私は、2017年から、オンライン授業をやっています。
といっても、2019年までは対面授業だったので、対面授業にオンライン授業を入れた、というのが正確です。
2020年からコロナ禍をきっかけにして全国的に始まった完全オンライン授業の流れは、私にとっては対面授業とオンライン授業の割合が変わった程度の違いしかありませんでした。
つまり、2019年までは、
対面授業 8
オンライン授業 2
だったのが、
2020年は、
対面授業 0
オンライン授業 10
と割合が変わっただけでした。
多くの教員がコロナ禍まではオンライン授業を実施してないのと比べてかなり違っていました。
もっと実態に即した表現で言うと、コロナ禍までの授業でオンライン授業を入れているのは、完全に変わり者でしたし、鼻つまみ者でした。でも、私以外の誰かを傷つけることはなかったので、実施可能でした。
もうひとつ大きな違いは、授業を提供するのが教師一人ではなかったことです。
コロナ禍で突然実施された全国的なオンライン授業の流れは、それまで教師一人で対面授業をやってきた教師に、PCをネットにつなぎながら、オンラインで学生とオンライン授業をすることになりました。初めて使うテレビ会議ツールの操作に四苦八苦しながら、オンラン授業を進行させるのは並大抵ではありませんが、時間が経つに従って、多くの教員はオンライン授業の進行と操作に慣れてこられたようで、まずはよかったと思いますが、その努力に敬服します。
しかし、なんとかオンライン授業を実施することはできても、学生からは、「教師が話しているだけでつまらない」「パワポが動画になっただけで、先生が見えないので迫力が無い」など多くの批判をもらいました。
そうです。
せっかく慣れてきたのですから、オンライン授業の質をもっと上げる必要があったのです。ですが、議論はそちらには向かいませんでした。
緊縮事態宣言が緩和される中で、対面授業に回帰する傾向が顕著になりました。すると、教室に来る学生と、オンラインで参加する学生の二通りが出てきました。
オンラインと教室の学生を同時に相手にする授業は、専門家の私からしても難しすぎますし、一般の教員はやるべきではありません。といっても、今はそれをされている教員も増えてきて、そのたくましさにまたまた驚いています。
では、私はどうかというと、2017年から、オンラインと教室の学生を同時にする授業をやっています。ただし、私の授業には、授業ボランティアが数名いてくれるので、ボランティアが授業するときには私がテクニカルサポートをし、私が授業するときには、ボランティアがやってくれます。
このように、今までとは違ったやり方をする場合、教師一人だとかなり大変ですが、教師以外の誰か(私の場合には授業ボランティアやSA)がいるとやりやすくなります。
授業を教師一人の独占物にしないというと、それなりに共感をいただけるのですが、オンライン授業を教師以外の人とやるというと極端に孤立します。学内事情やいろいろあって、教師一人でやろうとするのをよく聞きます。お疲れ様です。
もちろん、技術力を駆使して乗り越える努力をされる方もおられますしされたらいいと思いますが、多くの教員はそうは行きません。
オンラインとリアルの学生に同時に教えることが、これからの教育の一端をしめるという方もおられる中では、大半の教員ができるためには、教師以外の方を共働することしかないと思います。
私は、対面授業とオンライン授業を同時にすることはできますが、教師以外に授業ボランティアやSAさんがいることで可能になります。
その模様は、ライブでお見せする予定です。
ただいまその準備中です。