京都精華大学人文学部専門科目「グループワーク概論」の授業が4月から7月までおこなわれます。その授業を私と一緒に創っていただける授業協力者(Creative Team: 略称 CT)3〜4名を募集します。
授業期間は15週ですので、全期間一緒にできる方がありがたいのですが、最低2ヶ月でも構いません。ボランティアでの参加となりますが、授業を創る意欲、他の人との協調性、最後まで楽しくやり抜く気持ちがあれば、経歴は問いません。社会人でも、大学院生でも、大学生でも構いませんが、毎週通ってくることが必要です。希望者とは事前にお目にかかった上で、決めさせてください。
これまでのCTは、前期に3名、後期に4名参加して頂きましたが、実に才能豊かな方ばかりでした。CTを体験した彼らの言葉は、別の日にお伝えします。
2013年度の「グループワーク概論」には、大変大きな反響をいただきました。有能な3名のCTが大活躍した上に、学外からの見学者が毎週平均5,6名、半年間で延べ95名に達しました。授業終了後に、見学者、CTと学生有志を交えた授業振り返り会を毎週開きました(これがかなり楽しい!)。当初数名だけだった学生も終盤には最大12名も参加して、90分間も話していました。
授業終了後に、授業について語る学生がいるのは非常に珍しいですし、見学者もその場で彼らと対話できるので、これが授業を楽しくしています。
授業のプロモーションムービーは、以下から見られますが、これも前期のCTが創ってくれました。授業内容と進行がよくわかります。
大学の授業(シラバスの作成、準備、授業提供、点検、評価など)に、教員以外に学外の方がボランティアで関わり、いつでも見学可能という授業公開をしている授業は、他にはほとんどありません。私は、こうした授業を創っていけることに喜びを感じています。
私がCTの方と一緒に授業を創る最大の理由は、教員一人で授業するよりも、格段に学生の学びが広がり、深まるからです。教員一人の力は限られています。他の方と一緒にすれば、学生に対する多様、かつ新鮮な印象を持つことができ、彼らの学びのきっかけを与えることができます。もちろん、私とCTとがチームになって取り組むために、連携をしっかりしないといけませんが、志の高い者どうしの協力はうまくいきます。
CTが担当する業務内容は、教員とほぼ同じです。
1. 授業準備(コマシラバス作成、役割分担、連絡、設営など)
2. 授業運営(90分間の授業は、CTが中心になって授業します。ワーク担当、学生掌握、見学者対応など)
3. 授業管理(学生把握、課題・出席などの管理)
4. 翌週の準備(コマシラバス作成、ワーク・時間管理、告知、報告など)
これらの業務を授業日に約半日かけて仕上げていきますが、これが毎週続くというイメージです(もちろん、休息の週も設けます)。追加の打ち合わせが必要であれば、スカイプ会議などを活用します。それ以外はFacebookグループでのやりとりです。もちろん、所用があれば休むことも可能ですが、早めに言ってくただけると他のCTがカバーしてくれます。3〜4名のCTと私で担当しますが、2名のCTと私で運営可能な業務量に抑えたいと思います。
ただ、授業を一緒に創るといいながらも、ゼロからすべて創るというわけではありません。教員は、授業管理者として、シラバスの作成と時間割は事前に決めています。
1.授業シラバスは既に提出済み(添付ファイル)ですし、
2.授業日程も毎週月曜日午後4時20分〜5時50分 、
3.授業開始は4月7日で、授業終了は7月 21日です(5月5日は休み)。
4.授業場所は、京都精華大学学内です。https://www.kyoto-seika.ac.jp/about/access/
5.受講生は、人文学部2〜4年生ですが、選択科目なので受講生数は流動的 です(昨年度受講生数は40名程度でした。)
もちろん、シラバスと日時が決まっていても、毎週の授業シラバス(コマ・シラバス)はCTと一緒に決めていきます。シラバスは授業の大枠を決めますが、実際の運営ではコマ・シラバスが重要です。コマ・シラバス作成こそが最も大切なものですし、やりがいがある仕事です。
2013年度前期は、CTにはかなり時間的に厳しい対応をお願いしました。これは、何もかもが始めてなので、翌週のシラバスを夜遅くまで検討することが続きました。しかし、後期には、かなり慣れてきたので、二、三週先の授業を想定してコマ・シラバスを決められたので、精神的にかなり楽だったと思います。
忘れてほしくないのは、CTは、教員の補助者ではありません。むしろ、学生と教員、そして見学者をつなぐ存在です。みなさんが中心になって授業を進めていってほしいと思います。実際に、 授業時間の大半をCTが担当してきましたし、それでよかったと思っています。けれども、教員以上に努力してもらったとしても、交通費や謝金などは出ませ ん(すいません)。私とCTとのつながりは、金銭関係でも、また上下関係でもなく、互いの思いをつないでいく(ノット・ワーキング的な)関係でありたいと思います。その意味で、CTは、個人の強さだけに依拠しているのではありません。CT全員と私とが チームとして取り組むことが何よりも成功の秘訣です。
以上のような形で、授業を一緒になって創ってくれる方を募集します。興味をお持ちの方や詳しく聞いてみたいという方は、是非筒井宛にご連絡ください。
宛先:tyoichiアットマークkyoto-seika.ac.jp(アットマークを@に変えてください。)
事前にお目にかかってお話ししたいと思います。
また、この情報を転送して頂けることも歓迎いたします。
それでは、少しでも早くお目にかかれることを楽しみにしています。
2014年2月
京都精華大学人文学部教員
筒井 洋一