大学教育学会で二つ発表しましたよ!

もう一週間前になってしまったが、

先週末(6/6-/7)に首都大学東京で開かれた学会では、初日と二日目と連日発表した。

初日午前は、ラウンドテーブルというセッションで、2時間半の時間、教室、サポート学生が提供されて、それ以後は企画者が自由に使ってください、というものです。最近、このセッションは、長時間みっちりした企画がしやすいので、人気がある。昨年法制化されて、管理職や担当者がやっきになっているFD(教員の教育改善活動)や事務職員の改善活動のSD活動などのテーマが目白押しだ。

その中で、昨年から、私が企画しているのが、「授業方法としてのワークショップ」というものだ。ワークショップって何や定義いろいろあるが、「参加者が主体的に論議に参加したり、言葉だけでなく、からだやこころを使って体験したり、相互に刺激しあい学びあう、グループによる学びと創造の方法」(中野民夫)としておこう。要は、従来型の講義形式の授業よりも、効果的な授業方法であるワークショップ型の授業方式を大学教育に浸透させたいと思って、継続的に企画するつもりだ。

昨年は、「e-learningとワークショップの接点」というテーマだったので、e-learningに関心がある人が多かったが、今年はワークショップ自体への関心を持った人が多かった。もちろん、その中でワークショップを経験した人もいたし、初めての人もいたので、その意味では広がりがあってよかった。

でも、学会というと、きっちりと計算された発表原稿に基づいて、スピーカーがひたすら話し続けていくのが普通だ。もちろん、ワークショップという名前がついていても、ごく普通のシンポジウム方式である場合が多い。その意味では、テーマも形式もワークショップ型を学会で提起するのは、実は非常に勇気がいる。

けれども、大学教育を変えるのは、授業内容の改善だけでなく、ワークショップ形式を導入することだと思っているので、それが普及するまで継続していくつもりだ。

ワークショップの進行は、次のようなものである。

ファイルは、ここから見ることができる。(しばしお待ちを)

今回は、半期15週の導入部の授業づくりに焦点を当てて、ワークをおこなった。定義を最初に説明するのではなく、また、授業改善において、つまいづいた点を参加者の中で出し合いながら、参加者自身がそれに答えていく形式を採った。それによって、参加者自身が回答を見つけ出すというねらいがあった。また、最初のワークを入念にしたことも、授業の導入部の大切さと結びつけたのである。エグゼクティブプロデューサの中村恵子さんのサポートもあり、まずまずの出来だった。

二日目は、京都市立紫野高校に支援をおこなっている活動の報告である。大学教員の関わり方についての報告は、中村博幸先生が、高校教員と生徒についての報告は、紫野高校教頭吉田功先生と私がおこなった。大学の授業をそのまま高校に持ち込んだり、大学が高校を系列化する動きとは違って、高校側のリーダシップを大学教員が支援する形式の高大連携授業は全国的にも珍しい。その意味では、高校側の努力が生徒の動きを変えつつあるのだと思う。

この報告については、事情があって掲載できないが、個別にお問い合わせいただければ、ありがたい。

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