今年から年賀状は辞めると宣言したが、実際にはすべて辞めるわけにはいかない。年配の方やメールを使っていない方には年賀状を出している。また、それ以外の方で年賀状を頂いた方にも、アドレスがわかっていれば、賀状とメールの両方を送っている。少し面倒だけれども、賀状とメール(そして、ブログ)を並行させている。来年には移行作業がさらに進むだろう。
でも、この作業は予想以上に成果がある。つまり、賀状は出さなくなったけど、アドレスを知っている方にもメールを送ったのだが、そうした方を含めて本日だけでも既に10通以上の返信が来た。年賀状だとなかなかこうしたレスポンスが直ぐに来ることはないが、メールの便利さが一度途絶えたコミュニケーションを復活させたのだ。
「紙からデジタルへ」への転換については、かつていい思い出がある。95年前後の時期は、パソコン通信やインターネットが一般人にまで普及しはじめた時期である。その時に、学内の授業担当者の責任者をしていたことがある。学部を超えた学内教員全員に連絡をする手段は、学内便を使って文書を送っていた。しかし、返信や意見がほしいと思ってもなかなか戻ってこなくていらいらした。その時に、メールを使っている担当者にはメールで回したら、ほとんどが当日か、翌日までに返事が来たものだ。これによって、事務作業がどれだけスムーズに進行したことか。それ以来、メールでの連絡が主になったのだが、今回の年賀メールへの移行もちょうどその時の同じような体験をしている。
もっとも、年賀状を書くという習慣を省くことの後ろめたさもあるのだが、年末年始はいつも忙しいことを考えると、メールに移行せざるをえない。
ということで、年賀メールでの返信を期待しています。