
ただいま四月から始まる大学の授業準備しています。
私の授業は、昨年度履修生からの選抜チームがSA(Student Assistant)となって、彼ら主体で授業を進めていますので、必ずしも私の思い通りにはならないですが、私の意見を表明しておきます。
私の授業では、「雑談できる授業を目指します!」
といっても、オンライン授業でただ学生が世間話していることではありません。大学生活の楽しみは、授業で教師から学ぶこと以外にも学生同士の語らいもあります。そうです、授業前後に学生同士が話しながらあれこれ話すことって楽しかったですよね。大学を舞台にした青春ドラマで必ず出てくるシーンです
コロナ禍になって、失われたのは対面授業だけじゃなく、学生同士の何気ない会話の機会が失われたことが大きいです。
2020年度前期にオンライン授業していた時に、私は授業しながら、これを強く思いました。教師は授業時間だけしっかりと担当すればそれでいいのであって、授業開始前とか、開始後のことまで考える必要がありません。
しかし、コロナ禍前には、大学が関与しないこの時間帯があることが学生生活を豊かにしていたと思います。授業とは無関係に、学生同士で話し合ったたり、サークル活動・バイトする時間は、学生だけで「密な」つながりを作っていました。
つまり、授業という正課でなく、授業外の、大学が関与しない時間帯が大学生活に不可欠であることを痛感しました。もちろん、学生の自主的な活動に関与するのではなく、そういう場の設定だけをします。キャンパス内にサークルボックスの設置場所を確保するイメージです。
やりかたはいろいろありますが、非常勤講師の私は、オンライン授業内で可能な限り雑談を入れていきます。授業全体としては、学生だけで気楽に話す雰囲気を作ることが前提です。さらに、リアルタイムのオンライン授業では、ブレイクアウトセッションを使って少人数で話し合いますが、課題に取り組んだ後は雑談できる時間を設けていきます。
いや、意識的に雑談できる時間を設けていくことで、学生(特に、新入生)同士が話し合いながら知り合いを作って行くことでしょう。
学生同士の交流場面を作ることは試行錯誤の段階ですが、まずは一歩前進したいと思います。