SA(Sudent Assistant)中心授業は、オンライン化と相性がいい1.

2017年前期から京都工芸繊維大学「リーダーシップ基礎1」を担当させていただいた。最初に少しこれまでの経緯を説明しながら、今期、初めて完全オンライン化した授業を総括したい。


 前任者(津吹達也さん)が、立教大学BLP(ビジネスリーダシッププログラム)で長く非常勤講師を務めていたこともあって、実に優秀なSA(Sudent Assistant)を育成していたので、私の授業もSA経験者のサポートがあることが大きな支えだ。

 また、大学としても初年次のリーダーシップ教育を広げようと旗を振ったこともあり、工学部新入生の中でもリーダーシップ系科目受講者には、グループワークや他との共働をしながら課題を達成していくことに喜びを見いだすことが多いのも大きな助けとなっている。
授業に受講生が意欲的に関わったり、自立的学習者を育てようと思うと、一科目だけでなんとしようと思いがちだが、京都工繊大と同じ事を他大学でしようと思ってもうまくいかない。それは一科目ではなく、新入生の文化として、グループワークや他人との共働が好きな学生がやって来るようになっている。


 もちろん、前任者からこの授業を引き継ぐにあたって、私は二つのことを考えた。

1.2013年から私の授業で実施している、授業を常時公開して、学外からの見学者の参加を認める

2.これも同時期に始めた、学外からの授業ボランティアの導入を実施する

 二つの提案に対して、前任者も当時副学長(現学長)も承諾してくれた。「筒井が担当する授業だから、好きなようにやりなさい」ということだと理解している。
 

 ただ、いざボランティア募集をしようという段階になって、やっかいなことに気づいた。この授業には、少額であっても謝金が払われるSA制度があり、それがうまく機能していた中で、完全にボランティアの授業ボランティアを新たに導入すると、二つの制度の折り合いがつかないのではないかと懸念した。結果的に授業ボランティアの導入は断念して(後期開講のリーダーシップ基礎2で導入した)、SA中心でいくことにした。

 SAは前年度にリーダーシップ基礎1受講生を中心に、後期開講のリーダーシップ基礎2でのファシリテーション研修を経て参加してくれる。この授業を熟知し、またこの授業の運営方法を好み、SAに対するあこがれを持っている存在である。経験的にも能力的にも、この授業をリードするにふさわしい学生である。
 

 今年度も4名のSAが生まれ、4クラスを担当してくれた。 SA四名が3月中に決まったのだが、4月からオンライン授業に変わったことで何ができるかわからなかった。 この大学の授業は、当初二週間授業が延期となりながら、最終的には連休後からオンライン授業に転換すると決まったが、私がどうSAさんと一緒に授業すれば良いかわかっていなかった。 以後、続く

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ニューノーマル時代における対面授業の提案

これまで対面授業が大半だった日本の大学教育でも、コロナウイルス拡散(それ自体は大きな問題出るにしても)によって迫られたオンライン授業化であったが、これは学生や教職員の生命・健康を守ることを第一の優先順位において、わが国の教育において初めての経験だった。健康を守ることを第一優先にした大学教育は、誰しも健康でなければ、安心して学べないことを明確に宣言した。

 しかし、対面授業からオンライン授業への転換を経て、6月から始まった自粛緩和措置によって再度対面授業に回帰する大学があるが、対面授業に回帰する場合には忘れてならない原則がある。それは、教職員・学生の生命と健康を守るということだ。それは対面授業かオンライン授業かという選択肢ではなく、オンライン授業では当たり前にやっていることが、なぜ対面授業になると失念するのかと思う。


 それについては、自分の経験から、ニューノーマル時代における対面授業の一つを提案したい。

 地域を基盤にした公立学校とは違って、大学に通う学生、教職員の通学エリアは軽く県境を越えてしまい、コロナ災禍に伴う国民の移動自粛にともなう大学登校禁止は必要な措置だった。しかし、6月になって、政府の自粛緩和に伴って、大学でも対面授業を復活させるところも出てきた。最初は対面授業とオンライン授業の併用という措置であっても、やがてオンライン授業は、対面授業の都合に左右されることとなった。

 たとえば、対面授業が後にある場合、前の時間にオンライン授業を受講していると、対面授業に遅刻する学生がいるので、早めにオンライン授業を終わらざるを得ない。逆に、オンライン授業の前に対面授業があった場合には、オンライン授業に遅刻する学生がいることは頭に入れる必要がある。  対面授業かオンライン授業かどちらが優先されるかではなく、受講する学生がどちらも出やすいようにするために工夫をしないといけないことだ。

 それはともかく、多くの教員は、とまどいながら始めたオンライン授業よりも、慣れ親しんだ対面授業に回帰することを望んだ。ただし、まだコロナ騒ぎが収まらない中ではただ対面授業に戻るとは言えない事情もあったので、対面授業の三密回避策を取るというものであった。教室内の密集を緩和し、複数の教室に分散するなどの措置を取りながら対面授業を実施していることになった。

 私が担当するある大学の非常勤授業では、対面授業に回帰することが求められることになった。そこでは、教室の三密回避策を求められる中で、対面授業での少人数のグループワークを回避する事があった。  ある意味、大学教育の改革を進めているアクティブラーニング系、グループワーク系の授業にとって、対面でのグループワークを制限されたことは大きな痛手だった。そこで、4月には、そうした授業を推進していた大学教員が、オンライン授業ではグループワークができない、オンラインでの学生はなんの反応もなくて授業がやりにくいという不満を表明することになった。


 対面授業で三密回避のグループワークは可能か?

 いや、どのようにすれば可能になるのか?

 自粛緩和の動きになってこうした議論が盛んになり、対面授業の枠内で努力することとなった。

 私は、ここで考えるべきは、対面授業自体ではなく、その前にオンライン授業をした経験から対面授業を構築すればいいのではないかと思う。
オンライン授業から継承すべき事は何か?
オンライン授業は対面授業で前提としていた教室というスペースから解放されたことに特徴がある。
 

対面授業では、教務課を中心とした職員と教務委員会などの授業運営を担当する教員が、授業担当者の教員、受講する学生数、授業を可能にする教室数とを見比べながら教室を割りあてていた。
 

 しかし、オンライン授業だと、教室というスペースの制限がなくなる。(もちろん、だからこそオンライン授業になると教室のスペースに制限される学生を収容可能になるという話しは別の議論だ。私は、対面授業での大規模授業をオンライン授業になって、そのまま一人の教員が担当することは好ましくないと思っているが、それはここで扱わない。)
オンライン授業だと、教員・学生ともに、教室にとらわれず、どこから参加しても構わない。 しかし、対面授業に回帰すると、再度、教室という制限が復活して、教室内でしか授業してはいけないことになっている(別の教室に分散することもあるにしても、教室ということが前提になっている)。これは、オンライン授業で教室から解放されたことを対面授業になって復活にしたのではないか、と思う。

オンライン授業=スペースにとらわれない

対面授業   =教室

が暗黙の前提となっている。
 

では、対面授業で、教室にとらわれない授業を実現する道は何か?

いろいろ議論があるにしても、私は次のように実践している。
教員は大学に出講して欲しいとなっているので、出勤し、時間になれば教室に行くが、教室には、誰も学生は来ない。 それが以下の写真である。



では、学生はどこにいるのかというと、彼らはすべてオンラインから授業に参加している。Zoomで授業をおこなって、グループワークはブレイクアウトセッションで実施しているので、三密は無縁であり、じっくりグループワークが可能になる。授業外でもグループで打ち合わせする場合には、メンバー同士で可能な方法を使ってもらっている。授業では、3,4名のグループで動画作品の制作という課題を提出することが課題である。


私が、対面授業でありながら、オンライン授業の形式を取ったことには理由があった。 この大学では、オンライン授業から対面授業に転換する中で、履修者は大学に通学してもいいし、通学しない学生も受講できる授業を準備せよとのことだった。 実際に、遠方から来る学生からは通学できないという申し出があった。 また、対面授業に転換する初回の授業において、フェイスシールドを付けた学生がいて、 グループに分かれた後互いに自己紹介する際に、フェイスシールド越しに実施しているのを見て 対面ではやってはいけないと実感した。 教室での授業とオンラインの授業を一緒に進行させるのは難しいし、逆に別々にする手間もかかりすぎる。


そこで、私は学生に次のように言った。

「私の授業は、教室に来なくてもいい授業です。教室に集まると、三密などでいろいろご心配でしょう。 でも、不安感を抱えたまま学ぶことはできません。オンライン授業では誰も三密に対する不安感を抱いて なかったと思うので、対面でも不安感を抱かない授業を実現したいと思います。

 もちろん、他に対面授業がある場合には、通学してきますが、教室には来ないで、学内のどこかWifiが快適に使える場所を探してください。大学でも準備してくれていますが、自分で試してみて使いやすい場所を決めて下さい。通学しないで他のオンライン授業を受ける学生は、自宅でも学外のどこかからWifiで授業に参加下さい。学外からオンライン授業を受ける学生が決して不利にならないようにします」


こういう授業を進めようとすると、さっそく反論がやってくる。 授業終了後に、教務課からクレームが来た。

「この大学では、リアルタイムの授業は禁止されているので、Zoomでの授業はやめてほしい」 とのこと。

受講生にどこから授業を受けるのかを尋ねてみたら、大学周辺に住んでいる学生は、学内のWifiを使わず 自宅から入っていた。学内のWifi設備が貧弱なことを知っているので、それに依存しようとしなかった。教師の私もポケットWifiで授業しているので、大学のネットリソースは使っていない。

れを元に教務課に対して、

「通学している受講生も、通学しない受講生も一緒になってグループワークをするのはこの方式しかないし、そもそもリアルタイムの授業が禁止されていると言っても、大学のリソースが貧弱なためまったく使ってないので禁止する理由もないのではないか」

と告げた結果、教務課も納得したようなので、そのまま実現することになった。


 8月初めまで対面授業のオンライン授業は継続するが、6月から対面授業に転換しても、5月にオンライン授業に参加している学生ばかりなので特にクレームもなく順調に進んでいる。


 質問したい学生は、オンライン授業退出前に教員に質問すればいいし、学内にいるならば、授業中に教室に来ればいい(初日に一人だけ来たが、それ以後誰も来ていない)。
コロナをきっかけに始まったオンライン授業であるが、それによって苦しむことと同時に新しい教育を生み出すきっかけになる。


私がやってきたことが自分の所では無理だとか、できない理由ばかり並べることは無益です。実際に実践した重みを元にして提案しています。

皆様からのご意見を歓迎します。

追記 写真の光景は、ある教室で対面授業をしている様子です。教室には学生は誰もこないですが、オンラインには全員出席しています。私のパソコンには誰も学生が映っていないのは、Zoomのブレイクアウト中で、学生はブレイクアウトルームでチームでグループワークをおこない、私は一人メインルームでホストをしている図です。

誰もいないように見えますが、学生全員オンラインで出席しています。

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オンライン授業ボランティア募集1,2名! 京都工芸繊維大学「リーダーシップ基礎1」オンライン授業を一緒に運営しませんか?

京都工芸繊維大学「リーダーシップ基礎1」では、5月から始めたオンライン授業を7月最後の授業まで継続することにしました。

この授業は、非常勤講師の筒井以外に、専任教員と統括教員が関わり、そこに昨年の履修生から選ばれたSA(Student Assistant)4名が授業運営をおこなっています。その中でも、能力も行動も優れたSAを中心に授業を運営しています。受講生は100名程度で、オンライン見学者も30名くらいいて、140名くらいのオンライン授業です。 授業の中心は、Moodleという非同期のオンラインツールでのやりとりが主で、Zoomはあくまでも補助的な手段です。
既に授業も4回を経て、受講生(1年生)は、4クラス25班に分かれて、今後行われる、 クラス内の中間発表、クラス発表、そして全クラスから選ばれた全体発表に向かって準備します。
教員は、クラス内のことには責任を持ちつつも、受講生班内の議論には、オンライン見学者にも協力してもらって、進めています。
今回、既に専任教員、SA、オンライン見学者がいる中で、なぜ新たにオンライン授業ボランティアを募集するのは理由があります。
この授業では、三年前から部分的にZoom中継したり、授業見学者を受け入れていましたし、 後期のリーダーシップ基礎2では授業ボランティアを受け入れていたので、今期にボランティアを受け入れることが可能です。
また、探求型学習のオンライン授業をおこなっているので、そこでの運営の仕方を見ていただくことで、ご意見をいただきたいと考えています。
そこで、オンライン授業ボランティア1,2名を募集します。
ボランティアの方には、以下の関わり方をお願いします。 1.下記に予定しているオンライン授業にはできるだけ参加してください。 2.事前準備の会議にもできるだけ参加してください。 3.運営スタッフ間でのやりとりをSlackでしていますので、そこにご参加くさい。
6月11日5-6限 クラス中間発表 6月25日5-6限 クラス発表 7月 9日 5-6限 全体発表 ゲスト講師(ゲスト:佐々木圭一)

以上のような条件ですが、見学希望者は、是非お申し込みください。

授業の詳細は以下です。
授業の概要 授業科目:「リーダーシップ基礎1」 授業時間:木曜日 5限(午後4時10分〜5時40分) 6限(午後5時50分〜7時10分)     ただし、公開時間は以下の予定(Zoomでの交流となります)       5限(午後4時10分〜40分程度)       6限(午後5時50分〜40分程度)  ただし、5,6限の時間もクラス毎の判断に従います。
現在は、4クラスに分かれて、さらに1班5,6名の班活動が中心です。いずれのクラスも公開可能です。 担当者: 1クラス: 教員 大谷章夫 先生、田中一晶 先生 SA  藤居 怜那(応用生物学)
2クラス:公開可能 教員 寺澤昇久 先生、小島紘太郎 先生 SA  三城史裕 (情報工学)
3クラス: 教員 神澤克徳 先生 SA  梅崎 達 (機械工学)
4クラス:公開可能 教員 筒井洋一 SA  小場一平 (応用化学)

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【5/21 京都工繊大「リーダーシップ基礎1」オンライン受業見学者募集!】

三年前からオンライン授業を経験し、同時に、担当教員や昨年度履修生によるSAなどで学部横断的な授業担当者がいて、Zoomのテクニカルサポートと連携しながら授業をしています。

先週は、ゲスト二名が入った授業でしたが、今週は4クラスに分かれたチームビルディングと課題探求型授業です。 要は、課題からテーマを出し、それをチームで探求するオンラインPBL授業です。

受講生は100名程度ですが、授業提供側も10名いますが、学外からオンライン見学者を30名募集します。 見学者は、学生に対しては傾聴を基本にして、学生自身のやりとりを見守ってください。 同時に、授業に対する感想を寄せていただくことをお願いいたします。

つきましては、希望者は以下からお申し込みください。 https://peatix.com/event/1489339/view

希望者が一般になると、募集を終了します。 では、お待ちしています。

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【5/14 京都工芸繊維大学「リーダーシップ基礎1」オンライン授業見学者募集!】

6年前から、大学の授業に見学者を受け入れて、三年前からはZoomによるオンライン見学者も募集してきました。

今期は、大学の承認を得て、完全オンライン見学者を募集します。

以前からZoomで授業公開しているので、完全オンラインになっても大きな変更はないですが、授業公開するための手続きなどが煩雑だったので、細かな対応はせず、そのまま見てください。

授業は、学生が自立的な学習者となるためなので、オンライン見学者は「傾聴」を基本にお願いします。

5月14日は、ゲスト登壇の会です。
ゲストを迎えながら、どのようにオンライン授業をおこなうのかの一つの挑戦です。

来週以後は、さらに変わっていきます。

見学者の方には、後に、フィードバックをいただきますので、それもお忘れなくお願いします。

では、希望者は以下からどうぞ。定員30名です。

5月14日 京都工芸繊維大学「リーダーシップ基礎1」オンライン見学者募集

https://peatix.com/event/1486545/view?fbclid=IwAR0PE6OTa_nPOOS-Kjv5DVKC5vxS9IVX2oCO-kGm5XFadgg4oK-T4ot1ymo

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【6日間のオンライン新人研修をサポートしました】

ひょんな事から話しが展開し、大手業の新人研修をオンラインでやりたいので手伝って欲しいということになり、私が統括になって、10名以上のZoomエキスパートに声かけてオンラインサポートしました

この話しを持って来てくれた株式会社ToBeingsさんも初体験と言うことで、頼りにしてくれて、こちらも二人三脚で準備してきました。

基本は、集合研修の内容をオンラインに載せることになったので、テクニカルサポートとしては難しい課題を越える大きな試練となりました。

でも、研修内容自体が興味がある中で、それを実現するためにZoomの全機能を駆使しました。朝から夕方までみっちりのスケジュールで、ブレイクアウトセッションも10回くらいやる日もあったりして、ここまで一日中ブレイクをやった日はないくらいやりました。

4月のこの時期に、入社式も新人研修も中止したのが大半だったですが、オンライン研修を決断されたことは英断だったと思います。

われわれもその挑戦的な気持に応えようと全力で取り組みました。今は、それが終わってほっとした状態ですが、チームとして取り組めたことは大きな教訓となりました。

新入社員にとっては、初のオンライン研修と言うことでよく努力されたと思います。

橋本社長以下、担当社員の方々とのコラボも面白くて、互いの専門性を生かした仕事ができました。

こういった研修やオンラインでのイベントについては、またご一緒できればと思います。

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【4/19 Zoom ビギナー講座、ホスト講座開きます!】

先週末に久しぶりに開催した自分主催企画のZoom講座を4月19日に行います。
コンテンツは大きく変えないですが、参加者が違うと質疑応答で大きく異なってきます。
先週の講座参加者には、何回かの連続講座を開催したいと提案したら、強い関心を持って頂き感謝です。


19日の講座が終わったら、その後には、何回か連続のビギナー講座、ホスト講座を開催したいと思います。


ということで、単発は今週末だけになります。どんな内容なのですが、と聞かれると、われわれ講師陣をまとめている『Zoomの学校』提唱者の原 とおるさんが提供された内容に、私のアレンジを加えました。


Zoomの特徴、自己紹介、参加者のお困り事についてお話し頂きながら、最後は誰かが知りたいことをみんなで考えるというないようです。ビギナー講座は1時間。ホスト講座は2時間なので、あっというまです。


提供することもほんの少しですが、それでも楽しんで頂けるように工夫しています。
4月19日(日)                                午前10〜11時 ビギナー講座                         午後1〜3時    ホスト講座


私は、大学の非常勤講師をしながら、Zoomに関しては、小規模なオンライン打ち合わせはもちろん、200名規模のオンラインセミナーや、700名規模の会場参加に170名のオンライン参加者を入れた講演会など多数企画しています。つい先日は、ある外資系企業のオンライン研修の責任者を務めました。2016年からZoomを使い始めて、私独自の方法も編み出し、Zoomエキスパートとして忙しくしています。 また、学会でも3年前からZoomについての発表をしています。 
Zoomの最先端のことを手がけながらも、初心者にも丁寧に教えることには自信があります。


ということですので、参加してやろうという方は、以下からお申し込み下さい。
ビギナー講座
2,200円  1時間
https://peraichi.com/landing_pages/view/fasup”>https://peraichi.com/landing_pages/view/fasup
ホスト講座
11,000円 2時間
https://peraichi.com/landing_pages/view/0r9io

お待ちしています。

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グループワークを伴う大規模授業をZoomで可能にするために(5)

私は、2016年1月からZoomを使い始めて、大学の授業に活用しだしたのは2017年春からです。授業しながら、Zoomをつないで、教室の声と映像をオンライン参加者に届けてきました。

授業が教員一人で進行させるのではなく、昨年度の履修生から選抜されたSA(Student Assistant)中心の授業であったので、教師である私はZoom操作もできました。

といっても、当時の中継はトラブル続きでした。グループワーク主体の授業だったので、マイクから遠い人の声は聞こえづらいし、カメラも固定だったので見たいところがよく見えない。そこで、「もっと声をしっかり聞こえるようにして欲しい」というおしかりを受けたこともありましたし、カメラ位置も悪かったです。

それでも、オンラインから常時4,5名の方が参加されていました。私が時間的な余裕がある時には、オンライン参加者とチャットしたり、話したりしていました。そうこうしている時に、リアル主催者がオンライン参加者全員を担当するよりも、オンラインはオンラインに任せる方が良いと思いました。

そこで、オンライン参加者全員の安心安全な場を確保して、話し合いを促進する役目を持った「オンラインファシリテーター」という役割が生まれてきました。この役割については、昨年10月に発行された『初めてのファシリテーション』という本に書かせて頂きました。他のオンラインイベントでもオンラインファシリテーターの必要性が生まれてきて、多くのオンライン参加者が来るイベントでは必ずオンラインファシリテーターを置くようになりました。

これまで対面授業をされていた教員が、今、オンライン授業に転換していますが、教員一人で大規模授業をやろうとすると、うまくいかないのではないかという疑問を呈されています。それはもっとなことです。

対面授業では教師一人でできても、オンラインの大規模授業では、教員と別にオンラインファシリテーターやテクニカルサポートを配置すべきです。教員だけで大規模なオンライン授業を進行させるのは無謀です。このことがわからないまま、対面授業ではうまくいくのに、オンライン授業ではうまくいかないと教員は嘆いています。

また、コロナ騒動当初は、オンライン授業にはZoomが必要という話しでしたが、最近は、Zoomの技術的欠陥や通信回線の容量、自宅からつなぐ学生の通信容量制限、Zoomより他のツールの方が良いという議論も出てきました。

いずれの意見ももっともなことですが、だからといってZoomはダメということではありません。今問われているのは、一つのツールがすべていいという思考が問題であることで、どの大学もどの授業もすべて同じではなく、むしろ、多様な挑戦が行われることが大切です。

コロナ騒動前からZoomを使って挑戦している段階では、全国的な通信容量制限を考慮する必要はまったくありませんでしたので、フルスペックでZoomを使うことが可能でした。私のような変わり者は、三年前からICT系の学会で、Zoomを使った挑戦を発表していましたが、面白いほど反応がなかったです。でも、将来わかってもらえると思ってまったく気にしませんでした。当時はそれでよかったのです。

しかし、4月からは、全国や大学全体の通信容量、教室や特定の場所、学外のWifi環境などを考慮しながら、活用していくべきです。これらの環境はやがて整備されてきますので、それまでは節約気味に使っていきましょう。LineやLMS、Youtubeなどに負荷分散することも大切ですし、一つのことに集中しないようにやっていけばいいです。

Zoomに限らず、いろいろの挑戦がもっと行われることが一番望ましいことです。

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グループワークを伴う大規模授業をZoomで可能にするために(4)

リアルの対面授業・セミナーをオンライン授業に変えていくと、リアル授業自体が変わっていきます。

変化の一つは、リアルの授業・研修は教師一人でやっていたのですが、オンライン授業・研修は教師一人でやらない方がいいことです。

オンライン授業で、Zoomを使うと、初心者がホストになって機能を駆使するのはまず無理です。三年前から授業のオンライン化を志向している私だとかなりできますが、一般には無理しない方が良いです。むしろ、教師は、参加者の学びを促進することに全力を注ぐべきで、Zoomの技術的なことまで知る必要がありません。教師とテクニカルサポートとが連携していくことでオンライン授業は効果的なものになります。

このように言うと、管理者から必ず出てくるのは、「これまで教師一人分のコストでよかったものが、オンライン化するとテクニカルサポート代が追加されてコスト高になる」という意見です。確かに一授業に要するコストは上がりますが、同時に、場所代、交通費・時間などは劇的に下がります。さらに、テクニカルサポートの力量が上がってくるともっと工夫も可能です。

このことは、リアルの授業でも、教師は本当に学生の学びを促進することだけに専念できているのかという問いかけになります。むしろ、教師一人でできる授業しかやって来なかったのはないでしょうか?

教師が受講生全員の学びを促進できることは幻想です。「教師が全員の学びを促進できる」という前提を崩すことができないのは、教師集団や大学側への配慮であることが浮かび上がって来ます。

また、教師よりも外部の専門家が担当した方がいい場合も教師がやってしまうこともあります。教師が受講生への学びの提供をすべて独占しているところの問題も浮かび上がります。

リアル授業をオンライン化するにあたって変化すべきもう一つのポイントがあります。リアル授業は、アクティブラーニングのようなグループワークをしやすいのは事実ですが、良くも悪くも教師の枠組みで授業の進行がしやすいです。受講生全員に対する一覧性が高いですし、直接学生とやりとりすることも可能です。

一方、オンライン授業では、一覧性は高くないですし、教師が話すときには、学生は音声をミュートする場合が多いので、声で反応が返ってきません。ですので、教師の枠組みで進行させることが難しいです。

そこで、オンライン授業では、学生の反応がどんどんでるようにして、学生を巻き込みながら進行させるとやりやすいです。リアル授業よりも、学生の反応が出しやすい仕掛けがあります。これを生かせば大きな成果が得られます。こうしたオンラインの経験によって、リアル授業の時には、いかに教師が自分の都合で進行させていたのかがわかってきます。

以上、リアル授業をオンライン化すると、むしろリアル授業自体の変容を促進することになることを述べました。

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グループワークを伴う大規模授業をZoomで可能にするために(3)

4月からの授業が大学の一番の関心事である、ということは前回述べました。開講時期が迫ってくる中で、多くの大学がようやく4月の授業について教員や学生に連絡をはじめています。

そこでの苦悩は、「濃厚接触、閉鎖的な教室、密集する場所を避けないといけない」とすれば、どんな授業をすればいいのかです。端的にいうと、これらの特性に依拠する通常授業は実施できません。そこで、多くの大学は、一週間や二週間開講を延期しています。延長期間の根拠はなく、ただこの程度で収まってほしいという期待感だけです。でも、それの気持はよくわかります。

いずれにしても、通常授業は当面実施できないか、しにくいです。学生や教員の安全を考慮すれば当然の判断です。

でも、どうやって、通常授業と違った「より安全な」授業を実施できるのか。通常授業はできないが、かといって、完全オンライン化も無理。だとすれば、オンライン化が一つの方向性だとすれば、「より安全な」授業に向けた努力をしていくことだと思います。

リアルの最大の特徴は身体的接触が可能なことであり、グループワークを伴う大規模授業はそれを生かした授業です。けれども、その特徴を生かすことができず、その一方で完全オンライン化ができないとすれば、身体的接触のないオンラインの特徴からリアル授業を見直していくことだと思います。

オンライン授業の最大の特徴は距離を超えられることです。これは、「より安全な」授業を可能にします。では、距離が離れていても、グループワークを伴う大規模授業が可能でしょうか。

これについては、これまで「グループワークを伴う大規模授業」を担当とされた方に否定的な意見が多いのは意外でした。「リアルのグループワークでは、口角泡を飛ばしながら学生はやっているのに、オンラインになるとそれができないので学生の意欲が低下する」とおっしゃられる方も多いです。

けれども、(リアルとオンラインの違いはありつつも、)異なる大学や異なる学年の学生がわずか一度しか出会ってないのにもかかわらず、オンライン授業に切り替えてますます意欲が向上していく例を本日体験しました。彼らが、非言語情報が限定されるオンラインの授業前に、チームで一緒にストレッチをして意欲を高めていたことは、リアルとオンラインの良さを早くも取り入れていました。

以前までのリアルの授業と、これからはじまるオンラインの授業を比べて、どちらがいいかではなく、たとえオンライン授業ができなくても、オンラインの良さを取り入れていくことで、授業のイノベーションが起こります。

「より安全な」授業なんて無理、オンライン授業なんてもっと無理と思えばできないですし、逆に、きっと「より安全な」授業はできるし、それを創っていくと思えば、きっとできます。

ピンチをチャンスに変えることがわれわれの使命だとすれば、今がその時期です。みなさんの工夫をお伝え頂けるとありがたいです。

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