格差の変化が起こっている

調査で生野区に行った。

以前、焼き肉を食べに来たことはあるが、駅近くだったので店以外はほどんと知らなかった。駅前の商店街ではコリア語も聞こえて異文化との接触を感じたが、商品の値段がとびきり安いという感じはしなかった。駅から少し離れたコリアタウンにも行ったが、そこは韓流ブームで観光客が多かった。

ある施設の職員と話して見た。彼女は兵庫県から通っているとのこと。彼女自身は、在日であったが、高校までは通名で通していたが、知りあいは彼女が在日であることを知っていた。しかし、大学に入学して奨学金を受ける時には、通名よりも、本名の方が有利だと言われて、それ以後本名で通しているとのこと。こうした名前の変化があるが、子供の時から現在まで在日であることから差別された経験はないとのこと。母親は差別を体験しているので不信感は持っているが、自分自身はほとんどないとのこと。

母親の世代から彼女の世代では、在日が置かれた環境に変化があったのだろう。どういうきっかけでそうした変化が生じたのかは興味深い。

在日の問題とは異なるが、ある有名大学に入学する女子学生の話しを聞いたことがある。彼女は、小さい頃から成績がよいため、常に日向に置かれていたようで、女性であることから差別を受けたことがないそうだ。大多数の女性はそうではないが、恵まれた環境の女性はそうではないという格差も出てきているようだ。

人種、ジェンダーの区別だけでは明確にできない状況も表れているのである。

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