4月6日から始まる、京都工芸繊維大学の授業「リーダーシップ基礎1」を、私と一緒に創っていただける授業ボランティア募集!
工学部に入学した一年生にとって、最初の授業です。大学の授業がややりがいがあり、充実感があると思わせたい。そこから、未来の技術者としてのリーダシップを育成します。
かつては、ボランティアの方にゼロから授業計画を作ってもらいましたが、今回は、今年度まで担当していた学内教員(津吹達也さん)が創ってきたリーダーシップの授業を踏襲します。
したがって、ボランティアが授業のすべてを担当するのではなく、
1. SA(スチューデント・アシスタント)のチームを育成すること、
2. ボランティア自身のチームを創ること
3. 大講義での授業運営、
4. 授業分析などが
主たる業務です。
その前提として、みなさんが学生の「学びの同伴者」として取り組むことが一番です。
私は、2013年から15年の3年間、京都精華大学人文学部授業「グループワーク概論」「情報メディア論」では、合計25名のボランティアと、2016年後期大谷大学「大学の学びを知る」では、3名のボランティアと一緒に大学の授業を創りました。なお、2013年前期授業の模様は、以下の動画で見られます。 http://bit.ly/1tOKnvY
この授業にかける私の思いは以下です。
未来の教育は、学生が自分の興味関心にもとづいて能動的に動き出すことをめざしています。そこでは個人の学びに終わるのではなく、仲間と協働しながら、正解のない問いに真剣に向き合うことでしょう。
私はそうした未来の教育に一歩でも近づきたいと思っています。そこで大きな力を発揮するのが、教員・学生以外の第三者であるボランティアです。過去4年間の経験から、ボランティアの創造的なアイデアに依拠しつつ、学術的にも裏づけられた授業はここ以外では体験できません。
新しい挑戦者と出会えることを切望しています。
授業概要
授業名 :リーダーシップ基礎1
授業対象:一年生
日程(木曜日5,6限 5限 16:10-17:40、6限 17:50-19:20)
1. 4月 6日(木) 5限のみ
2. 4月13日(木) 5限のみ
3. 4月20日(木) 5/6限
4. 5月11日(木) 5/6限 小クラス
5. 5月25日(木) 5/6限 小クラス
6. 6月 8日(木) 5/6限 小クラス
7. 6月22日(木) 5/6限
8. 7月 6日(木) 5/6限 小クラス
募集内容について、Q&A形式で説明します。
■授業関係者は他にどんな方ですか?
われわれ以外に、学内教員(津吹達也さん以外に、小クラス担当の学内教員8名)と昨年の受講生からなるSA(スチューデントアシスタント)が関わります。津吹さんがこれまで授業を創ってこられましたので、それを踏襲しつつ、ボランティアが貢献できる形をめざします。それぞれの方の役割分担をしていきます。
■ ボランティアはどんな仕事をするのでしょうか?
ボランティアとは、8回、教員と一緒に、授業設計・準備・実施・検証するボランティアです。教員が授業の最終責任者ですが、できるだけ対等な立場でおこないます。
ボランティアですので報酬は出せませんが、特典もあります。最大の特典は、ボランティアの活動が社会的に注目されている中で授業に携われることです。たくさんの見学者が来られます。
■どんな授業ですか?
この授業は、他の仲間とチームを組んで一緒に学ぶ経験を通じて、チームによって地域課題の解決策をめざします。これによって、グループワークによるリーダシップの育成、プレゼンテーション能力の育成、地域社会の課題に対して解決策を提案する能力を生み出します。
受講生数は毎回変動しますが、今年度は150名程度でした。
■ ボランティアの募集対象者は、どんな方ですか?
一応、学生、院生、30歳代前半までの社会人です。経歴は問いませんが、
・ 教員志望の学生や教員経験のある方
・ ワークショップやプロジェクト企画の経験者
・ 初めてのメンバーと効果的なチームを創ることに関心の深い方
・ 学生の能動的な学びを促進することに興味のある方
・ 何よりも学生と共に学ぶ気持ちをお持ちの方
にお勧めです。
■ これまでどういう方がボランティアを経験されましたか?
大学生、院生、歯科医、大学職員、ミュージシャン、研修講師、カウンセラー、まちづくり企画者、教育団体メンバー、授業アシスタント、NPO職員などこれまで28名の方が参加されました。京都市内に限らず、京都北部、兵庫県三田、明石など遠方の方も意欲を持って参加してくれました。いずれも非常に有能な方ばかりですが、半期毎に交代しています。授業では3名程度のボランティアがチームで取り組みます。
■ 授業日程は毎週ですか?
4月6日(木)から7月6日(木)までの8回です。毎週木曜日午後4時20分〜7時20分です。詳しくは、授業概要をご覧下さい。
■実際の業務時間はどれくらいですか?
講義日当日は2時間前から授業準備、本番、授業後の振り返り、翌週の準備があります。ペースをつかむまでは大変だと思いますが、徐々に作業量が減ってきます。講義日以外はオンラインでのやりとりが中心です。
■授業の開講場所はどこですか?
京都工芸繊維大学(地下鉄「松ヶ崎駅」すぐ)校舎内です。教室は追ってお知らせします。
■どういう見学者が授業に来られますか?
日によって違いますが、平均的には5名程度です。授業見学者は傍観者ではなく、むしろボランティアや学生をサポートしてくれます。大学生、大学教員、高校教員、企業研修講師、キャリアカウンセラー、心理カウンセラー、教員経験者など対人コミュニケーションの専門家が多いです。
■ 募集期限はいつまでですか?
授業は4月6日から始まりますので、事前にボランティアのチームビルディングをしっかりしたいので、早めに連絡いただける方がありがたいです。
■ 連絡先
京都工芸繊維大学非常勤講師 筒井洋一
ytsutsu.i@gmail.com(@を半角に)
もしご興味のある方がおられましたら、是非早めにご連絡ください。知り合いの方で「この人にぴったり」という方がおられましたらご紹介下さい。
是非お待ちしています。
【追記】
これまでの授業協力者数・見学者の実績は以下の通りです。
ボランティア 見学者(のべ人数)
2013年前期 3名 95名
2013年後期 4名 65名
2014年前期 6名 70名
2014年後期 4名 120名
2015年前期 5名 185名
2015年後期 3名 156名
2016年後期 3名 100名
過去28名のボランティアと約900名の見学者が来られました。
この授業に関心のある方は、以下の書籍が参考になります。
筒井 洋一、山本 以和子、大木 誠一編著