震災記念日前日に発見したシンプル・ハイブリッドは、被災地でも使えます。あまりにも簡単すぎるのですが、意外に誰も仕組み化しなかった方法です。
Zoom中継の方法は、以下があります。
1.Zoom通常の中継(オンラインだけ)、
2.ハイブリッド(PCでリアルとオンラインの双方向通信)、
3.リアルオンライン(リアルの参加者を全員オンラインに入れて、オンライン上での通信)、
4.シンプル・ハイブリッド(スマホだけでハイブリッドを実現)
の違いが明確になってきました。
どれがすぐれているかではなく、時場所に応じて使い分ければいいのです。
シンプル・ハイブリッドの特徴は以下のことです。
1.ミキサーやPCなど重い機材がなくても、スマホだけで可能
2.wifiなどのネット回線がなくても可能
3.リアル会場での技術知識がほとんどいらない
4.リアル参加者は見ているだけでいい。
5.リアル会場で主催者の手間がほとんどかからない
6.スマホ2台を一方はマイクとしてだけ、もう一方をカメラだけにする
7.室内でも屋外でもどこでも可能
です。
従来のハイブリッドは、リアルとオンラインの双方向通信を可能にする機材が必要だったのですが、シンプル・ハイブリッドではスマホ2台だけでできます。
さらに、現場に技術知識がなくても、オンラインからのサポートで可能になります。
もちろん、オンラインの音声をリアル会場に聞かせたい場合も対応可能です。
ここ一年間、Zoomハイブリッドのテクニカルサポートして、もっとも経験を積んだ一人として活動して来ましたが、同時に、その限界もよく知っています。
ですから、シンプル・ハイブリッドは、ハイブリッドの限界を超えることができたし、さらに、より多くの人が使えるようになったことも喜びです。
シンプル・ハイブリッドは、Zoomハイブリッドの簡易版であると同時に、スマホを中心にするという意味で、進化形です。
ハイブリッドとは別の方法として、
2017年夏に私がリアルオンラインを実践してきましたが、
2019年3月10日、私が
シンプル・ハイブリッドを生み出しました。
この誕生のきっかけは、
十分環境の整った場所でのZoom中継ではなく、
スマホだけしかない環境で、
あえて中継したいという
小坂 至道 (Norimichi Kosaka)さんの無謀な思いつきなしには
生まれませんでした。
どうしたらこの制限のある環境を越えられるか、
現場の方に負担をかけない方法はないか、
実は、私も別件との片手間で対応していた、
という中で生まれたものでした。
1995年、富山大学の私のゼミで、ドイツ三大学(コンスタンツ、デュイスブルク、デュッセルドルフ)とのわが国初のネット授業を始めて、5年間継続しました。
もう過去の話なので知っている人も少ないですが、私の中には、歴史の一コマを記録したことが大きな誇りとなっています。
今回の、シンプル・ハイブリッドも、リアルオンラインに続いて思い出に残ることです。
より多くの方が、オンラインとリアルのコミュニケーションという未来の対話に関心を持っていただければありがたいです。