日本語表現法に関する報告や原稿を書いていると、それ自体のおもしろさはあるにしても、実はもっと楽しいことがある。それは、読者や聴衆の方が質問していただいたり、コンタクトを取りに来て頂くことだ。そして、場合によれば、原稿や報告を依頼されたりすることもある。
私の拙い原稿や報告に反応して頂くだけでもありがたいのに、その後にお仕事をいただけるのはさらにうれしい。様々な大学、学校、メディア関係者の方とお知り合いになれるからだ。日本語表現法に関する全国的な実践例はかなり知っているつもりだが、近年実施大学が急増しているために、知らない例も増えてきている。
これまで九州での実践例はあまり聞かなかったが、この間、集中的に知ることができた。その方々と知り合ったり、また訪問させて頂いただいたりことで私も現場を知ることができるが、知り合った方々も他の事例を知ることができる。私の役目は、全国の大学の相互の情報の流通を促進することである。
以前にも書いたが、日本語表現法を通じて知り合った方どうしは、「ことば」を共有している。この共有感を持つことが楽しい。今後の課題は、この共有する「ことば」の中身を明確にすることである。