【生徒の未来の教育に挑戦しています】
Takahiro Futadaさんのご紹介で訪問することができました。
この学校では、中高一貫校で中学・高校両方を担当して、なおかつ自分の教育観に従って挑戦的な教育ができます。もちろん、それを実行するかどうかは教員個人に依存しますが、二田先生の場合には間違いなく実行されています。
教員が意欲的な授業をしても、生徒がうまく対応できない場合もあるのですが、中学三年生も高校一年生も、まずはやってみよう、という気持ちが表れています。
午後の授業は、総合学習の時間で、まちづくりNPO代表が授業を進行させるという地域連携の授業でした。地域の課題を生徒の不満、要望などからポストイットで書き出し、そこからテーマを選び出すというオーソドックスな手法でした。それ自体は驚くことはないのですが、書き出したポストイットを収束させるプロセスで、かなり生徒任せで収束をしてもらったのですが、生徒が自分なりに考えて収束をしはじめたことは驚きました。
中高一貫校であるということと、この授業以外にも生徒自身が考える機会があるのだと思います。自ら取り組む姿勢がとても素晴らしいです。
もちろん、生徒の問題ではなく、むしろ教員側の挑戦が、指導要領に合致しつつ、なおかつ生徒・保護者の理解を得ることが大切です。
私が、「教科の授業と総合学習の授業とはかなり違ったことが求められると思いますが、その点でいかがでしょうか」と尋ねたときには、二田先生は、「いえ。生徒の未来の教育を考えてやっているので、そんなに変わりません」と答えられたことで決意が伝わりました。
私のひ弱さを痛感しつつ、見学させて頂くというどちらかというと楽な立場にありながら、逆に私の姿勢が問われました。ここは、むしろ私が学ぶべきところでした。
授業見学するではなく、見学者を見学するというメタ認知が起こっていたと思います。