論文『ゲスト・スピーカーの体験談から何を学び取るか』発刊

大学では、非常勤講師やゲスト講師などの名称で、学外の専門家に来ていだいて、授業を担当していただく機会が増えている。今日の大学では、こうした方々の存在なしには教育が成り立たないと言っても過言ではない。ただ、こうした講師の話を聞くだけで終わっている場合も多々あり、教育的にどこまで成果が上がっているのかがわからない場合もある。そこで、外部の専門家を交えた大学教育の意味について、振り返りつつ、今後の可能性についてまとめた。

その一節では、

ゲスト・スピーカーの体験談は、体験を伝える点で優れているが、学生が体験を聞くことはあくまでも学びの第一歩に過ぎないのである。むしろ、その体験を他の体験と結びつけることや、それを自分のものにすることこそ学びの本筋である。つまり、ゲスト・スピーカーの体験を蓄積すること(体験知)は必要だが、体験知をどのように他の学びへと導くのかという学習知こそが大学が果たすべき役割である。

と述べている。

私の論文を読んだ編集者が

ゲストスピーカーの授業隆盛の背景にある、大学の位置づけの変化や学習目的・内容の変化、教師の役割の変化などから説き起こしていただいたおかげで、広い視野から、ゲストスピーカーの授業について考えることができました。「体験知」をいかに「学習知」に変えていくことができるか、そこにこそ大学の果たすべき役割があるとのご指摘、まさにそのとおりと思いました。

という感想を寄せてくれた。

さあ、みなさんはどういう感想をお持ちになるのかが注目されるところである。

同じ号には、コーチングの泰斗である本間正人さんも

『意識して学習すれば、「愛嬌力」は身に付けられる』

という原稿を寄稿している。

  • 雑誌名 :『ヒューマンスキル教育研究』第17号
  • タイトル:『キャリア教育の充実のためにーゲスト・スピーカーの体験談から何を学び取るか』
  • 販売先 :秘書サービス接遇教育学会(旧日本秘書教育学会)事務局 TEL 03(3200)6675
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