生、CTの学生への情熱・温かさ ・ばっちの学生への自己紹介メッセージ
・この授業を通じて「人と人が深く話し合う事の大切さを知った」「これからもがんばって 自分から話しかけてみよう」とグループの多くの学生が書いていた事 ・学生の意識にムラがあるとポストイットに書かれていたことと、実際のワーク中の学生の発言行動に差があること 最終日のみの参加でしたが、授業に社会人や部外者が見学しに来ていたり、ワークに一緒に入るという光景はとても新鮮でした。その存在が生徒にとっての刺激になり、授業に向き合う緊張感を持たせる役割も担っているように思えました。
●印象、感じたこと
・パワーポイントや音楽、CTの運営のされ方等々、授業なのに、イベントのようでした! 学生が自発的に動いていて楽しくイキイキした雰囲気でした。 先生、CT、見学者、学生それぞれの立場の人がそれぞれの立場から楽しめる授業だと思います。(運営側が楽しんでいる姿が伝播しているような…運営側の姿はKEYなのかなと思いました。)
・また、授業終了後の振り返りに受講生も参加している…ワークを体験している当事者現場の声を聞けるというのがびっくりです!先生、CT、見学者、学生皆で授業を作り上げていることが素敵です。
・先生とCT、CT間の信頼関係、連携プレイがスゴイ! 先生は、CTにクリエイティブ作業や運営を任せつつ遠くから見守りつつ、何かあったらすぐに動かれる。…信頼して任せた上での、何かあったら責任は先生!という、CTが安心して作業や運営に取り組める場を提供されているところが良いなと思いました。CTの皆様が、お互いの良さを認識しながら、各自それぞれの役割を担っていて、見ていて美しかったです。毎回の打ち合わせからなされるワザ!なのかなと思いました。
●改善点
・第12回においては、外に行く際のフィールドワークでしたが、なかなかテーマを決められなかったり、役割分担において、予定が合わずで負担が偏っている様子の班もありました。未来のタームの回数を考えると、テーマ設定のヒントや、チームワークとは?というあたりも、場合によっては、少し提示して、進捗のサポートをしたほうがいいのではと思いました。また、それらを提示することで、自分たちだけでは気づけそうになかった、今後の人生に活かせる新たな視点を手に入れられる可能性があると思います。キャリア教育要素かもしれません。(授業の達成目的によっては不要かもしれません。ex.全て自分たちで揉めて進めて各々が掴めを達成目標にする場合は不要かもしれません。)
・打ち合わせ等で遅くなってしまった時の、皆様の帰り道が心配です。。。。。
良い点
・CTのチームワークによって、授業が運営されていること。
・学生が主体的に授業に参加する形になっていること。
・学生にとってこれまで学んできたことや到達点が可視化されていたこと。 改善を要する点
・(時に)学生たちにとって、そのプログラムをすることが何を意味する、ある いは何が目的なのか伝わりきっていないことが見受けられた。
・(時に)1時間半では収まりきらないプログラムもあった。
■問3.この授業をもし継続する場合、何が大切かアドバイスをください。
・CTの制度、見学者受講生をを含めた振り返りは継続させていくべきだと感じました。 ・当事者意識が必須だと思います。それと授業外の共同テーマがあればさらに素晴らしい。
・塔南高校でのまるっとーくなど、みんなで企画して実行するのは単位取得のための授業だけではないということを実感できれば、モチベーションアップに繋がると思います。 ・宿題を工夫する(最終日でやったようなKPTをその前の授業で宿題にできれば) それを貼る作業からスタートできるので、授業の中での時短ができる為、コンテンツが盛りだくさんでも授業進行に余裕が持てるかと感じました。 CTを、学期ごとに募集するとお伺いしました。すでにあるかもしれませんが、運営において、各学期ごとの事例、ノウハウ(運営の仕方、学生の様子、 成果や課題)等をマニュアル等何かしらの形で、NEWCTに引き継いでいけば、 新しいMORE BETTER に向けての取り組みに注力しやすくなるのではないかと思いました。(これは個人的に京産大で実現したいものでもあります。) ・ グループワークである限り、「理由なき欠席」は他のメンバーに迷惑をかけ ることになります。窮屈になりますが、やはり役割と責任を自覚できるような仕掛けが必要かと思います(私もうまくできていませんが)。
■問4.その他、ご自由にお書きください。
・グループワーク概論の授業を通して私自身たくさん学ぶことが出来ました。
・今回の学びの場を提供していただきありがとうございました。
・今期の授業は最初から見学することが出来なかったので次回機会があるならば最初から見てみたいと感じました。ありがとうございました。
・塔南高校のまるっとーくには期待しています。
・先生、CTの皆さんが「自分で行動する学生を増やしたい、行動することの 楽しさを伝えたい」と熱心に取り組まれている雰囲気が伝わりました。 また15回の授業を振り返るダイジェストムービーや、自分の気持ちを正直につたえ学生に何か感じてほしいと心をオープンにしていたばっちの自己紹介メッセージからも熱い思いを私自身は受け取りました。 きっと学生の皆さんも何か熱いものを受け取ったのではと感じています。ただ、それが一人一人の表情を見ると受け取っているような、どうなのか、また全体で見ると大きく盛り上がるなどの反応があまり感じられなかったので実際どう思っているのかを聞けるといいなと思いました。 私自身普段は就職活動という目的に沿った支援でしか学生の方々と接点が 無かったので、普段の授業の風景は自分が学生の時以来です。大勢の中で自分の感情を表現したりすることは、あまり無いのが一般的なのか、どうなのかなと感じました。 私はサポータータイプのチーム(前側のチーム)に参加させていただいていました。比較的遠慮がちなチームだったのか、ポストイットは一人でさらさらと書いた後、皆で話し合われることは無く、お互い横に座っている知り合いと授業とは違う雑談を始めたペアがいて、それにつられて別のペアが雑談し、それらを見ていた授業に真剣に取り組みたいと思っていそうな男子学生がやや不満そうな表情を浮かべていたのが印象的でした。男子学生ともう一人眼鏡をかけた女子学生がいそいそとポストイットの並び替えをしたり、思いついては書き足して貼っていました。 雑談をはじめる学生がでると、真剣にやっている方もし~ん、となってしまい 少しチームでどんな共通点があるか考えてみようかと呼びかけましたが、そのときは一瞬立ち上がってやろうとするものの、すぐに集中が切れました。 お互いが遠慮しあってる雰囲気でした。 その男子学生が一人だけになったときに少し話を聞いてみると、15回の授業中いつもその眼鏡をかけた女子学生と固定で、他のメンバーはその日が初めての関わりだと言っていました。 ポストイットには「楽に単位がとりたいなど、授業への参加目的にムラがある」 「いつも同じメンバーだった」「もっと真剣に取り組みたかった」などを書いていたように記憶しています。 私が離れてしまうとその男子学生が一人チームに残る事になってしまうため、他のチームのKPTは見に行けなくて残念だったのですが、感情表現豊かに盛り上がっている様子のチームもありましたし、何よりポストイットに「人と人とのつながり」「深くはなすこと」「今後も自分から話しかけるようがんばる」と素直に書いている事に感動しました。 それだけ普段は上記のことを感じられにくい環境に身をおいているんだなと知りました。私たちも今後学生との接点で意識していきたいと思いました。 また打ち上げには多くの学生も参加されたとのこと、素晴らしいですね。 学生、授業という枠を出て、自分がスポットが浴びる場所、自分が積極的に動いていいんだと感じられる場所があることが、何より喜びなのかなと思いました。長くなりましたが、学生に光があたる授業をされているのを体感でき、 これからも多くの学生が授業を機に前向きになっていくんだろうなと想像すると本当にワクワクします。是非今後も見学させていただきたいです。 このたびは貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。 学生の授業に対するモチベーションがさまざまな中、彼らに対して良い方向性を指し示すことができるのか、という工夫がとても感じられる暖かい授業だと感じました。教えるではなく学ぶ、というのが教育のあり方だとすれば、どう学ぶ、をデザインするかという事を考える。しかもそのつくるプロセスを色んな方々を巻き込みながら実験的にやっていく手法にとても可能性を感じました。 貴重なご機会を頂きましてありがとうございました! 上記に書いた諸々の点等、沢山の素敵な刺激を受け、とても勉強になりました。 見学を通して得たことを、京産大の授業に活かしたいと思います。皆の参加意識の高さ、楽しそうな様子、信頼関係&連携プレイ…あ゛ー実現したいです! 貴重な機会を本当にありがとうございました。ぜひ、また見学させてください! ・途中からの参加でしたが、自分自身の授業づくりに当たっても大変参考になった授業でした。
・また機会があればぜひ見学させていただければと存じます。ありがとうございました。