【授業公開って、最初から公開するのと、最後に公開するのは大きな違いです】

10年前まで、自分の授業を公開するのは嫌でした。新しい挑戦をして、それを学会発表で成果を見せることが好きでした。それは、よくやったと誉められたかったからです。
普通、授業公開は、最後の方にしますよね。以前の私だったら、これをしたと思います。授業の最後に公開すると、それまでに教員と学生の努力が既に盛り込まれています。ですので、申し分のない内容です。
私は、初回から公開します。実際に授業された方はおわかりですが、初回の授業は、受講生の状態がわからないので、かなり不出来な内容になります。それもあえて、見学者に見てもらいます。
きっと初めて見学に来られた方は、
「いろいろ評判かもしれないけど、大した授業じゃない」と落胆されるはずです。そう取られてもしかたない面もありますから、その気持ちは受け取っておきます。
ある方は、不十分な授業に対して、厳しい批判をされる場合があります。別に厳しい批判を喜んでいるわけではないですが、批判されることは、その授業を改善すべきと強く思っておられます。
そういう方には、真摯に頭を垂れて、「われわれの力ではこれが現状です。よろしければ、力を貸して頂けないでしょうか?」と助けを求めます。
意外な展開が始まるので、驚かれるのですが、批判者は大きな力になってくれます。時間が許すならば、その後何度も授業に見学に来られ、力を貸してくれます。
誉められることを求める授業公開と、批判者を協力者にする授業公開は大きく違います。弱い部分を見せることで、それが強みになって帰ってくる、そんな授業を創りたいと思います。
9月から、以下の授業ボランティアを募集しています。大学の授業をあなたが創れる絶好の機会ですよ!
一緒に創りませんか?
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【京都の大学でボランティア主体の参加型授業を創りませんか? 授業ボランティア募集!】
2013年から過去5年間、ボランティア主体の参加型授業を創る学外からの授業ボランティアを募集してきました。
私の授業では、
ボランティアは、教員の補佐ではなく、独立した存在として、大学や学生の学びに関わることができます。
過去30名以上が参加されています。毎期3名程度で、1名でも実施します。
授業は9月〜来年1月までの毎週15回実施されますので、何度かの不参加はあっても、最後まで一緒に創っていける
方にお願いしたいと思います。
過去の授業動画:
授業関係者と一緒に以下の本を出版しました。
筒井 洋一他編著
『CT(授業協力者)と共に創る劇場型授業―新たな協働空間は学生をどう変えるのか』東信堂、2,160円
後期授業は、以下の二大学で実施します。
ということで、以下の授業にボランティア参加希望の方は、
筒井までご連絡下さい。Zoomか、お目にかかって相談しましょう。
実施大学
1)大谷大学「大学の学びを知る」(毎週火曜日15回)
  初回開講日:9月25日(火)午後4時20分〜5時50分
  最終開講日:来年1月15日 (火)午後4時20分〜5時50分
  授業概要 :
「現代社会の諸課題に対して、チームの力で課題解決をおこなう」
 本講義では、対人コミュニケーションとチームビルディングの手法を学び、現代社会で必要とされるチームで問題解決に取り組める能力を養うことを目的としています。
2)京都工芸繊維大学「リーダーシップ基礎2」(毎週水曜日15回)
 初回開講日: 10月3日(水)午後5時50分〜7時20分
 最終開講日:来年1月29日(水)午後5時50分〜7時20分
 授業概要 :
   「自分が学びたい授業を自分で創る」
  チームのパフォーマンスを向上させるファシリテーションのスキルやマインドを学んだ上で、学生自身が学びたい授業を実際に創る
カテゴリー: アクティブ・ラーニング, 人材育成, 大学 パーマリンク

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