別件で検索していたら懐かしいトップページに再会。
http://www.isc.meiji.ac.jp/~sakai/data/url/EduSite/dj50j.htm
富山大学人文学部に在籍していた1995年から5年間、私の自主ゼミと、ドイツの三つの大学(コンスタンツ・デュッセルドルフ・デュイスブルク大学)とで海外ネット授業をやっていました。
同年は戦後50年の年、私の元の専門であったドイツ外交史に関連つけて、「独日戦後50年の比較政治(Copmparative History between Germany(ドイツ語ではDeutschland) and Japan in Postwar 50 Years)」をテーマに共同授業をおこないました。
略称は、「DJ50」です。Dはドイツ語でドイツのことです。
四つの大学では、英語入門書で日本語、ドイツ語翻訳のある政治史テキストを採用し、各ゼミで共通シラバス、共通テキストで毎週授業していった。ゼミで話し合った内容は、英語でメーリングリストに報告して、それを元に四ゼミ生の間で、英語で議論しました。
それをテーマにした投稿論文が以下から読めます。
https://www.jstage.jst.go.jp/…/konpyutariyouk…/1/0/1_23/_pdf
当時の通信環境が富山大全体で1.4MBという劣悪な環境だったのでテキストとWebでのやりとりに限定されていましたが、英語が得意でない富山大生にとってはやりやすかったのかもしれません。
1995年と言えば、インターネット元年と言われて、コンピュータも安くなり、一般向けのプロバイダーも始まった時期です。また、オウム倫理教による地下鉄サリン事件や阪神淡路大地震の年でもあり、社会全体が大きく転換した時期です。
その時代に、法学部出身者であり、人文学部にいた通信技術の専門家でもない私がいち早く海外とのネット授業に乗り出しました。
その甲斐あって、1996年日本経済新聞社主催「文科系ゼミナールホームページコンテスト」で第一位を獲得し、賞金30万円をいただきました。この時期に海外プロジェクトをして、なおかつゼミ教員自らがプロジェクトに乗り出したのは富山大だけでした。そのときのサイトデータが残っていたので、添付します。
素人であって先んじて実践する私の活動の最たるものでした。
この精神はいまでも続いているし、大きなエネルギーとなりました。また、同時に、当時の通信環境でのネット授業の限界も知ったのでした。
いずれにしても、懐かしいし、記念碑的な1995年の活動です。あの頃参加していた学生は今や社会の中堅として頑張っています。